ソードアート・オンライン 強者の生き方   作:雪国ソース

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短いですが更新します。

皆さん、SAOFDやってますか?
自分はヒースクリフがお気に入りです。


5話 違和感

アッシュが街の外で過ごすようになってから数日後、彼は再び街に来ていた。

というのも、彼がいない間になにやら面白い話になっていたらしく、今日は血盟騎士団の団長であるヒースクリフとキリトがデュエルをするらしいのだ。

そんな面白いものを見逃す訳にはいかないと、色々な手を使って最前列を確保し、2人のデュエルが始まるのを今か今かと待っていた。

 

……のだが、二刀流で剣を2本背負っているキリトは目立って当然なのだが、アッシュにもやけに視線が集まっていて、普段は他者の視線やら評価を気にしない彼も妙な居心地の悪さを感じていた。

 

なぜこんなにもアッシュが注目されているのかと言うと、どこぞの鼠と呼ばれる情報屋によって第74層ボスを倒したのがユニークスキル持ちの2人であるという情報と、その2人のうち1人は剣を2本持っている黒ずくめのプレイヤーであり、もう1人は攻略組のオールバックで筋骨隆々の大男だという情報があらゆるプレイヤーに売られているからなのだった。

 

そんなことを知る筈もない彼は、デュエルを見終わったら周りが落ち着くまでまたしばらくの間街の外で過ごそうかと考えていた。

 

「お、役者が揃ったな」

 

彼がそんな事を考えていると、いつの間にかキリトとヒースクリフが揃っておりデュエルが開始された。

攻略組かつユニークスキル持ち2人のデュエルだけあって、序盤からかなりの盛り上りを見せる。

 

「へえ、キリトもヒースクリフも流石にやるな」

 

2人の攻防にギャラリーが熱狂を見せるなか、アッシュも2人のデュエルを興味深そうにして見ていた。

 

キリトが二刀流の圧倒的な手数で攻撃し、ヒースクリフがその連続攻撃を盾を上手く使ってしのぎ、隙が出来た瞬間に一転攻勢に出る。

ヒースクリフが攻勢に出ればキリトはそれを持ち前の身軽さで回避し、すぐさま攻めに転じる。

まさしく一進一退と言った攻防だった。

 

しかし、アッシュはこのデュエルの展開の先を読んでいた。

 

「(なるほど、一見すればキリトとヒースクリフ、2人の実力は拮抗してるように見えるが……キリトが不利だな。

キリト側は攻めても決定打を与えずらい上に攻撃は全て回避しなきゃならんが、ヒースクリフ側は神聖剣による受け能力の高さを活かしてジワジワと詰め将棋のように攻めている。

この差は大きいな)」

 

そう考えるアッシュはヒースクリフの動きを良く見ようと注視するが、そこである違和感を覚えた。

 

「(ん?今の動き方は……いや、そんな筈はない)」

 

覚えた違和感を頭で否定するが、1度気づいた違和感はデュエが進むごとに存在感を増していく。

 

「(まただ、どうなってる?ありえない、だが、あの動き方は……)」

 

違和感を否定しようと、ヒースクリフを見れば見る程に違和感が確信へと変わっていく。

 

「(ああ、クソ!間違いない……!だが、なぜだ!?ヒースクリフ、お前はなぜ……!)」

 

違和感が、確信へ変わる。

 

「なぜ二刀流を"知っている"!?」

 

それは、戦っているキリトですら気づかなかった、アッシュだけが気づくことの出来た違和感だった。

 

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