メジロになれなかった男   作:ダシマ

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第16話終了時点(※ラモーヌ、ネイチャ、ライスは選出された為除外)

1 フジキセキ 25
2 キングヘイロー 24
3 メジロアルダン 23
4 ツインターボ 23
5 ダイワスカーレット 21
6 サトノダイヤモンド 21
7 グラスワンダー 20
8 エアグルーヴ 20
9 シンボリルドルフ 20
10 ダンツフレーム 19
11 マンハッタンカフェ 22
12 メジロドーベル 18
13 アグネスタキオン 18
14 キタサンブラック 17
15 スペシャルウィーク 15
16 トウカイテイオー 15
17 メジロパーマー 14
18 ナリタブライアン 14
19 メジロブライト 10
20 セイウンスカイ 9
21 マヤノトップガン 9
22 ツルマルツヨシ 7
23 ウオッカ 7
24 ジャングルポケット 7
25 ヒシアマゾン 7
26 メジロマックイーン 5
27 ホッコータルマエ 3
28 メジロライアン 2
29 エルコンドルパサー 0



第17話「外れるのは…」

第17話

 

 希望者があまりにも多すぎるという事で、ラモーヌはリストラ会議をかけることになった。

 

 結果は放課後に発表された…。

 

メジロラモーヌ「外れるのはこの12名よ」

 

グラスワンダー

スペシャルウィーク

セイウンスカイ

メジロドーベル

メジロパーマー

メジロブライト

ダイワスカーレット

エアグルーヴ

ナリタブライアン

ダンツフレーム

アグネスタキオン

トウカイテイオー

 

 

*****

 

スペシャルウィーク「えっ…」

グラスワンダー「……!!」

セイウンスカイ「そ、そんな…!!」

 

 驚く3人。まるで代表を外されたかのようなリアクションだった。

 

ダイワスカーレット「な、なんでよおおおおお!!!」

エアグルーヴ「こ、この私が…!!」

ナリタブライアン「……」

 

 信じられなさそうにするスカーレットとグルーヴだったが、ブライアンはどこか冷静だった。

 

ダンツフレーム「そ、そんな…」

アグネスタキオン「これは納得いかないねぇ!!?」

トウカイテイオー「どうしてさー!!」

 

 ダンツがショックを受ける中、タキオンとテイオーが憤慨していた。

 

メジロラモーヌ「1票も入らなかった。これが答えよ」

 

 ラモーヌの厳しい答えに、21位以下だったウマ娘は何とも言えない顔をしていた。

 

ウオッカ(ラ、ラモーヌ先輩…やっぱり厳し~~~!!!!)

エルコンドルパサー(そ、それはそうとエルはまだ1票も入れて貰ってないデス…)

ジャングルポケット(…タキオンとダンツには悪りーが、これはチャンス…っていうか、なんでカフェに3票入ってんだよ!!)

 

***

 

メジロラモーヌ「で、生き残ったのはこの8名ね」

 

フジキセキ

キングヘイロー

メジロアルダン

ツインターボ

サトノダイヤモンド

シンボリルドルフ

マンハッタンカフェ

キタサンブラック

 

メジロラモーヌ「…まあ、一番見込みがありそうなのはツインターボね…」

メジロアルダン「姉様!!!」

 

 どうしても他のメジロを入れたくないのか、嫌味を言うラモーヌにアルダンがツッコミを入れた。

 

メジロマックイーン「ちょ、ちょっと待ってくださいラモーヌさん! 外されたパーマーたちは…」

メジロラモーヌ「……」

 

 その時だった。

 

「そんなの決まってるだろ。うちに戻ってくるんだよ」

 

 凪が現れた。

 

トレーナー「随分嬉しそうだなお前」

メジロドーベル「だ、誰があんたの所なんかに…!!」

凪「聞いてなかったか? うちだって言ってんだよ。オレじゃねえ。それからおばあさまからも今回外されるようなことがあったら、夏は諦めろって言ってたぜ。オレならまだしも、おばあさまのいう事にはいくらドーベル達でも逆らわねぇよな?」

「ぐ…!!」

 

 マックイーンとドーベルが歯ぎしりすると、ブライトとパーマーが俯いた。ライアンはオロオロしていた。

 

