Fate/Grand Order 妖精円卓後継 ユアネクスト   作:ルルザムート

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色々やりたいことが多すぎて遅くなってしまった…
第2話です、どうぞ


第2話 D・モルガン

第6異聞帯模倣特異点

キャメロット城 地下室にて…

 

 

「うをー!!!こっから出せぇー!!!」

 

 

 開かない扉へ全力パンチと全力キック、またまた選定の杖で殴ったり薙ぎ払ったりと物理のフルコースをおみまいしてやるが扉はうんともすんとも言わない

 

 

まれによくあるトラブルによって立香やブリトマートと逸れてしまい、1人になった私は意外とあっさり捕まってしまった

 

 

「憎ッたらしい扉だなぁもう!」

 

 

色々と試して見たがこの扉は対妖精及び対魔術師へ特別な防御魔術を付与されているらしい

 

 

しかもかかっているコストもとんでもなく、これに掛けてる魔力をよそに移せばちょっとした街くらいなら平気で起こせるレベルだ、マーリン魔術がまるで効果が無いのも頷ける

 

 

 …どうあっても私を出したくないんだ

不幸中の幸いというべきか落ちる寸前、立香とブリトマートが同じ場所に放り出されたのは見た。1人でなけれはしばらく大丈夫だろう

 

 

「おい、おーい。隣の部屋の奴」

「?」

 

 

扉の向こう…の更にその先から聞き覚えのある声。

「いい加減諦めようぜ?妖精か魔術師である限りその扉は絶対に壊せねぇ」

「………グリム?」

「話すと長くなるが少なくとも中身はグリムじゃないな」

 

 

「もしかしてあなたも閉じ込められてるの?」

「ああ。対応属性を相当に絞った対粛正防御みてーなのが扉に掛けてある、多分そっちも似たような状態だろ?カルデアからの助けが来るまで気長に待とうぜ」

 

 

どうやら彼もカルデアのサーヴァントらしい

「じたばたしても開くわけじゃ無い、落ち着けよ」

正直1人は心細かったのでカルデアのサーヴァントがいるのはありがたいが、だからと言ってのんびりできる理由にはならない

 

 

…こういっては悪いが、いや微塵も悪いとは思ってないが妖精國をここまで再現している時点であんまり良い予感はしない

私を捕まえに来た兵士も腫れ物を扱うようにやってきたし…

 

 

「…やっぱり助けは待ってられない、なんとかして出よう」

「だから無理だってのに、仮にモルガンとマーリンとお前が束になって向かったってその扉は開かねぇよ」魔術師である限りはな

 

 

 もー!役に立たないなぁ!?…あれ?

「ちょっと、今なんて言ったの?」

「あ?だから無理だって「その後!」

「…?モルガンとマーリンとお前が束になって向かったってその扉は「それだ!!!ありがとう!」

 

 

よし、ここから出るぞ!

「──なんなんだいったい?」

 

 

 

 

 

〜

キャメロット城 玉座の間にて…

 

 

「トリスタン様、御命令通りカルデアのマスターを捕えて参りました

また、妖精騎士ブリトマートについては現在氏族長達が相手を。」

「対応している人員は?」

「D・ウッドワスとD・ボガードが交戦中です」

「…不足です、手の空いている長をあと2人当てておきなさい。ブリトマートは強敵です、今一度警戒を。」

「分かりました、そのように」

 

 

「結構、では彼女を置いて下がりなさい

私が『良い』と言うまで誰もここを通さぬように。よろしいですね?D・ポーチュン」

「はっ!」

 

 

D(ダーク)・ポーチュンと呼ばれた騎士は私を解放すると目もくれずそのまま玉座の間から出て行ってしまった

残されたのはまるで状況の理解が追いつかない藤丸立香と──

 

 

「バーヴァン・シー?これはいったいどういうことなの?」

「………」

玉座からただ冷ややかな視線を送ってくるバーヴァン・シーのみ

 

 

「ねぇ「黙りなさい人間、誰が顔を上げて良いと言ったのですか?」

どう考えても様子のおかしい彼女に威圧され、思わず息を呑む

 

 

 でも…なんだろう、なにか言動に違和感があるような?

