七囚人『泡沫の歌鳥』   作:めろんムーン

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To be scolded

 

「ラーーー♪ラーラーラーラーラーラーラ〜〜 ラ、ラー、ラーーー♪」

 

 G線上っていうのはヴァイオリンの最低音域の弦のことらしいよ?私はヴァイオリン詳しくないから知らないけど!!

 

 

 

 読者の皆さんこんにちは!セレンだよ!

 

 

 

「だからなんで歌ってるのよあんたは!」

 

 おや、セリカちゃんに怒られちゃった。

 

「ふふ、理由はないんだけどね」

 

「なんなのそれ!?」

 

「まぁまぁ、そろそろ来るよ?マスク被りな〜?」

 

「わかってるわよ!!」

 

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと待って!!」

 

 やってきたのは、さっき銀行にいた赤髪の女の子。

 

 とりあえず銃を向けておくかな?

 

「ちょっ!?ま、待って待って、心配しないで!私は敵じゃないから!!」

 

「本当に〜?」

 

「ほ、本当よ!信じてちょうだい!」

 

「だってよ、ファウスト」

 

「えっ、私!?えっとえっと、銃はとりあえず下ろしましょうか……」

 

「りょーかーい、今はファウストの雇われだからね〜」

 

ヒソヒソ(いつできたんですかその設定!)

ヒソヒソ(今かな!)

ヒソヒソ(ええぇ……)

 

 

 

「さっきの襲撃、見せてもらったわ!!ものの数分で攻略して、見事に撤収……稀に見るアウトローっぷりだったわ!!」

 

「正直、すごく衝撃的だったと言うか……あんな大胆なことができるなんて感動的と言うか……ああ、私も頑張るわ!!」

 

「法律や規律に縛られない、本当に自由な魂……そんなアウトローになりたいから!!」

 

 ヒソヒソ(なんか誤解されてません?)

 ヒソヒソ(だね〜……うん?)

 

 

 

「ふふ、ありがとうね赤髪の子」

 

(ちょっ、セレンさん!?)

(まぁ、任せておいて!上手く誤魔化してあげる!)

 

「ボクは矯正局から脱走した七囚人の1人、【泡沫の歌鳥】さ!知ってるかな?」

 

「ええ!ええ!知ってるわ!連邦生徒会に反抗する7人の大犯罪者でしょう!?その中でも【泡沫の歌鳥】といえば、連邦生徒会から24時間も逃げながらキヴォトス全土に歌を拡散した大犯罪者ね!他の七囚人はあまり知らないけれど、あなたはとっても有名なのよ!

 

 うそ、他のヤバい人たちよりボクの方が知名度上なの……???

 

「うんうん、ボクを知ってくれてるならよかった!ボクはそこのファウストに雇われているんだけど、彼女はあんまり知らない人と喋りたくないらしいんだ。だから、ボクがしゃべらせてもらうよ?」

 

(ボ、ボスの前で部下と話すやつね……!す、すごいわファウスト……あの【泡沫の歌鳥】が前座扱いなんて……!)

 

「さて、君は誰なのかな?自己紹介してくれる?」

 

「え、ええ!私は陸八魔アル!便利屋68という会社の社長よ!」

 

「へぇ、会社の!なかなかやるね!アウトローになりたいんだっけ!頑張って!!」

 

「ええ!ありがとう!」

 

「それでなんだけどねアルちゃん。ボクたちさ、銀行強盗したのはお金の為じゃなくて、銀行の書類のためなんだ。だから、お金はいらなかったんだけど……勝手についてきちゃってさ」

 

「え、ええ」

 

(勝手についてきちゃって!?す、凄すぎるわ……)

 

「だからさ、このお金の扱いに困ってるんだけど……受け取ってくれない?」

 

「え、ええ!?で、でも……」

 

「いいのいいの!いらないからさ、このままだとここに捨てていくことになっちゃうんだよね!」

 

「そ、それは勿体無いわね……」

 

「そういうこと!だからさ、受け取って?ボクも君っていう新しい知り合いができたからね!しかも大きな夢がある!夢は応援したいからね!!」

 

「そ、そういうことなら受け取るわよ!」

 

「よしよし!」

 

ヒソヒソ(ホシノ先輩、い、いいんですか?これ)

ヒソヒソ(うん、まぁ……いいんじゃない?)

 

「じゃ、そういうことで!」

 

「あ、ま、待って!?ファウストさん!あなたたちのチームの名前を教えてくれないかしら!私が今日の勇姿を心に深く刻んでおけるように!!」

 

ヒソヒソ(ええ!?やっぱり私なんですか!?)

ヒソヒソ(ふふふ、ヒフミちゃん、ここは任せてください!)

ヒソヒソ(ノノミさん!?)

 

「はい、おっしゃることはよくわかりました⭐︎」

 

「あ、あなたは……クリスティーナと名乗っていた……」

 

「私たちは人呼んで……覆面水着団です!!」

 

「ふ、覆面水着団!?や、やば!!超クール!!カッコ良すぎるわ!?」

 

「ふふふのふ!目には目を!歯には歯を!無慈悲に!孤高に!我が道の如く魔境を行く!これがあたしらのモットーだよ!」

 

 ホシノちゃんまで乗った!

