姫蜘蛛ですが、なにか?   作:トンTon

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大戦模様:サーナトリア

「サーナトリア様、布陣完了しました」

「そ」

 

副官の報告に簡潔に答える。

それくらい、言わなくても分かってるわ。

私の軍が攻めるのはオークン砦という場所。

山の上に建っていて、普通に攻めたらとても苦戦する場所でしょうね。

それに人族は数が多い。

いくらステータスが高いっていったって、私達魔族からしたら数は充分脅威なのよ。

そんな場所をどう攻めるのか……。

そして、エネルギーも回収するためにはどうすればいいのか。

チェリー様と話し合って、私は少しだけ賢くなった。

今までの私がどれだけのことをしていたのかに気づいた。

だからこそ、チェリー様に恩を返さないと。

私の率いる軍を見やる。

 

「ホアーーーッ!」

 

元々は平凡だった私の軍。

だけど、今では立派な強い軍になっている。

それを可能としているのは、隊員が着ている鎧。

その名も、魔物兵装。

魔物の魂と肉体を鎧のような状態にし、それを装備させている。

淫技による洗脳、それは決して使い勝手の悪いものじゃない。

スキルポイントで取った外道攻撃によって相手の魂に直接干渉し、そこへ淫技、今は堕淫だけど、それの洗脳。

そうすれば、少しの時間ながらも魂を掌握することができる。

掌握すればこっちのもの。

システムから与えられている「人間を襲う」というプログラムを解除し、代わりに「人間に従う」というプログラムを埋め込む。

これも、「英知」という支配者スキルのおかげ。

いや、その称号で手に入る付属スキルかしら。

魔導の極みというスキルによって、魔術への理解が少し深まった。

とりあえず、少しだけながらもシステムに干渉できるようになる英知は私の見聞を深めてくれた。

システムとは、どのような魔術なのか。

それを認識することができた。

自分で言うのもなんだけど、私は強い。

ステータスは平均10000くらい。

真のサキュバスのチェリー様によって、私は偽サキュバスの魔族から真のサキュバスに進化することができた。

そして様々な魔術を使える。

 

<サキュバスクイーン LV13 名前 サーナトリア・ピレヴィ

ステータス

HP:10104/10104(緑)

MP:10020/10020(青)

SP:9894/9894(黄)9905/9905(赤)

平均攻撃能力:9787

平均防御能力:9798

平均魔法能力:10560

平均抵抗能力:10803

平均速度能力:11002

 

スキル

「闘帝LV1」「魔帝LV5」「夢魔」「技能付与」

「大気力撃LV10」「龍力LV2」「龍結界LV2」「念力LV8」

「空間起動LV8」「大魔王LV10」「物理耐性LV3」「火炎耐性LV1」

「水流耐性LV2」「氷結耐性LV2」「暴風耐性LV2」「大地耐性LV2」

「雷光耐性LV1」「聖光耐性LV2」「暗黒無効」「重無効」

「状態異常無効」「酸大耐性LV2」「腐食耐性LV7」「気絶無効」

「恐怖無効」「外道無効」「苦痛無効」「痛覚無効」

「暗視LV10」「万里眼LV10」「五感大強化LV10」「知覚領域拡張LV4」

「神性領域拡張LV2」「星命LV1」「剛毅LV2」「城塞LV2」

「天道LV9」「星魔LV4」「韋駄天LV10」「英知LV2」

「堕淫LV10」「禁忌LV10」

 

スキルポイント:0

 

称号

「人族殺し」「人族の殺戮者」「魔族殺し」「魔物殺し」

「魔物の殺戮者」「魔物の天災」「妖精殺し」「妖精の殺戮者」

「妖精の天災」「竜殺し」「竜の殺戮者」「竜の天災」

「龍殺し」「無慈悲」「悪食」「暗殺者」

「率いるもの」「覇者」「王」「英知の支配者」

「夢魔」「王位獲得:夢魔」>

 

私が一人であの砦に突撃すれば、無傷で落とすことも可能よ。

でもそれを魔王様は許してはくれない。

チェリー様の顔にも泥を塗ってしまう。

この鎧をまとえば、魔物の魂と二軍の魂、どちらも回収できてお得よね。

それに、一定時間が経てば壊れるようにしてある。

私が作れる魂の回収にはこれ以上ないくらい最適よ。

 

「出陣!」

「「「ウォォォォォ!」」」

「「「ホアーーーッ!」」」

 

人族を殺し、人族に殺され……しかしやはり私の軍の方が強かったらしく、少しの死者を出した程度で砦は陥落した。

あっけないものね。

超越者にとって、私達とはこんな存在なのかしら。

でもね、魔王様。

私達にだって死にたくない気持ちはあるのよ。

それが人間だもの。

MAエネルギーを使ったことは、取り返しがつかない。

けれど、償うことはできる。

 

『贖え』

 

頭の中に流れてくる言葉にうなずく。

そうね、贖いましょう。

この世界のために。

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