メジロラモーヌ「その通りよ。それに、今のこの子たちに必要なのは同情じゃないわ。一旦トレーナーの事は忘れて、トレーニングに専念なさい」

 

 ラモーヌの言葉に皆が困惑していたが、

 

メジロアルダン「ね、姉さま!!」

「アルダン先輩。今回ばかりはラモーヌ先輩の言うとおりです」

 

 そう口を開いたのはキングヘイローだった。

 

ハルウララ「キ、キングちゃん…!?」

キングヘイロー「…そしてそれは他の脱落者も同じ。ここで情けをかけても惨めな思いをさせるだけ。そうでしょう? グラスさん」

 

 キングヘイローの言葉にグラスワンダーは目を閉じた。

 

ハルウララ「え、ちょ、ちょっと待ってキングちゃん…」

 

 ウララが止めようとするとトレーナーが止めた。

 

ライスシャワー「トレーナーくん…」

トレーナー「…キングだから言えるんだ。今は黙って聞いてろ」

 

 トレーナーが諫めるとウララは黙ってキングを見つめた。

 

グラスワンダー「ええ。情けは不要です。ウララさん」

ハルウララ「グラスちゃん…」

グラスワンダー「悔しいですが、キングさんのおっしゃる通りです。今回外されることになったのは、私たちが至らなかったから。レースと同様喚き散らしても、無様なだけ。一からやり直します」

 

 そう言ってグラスワンダーは去っていった。

 

ハルウララ「グラスちゃん…」

メジロラモーヌ「さて、これだけは言っておくわね」

「!」

メジロラモーヌ「うちのチームに入るのは狭き門。これからも新たな希望者が現れるわ。プライドをズタズタにされたくなければ、さっさと諦めなさい。行くわよ」

 

 そう言ってラモーヌが去ろうとすると、トレーナーも去ろうとした。

 

トレーナー「行くぞウララ、ライス、ネイチャ」

ナイスネイチャ「わ、わかりました…」

 

 そう言ってトレーナーチームは撤退していった。

 

タマモクロス「…まあ、正直割り込んですまんかったし、大人げないと思うけど、うちらもあいつのチームに入りたいねん。せやから…」

 

 タマモクロスがふっと笑った。

 

タマモクロス「あんたらの分まで頑張るわ」

「……!!」

 

 この発言に脱落者組の大半が激怒した。ちなみにダンツはオロオロしていた。そしてマックイーンは凪をにらみつけた。

 

凪「そんな顔しても。負けは負け。目の前の結果をきちんと受け入れるべきだろう?」

メジロライアン「そ、それはそうだけど…」

凪「安心しろ。レースに関しては真面目にやるよ。もし不正するような事があったら、一生下っ端で働いてもらうとおばあさまから釘を刺されてるからな」

 

 凪の言葉にメジロ家たちが不穏な表情で凪を見つめた…。

 

***

 

「ねえ、トレーナー」

 

 帰り道、ウララがトレーナーに話しかけた。

 

トレーナー「…分かってるさ。キングの事だろう?」

ハルウララ「どうしてキングちゃんだから言えたの?」

トレーナー「まあ、本当ならお前にもわかっていて欲しかったが、教えてやろう。あいつもレースに負け続けて、悔しい思いをしてきたからだ」

「!」

 

 トレーナーが真面目な顔をしていた。

 

トレーナー「それに、皆うちのチームに入りたいんだ。いくら勝負に負けたからっていつまでも駄々こねたりしてたらみっともないだろ。それをさせたくなかったんだよ」

ハルウララ「…そっか」

 

 ウララが俯くとトレーナーはふっと笑った。

 

メジロラモーヌ「そんなに心配しなくても、明日にはちゃんと元に戻るわよ」

ハルウララ「え?」

メジロラモーヌ「前に言ったでしょう。勝負に負けたり壁にぶち当たっても、あなたみたいに走り続けられる選手はなかなかいないって。それが出来なければ…この世界じゃやっていけないわよ」

 

 ラモーヌの言葉にネイチャとライスはただ、うつむくしかできなかった…。

 

 

つづく

 

 

 

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