やぁ、俺は14歳、中学2年生になった。
学校で遂に柔道の授業が始まってしまった・・・。
去年の実技成績がB評価だったのだ。投げ技ダサいから練習したくないが、内申点のため
秋雨に教わりにいくか・・・。
おれの修行書(ジャンプ)でも投げ技なかったし・・・。
最近は、かめはめ波以外にも釘パンチにハマっている。
まぁ練習する相手いないから、こっそり海に向かって打ってるけど。
「秋雨先生、背負い投げ教えてください」
秋雨に教えて貰いに行ったが、どうやら弟子じゃないから教えれないと言われた。
あと俺が投げ技に乗り気じゃないのもバレてたみたい。
確かに梁山泊の中だと逆鬼の技くらいしか興味ないし。逆鬼の技は、偶にいいヒント
をくれる事が多いんだよね。月歩も逆鬼が組手で使った技の応用だしね。
「それなら、私が教えますわ」
偶に食事ご馳走してくれる2歳年下の美羽だ。
長老の孫らしいけど、金髪で毛染めしてる不良さんだ。
不良だけどスタイルもいい美人さんだよ。
「え、なら。教えて貰おうかな」
美羽と俺の修行が始まって、5日程して学校の授業で習う
柔道は大体出来るようになった。
美羽は興味のない俺にも教えるんだから、教育の才能がピカ一みたいだ。
そんな俺は、せっかく覚えた背負い投げを先生たちの誰かに使ってみたい。
ここは強面だけど一番優しい逆鬼に頼むか。
「逆鬼先生、俺と柔道の組手してくれません?」
「あ、嫌だよ。俺がお前なんかに投げられる訳ないじゃん。
練習なら美羽で十分だろ」
ごもっとも。だけど、別に俺は柔道の技を試したい訳じゃないけど
ドッキリだから言わない。
「あれぇー、もしかして怖いんですかー?」
我ながらレベル低い煽りだと思う。
「怖い訳ねぇーだろ!とっとと、来いや」
逆鬼は単純なのだ。
しかし、隙は一瞬だ・・・即決める。
俺は、某ジャンプ漫画代表の技を使う。
「影分身の術!」
これは気の爆発と実際の動きをズラす事で相手に自分の位置を誤認させる技である。
影分身を使いたくて、三カ月練習した技だ。分身は一体のみ・・・つーか、これが限界。
逆鬼は一瞬驚愕し固まる。その隙を付いて、背負い投げをしたが・・・
手には一張羅のみしかない。一瞬で切り替え分身を攻撃し、俺の背負い投げからも逃げた
という事か・・・。
なんという早業なのだ。
「逆鬼先生、どうですか?俺の背負い投げ。かなり驚いてくれたようで」
「・・・。そうだな。お前が気の運用の分身を使えるなんて思ってもいなかったよ」
そう言って神妙な面持ちで、道場を後にした。
他の面々も真剣な顔をしている。空気が重いな・・・。
「背負い投げは、大体マスターできたので、俺は帰りますね」
俺は逃げるように梁山泊を後にした。