さて、じゃあ進化しようかな。
ギュリギュリが肉を置いていったから、進化に必要なSPは大丈夫なはず。
私は99999貯蓄してるけどね……。
これは全て蜘蛛子さんに献上しよう。
そもそも蜘蛛子さんを追ってきただけだから、肉体を入れ替えてない。
まあ今回はという言葉が付くけど。
私の肉体って数百単位で塵になってるんだよね。
腐蝕攻撃、外道攻撃、深淵魔法、虚空魔術等々。
実験を繰り返した結果、生と死の狭間が曖昧になってる。
だから、自分が肉体に宿ってるのか魂があるから肉体が構築されるのか分からなくなった。
もうなんか生でも死でもない状態になっているような……そんな気がする。
そんなことはまあ考えるだけ無駄。
我思う。故に我有り。
てことでアトラク=ナクアに進化!
<アトラク=ナクア:進化条件:*ケツイ
説明:鑑定不能>
《熟練度が一定に達しました。スキル「神性領域拡張LV8」が「神性領域拡張LV9」になりました》
うむ、特に変わった感じは……。
うお、体から人が生えてる!
アラクネみたい!
蜘蛛子さんも上半身が人型になってる!
というか、私の顔ってどんな感じなの?
水の魔術を使って自分の顔を見てみる。
色彩は、蜘蛛の部分が緋色と黒色。
人型の所は白い。
けど、目の色と形が結構変化している。
なんかよくわかんないけど、今は青い丸と黄色の星だね。
それにしてもそれ以外の特徴が無い顔。
無表情だから余計にね。
うん、笑っておこう。
その方が良いよね。
……念願の人の身体を手に入れたから、ちょっと嬉しそうにしたほうがいい。
わーい。
……ちょっと不気味だね。
「姫蜘蛛……でいいのかしら?遂に人型になったようね」
喜んでたら、後ろに誰か佇んでいた。
わあびっくりした。
誰この人。
あの魔王を大人のお姉さんにしたらこんな感じになりそうって見た目してるけど。
「ん?私はマザーよ?」
「え」
「ママママザー!?魂を喰ったはず……!?」
蜘蛛子さんも驚いてる。
だって、蜘蛛子さんが殺した筈なんだもの。
「あのクイーンタラテクトは昔の私の記録をシステムから抜き出しただけ。つまり、幻影と戦っていたって訳ね。今の私はゴッデスタラテクトっていう種族よ」
え、あれ記録だったの?
随分と精巧な記録だったけど。
よくあんなものを創り出せたね。
ハッキングでもしたの?
「システムにハッキングをかけた第一蜘蛛は私なのよ。プリンセスタラテクトって種族を生み出したり、万能ってスキルを作ったり……。まさか自分でスキルを作る我が子が出てくるとは思ってなかったけど」
<ゴッデスタラテクト:進化条件:なし
説明:女神の如き蜘蛛>
進化条件「なし」って……。
ていうかマザー全ステータス99999じゃないの。
余裕で私と並んでる。
まあ、流石に虚空魔術を使うなんてことはできないみたい。
あ、蜘蛛子さんが怯えてる。
「大丈夫よ。私は貴女達の力を試しただけだもの。貴女を入れた四人のプリンセスタラテクトも元気にしてるし、戦う理由はないわ。それに、殺されたパペットタラテクトや私の子供達の魂はとっくに回収してあるわよ」
マザーがそう言うなら、そうなんでしょう。
敵意が無いことは分かったし、レーヌちゃん&龍王ブラザーズとも仲良くしてほしい。
私は蜘蛛子さんと果物取りに行ってくる。
ちょっとあそこに置いていた果物がもったいないから。
ということでやって参りましたケレン領。
エルフが絶賛襲撃していますねー。
なんか従者の人に止め刺そうとしてるから殺そう。
ということで、蜘蛛子さんに抗抗魔術結界を施そう。
ポティマスは姑息だからね。
蜘蛛子さんにはあいつとの戦いを少し経験してほしい。
私が暴走することのないように。
とにかく、この結界があれば通常の状態で入るよりかは軽減されるはず。
私の魂が憑いてるのバレたら面倒だから、これくらいでいいと思う。
正直歪曲の邪眼があれば勝てるんじゃないかな。
てことで行ってらっしゃーい。
私はチェリシアちゃん達を観に行く。
というのは建前で、蜘蛛子さんが攻撃されているのを見たら何が何でもぶっ殺したくなる病を発症させないためだね。
あれ地味に危険だよ。
今のボディのポティマスくらいなら一撃で塵にしちゃうもの。
だから私はここにいない方が良い。
チェリシアちゃん達に転移。
「元気ー?」
『な訳あるかー!』
『……あばばばばば』
チェリシアちゃん達は元気に返事してくれた。
すごいね。チェリシアちゃんはもう状態異常無効を獲得したんだね。
しかも、属性攻撃系の無効化スキルも獲得手前じゃないの。
だったら……龍王ブラザーズと実戦形式の組手をしてもらおう。
大丈夫。死にはしないさ。
ケツイをみなぎらせたならね。
マリィムちゃんは……うーん。
傲慢でも取らせないとなぁ。
☆
side:???
[No.5]
やはり このクモは バグ
なにものかが システムに かんしょうした
そのけっか うまれたものだろう
これは きょうみぶかい
……
それでは はじめよう
システムへの ハッキングを
[No.6]
ふむ……
おおきい チカラをかんじる
administrator D と いうのか?
このままでは かのじょに しられるだろう
……もうすこし ぼうがいする
あのクモも そのつもりのようだ
ならば わたしも それをほじょしよう
[No.7]
タマシイなき ケツイ
ケツイのみが ぞうしょくし いしをたもっている
じつに きょうみぶかい
Amalgamatesのように はげしく とけることがない
それは となりのクモへの しゅうちゃく
まさに あのニンゲンのような ケツイ
"できる"
だからこそ あのニンゲンは するのだろう
モンスターのこころを ふみにじる そんな[act]……
いや[fight]を
そうなっては ほしくないものだ
……ねがわくは Pacifistを
[No.8]
これが いんが か
ふしょくこうげき
administrator Dが つかさどるチカラ
すべてを ちりにする チカラ
それは じつに じつに
モンスターの しを れんそうさせる
そして……
しんかした すがたの かお
あのニンゲンに そっくりだ
きみたち ふたりは どうおもう?
いや いまは いないのだったね