奥義かめはめ波   作:茂三

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神と神

「緒方、後の事は頼んだぞ」

 

緒方は何も言わず、ケンイチと美羽を回収した。

 

俺とジュナザードは互いに殺気向けあう。

 

(この小僧は、若くして気の才に恵まれ、幾多の達人を倒してきた・・・これは殺し甲斐があるのぉ)

 

「武術と気、力としてどちらが鍛え上げるに値するのか、この戦いで決まるんだわいのぉ」

 

悟は瞬時に敵対した今までの誰よりも強いと察する。

 

「界王拳3倍!!」

 

ジュナザードが跳躍し、悟に襲いかかる。

 

「猛獣跳撃」

 

フォークシールド!

 

悟はジュナザードの攻撃を防御するが、流れるように次の攻撃を繰り出される。

 

「地転蹴り」

悟は印を結び叫ぶ。

 

「影分身の術!!」

 

(この小僧の分身は量が多いし精度も高いが、発動前に隙があるのは闇のデータ通りじゃの)

 

ジュナザードも分身し、一体ずつ削っていく。

 

本体を発見したジュナザードが悟に触れずに投げ技(真・呼吸投げ)を仕掛ける。

 

悟は咄嗟に左足で月歩をし、地面に叩きつけられるのを回避しながら

 

右足で技を出す。

 

「レッグナイフ!」

 

ジュナザードは余裕の笑みを浮かべながら回避し、レッグナイフが後ろの城壁を破壊する。

 

「中々悪くない威力じゃのぉ」

 

レッグナイフにより作られた距離で奥義を出す。

 

「かぁ~めぁ~はぁ~め波!」

 

特A級の達人でも回避不可能な速度でジュナザードに向かうが・・・回避する。

 

「カッカッカッ、直撃してたら我でも倒されたのぉ。当たればだがのぉ」

 

「だが、噂以上の威力と速度じゃわいのぉ。特A級なら直撃してじゃろうのぉ」

 

「界王拳5倍!」

 

悟はかめはめ波の構えをする。

 

「かぁ~めぇ~・・・」

 

悟の両手に界王拳により練られた莫大な気が集まる。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

神出鬼没な悟について、ケンイチが梁山泊の皆に質問する。

 

「悟さんの奥義かめはめ波ってどのくらいの威力あるんですか?師匠達でも受けたらまずい?」

 

気の発動をきっかけに、悟の気の凄さについて理解が深まったケンイチがかめはめ波に興味を持つのは当然だろう。

 

逆鬼が不機嫌になりながら答える。

 

「まぁ、あいつのかめはめ波は当たれば俺らでも無事じゃすまねぇな」

 

「逆鬼君の言う通りだろう。我ら梁山泊の達人ですら通常のかめはめ波でも真面に当たれば

 

 著しく戦闘能力が低下するだろう」

 

「アパ、アパチャイは悟のかめはめ波の動き読めるよ」

 

「そうね。特A級の達人達からすれば、弾道の予測は容易ね」

 

秋雨が自論を話す。

 

「そこが肝なのだろう。我ら達人としても明らかな隙であり、必ず突かなければならない。」

 

 かめはめ波の威力を知っている者ほど、焦りは大きくなると考えるね

 

「悟の奴が、そこまで考えてるわけねぇよ」

 

酔っている逆鬼が大声で笑いながら話を締める。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

かめはめ波は、通常の威力だけでも達人を倒すことが出来る威力を持っている。

 

界王拳3倍の威力でさえ超人ジュナザードも直撃すれば倒せる威力。

 

界王拳5倍の走力でジュナザードと距離を取る。

 

悟がジュナザードと距離がやや開いた瞬間に、かめはめ波のモーションに入る。

 

(まだまだ経験不足じゃわいのぉ。本気の我ならば一足で攻撃を仕掛けられるわいのぉ)

 

ジュナザードは、ギアを一段上げ全力を出す。

 

ギアを上げたジュナザードが前に跳躍し技の構えを行う。

 

「転げ回る幽鬼」

 

跳躍中の刹那の時間、ジュナザードは違和感を覚える。

 

