姫蜘蛛ですが、なにか?   作:トンTon

34 / 85
29 見ろ!兵器がゴミのようだ!

すぐさま魔王がサエルを救出に向かい、戦車はサエルの次に自分に近い私を狙った。

私に光弾が迫る、けどエネルギーは吸収する。

私にそういう放出系の攻撃は効かないよ?

そんなことをしている間に白ちゃんは鎌を戦車に直撃させた。

私の攻撃と似たような感じで戦車が塵になっていく。

うん、楽勝。

私の作ったナイフ……いやダガーを使う暇さえなかったね。

ちなみに、白ちゃんに作ったダガーの性能はこう。

 

『緋色のダガー

AT:15

説明:植物のツルを断ち切るのに最適』

 

システムでは鑑定不能になってたから、私のシステムで鑑定した結果がこれ。

正直強いのか弱いのかよくわからない。

まあでも、これ本当の性能じゃないし。

白ちゃんが真実に気付くとき、このタガーはナイフになる。

すべてを塵にするナイフに。

でもまだその時じゃない。

というか、そんな悠長なことを考えている余裕なんて私以外にないんだから。

後ろからは炎が迫ってきてる。

これは何かって?

なんか警報が鳴ったと思ったら出てきた!

私なら全てを吸収できるから無傷だけど、白ちゃん達はそうもいかない。

タコっぽい兵器も後ろから迫ってきてるし……。

とにかく逃げる。

 

――よし、脱出完了。

安心したのもつかの間、まさかの炎の中からクソデカUFO登場!

どういうことだってばよ。

ていうか、やっぱりかー。

うーん、できれば無いほうがよかったんだけど、Gフリートは存在していた。

前にシステム中枢に侵入して過去視したことあるんだけど、Gフリートって冗談みたいな兵器なんだよね。

まず、デカい。

そして、大きい。

最後に、ビッグ。

まあ言ってること同じだけど、それくらい大きくて造ったらやばいでしょということ。

おお?しかもちっさい虫っぽいやつが迫ってくる。

うん、よく見たら虫っぽいやつじゃなくて戦闘機だね。

たしか、G、なんだっけ。

トライだっけ?

とりあえず白ちゃん達は逃げる。

私?勿論迎え撃つに決まってる。

大規模結界起動。

この結界に触れたら、だいたいのものは崩壊して私の糧になる。

私が普段纏っている結界を拡張したものだね。

エネルギーを馬鹿みたいに消費するからなるべくやりたくはない。

どれくらいかというと、一分間でギュリギュリ一人分くらい。

今回は吸収したエネルギーである程度賄えると思ったからやった。

次々と戦闘機が塵になっていく。

うーん、全然足りないね。

やっぱり神を殺しでもしないとリターンとれないなこの結界。

普段低面積で発動させる分には大丈夫なんだけどね。

魂を一気に消費すると多少クラクラするから、なるべくなら大規模は遠慮したいところ。

探知を初めて発動させた時を思い出す。

いやー、あの時はきつかった。

 

戦闘機の第一波を破壊して白ちゃんの方に行くと、謎の爺が転移してきた。

変態爺とは違う、変な爺。

優しそうに見えるけど、私はその瞳の奥に光る赤い光を見逃しはしない。

赤い光……ケツイの光。

この爺はなにかを決意している。

流石人間、決意が強い。

でもこんな爺が来ても正直意味ないよねー。

あ、ギュリギュリも来た。

これであれの処分はできるかな。

この爺がどう役に立つのか知らないけど。

ん?また転移の予兆が。

 

「役者はそろっているようだな」

 

なんということでしょう、ポティマスが転移してきた。

殺していいかな?いいよね?

ポティマスって呼ぶのも怠いしポの字って呼ぶわ。

今は重要な情報を話し始めたから殺すに殺せない状態。

ほへー、あのUFO星破壊する爆弾積んでるんだね。

やばいやつじゃんそれ。

GMA爆弾だっけ?そういえばそんなのあったね。

UFOに乗り込んで止めないといけないの?

面倒だねぇ。

有象無象の戦車とか戦闘機はどうすんのさ?

とは思ったけど、決意爺とポの字が援軍を連れてきた。

正直言ってポの字の軍を援軍と呼べるかは別だけど。

敵だし。

……ん、え?

