姫蜘蛛ですが、なにか?   作:トンTon

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28 ギミック?なにそれ塩をかけて食べると美味しかったりする?

現在私達は魔族領に向かっている。

どうやらメラとソフィアちゃんは覚悟を決めたみたい。

ならこれからも私が面倒を見よう。

と思って、まずはメラを正式に眷属にした。

なんか面倒な種族だったから、デメリットを破壊しようと思って。

吸血鬼という、血を飲んだり、日光に弱かったりとかそんな感じの種族。

まー弱かったから、メラの肉体を改造した。

なんとなく姫神殺毒に漬けながら。

その結果、「原種」という称号を獲得させることに成功。

吸血鬼のデメリットを極限まで小さくすることができた。

日光への耐性は、多少日焼けするくらい。

そこらの若干肌が白い人とあまり変わらない。

これでさらに偽装がしやすくなったね!

 

ちなみに私達は今荒野に居る。

魔族領に行くために人目のない場所を通る必要があるんだけど、その一つがここって訳。

荒野とはいっても草が出現しつつあるね。

あと数年もすれば草原にギリギリ到達するんじゃない?

でもなんか来たことがあるような……。

 

「おいおい!久し振りじゃねーか姫蜘蛛よぅ!」

 

上から声がした。

顔を上げると、そこにはいつぞやの風龍が。

そっか、あそこか。

チェリシアちゃんを拾う前に寄り道したところ。

道理で龍や竜がいっぱいいるなーと思った。

 

「え何、緋ちゃんヒュバンと知り合い?」

 

魔王がそう聞いてくる。

前にこの荒野に寄ったことがあるんだよね。

そのときに会った。

こいつはこんな所で何をしてるんだろうか。

残留していた放射能は全て吸収してあげたのにさ。

まさか気付いてない?

濃度は薄かったし、宇宙に散らばってたからその可能性が高いかな。

でも、風魔法で放射能を宇宙に飛ばしてたのはこいつらだよね。

気付かないとは思えないけど。

ちなみに宇宙にあったものも吸収した。

 

「そうだ、伝えたいことがあったんだ。地面の下に変な反応があってよ、そこを調べてきてほしい。姫蜘蛛は見た感じ超つえーからよー」

 

ん?確かによく見たら魔術が弾かれるバリアがある。

戦車っぽいのとか、ロボとか色々収納されてるみたいだね。

抗魔術結界くらい今では簡単に貫通できるから、こういう時は偵察し放題だね。

というか、抗魔術結界や真なる龍の結界を貫通するのは神だったら普通に必須だと思う。

私は神じゃないけど。

Dなら持ってるんじゃない?そういう手段。

とにかく、[fight]

地面を掘削するよー。

 

「ちょ、緋ちゃんいきなり何してんの!」

『気でも狂ったか師匠!あっ元々狂ってたか』

「えー……古代遺跡が出てきた……」

『師匠に理性なんてあったのね』

 

外野がうるさいな。

チェリシアちゃん!ちゃんと聞こえてるからね!

マリィムちゃん!私は基本的に白ちゃんの判断で動いてるから!

ほら、白ちゃんも地面を見つめて「なんだこれ」って顔してたでしょ。

つまり怪しいものの正体を暴けということ。

ならその判断に従うのが道理でしょ?

今は潰すっていう判断になってるみたいだし、私はそれに従うのみ。

 

 

 

 

 

目の前には扉。

多分ここが入口なんだろうね。

扉を無理矢理こじ開ける。

ビービー警報が鳴っているけど、まだこの遺跡動いてるのかな……?

……うえ!?壁から銃口が!

とりあえず塵にする。定期。

うん、防衛機構が動いたってことは、MAエネルギーを使って動いてそう。

なんてことをしてるんだろねーポティマスは。

奥に進んで、さっさとこの遺跡を破壊しないと。

ついでに眠っている兵器すべてを塵にして。

ずんずん私達は進んでいく。

壁までたどり着いたけど、透視で見る感じ行き止まりではなさそう。

壁を塵にする。よく考えたら生命にしか効かないはずの腐蝕属性が無生物にも効いてない?

とまあそんなことより、エレベーターのような設備があることが気になる。

魔王に聞いてみると、どうやら昔に流行った秘密基地らしい。

MAエネルギーを馬鹿みたいに消費して土をドロドロに溶かすらしいね。

しかも作ったのはポティマス。

あいつが作ってるんだろうなーとは思ってたけど、案の定……。

 

さらに奥に進む。

壁を破壊し、また扉があったから破壊する。

いや、しようとしたけどひとりでに開いた。

……まあ開こうが閉じようが私の腐蝕攻撃の方が速い。

中途半端に開いて塵になりましたとさ。

そんな扉の先には、ロボがわんさか。

そのロボが一斉に弾を撃った。

けど、魔王がその弾のほとんどをシャットアウト。

やっぱり糸ってすごい。

万能の攻撃になれば防御にもなる。

汚いな流石糸きたない。

チェリシアちゃん達の安全が確保されると、私の出る暇もなくロボを破壊していく。

あ、勿論残骸は吸収してエネルギーにする。

どんな風に作られてるのかデータも取ろう。

前にグローリアっていう兵器を見たって別の私が言ってたし、それと似たようなもの作れないかなー。

なんてことを考えつつ吸収。

 

魔王の他に、パペットタラテクト達も奮闘してる。

六つのフライパンでロボを殴殺するアエル。

バレエシューズでの素早い攻撃でロボを貫通死させるリエル。

攻撃を喰らったら少しの間無敵になる特性を利用してノートでロボを殴るサエル。

単純にパンチを繰り返しているフィエル。

よくよく考えたら、すごく魔改造していたよね……。

そして攻撃だけじゃなくて防御も。

私の糸で作っているということは、魔王の攻撃でも傷つかないということ。

ロボごときの攻撃で傷を負うはずがない。

圧倒的じゃないか我が軍は。

 

次の瞬間、サエルがいた方向で轟音がした。

 

サエルの肉体は傷一つない。

まあ私の糸だし当たり前だけど。

でも無敵時間の長さを把握してないとは怠慢だねぇ。

あれは攻撃が貫通するのに、無敵時間を詳しく知らないから攻撃をモロに食らったね。

あとでお仕置きしないと。

まあ、攻撃した主が強いんだから仕方ないか。

 

攻撃した主を見ると、それはまさしく戦車といったものだった。

確か過去視の邪眼で見た感じGなんたらっていう名前だったよね。

ん?待てよ?

これがあるってことは……。

いやな予感がしてきた。

この戦車の名前は覚えてないけど、あのバカみたいに大きいやつの名前はちゃんと覚えてる。

これと一緒に作られるのが想定だったはずだね。

GフリートっていうバカでかいUFOなんだけど……。

いないことを祈る。

それが淡い期待だと知ってはいるんだけど、ね。

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