悟が帰った次の日に長老が梁山泊の皆を集める。
全員集まったことを確認すると長老が話す。
「これより梁山泊会議を始める。議題は、悟ちゃんの気の解放についてじゃ」
「いやはや、私も基礎トレーニングを積ませてはいましたが、まさかこの短期間で
気の解放まで目覚めるとは」
「ほんとね。しかも、あの歳でね。まだ、十歳なのにね」
最近、梁山泊に来たアパチャイ・しぐれ・逆鬼も悟がかめはめ波を撃つために修行してると知っているが、その執念と才能に驚いていた。
「悟は、大した才能だぜ。特に気の運用に関しちゃあれだけの才能他に知らねーなぁ」
「アパチャイも凄いと思うよー」
「うん。凄・・い」
「ところで長老、会議の目的は彼を梁山泊に迎え入れるかですね?」
「秋雨君の言う通りじゃ。あの歳で気の解放まで出来てしまうのは、ワシとしても想定外じゃった。恐らく既に闇に眼をつけられている。彼を内弟子にするべきか悩んでいるのじゃ。修行を見ている二人は、どう見るかね?」
秋雨は、率直な意見を言う。
「彼を梁山泊に迎え入れるのは賛成です。ですが、彼は武術よりも気の掌握と基礎トレーニングの方が好きみたいですしね。無理やり入れるのは、彼のためにも良くないかと」
「おいちゃんは、逆の考えね。今の段階で気の運用と身体能力的にも妙手に片足突っ込んでる状態ね。今の状態で、闇に襲われると即死んでしまうね。無理やりにでも、教えるべきね」
入れるべきか否かで意見が割れ、なかなか結論が出ない中で逆鬼が話す。
「なら、気の掌握の修行と称して、俺たちの攻撃を躱す修行でもさせたらどうだ?
実際、身体動かしながら気を練るのはいい修行だと思うぜ」
「うむ。ワシもそう考えておる。ワシの見立てでは、彼は気の掌握が出来るまで他の修行は行わないだろう。全く頑固なやつじゃわい」
秋雨が会議を締める。
「では、明日から悟君の回避兼気の掌握修行を始める。皆は、彼に思う存分攻撃して構わない。軟な鍛え方はしてないのでね」
恐ろしい笑みを浮かべながら秋雨は話す。
「これにて、梁山泊会議を終了とする」
明日から悟の修行が数段階厳しくなるとは、この時の悟は未だ知らなかった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
何も知らない悟は、学校から帰り梁山泊に向かった。
梁山泊に着くと、秋雨達全員が出迎えてきた。
凄く嫌な予感がする・・・。
「悟ちゃんや、昨日皆で話したのじゃよ。気の掌握で効率的な修行はないかとな。そこで逆鬼君が
いいアイデアを出してくれてのぉ・・・気を練りながらワシら達人の攻撃を躱したり捌いたりする
修行じゃよ」
何を言ってるんだ、この爺さん・・・。
「当たったら痛いと思うんですが・・・」
「なに、皆手加減してくれるから平気じゃて。それとも、お主のかめはめ波への情熱はその程度ものかね?」
長老は分かりやすく煽ってくるが、俺自身も早く気の掌握したい・・・。
「分かりました。よろしくお願いしますね」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
俺たちは全員で道場に入った。
実は、道場に入るの初めてなんだよね。
逆鬼さんが前に出てきた。
「まずは、俺から行くぜ。ガキ、初めてなんだろ?手加減してやるよ」
メッチャ強面な人か・・・。
この人とあまり話したことないんだけど・・・。
ドラゴンボールの型で構えてみる。
ベジータの有名な変な構えだ。
「っち、意味のない型だぜ。初めてなのに制空圏は出来るみてーじゃねーか。じゃ、行くぜ」
逆鬼は攻撃してくるが、手の届く範囲に入ったら弾くを繰り返してると
突然攻撃の速度が上がってきた。
これは反応できない。体内の気を肩に集中しなければ。
重い一撃が肩を貫く・・・凄く痛い。
「痛いですね・・・。人生で初めてパンチ貰いましたよ」
道場にいた全員が驚愕する。
秋雨は思考する。
(今のは、気の掌握の一つ体内の気を支配する。まだ、不完全ではあるがこの精度で出来るか・・・。やはり天才)
逆鬼も驚くが、顔には出さずに話す。
「おぉー一発防いだか。大したもんだが、まだまだ行くぜ!」
その後、俺は逆鬼にボロボロにされ全身痛い・・・。
これを毎日やるのか・・・辛いぜ。