 

「じゃ、じゃあ私たちはそういうことで……さよならー!」

 

 あ、ヒフミちゃんが耐えきれなくなって逃げだした!

 

「じゃーねー」

「さようなら〜⭐︎」

「ん」

「ふんっ!じゃあねっ!」

「ばいばーい♪」

 

 

 

 こうして、ボクたちは撤退したのだった……

 

 

 

 なんか流れで学校まで着いてきちゃった⭐︎

 

 ついでになぜかアビドス対策委員会とやらの定例会議に参加してるよ!

 

「手に入った書類を確認しましたが、カイザーローンはヘルメット団に資金を流しているようです……」

 

「そんな……」

 

「うそよ……だってそれって……あいつらヘルメット団は……私たちに銃を向けてきた連中は!」

 

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"「「「「「……」」」」」」"

 

「あ、あの、この788万って……」

 

「ん、これは私たちが今月返済したお金」

 

「え、えええ!?そんなに借金が!?」

 

「すごいね〜」

 

「これはつまり……私たちの本当の敵は、カイザーローンだったって事ね……!!」

 

 カイザーローン……カイザーコーポレーション?ボクはよくそういうのはわからないけど、悪い会社らしい。

 

「でも、どういうことでしょう?もし学校が破産したら、貸し付けたお金は回収できませんし……」

 

 つまり……

 

「お金以外が目的ってことじゃない?この学校を借金まみれにして、廃校させるのが目的とかさ」

 

「は、はあ!?」

 

「ん……そうとしか思えない」

 

「うへ〜……許せないね」

 

「ま、ボクたちはもうこれ以上関われなさそうだし……ヒフミちゃん、そろそろ帰らないとまずいんじゃない?」

 

 外はもう夕方。カラスが鳴いている……本当にやばいと思うよ?

 トリニティってお金持ちの子が通う学校だし門限とかあるんじゃないの?

 

「はっ!ま、まずいです!そろそろ帰らなきゃ……」

 

「んじゃ、みんなで校門まで送るね〜」

 

 

 

 

 

「みなさん!今日は色々とありがとうございました!」

 

「いえいえ、こちらこそ〜」

 

「私、このことをティーパーティーに報告します!カイザーコーポレーションは、犯罪者や犯罪組織と何かしら関わりがある、その証拠になり得ます!」

 

「……まー、ティーパーティーはもう知ってると思うけどねー」

 

「はい!?」

 

「あれほどの規模を持つ学園の首脳部なら、それぐらいはもうとっくに把握してると思うよ〜」

 

「そ、そんな……」

 

「それにさ、今のアビドスは廃校寸前。トリニティとかゲヘナとかのマンモス高からのアクションを、今のアビドスはコントロールできる力がない。だから、援助は受けられないんだ。わかるかな?」

 

「でも、ホシノ先輩、悲観的に考えすぎなのではないでしょうか……」

 

「うん。そうかもね……もしかしたら問題ないかもしれない。でも、万が一ってことがある」

 

「うう、難しいですよ……」

 

「うへー…」

 

……万が一……そう、万が一ってことをスルーしたから、アビドスは……

 

「ほら、ヒフミちゃん、そろそろまずいんじゃないの〜?ボクも帰らなきゃダメだけどさー」

 

「あっ!?ま、まずいです!!」

 

「あ、呼び止めてごめんねヒフミちゃん……いや、ファウストちゃん」

 

「その呼び方はやめてください!?」

 

 

 

 こうして、ヒフミちゃんは帰って行った……

 

 

 

 

 

「さあーて、ボクも帰ろっかなぁっと」

 

「待って、セレン」

 

「先生?」

 

 さっきまで……というかブラックマーケットから帰ってくるまで空気だった先生じゃないか!

 

「……七囚人ってどういうことか、話を聞かせてもらおうかな?」

 

「アッ……スゥー」

 

 まずいまずい、謎のオーラと圧が出てる!!

 

 逃げなきゃやばい気がする!!

 

 

 

【天翔ける手──「させないよ」──むぐっ!?」

 

 歌を歌おうとしたら口を塞がれたっ!?

 

「銀行強盗の時、歌を歌って銃を撃ってたよね?どうみてもセレンの銃は水鉄砲なのに、あんな威力はおかしい。つまり、歌を使うことで何かしらを起こす力がセレンにはあるはず」

 

「むー!?むぐーー!!??」

 

 ち、力が強い、引き剥がせない!?

 

「さ、事情聴取とお説教だよ、セレン」

 

「むむ!?むぐー!?むー!むー!!」

 

 アビドスの子達、助けて!?

 

「セレンちゃんがすごく助けを求めている目をしていますけど……」

 

「ん、犯罪者はお説教」

 

「それシロコ先輩危ういんじゃないの!?」

 

「悪いことをしたら、しっかり怒られなきゃダメですよ、セレンちゃん⭐︎」

 

「うへ〜、頑張ってね〜」

 

 

 

「むぐーーーー!?」

 

「さ、行こうかセレン」

 

「むーーーー!?」ズルズルズルズル……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このあと事情を喋らされてたくさんお説教されてちょっと泣いた……

 

 




 高評価、感想ください……この小説は皆様の応援によってでできております……

番外編は

  • メインが完結するまでは最初にして
  • 一番最後でも良い
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