メジロになれなかった男   作:ダシマ

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第3章:6月
第11話「2人目」


 

 

 2人目の結果はナイスネイチャとなりました。

 

ナイスネイチャ「……」

 

 その報せを聞いてネイチャは真っ青になった。本当は泣いて喜ぶところではあるが、周りからの視線がとてつもなく痛い。

 

キタサンブラック「おめでとうございます。ネイチャ先生」

ダンツフレーム「まあ…アハハハハ…」

アグネスタキオン「まあ、先に加入するっていう話だ。ひとまずおめでとう」

マンハッタンカフェ「どの目線で語っているんですか…」

 

 皮肉気味に祝福する者、何とも言えなくなっている者、次は自分だと豪語する者。反応は人ならぬウマそれぞれだった。

 

メジロドーベル「ここに来て失速するなんて…!!」

メジロアルダン「なんで…!」

メジロパーマー「……」

 

 前回のアンケートで全く票が入らなかったドーベルとアルダンとパーマー。

 

メジロマックイーン「そもそも私たちはアンケート対象外だったのですけど…」

メジロライアン「…あたしやっぱ人気ないんだ」

メジロブライト「ほわあ…」

 

 ブライトもちょっと心が折れそうだったが、こんな時にあいつが現れた。

 

凪「ほら、もうメジロは一人で十分なんだ。早く諦めて練習を…」

 

 おめーがいるから諦められねぇんだよ!!! マックイーン達はそう思いながら表情をゆがめた…。

 

***************

 

 そしてトレーナーはというと…。

 

トレーナー「今、温泉に入ってますが、えれえ事になっています」

「おふろたのしいね!!」

「そうね」

 

 なんという事だろう。混浴風呂でウララやラモーヌと一緒に入っているではありませんか。トレーナーがウララの背中を洗っていて、ラモーヌはトレーナーの背中を洗っている。ちなみにトレーナー父とBNWはそれぞれ男湯と女湯に入っている。

 

トレーナー「ガイドライン的に大丈夫じゃないよねコレ」

メジロラモーヌ「あら、公式ではバスタオル一枚になっているのよ?」

ハルウララ「こうしき? あ、そうだ! 今度はわたしがトレーナーの背中を洗ってあげるね!」

メジロラモーヌ「なら、今度は貴方が私の背中を洗ってちょうだい」

 

 とまあ、順番が逆になったが、ラモーヌがバスタオルをとって背中と臀部を露わにした。エロ過ぎる。

 

 まあ、そんなこんなで洗うわけだが…。

 

メジロラモーヌ「……っ!」

トレーナー「変な声出すんじゃねぇ」

ハルウララ「わかるー。くすぐったいよねー」

 

 そしてまた女湯ではラモーヌの妖艶な喘ぎ声にドギマギしていた。

 

ナリタタイシン「マジでどうなってんだ…!」

ウイニングチケット「はわわわわわ…!!」

ビワハヤヒデ「…相変わらずつかみどころのない人だ」

 

 そして風呂から上がるとトレーナーはドライヤーでウララの髪を乾かしていた。

 

メジロラモーヌ「…いつもそんなことをやっているの?」

トレーナー「キングから釘刺されてるんだよ」

ハルウララ「え!? キングちゃんに釘を刺されてるの!? どこに釘を刺されてるの!?」

トレーナー「ものの例えだよ。絶対髪を乾かせって言われてんだ」

ハルウララ「そうなんだー」

 

 そんなこんなで皆風呂から上がって、食事を舌鼓をしていた。高級懐石ではあるが、ウララが食べなさそうなのがあるので、一部お子様向けとなっていた。

 

ハルウララ「おいしー!!!」

メジロラモーヌ「お気に召してよかったわ」

 

 BNWは目の前に出されている高級食材にガチガチになっていた。

 

ウイニングチケット「テ、テレビで見たことのある食材がいっぱい…!」

ナリタタイシン「言うな…」

 

 そしてブライアンはというと、

 

ナリタブライアン「おい、肉が足りな…」

 

 ここでも空気の読めない発言をして、隣にいたハヤヒデに頭をたたかれていた。

 

