ダシマカップは1年間を通じて行われ、春に1次予選、秋に2次予選。そして冬に本選が行われる。一応チームの人数に制限はないのだが、転校してきたばかりのトレーナーはウララ1人で頑張ることにしたのだ…。
トレーナー「よーし。今日は横道にそれることなく練習できたな」
ハルウララ「えへへー」
トレーナー「まあ、ご褒美ににんじん1本だ」
ハルウララ「わーい!!」
そういってトレーナーがどこからかにんじんを取り出してウララにあげると、ウララは喜ぶ。ピンク色の髪で小柄のハルウララが喜ぶ姿はとても可愛らしいもので、普通の人間は思わず甘やかしたくなるくらいだった。
トレーナー「でも、オレは甘やかさんで」
ハルウララ「そうなんだ。甘やかしてくれる方がいいけどなー」
トレーナー「甘やかされた結果があいつだ」
ハルウララ「…やっぱり甘やかさなくていい」
トレーナー「偉いぞウララ。甘えていいのは、頑張りぬいた時と、本当にダメになりそうな時だけだ」
そういってトレーナーはウララの頭をなでていた。
「探したわよ。トレーナー!」
と、メジロとはまた違うお嬢様っぽいウマ娘・キングヘイローがやってきた。そのほかにも純朴そうなスペシャルウィーク、アイマスクをしてプロレスが大好きなエルコンドルパサー、大和撫子のグラスワンダー、銀髪のショートボブのセイウンスカイ、そして病弱体質のツルマルツヨシ。合計6名が現れた。
ハルウララ「キングちゃん! それにみんな!」
キングヘイロー「トレーニングをしていたのね。ウララさん」
ハルウララ「うん!」
トレセン学園には寮があり、キングヘイローとハルウララは同じ寮同士なのだ。ちなみにトレーナーは自宅から通っている…。ちなみにキタサンブラックとサトノダイヤモンドは幼馴染のよしみで、トレーナーの家から通いたがってたが、親もその辺は甘やかさなかったことと、寮できちんと上下関係などを学んだ方がよいということで、寮生活になった。
それはさておき、ウララがトレーナーの下で練習しているのを羨ましそうに見つめるキングたち。
スペシャルウィーク「トレーナーさん! 私もチームに入れてくださいよ~!」
トレーナー「お前日本一になるんとちゃうんか」
スペシャルウィーク「それはそうですけど…」
ちなみにスペシャルウィークたちはトレーナーよりも1つ下の、中等部3年生でこの学年が一番重要なのである。というのも、中等部3年生のみ挑戦できるクラシックレースがあるのだ。皐月賞、日本ダービー、菊花賞。これらに勝利するということはウマ娘にとっての誉れなのである…。
エルコンドルパサー「ウララちゃんの練習相手だって必要だと思いませんか?」
グラスワンダー「そうですよ」
トレーナー「それは必要だけど、少なくともエルはライバルで来るもんだと…」
エルコンドルパサー「…いや、正直な話。よほどのメリットがなければ、参加しまセンヨ」
そう、一応学生向けの大会は作られているものの、ウマ娘たちはやはり正規のトレーナーと組んで、大きなレースに勝つことを目標としているので、人によってはこのダシマカップは『現実逃避』でしかないのだ…。
セイウンスカイ「所属するくらいいいじゃないですか~」
ツルマルツヨシ「…いいのかな」
トレーナー「駄目だと思うぜ」
ちなみにであるが、ダシマカップの参加者にもトレーナー室を与えられるのだ…。この学園の理事長である秋川やよいはとてつもない大金持ちなのだ。決してそうでもしないとできることが限られてくるとかという話ではない。
トレーナー(…そういや、なぜかは分からんけどソロでも出られるんだよな)
ちなみにであるが、ウマ娘は基本的に学園のトレーナーと契約を結んでレースに出場するのだが、近年では実力があればトレーナーなしでも出走が可能となるのだ。だが、何かあっても自己責任であるため、ソロで出るウマ娘はほとんどいない。ちなみに本作オリジナル設定であるので悪しからず。
トレーナー「この独自設定こそダシマ式」
