メジロになれなかった男   作:ダシマ

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第20話「夏休みの宿題を終わらせろ!」

 

 夏合宿がいよいよ開始した。本当にトレーナー親子は合宿に参加せず、担当ウマ娘たちも残った。

 

 それ以外の生徒たちはバスに乗り込んだ。アルダンは一人、自分はこれからどうするべきか考えていた。

 

メジロアルダン(チームに入れるのであれば…入ります)

メジロパーマー「おーい。アルダンさーん」

メジロブライト「私たちを見捨てないでくださ~い」

メジロドーベル「ていうか、そこは辞退するべきでしょう!」

メジロアルダン「嫌です!!」

 

 とまあ、メジロ同士でしょうもない争いをしていて、マックイーンとライアンは困惑していた。

 

メジロライアン「まあ…それはそうとマックイーン。あたし達も秋の天皇賞に向けて頑張らないとね…」

メジロマックイーン「ええ…。私はまだ出走資格はございませんが、目指す道は同じです」

メジロライアン「……!」

凪「そう。目的を見誤らないようにな!」

メジロマックイーン「なんであなたが普通にいますの!!」

凪「え? こっちに乗れって言われたんだよ」

メジロライアン「あ、よく見たら男子何人かいる…」

 

******

 

 そしてウマ娘たちが出発した後、トレーナー達はトレセン学園のレース場にいた。

 

トレーナー父「よし、それじゃ今日は合同練習だ」

 

 トレーナー父のもとで、練習をすることになった。

 

トレーナー父「今回は1対1での練習試合をしてもらう」

ナイスネイチャ「練習試合…」

 

 格上との試合をすることになり、ネイチャがビビっていると、ラモーヌが横で見ていた。

 

ハルウララ「よーし! がんばるぞー!!」

 

 自分と同じく実力もなければ戦力に差があるウララであったが、前向きだった。

 

ライスシャワー「ウ、ウララちゃんが頑張るならライスも…」

トレーナー父「それじゃオーダーを発表する」

 

第1試合:ハルウララ VS ビワハヤヒデ(ダート・マイル)

 

第2試合:ライスシャワー VS ウイニングチケット(芝・中距離)

 

第3試合:メジロラモーヌ VS ナリタタイシン(芝・中距離)

 

第4試合:ナイスネイチャ VS ナリタブライアン(芝・中距離)

 

ナイスネイチャ「……!!」

 

 よりにもよって、昨年の『クラシック三冠ウマ娘』であるナリタブライアンとあたることになってしまい、ネイチャは目玉が飛び出していた。

 

 まあ、ネイチャに対してはトレーナー父も思う所があったようだ…。

 

**********

 

トレーナー父「…まあ、こんなもんか」

ナイスネイチャ「ハァ…ハァ…」

 

 勝負としては2対2の引き分けだった。第1試合はハヤヒデが勝利し、第2試合はライス、第3試合はラモーヌ、第4試合はブライアンが勝利した。

 

メジロラモーヌ「ウララとライスはともかく、やはりネイチャね」

 

 ラモーヌがネイチャを見つめる。

 

メジロラモーヌ「この夏の間、徹底的に根性も叩き直してあげるから覚悟なさい」

ナイスネイチャ「え、ええええ…」

メジロラモーヌ「返事は」

ナイスネイチャ「は、はい…」

ウイニングチケット(こわい)

 

 ラモーヌの圧を見てタイシンは困惑し、チケットは涙目になった。

 

トレーナー父「まあ、今回の練習試合でそれぞれの課題点は見つかったと思う。8月末にまた同じ組み合わせで練習試合を行うから、それまでしっかり鍛えておけ」

「はいっ!!」

 

 こうして合同練習は終わり、それぞれ親組と子組で別れた。

 

トレーナー「…まあ、そんな訳でまずネイチャは経験を積むことだな。こればっかりは実践を積み重ねないと自信も生まれない」

ナイスネイチャ「わ、わかりました…」

トレーナー「ライスは…まあ、とにかく長距離頑張ろうか」

ライスシャワー「は、はいっ!」

トレーナー「で、ウララは…」

ハルウララ「わたしも頑張るよ!」

 

 ウララが意気込んでいたが、トレーナーはある事を懸念した。

 

トレーナー「先に言っておく。夏休みの宿題が終わるまで、遊びに行くのはなしだ」

ハルウララ「え…えーっ!!?」

 

 トレーナーの言葉にウララが絶叫した。

 

メジロラモーヌ「そうね。宿題をやってない悪い子に、夏休みを楽しむ資格なんてないわ」

ハルウララ「う、うぅぅぅぅ…」

 

 ウララがうなだれると、ライスが苦笑いした。

 

ライスシャワー「ウ、ウララちゃん…。ライスも宿題見てあげるから一緒にがんば…」

ハルウララ「トレーナー」

トレーナー「なんだ?」

ハルウララ「ウララが夏休みの宿題してる間に、トレーナーだけ行くって事はないよね?」

トレーナー「あまりにもやってなかったらあるかもな。まあ、りんご飴の棒くらいはやるよ」

ナイスネイチャ「いらねえ!!!」

 

 トレーナーの言葉にネイチャが突っ込むと、

 

ハルウララ「宿題やるもん! 今日から!」

トレーナー「それがいつまで続くことやら…」

ハルウララ「トレーナーも一緒に宿題してね!」

トレーナー「まあ、そりゃあ構わないけど…」

 

 トレーナーとしてもどっちみち宿題を終わらせないといけないので、それに関しては賛成だった。

 

メジロラモーヌ「トレーナーの家でやりましょうか」

トレーナー「親父がなんて言うかな…」

 

 するとトレーナー父がやってきたが、ちょっと嫌そうにしていた。

 

トレーナー(やっぱり…)

メジロラモーヌ「交換条件を出しますわ」

トレーナー父「門限を守れ。それが絶対条件だ」

トレーナー「親父。それフラグなんだよ…」

 

 とまあ、そんなこんなで夏休みが本格的に始まるわけだが…。

 

*************

 

 夕方。トレーナー家で合同の食事会が行われていた。

 

ハルウララ「バーベキュー!!」

トレーナー「明日からは本格的に宿題だからな」

ハルウララ「うん。分かった」

 

 トレーナーが自分だけ夏祭りなどを楽しもうとするのがそれほど嫌なのか、ウララも真面目にやる事にした。

 

ビワハヤヒデ「そういえばトレーナーくん」

トレーナー「なんです?」

ビワハヤヒデ「もうそろそろあの時期だが、4人目はどうするんだ?」

 

 ハヤヒデの言葉にトレーナーははっと気づいた。

 

トレーナー「そうですね…。もう皆合宿に行ってるんで、加入だけしてって感じですかね」

ウイニングチケット「誰がなるんだろう…」

メジロラモーヌ「できれば中等部がいいわね。若手も育てないといけないから…」

ビワハヤヒデ「まあ、それもそうだ…って、ブライアン! 肉ばかり食べるんじゃない!!」

 

 さて、次のアンケートで1番票が多かったウマ娘が4人目です。

 

 

つづく

 

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