あれ、鼓動を感じるんだけど。

へー、パーツに脳を使ってるんだね。

私も似たようなことやってるけど、脳をそのまま使うとは思ってなかった。

そうか、ポの字はまだ魂を入れて有効活用するという技術を持ってないのか。

自分の魂を複製して自我を持たせ、スキルやステータスを全て継承しながら受肉させるってことができないらしい。

魂のエネルギーを抽出するくらいはできると思うけど。

私のやつはシステム外の力とシステム外の力をある程度使いこなさないといけないからね。

後は、同一の目標を定めないと分裂させた魂が暴走する可能性があることかな。

最初期の頃は私も暴走しそうになったからね。

「白ちゃんを助ける」という同一の目標があるからこそ安定してるけど。

 

で、あのUFOにどうやって侵入するの?

と思っていると、バズーカみたいなものを渡された。

これで穴をあけるのかな。

とりあえず私が持とう。

全ステータスカンストしてるし、これくらの重さならあってないようなもの。

パパッと近づいて外壁に穴をあけるよ。

そういえば私やレーヌちゃん、レッドは飛べるけど、白ちゃんと魔王はどうするの?

 

「風龍に乗っていく。蜂娘と赤くんは吸血っ子達の護衛を任せておくべき」

 

白ちゃん、私、魔王、ポの字が潜入メンバーか。

まあ特に問題ないかな。

ポの字がいるということ以外はね。

 

 

 

 

 

戦闘機だったものが私に降り注ぐ。

先陣を切った、はいいんだけど……。

うーん、弱い。

風龍は苦戦してるみたいだけど、システム外の力を持ち出した私にはちょっとねぇ。

私がナイフを振るうだけで塵がどんどん増えていく。

なんか増えてるような気もするけど、正直私は疲れてないしあと数ヶ月でも戦いづづけられるよ?

普通こういうのはSPがある私達が不利だけど、常にものを食べてるような状態の私は気にしなくていい。

もっと戦いたいんだけど、学習型のAIでも搭載してるのか私にはあまり近寄ってこなくなった。

何の成果も得られてないけどね!

私を警戒して風龍の近くに陣取り、同士討ちさせようとしてくる戦闘機。

風龍を除外して戦闘機を塵にするなんて芸当、朝飯前。

すごく離れて距離を取ろうとする戦闘機。

転移してザシュッと一発。

執拗に攻撃して反撃の暇を与えようとしない戦闘機。

すべて喰うから効果なし。

こうしてみると、私って戦闘機にとって悪夢なのかな。

これはただのわるいゆめ。

えいえんにさめることはない。

ってことだね。

ん?未来視に反応が。

おお、UFOがビームを放とうとしてる。

皆は抗魔術結界によって気がついてないみたいだね。

こんなときこそ私の出番。

 

『総員全力回避!』

 

白ちゃんからの念話が響く。

やっぱり白ちゃんは気づいた。

そして、回避しろという命令。

白ちゃんは風龍達が生きることを望んでいる。

ならば、それに従うのみ。

 

UFOがビームを放った。

その全てを、結界で吸収していく。

一片たりともエネルギーを逃すものか。

結果、全員無傷。

ただし、戦闘機は全て駆逐しておいた。

吸収したエネルギーで戦闘機すべてをエクスプロージョン!

害虫は駆除するに限るね。

 

『うわぁ、あれが地上軍にされたらヤバかったんじゃない?緋ちゃんあの砲台なんとかできる?』

『私がやったら中のGMA爆弾まで破壊しそうだけど』

 

『赤いの、その兵器なら敵主砲を破壊できるはずだ。やれ』

 

白ちゃんと砲台について相談していると、ポの字からの不愉快な命令が割り込んできた。

どうやら、このバズーカを主砲に当てればいいらしい。

楽勝だね。

もう主砲は目と鼻の先だもの。

空間魔術で作った異空間からバズーカを取り出す。

れっつ、ふぁいあー。

……ん?これ私も巻き込まれるんじゃない?

エネルギーがあふれ出る。

私はそれを食べた。

結果ビームは出ない。

 

『なっ……貴様!あれがないと侵入できないぞ!』

 

ポの字から念話がかかってくる。

大丈夫だ、問題ない。

確かにエネルギーを吸収した。

でも、吸収したエネルギーを制御して発射すればいいだけだから。

ほい、再びふぁいあー。

次は何のトラブルもなく主砲を破壊した。

……いや、UFOの20%くらいが消し飛んだ。

少しエネルギーを入れ過ぎたみたいだ。

まあでも、これで侵入できるね。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。