遊戯王ZEXAL~俺の弟が可愛すぎてマジ超天使。弟のためなら何をしても構わない、というかむしろ俺に全部任せて「は?そんなことも出来ないの?」って蔑んだ目で見下してあんなことやそんなk(ry 作:雲珠
アニメを見てたら不意にブラコンな兄を想像した、ら出来上がった。
ちなみにサブタイトルはトルストイ先生の名言である。
「ただいまー」
「遊馬ァ!おっかえりー!」
「うわっ、兄ちゃん!?」
学校から帰ってくると、物凄い勢いで抱き着かれた。
抱き着いてきたのは九十九凍夜。俺の5つ上の兄ちゃんだ。
男にしては少しだけ長い髪に、俺とは反対の蒼いメッシュが特徴的だ。
「学校はどうだった?楽しかったか?あ、お腹空いてないか?それとも先にお兄ちゃんと一緒に風呂でも入るか?安心しろ、お兄ちゃんが遊馬に纏わりつくゴミというゴミを体の隅々まで洗い流してやるからな!」
ハァハァ、と鼻息を荒くする兄ちゃんはいつもながらに信用出来ない。
というか力説する部分が違うと思う。顔は良いのに何か色々と残念だ。
「い、いや、その…」
「うん?何か元気ないな、遊馬。学校で何かあったのか?……はっ!まさかガラの悪い野郎共にあんなことやこんなことでもされたのか!?そんな羨ま……ゲフンゲフン!けしからん!!」
俺の様子に気付いて心配してくれるのは嬉しいんだけど、もう後半のセリフでグタグダだ。
しかも何で悔しそうなんだ?真顔でその顔するのやめて欲しい。
「別に何もねーよ」
「本当か?じゃあいつものペンダントはどうした?」
「そ、それはっ…」
相変わらず、兄ちゃんは変化に鋭い。
俺がうろたえていると、表情を柔らかくして頭を撫でてきた。
思わず兄ちゃんの目を見た。あ、これは不味い。笑ってない。
「遊馬、お兄ちゃんちょっと害虫駆除してくるから。なぁに、明日の朝までには戻ってくる。そう、明日の朝までには…な」
しゃ、シャーク逃げろォ!兄ちゃんはやると言ったらマジでやるからヤバイ!!
すでに外靴に履き替え、外に出ようとする兄ちゃんの腕を必死に掴む。
「だ、ダメだ!」
「遊馬…?」
「これは俺の問題なんだ!俺がやらないとダメなんだ!」
そう言うと、掴んでいた兄さんの腕の力が軽くなった。
それどころか、頭上からすすり泣くような声が聞こえてきた。
「遊馬…っ、そんな、こんなに立派になって…!お兄ちゃんは嬉しい!」
どうやら感極まって嬉し泣きしているようだ。
留まってくれたのは良いけど、なんか面倒臭そうなことになっている気がする。
取り敢えず兄ちゃんの腕を引っ張り、リビングまで移動した。
「分かった。遊馬がそこまで言うなら、お兄ちゃんは全力で応援する!」
「おう!かっとビングだぜ、俺!」
俺の様子に微笑む兄ちゃんは、俺の肩に手をポンと乗せた。
「けど遊馬、我慢する代わりにそうなった経緯を教えてくれるよな?」
「……はい」
応援すると言ってくれた以上、何もしないとは思うけど…。
もし何かあったらごめん、シャーク。
暴走した兄ちゃんって何するか分からないから。
「―――で、明日の放課後にシャークとデュエルすることになった」
「成る程な。……ところで、シャークって神代凌牙のことか?」
「兄ちゃん、シャークのこと知ってんのか!?」
「あぁ。前にアンティルール持ちかけられてボコボコにした。……チッ、遊馬にこんなことすると分かってたら抹殺したものを…。あの時の俺は何をやってんだ…!」
歯をギリギリと噛み締め、後悔したなよう表情をする兄ちゃん。
ボコボコってデュエルでだよな?物理じゃないよな?
どっちにしろ恐いけど……そっか、兄ちゃん、シャークに勝ったことあるんだ。
「やっぱ兄ちゃんスゲェな!」
「えっ!?お兄ちゃん凄い!?」
「あぁ!あのシャークに勝ったんだからな!」
「はうっ」
笑顔でそう言うと、兄ちゃんは胸を抑えて苦しそうに下を向いた。
何かぶつぶつ言ってるけど、小さくてよく聞こえない。
「……遊馬の可愛さに許してやらなくもない、神代凌牙。だが次会った時は容赦しねェ」
「兄ちゃん?何言ってんだ?」
「何でもない。さて遊馬、お兄ちゃんと一緒に風呂でも…」
「俺すっごく腹減ったな!」
「よーし!じゃあ先にご飯食べるか!」
…ふう、何とか誤魔化せたな。
別に兄弟で風呂入んのは変じゃないけど……なんか兄ちゃんと入ったら色んなモノが危ない気がする。
やっぱり兄ちゃんは兄ちゃんだな。
(遊馬、ご飯食べた後にお兄ちゃんと風呂でも…)
(大丈夫!俺一人でも入れるから!)
(あ、そ、そうか…)
(´・ω・`)