あらすじにも書きましたが、ゲーム基準のストーリーをだらだらやるだけの作品になりますので、オリ主が関わってないストーリー部分はまるっと飛ばしたりします。
ちなみに更新頻度とかは気にしないでください。死ぬほど遅いと思います気分です。
ストーリーが気になる人はゲームやろう!!
ではどうぞ。
ガヤガヤとした喧騒が響く街中で2人の男が並んで歩いていた。
1人は黒髪の少年だ。
黒一色に統一された装備の上に羽織るロングコートが特徴的で、背中にはこれまた黒一色のロングソードを背負っている。
もう1人は黒みがかった灰色の髪をオールバックにした青年で、190以上はあるであろう長身に筋骨隆々な身体をしている。
そのガタイの良さは着ているタンクトップと茶色のカーゴパンツの上からでもはっきりとわかる程だ。
そして左の腰には鍔がなく、柄も鞘も鉄で出来ている一風変わった刀を帯びていた。
そんな2人は、談笑しながらある場所を目指していた。
「んで、今日は迷宮区だっけか?」
「ああ、転移門の前でアスナと待ち合わせしてるんだ」
「アスナ、ねぇ……随分と仲が良さそうだな、なぁキリトよ」
長身の男がロングコートの少年に向かってそう言う。
「か、からかうなよアッシュ!」
「ハハハッ!図星って反応だな!」
対して、キリトと呼ばれた少年は長身の青年に少し慌てたように言い返すが、アッシュと呼ばれた青年はニヤニヤとした笑みのままだ。
このやり取りは、2人のいつも通りなのだろう。
その後もアッシュはキリトをからかいながらも今日の予定の話をしていると、すぐに転移門の前についた。
しかし、時間になっても件のアスナは現れない。
「まだ来ない……か。キリト、時間は合ってるのか?」
「ああ、さっきも確認したけど、間違いない」
「ってことは、なにやら面倒なことになるかもな」
「面倒なことって?」
「面倒なことは面倒なことだよ」
そう話していると転移門が光出す。
「次こそ来れば良いんだがな……」
アッシュがそう言った瞬間、
「どいてーーー!!!」
件のアスナが転移門から文字通り飛び出してきた。
「いっ!?」
アッシュはすぐに避けたので何ともなかったが、キリトは反応が遅れてアスナに巻き込まれてゴロゴロと転がった。
ようやく止まったとき、アスナはキリトに覆い被さるような形だった。
「ハハハッ!熱いなぁお二人さん!」
アッシュがからかうようにそう言うとキリトとアスナは顔を赤くして急いで離れた。
「アスナ様!」
アッシュが2人を見て笑っているといつの間にか転移門から痩身の男性が出てきていた。
話を聞いているとアスナの護衛らしいが、アスナはきっぱりと断っているらしく、半分ストーカーのようなものだった。
話が進むにつれてキリトとその護衛の男性、クラディールがデュエルで白黒つけるという話になったようだが、そこにアッシュが待ったをかける。
「まぁ待てキリト」
「アッシュ?」
呼び止められたキリトが怪訝な顔でアッシュを見る。
アッシュの顔はなんとも悪い顔をしており、キリトとアスナは引いたような表情をする。
「ただやるんじゃ面白くない、俺が素手で相手してやる。そうすりゃ身の程ってモンを知れるだろうよ」
「なっ!?そこまで言うなら素手でやってもらうじゃないか!」
アッシュがクラディールに向けてそう言うと、クラディールは侮辱されたと思ってさらに憤る。
しかし、アッシュの強さを知っているキリトとアスナは哀れむような表情でクラディールを見ていた。
クラディールのデュエル申請を受理し、数メートル程距離を取るアッシュとクラディール。
両手剣を中段で構えるクラディールに対し、アッシュは余裕綽々といった様子でポケットに手を入れたままニヤリと笑っている。
『デュエルスタート』
そうシステムボイスが流れた瞬間、両手剣を振りかざして迫るクラディールだが、振り上げた剣を振り下ろす直前、身体をくの字に曲げながら大きく後ろへと吹っ飛ばされる。
二転三転した後に仰向けの状態でようやく止まり、何が起こったかわからないと言った顔でアッシュを見上げるクラディール。
クラディールの目に入ったのは、ポケットに手を入れたまま右足を前に突き出した姿勢で静止しているアッシュだった。
アッシュがやったのはなんのことはない只の前蹴りで、その証拠にクラディールのHPは僅かしか減っていない。
その蹴りがキリトとアスナと、1部のギャラリー以外には見えない程素早い一撃だっただけだ。
「オイどうした!もう仕舞いか?」
足を下ろしたアッシュが挑発するようにそう言うとクラディールは再び憤りを顔に浮かべながら、今度は下からすくいあげるように両手剣を振るう。
アッシュはそれを軽く身を反らすだけで避けると、身を反らした動作のまま体を回りしてクラディールの側頭部に回し蹴りを叩き込んだ。
クラディールは再び二転三転しながら吹っ飛ぶが、今度は地面に手をついてすぐに体勢をたてなおした。
「へぇ、多少は慣れてるな」
それを見たアッシュはニヤリと歯を見せて笑い、少し腰を落とした。
「今度は俺から行くぞ?」
「っ!?」
そう言ってアッシュが動いたと思った直後、クラディールは頭を足で踏みつけられるように地面に叩き伏せられていた。
「どうした?少しは反応してほしいんだがな?」
クラディールは再び何が起こったかわからないと言った表情になる。
デュエルを見ていたギャラリー達も何が起こったのかと驚いていると、うっすらと見えていたギャラリーの1人が呟く。
「か、踵落としだ……踵落としを頭に入れて、そのまま踏みつけたんだ……!」
それ聞いたギャラリー達とクラディールは、今度は驚いた表情になる。
ソードスキルでもないのに、反応できない程の早さの踵落としなど聞いた事がない。
「ば、馬鹿な……」
クラディールが信じられないと言うように声を出すのを見て、アッシュは再びニヤリと笑うとクラディールの頭を押さえていた足を退かす。
「分かっただろ護衛さんよ、お前じゃ俺には勝てねぇさ、諦めな。
それとも……」
アッシュはクラディールの頭を掴むと無理矢理自身と目を合わさせる。
「……くたばるまでやるか?」
「ッ!?」
威圧感を出してそう言うアッシュにクラディールは怯えを見せるが、去勢を張って声をあげる。
「ふ、ふざけるな!武器も使っていない奴に負けられるか!!」
「はぁ……これだよ」
アッシュは呆れたように言うと初めてポケットから手をだし、挑発するように指を動かした。
「貴様ァァァアアア!!」
クラディールが両手剣を大上段に構えてアッシュへ迫る。
それを見たアッシュは
「んじゃ、終わらせるか」
その一言の直後、両腕が霞む程の連打をクラディールに叩き込む。
「オラァ!!」
そして最後の一撃に身体を1回転させて側頭部に回し蹴りを叩き込む。
その衝撃でクラディールは真横に回りながら吹っ飛んだ。
それと同時にクラディールのHPが半分になり、デュエル終了のシステムボイスが流れた。
「勝負ありだな」
「ば、馬鹿な……素手の奴に……負けたのか?み、認めん!認めんぞ!」
完膚なきまでの敗けなのだが、クラディールはそれでも諦めないようで、次は見ていたキリトとデュエルすることになった。
しかし、キリトもまたクラディールよりはるかに強く、デュエル開始直後にキリトに大剣をへし折られたことで流石に諦めたようだった。
デュエルを終えた3人はようやくといった様子で迷宮区へ向かいだした。