メジロになれなかった男   作:ダシマ

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第22話「お買い物しましょ」

第22話

 

 商店街で買い物をするトレーナー達。

 

トレーナー「まずは…」

メジロラモーヌ「洗剤やシャンプーはあるかしら?」

トレーナー「あ、言われてみればないかも…。まずは日用品から見るか」

 

 そう言ってトレーナーは日用品を購入していく。

 

マンハッタンカフェ「…そういえばメーカーって何を使っているんですか?」

トレーナー「特にこだわりはないけど、一番安いからこれを使ってる」

 

 そう言ってトレーナーがシャンプーを見せた。

 

マンハッタンカフェ「…そうですか」

メジロラモーヌ「あら、かなり節約しているのね」

トレーナー「まあ、そこまでこだわらんよ」

 

 そう言ってトレーナーは軽く流し、日用品を購入していった。

 

イエローリリー「荷物は私に持たせてください!」

トレーナー「え、いや、でも…」

イエローリリー「構いませんよ!」

 

 そう言ってリリーは嫌な顔をしない。

 

トレーナー「リリーが良くても、近くを通りかかった女の子たちが『…持ってあげればいいのに』とかっていう目で見られるの嫌なんよ」

マンハッタンカフェ「確かにそういう人いますけど…」

イエローリリー「あ、それでしたら、自分からやってますんで! ってちゃんと言いますよ!」

メジロラモーヌ「律儀ね」

ライスシャワー「ラ、ライスにはできない…」

 

 この時、カフェは思った。自分がツッコミ役をやらなきゃダメなのかと…。まあ、でもネイチャもいないし、タキオンよりかはずっとマシだからやってやるかと思った。

 

「いや、カフェ先輩! アタシやりますよ!」

「みんな、ここにいたんだー!!」

 

 ネイチャとウララがやってきた。商店街の人々から聞きつけたのだろうか…。

 

ハルウララ「あれ!? あなただれ!?」

トレーナー「えっとな…」

 

 トレーナーが事情を説明した。

 

トレーナー「という訳なんだ」

ハルウララ「そうなんだ! 私、ハルウララ! 宜しくね!」

ナイスネイチャ「アタシ、ネイチャ…。宜しく」

イエローリリー「よろしくお願いします!」

 

 ウララやネイチャも合流して、買い物は続いた…。

 

マンハッタンカフェ「……」

 

 そんな中、カフェがコーヒーカップを見つめていた。

 

トレーナー「どしたのカフェ」

マンハッタンカフェ「…いえ、コーヒーは興味ありますか?」

トレーナー「いや、あまり飲まないから…」

マンハッタンカフェ「…そうですか」

 

 トレーナーの言葉にちょっと残念そうにするカフェ。

 

メジロラモーヌ「回りくどいわね。おそろいのものが欲しいと言えばいいじゃない」

 

 ラモーヌの馬鹿正直さにカフェが頬を赤らめると、ネイチャが困惑していた。

 

トレーナー「え、そうなの?」

マンハッタンカフェ「あ、いや…その…」

 

 普段は無口でタキオンに塩対応だったりする分、こういうのには耐性がないカフェである。

 

ハルウララ「あ、御揃いならわたしもほしいな!」

ライスシャワー「ラ、ライスも…」

ナイスネイチャ「…アタシも」

 

 そんな光景をリリーは不思議そうに見つめていた。

 

イエローリリー「皆さん…トレーナーさんの事が好きなんですね!」

 

 リリーの言葉にカフェやライス、ネイチャが顔を赤くしたが…。

 

ハルウララ「うん、好きだよ!」

メジロラモーヌ「あら、今まで気づいてなかったのかしら?」

 

 ウララが満面の笑みでいい、ラモーヌが即答すると今度はリリーが思わず頬を染めた。

 

トレーナー「不思議でしょ。我ながら地味だと思うんだけど」

イエローリリー「いやあ…まあ、見た目だけがすべてじゃないですしね! あはははは…」

 

 とまあ、そんなこんなで予算と相談しながらおそろいのものを買った。カフェはちょっと嬉しそうである…。

 

 そんなこんなであっという間にお昼になった。

 

トレーナー「まあ、折角だからどこかで飯食うか」

ナイスネイチャ「あ、それならいい所あるよ」

 

 と、皆で食事をすることになったが、リリーのポケットに入れていたスマホがなった。

 

イエローリリー「あ、ご、ごめんなさい! ちょっと…」

トレーナー「おう。ゆっくりでいいからな」

 

 そう言ってイエローリリーが電話に出るために席を外すと、ラモーヌがじっとリリーを見つめていた。

 

 

 そして人気のない所に一人、リリーが立ち止まり、電話に出ると…。

 

イエローリリー「…もしもし。いつもお世話になっております」

 

 さっきとは打って変わって真剣な表情と声色で誰かと話をしていた。

 

イエローリリー「はい…はい…今のところは順調です…はい…」

 

 するとリリーはふと後ろを振り向くと、また正面を向いた。

 

イエローリリー「…分かりました。失礼します」

 

 そう言って電話を切ると、リリーは無言でスマホをポケットにしまって、トレーナー達の元に戻ってきた。

 

イエローリリー「…すみませ~ん! お待たせしました~!!」

トレーナー「あ、来た」

ナイスネイチャ「お昼、食堂に行こうと思うんだけど、いいかな?」

イエローリリー「はい! ぜひ連れてってください!」

ナイスネイチャ「おっふ…」

 

 なんかめちゃくちゃキラキラしてて、ネイチャは困惑していた。

 

ナイスネイチャ「最近の若者はキラキラしてるなあ…」

トレーナー「そういやお前、最近近所の小学生にネイチャばーちゃんって言われてたな」

ナイスネイチャ「初耳だよ!!?」

ハルウララ「おばあちゃんはひどいと思うな!」

 

 ウララも流石に『おばあちゃん』呼びは嫌だとぷんすか怒っていた。

 

トレーナー「まあ、それはそうとキラキラしてるといえば…キタ達は真面目にやってるかな…」

 

 その頃のキタサンブラックとサトノダイヤモンド。

 

キタサンブラック「次はあたし…次はあたし…」

サトノダイヤモンド「キタちゃんこわい!!!」

 

 次の新メンバーを目指して、一心不乱に練習に励んでいたが、キタサンブラックの目のハイライトが消えた状態で他のウマ娘たちを圧倒していたので、サトノダイヤモンドが涙目で突っ込んでいた。

 

 だが、それは他のウマ娘たちも同じで、一心不乱にトレーニングに励んでは、一緒に練習している一般ウマ娘たちの心を次々とへし折っていった…。

 

キングヘイロー「……」

 

 これに関してキングヘイローは思った。一生懸命やるとしても、変な事はしない方がいいと…。すると後ろからタマモクロスが肩を抱いてきて、キングはふと横を向いた。

 

タマモクロス「…頼んだで」

キングヘイロー「なにがですか!!?」

 

 

 

つづく

 

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