ハルウララ「トレーナー! 美味しいよ!」

トレーナー「そいつは良かった。まあ、それにしても…」

 

 トレーナーがあることを思い出していた。

 

トレーナー「2人目はあいつか…」

メジロラモーヌ「分かってたわ」

 

 ラモーヌの発言にトレーナー達(ウララ除く)は「お前なぁ…」という感じでラモーヌを見ていた。

 

ハルウララ「松茸ごはんもおいしー!!」

 

 そして、トレセン学園に戻ってきたトレーナー一行。正門前にはたくさんのウマ娘たちが待ち構えていたわけだが…。

 

キタサンブラック「おかえりトレ兄。合宿楽しかった?」

トレーナー「おう、楽しかったけどネイチャはどこだ?」

 

 するとダンツフレームが苦笑いして横を向いた。そう、ダンツの後ろにネイチャが隠れていたのだ。

 

メジロラモーヌ「出てきなさい。時間の無駄よ」

ナイスネイチャ「ハ、ハイ…」

 

 ネイチャが気まずそうに出てきた。

 

トレーナー「まあ、話は聞いているとは思うが、お前が2人目だ」

ナイスネイチャ「こ、これからオセワニナリマス…」

 

 ネイチャがおずおずとそう言うと、

 

メジロラモーヌ「さて、後は分かるわね?」

ナイスネイチャ「え?」

メジロラモーヌ「前に言ったはずよ。私と1対1でレースなさいと」

 

 ラモーヌの言葉にネイチャは『やっぱり覚えてたか…』と、遠い顔になった。

 

「今なら誰にも負けないぞー!!」

「!?」

 

 ツインターボが現れた。

 

ツインターボ「ラモーヌに勝つために、いっぱい練習したからな! イクノやマチタンも…」

 

 と、ターボが説明するが、テイオーとマックイーンが強制連行した。

 

ツインターボ「うわー!! なにするんだー!! ターボがまだ喋ってるのにー!!!」

トウカイテイオー「ごめんターボ!! 今はちょっと大人しくしてて!!」

メジロマックイーン「これ以上ライバルが増えられると困りますわ!!」

ツインターボ「なんの話だー!! はーなーせー!!!」

 

 とまあ、ターボの断末魔が響き渡った。ちなみにネイチャはこの時ほどターボが心の支えになった時はなかったという。

 

メジロラモーヌ「さあ、年貢の納め時よ」

ナイスネイチャ「こ、こうなったらもうヤケだぁあああああ!!!!」

 

 とまあ、ラモーヌとネイチャの1対1でレースをすることになった。ネイチャはもうやけくそ気味で全力を出し切ったのだが、それでもラモーヌに遠く及ばなかった…。

 

ナイスネイチャ「はぁ…はぁ…」

メジロラモーヌ「まあ、途中で諦めることなく走り切ったあたり、進歩したんじゃないかしら」

 

 前のネイチャならもう無理だと諦めていただろうと、ラモーヌはそう判断していた。

 

メジロラモーヌ「だけどまだつまらないわ」

ナイスネイチャ「……!」

メジロラモーヌ「そうだわ。もしあなたがつまらない事をする度に、お仕置きをしてあげましょう」

「お、お仕置き…!?」

 

 するとラモーヌはトレーナーにひっついた。

 

メジロラモーヌ「貴女の前でトレーナーとイチャイチャしてやるわ」

ナイスネイチャ「!!!」

メジロドーベル「コラー!!!」

メジロアルダン「いい加減にしてください姉様―!!!!」

 

 ドーベルやアルダンが身を乗り出してツッコミを入れるも、ライアンやパーマーが取り押さえていた。

 

キタサンブラック「あれ…おかしいなあ…? あたし、トレ兄の幼馴染なのに…」

アグネスタキオン「pixivでは全く票を入れてもらえなかったが、今回は獲れる!」

マンハッタンカフェ「フラグですよ…」

ダンツフレーム「……」

ジャングルポケット「おいこらまてや!! なんでオレだけ全然人気ねぇんだよぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 トレーナー達の戦いは続く…。

 

 

つづく

 

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