メジロになれなかった男   作:ダシマ

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第12話「料理教室!(前編)」

第12話

 

 ナイスネイチャが2人目になった。なったはいいものの、案の定ラモーヌのスパルタメニューをこなす羽目になってしまった。

 

メジロラモーヌ「私を満足させなければ、トレーナーには近づけさせないわよ」

ナイスネイチャ「ひぃいいい~!!! 今は正直どうでもいい~!!!!」

 

 まあ、一応力はついてきてるようなので、トレーナーも良しとしていた。

 

 ウララが12勝するころには、ネイチャは芝の長距離でトップになっていたし、ラモーヌにも中距離で勝った。

 

メジロラモーヌ「やはり貴女…。ちょっと扱いたらここまで輝けたじゃない…」

ナイスネイチャ(たすけて。トレーナーさん!!!)

トレーナー「ラモーヌ。あんま虐めてやんな」

 

 そういってトレーナーがネイチャの頭をなでる。

 

ナイスネイチャ(すき)

メジロラモーヌ「これはもっと厳しくする必要があるわねぇ…?」

ナイスネイチャ「もう勘弁して~~~~~~~~!!!!!」

 

 ネイチャが悲鳴を上げているころ、ウララはちょうちょを追いかけていた!!

 

****************

 

 そんなこんなである日の事。

 

「突然だが、『料理教室』を開く!」

「それはいい。だが、何故オレと息子なんだ」

 

 トレーナー親子はある日、理事長室に呼び出されていて、目の前には理事長である秋川やよいと秘書である駿川たづながいた。

 

たづな「トレーナーやウマ娘たちと地域の人たちが交流すれば、更に学園のイメージがあがると思って開催する事になりました」

トレーナー「遠方にいる皆さん納得しますかね?

 

 トレーナー父がそう言うと、やよいとたづなが困惑すると、トレーナー父がにらみつけた。

 

トレーナー父「…で、料理教室は誰が参加するんだ?」

やよい「そ、それは勿論君たち親子とその担当ウマ娘で…」

トレーナー父「息子を出せと言われたんだな?」

 

 トレーナー父がそう言うと、やよいとたづなが黙った。すると…。

 

トレーナー父「ざけんな!! オレならともかく息子にそんな事任せたら、他のトレーナー達の立つ瀬がねーだろうが!!」

 

 というのも、トレーナーがこの学園に入学してからというもの、ウマ娘たちがメロメロになっているのは言うまでもないが、外部にいる客たちもトレーナーに興味を持ち始めていたのだ…。

 

トレーナー父「若手とベテランにペアを組ませてやらせろそんな事!!」

やよい「わ、若手トレーナーの諸君にやって貰うという案は出したんだ。だが、皆乗り気じゃなくて…」

トレーナー父「若手は良くてなんでオレらはダメなんだ。舐めてんのか? もしかして舐めてんのか?」

 

 それだったら自分たちはもっとダメだろ。と、トレーナー父はツッコミを入れた。

 

トレーナー「主人公はプロレスラーだもんな…」

 

 トレーナーはもう諦めの境地だった。そう、どんだけ打ちのめされても立ち上がって、読者に希望を与える。まあ、それもそうだが、やらなきゃ話が進まないのである!!

 

やよい「そ、その意気だトレーナーくん!」

たづな「息子さんはやると仰ってますよ。どういたします? お父さま?」

 

 と、たづなが黒い笑みを浮かべて圧をかけると、

 

トレーナー父「まあ、やるとするならお前らの更迭が先だ」

やよい・たづな「え?」

 

******

 

トレーナー父「頼んだぞ。樫本」

理子「え、ほ、本当によろしいのですか…?」

トレーナー父「ああ。網走に飛ばしてやったよ」

 

 やよいやたづなもそうだが、実力がないくせにプライドだけは人一倍高い上に、結果を出したやつに対して舐めた口を利く生徒たちにもいい加減イライラしていたトレーナー父だった。

 

トレーナー「…あ、始まりまーす」

 

******

 

トレーナー父「まあ、こういうこった。オレ達合同で料理教室を開くことになった」

ウイニングチケット「う、うん…」

 

 トレーナー親子のチームが集まっていた。

 

父:ハヤヒデ、タイシン、チケット、ブライアン

子:ウララ、ラモーヌ、ネイチャ

 

ナリタタイシン「対象は?」

トレーナー父「元々は親子だったが、独身に変えた」

ウイニングチケット「え、どうして変えたの?」

トレーナー父「考えてみろ。ガキからしてみたら、トレセン学園まで来てなんで料理させられなきゃなんねーんだ。それもこんなオッサンに」

「あ、あー…」

 

 確かに大人なら需要はあるかもしれないが、子供からしてみたら料理よりもレースを見たいに決まっている。

 

メジロラモーヌ「あら、料理が終わった後にレースすればいいじゃない」

トレーナー父「そもそも料理すること自体がめんどくせーし、これを他の連中に知られてみろ。絶対面倒なことに…」

トレーナー「もうあそこにいるよ」

 

 トレーナーに言われてトレーナー父が横を見ると、窓に不参加者組が張り付いていた。

 

トレーナー父「まあ、そんな事よりも…」

「おいおいおいおい!!!」

 

 若手芸人ばりのツッコミでウマ娘たちがずがずがと入り込んできた。

 

トレーナー父「なんだ」

キタサンブラック「いや、あたし達にも頼ってくださいよ!」

トレーナー父「トレーニングしろバカ」

トレーナー「普通に投票しないでくださいって言えばよくない?」

ナリタタイシン「まあ、現在トップだからどっちみち選べないけどね」

キタサンブラック「いいもん! 多分15話くらいに選べるようになるもん!」

マンハッタンカフェ「…まあ、今5人並んでる状態ですけどね」

 

 現在集計している限りは、キタ、ダンツ、カフェ、タキオン、アルダンが16票です。

 

ダイワスカーレット「ちょっと! どうして選べないようになってるのよ!!」

トレーナー「え? 20人までしか入らないし、投票する奴が偏るでしょ?」

アグネスタキオン「それで、まさかこのチームで料理教室をしようってんじゃないだろうね?」

トレーナー父「いや、人数が多すぎるからさらに減らす。お前らの出番はねぇ」

「つくれー!!!!」

 

 とまあ、またしてもえらいことになりました。どうなります事やら…。

 

ツインターボ「ターボもやるー!!」

「お願いもう出てこないで!!」

 

つづく

 

 

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