スペシャルウィーク「そ、それだったらレース! レースだけでも見てくださいよ!」
トレーナー「どんだけ見てほしいんだ…」
ハルウララ「わたしも走りたーい!!」
そんな時だった。
「トレ兄~!!!」
キタサンブラック、サトノダイヤモンド、メジロマックイーン、ナリタブライアン、エアグルーヴがやってきた。
トレーナー「お前らまでどうした」
キタサンブラック「どうしたもこうしたもないよ! 目を離すとすぐこれなんだから!」
トレーナー「オメーらもオレばっかりに構ってないで…って、お前はメジロの…」
メジロマックイーン「ええ。ちょっとお話したいんですけど…」
マックイーンの言葉にトレーナーは腕を組んだ。
トレーナー「簡単に話してみ」
メジロマックイーン「あ、ありがとうございます…。単刀直入に申し上げますね。あなたのチームに…」
「マックイーン! 何をしているんだ!」
凪がやってくると、マックイーンは嫌そうに舌打ちした。
トレーナー(どんだけ嫌やねん…。まあ、わかるけど)
すると凪がトレーナーを睨みつけた。
凪「お前前にも言ったよなあ!? マックイーン達に手を出すなって!」
トレーナー「手を出してるのは向こうだし、お前こそだいぶ嫌われてるじゃねぇか」
トレーナーが嫌味を返すと、凪が憤慨した。
凪「ふざけんなよ! オレは嫌われてねえ!! とにかく帰るぞマックイーン!」
メジロマックイーン「嫌ですわ。もうあなたの指示に従うのもうんざりですし、そもそももう義兄と思っておりませんわ!」
凪「そんなこと言うなよ。最初のころはあんなに慕ってくれてたじゃないか…」
と、凪がマックイーンを諭そうとするが、本当に気色悪かった。
メジロマックイーン「今となっては汚点ですわ…!」
トレーナー「わかりすぎる」
凪「お前は黙ってろ! いいんだな? レースに出れなくなっても」
メジロマックイーン「……っ!」
凪の言葉にマックイーンが体を震わせた。
エアグルーヴ「貴様! この私の前で脅しとはいい度胸だな!」
凪「お前も他人事だと思うなよエアグルーヴ! お前らが生徒会やメジロの権限を悪用して、こいつの事調べようとしてたことはオレだけじゃなくて、他の役員も知ってるんだからな! マックイーン。もしこの事がおばあさまに知られたら…もう分かるよな?」
凪の言葉にマックイーンは表情をゆがませた。
メジロマックイーン「…わ、わかりました。戻ります」
凪「分かればいいんだよ。じゃあな落ちこぼれ! 二度と手を出すなよ!」
そういって凪はマックイーンを連れて行った。
エルコンドルパサー「何なんデスカアイツ! 頭にくるデース!」
セイウンスカイ「言わせておけばいいんだよ」
凪の嫌味な態度にエルとスカイも激怒していたが、他のウマ娘たちもほぼ同じ気持ちだった。
トレーナー「…そんなに嫌われてるんかアイツ」
キングヘイロー「ええ。メジロの皆さんには気の毒だけど…」
ナリタブライアン「まあ、あいつらも少々やりすぎなところがあったからな…。で、本題に入るぞトレーナー」
トレーナー「なに?」
ナリタブライアン「入れろ」
スペシャルウィーク「私たちが先ですよ!?」
セイウンスカイ「ていうか、先輩たちは実力も実績もあるんですから、いらないじゃないですか!」
エアグルーヴ「ええい! やかましい! このたわけが!!」
と、また言い争いを始めてしまった。
トレーナー「オレ、なんでこんなにモテるんだろ…」
ハルウララ「トレーナーがみんなの事をちゃんと考えてくれてるからだよ」
トレーナー「ほかのトレーナーさんはそれ以上の事してるんだけどねー」
トレーナーは本当にどうなるんだろうなと思っていたが、凪の落ちぶれぶりを見てあきれていた…。
つづく
アンケート1
-
キタサンブラック
-
サトノダイヤモンド
-
メジロマックイーン
-
メジロライアン
-
メジロドーベル
-
メジロアルダン
-
メジロパーマー
-
メジロブライト
-
メジロラモーヌ
-
シンボリルドルフ
-
エアグルーヴ
-
ナリタブライアン