(あのかめはめ波、先ほどより気の量が多いに違いないが、界王拳5倍の割には少ないのぉ)

 

ジュナザードの目線がズレ、空中高く舞う。

 

ジュナザードは驚愕の顔を浮かべる。

 

(上手く隠されているが、飛ばされた辺りから気を感じる)

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

逆鬼達が冷静に分析をする。

 

「今、悟の奴何をしやがった?」

 

逆鬼と本郷は分からないようだが、緒方は冷静に分析する。

 

「悟君がしたのは、実体のある影分身と気の消失。ただ、影分身の精度は低く高度な技は

 

 行うことが出来ない。だから、彼が唯一出来る背負い投げをしたんだ」

 

(影分身する際に常に印を構えるのは、相手が分身を作ってないと誤解させるため。そして実体の

 

 影分身を作成するとかめはめ波の気の量が落ちる弱点があるね)

 

「ふふ、また君と戦うのが待ち遠しいよ」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

ジュナザードが空中に投げ出された瞬間に悟の界王拳が消える。

 

そして右手に青の静の気、左手に赤の動の気が莫大な量で練られる。

 

悟が先日習得した体外で気を練ることに習得してできた技の一つだ。

 

両手の気を合わせると、ティダード王国の小さな島が振動する。

 

界王拳と同じく静と動の気を合わせると紫の気が生まれ更に爆発的な気の大きさとなる。

「10倍・・・」

 

気を練りながら悟は笑う。

 

(計画通り・・・)

緒方と一緒に突入したときを回想する。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 美羽を救うために超人ジュナザードに挑むことになった、高校3年生です。

 

生で見るとはっきりと分かる。先生たちや他の特A級とは明らかに異質の気配だ。

 

恐らく長老と同レベルの武術家だ。

かめはめ波を直撃させないと勝つことは不可能だろう。

 

1.界王拳3倍で攻撃を凌ぎながら相手にかめはめ波を見せる、恐らく俺のかめはめ波の威力は知ってるだろうが・・・後、生で見せタイミングをより掴みやすくさせる狙いもある。

 

2.気の消失と実体影分身の合わせ技を使い美羽直伝の背負い投げをする(界王拳5倍のかめはめ波で陽動する)。

 

3.体外で練るかめはめ波で、ジュナザードを倒す。

 

まぁ保険も用意してあるんだが・・

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

悟が作り出す気の異次元の気にジュナザードも冷や汗が出る。

 

(空中にいるため回避は不可能、受けて立つ他ないのぉ。こちらもリスクを取らなれば死は確実だわいのぉ・・・)

 

緒方が闇の会議で自信満々に自慢していた技――界王拳。

 

(少しの間じゃが超人のわしの限界値を超えれるはずじゃ)

 

ジュナザードは自身の最終奥義の構えを行う。

 

「界王拳!!」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「10倍・・・かぁ~めぇ~はぁ~めぇ波ァァ!!!」

 

「界王拳!邪拳 涅槃滅界曼荼羅!!」

 

双方の超人を超えた神の技が衝突し合う。

 

(神の領域にある我の最終奥義と同等の威力があるのは、素直に驚愕するわいのぉ。恐らくこれほどの気の才を持つ者は二度と現れんわい。この小僧の技が終わった直後の隙を狙う。界王拳の反動が凄まじいが・・・超人の我にやれないことはないのぉ)

 

悟が深呼吸し叫ぶ。

 

「界王拳20倍だ!!」

 

「な、なんじゃと。う・・押し負ける・・・我が負けるのか!こんな小僧相手に!!」

 

ジュナザードは悟の紫のかめはめ波を受け意識を失った。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

神と神の技の衝撃により起きたケンイチは叫ぶ。

 

「雲が・・・!!いや、天が割れた!!!」

 

二人の技の衝撃は、天気さえも変えてしまった。

 

その日のティダード王国の天気は、曇りのち晴れ!

 

暗雲立ちこめるティダード王国に一筋の光が射したのだ。




ジュナザードとの戦いも終わりです。

次が最終話になります。

初めて小説書いてみましたが、戦闘描写すごく難しい。。。

本日中に最終話投稿予定です。

以上
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