普段の彼女と言葉遣いが違う、というのは分かりきっているとしてそれ以外の何かが…

 

 

「1時間…いえ2時間ほど猶予を与えましょう。妖精國(ここ)から去りなさい、私は貴女に構っているほど暇では無いのです」

去ると言うのなら兵は下げましょう、とさっき通った扉を指差して彼女が言うが当然引き下がるわけにはいかない

 

 

「待ってよ!いったいどうしちゃったの?何か悩みがあるの?モルガンやみんなには話しづらいこと?」

「………」

 

 

冷ややかな瞳は変わらないまま再び静かな時間が流れる、そして

「──分かりました」

「バーヴァン・シー?」

「分かりました、去らないと言うのなら致し方ありません」

 

 

瞬間、彼女の姿が玉座から消えぞぷ

 

 

「いっ、え。」

 

 

ぐるりと半回転して床に叩きつけられる背中、右手首に尖った何かが食い込む感覚

それが『噛み付かれた』と理解するのに少し、いやかなり時間がかかった。秒数にして7秒強、それほどまでに動揺していたのだから

 

 

「ごくっ────抵抗したければどうぞ、貴女の手首が裂けていくだけですから」

 

 

感情のこもっていない言葉の合間合間に聞こえてくる喉を鳴らす音、そこで初めて私は彼女に吸血されていると分かった

 この脱力感と眠気──まずい…!

バーヴァン・シーが何を考えているかまだ分からないけどこのままだと──

 

 

「令呪が…!」

氷が水に溶けていくように1画、2画と消えていく

 血と一緒に、魔力が…

 

 

「バーヴァン・シー、お願いだからやめて…せめて理由を聞かせて」

いったいどうして?そう聞いても彼女は何も答えず、ただ血液と魔力を吸い取り続ける

 

 

 こ、これ以上は本当に

「吹き飛べぇーっ!」

 

 

落ちかけた意識を繋ぎ止めるように玉座の間の扉が突風によって吹き飛び、それに乗って飛び込んできた影が1人

「ブリト、マート」

「マスターっ!無事、ではありませんね…!

 事情を聞くのは後です。バーヴァン・シー様!今すぐマスターを害するのをおやめください!」

 

 

「………」

突如現れた乱入者と対峙してほんの一瞬動きが止まったものの、彼女は私の腕を掴んだまま離れない

 

 

…ブリトマートも様子がおかしいと思ったのだろう、出かかっていた次の言葉を飲み込んで槍を構えた

 

 

 私はそれを

「令呪を持って命ずる、攻撃しないで…ブリトマート」

──最後の令呪で止めた

 

 

「なっ!?」ぴたっ

「っ………」びくっ

 

 

「はっ、はっ…まだ、話し合ってない…」

「…………話し合いは既に終わりました。貴女が去らないというのなら「悪いけど限界だ、これ以上は見過ごせないかな!」

 

 

「うわっ!」

爽やかな声色と共に現れた2人目の乱入者。だがどう聞いてもアルトリア・キャスターではない。その声は間違いなくニューダーリントンで出会ったアサシンであり、その姿は──

 

 

「…えっ、モルガン!?」

カルデアのサーヴァントであり、妖精國の女王たるモルガンその人であった

 

 

「『モルゴース』!」

「…っ!」

黒く青い魔力の波が彼女を突き放し、ようやく私は解放される

 

 

「かはっ、はっ、はっ…」

「カルデアのマスター、貴女はちょっぴり身体を張りすぎではないですか?あなた1人だけの身体というわけでもないでしょうに」

「ありがとう、アサシン」

「私の姿について、なにも言わないんですね?」

「…まぁ、ね」

 

 

確かに色々と聞きたいがニューダーリントンで私やブリトマートが気付かなかったということは相応の隠蔽をしていたはずだ、知られたくないものをわざわざ晒してまで助けに来てくれた彼女を質問攻めになんてしたくないしそれに──

 

 

「今は、彼女を止めないと」

「………ええ、そうですね。ブリトマートさんは敵の侵入を防いでください、ここは私が戦います」

「わ、分かりました!」

 

 

「さて…少しやり過ぎましたね?我が娘バーヴァン・シーよ」

「あなたの娘になった覚えは無い」

「そうですか?それならお互い、遠慮は要らないですね

…立香さん、ツラいでしょうが援護を。彼女を止めます」

「く…うん、お願い…!」

 

 

 

 

 

〜

一方そのころ

キャメロット城 地下室にて…

 

 

「はっ、はっ、おらぁっ!…よし開いた!ほら逃げるよグリム!」

「開いたっつーか空いたな!?…ったくどういう思考してたら思いつくんだよ…」

 

 

《アルトリア、クーフーリン、

扉周りの壁を殴り砕いて脱出》




最近やりたいことが多すぎて困っている作者のルルザムートです、ハイ。
10月の半分を県外(出張)ですごしていて、気付いたら今年もあと2ヶ月…うーんキツい!
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