メジロになれなかった男   作:ダシマ

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第34話「トレーナーに甘えたい」

第34話

 

 秋の天皇賞はライスが勝利をおさめ、天皇賞を春秋制覇するという偉業を成し遂げたライス。そしてその翌週には菊花賞が行われたが、こちらでもキングヘイローが勝利を収めた。

 

キングヘイロー「オーッホッホッホッホッホ!!!」

トレーナー「まあ、これで後はダシマカップと12月の御前試合に専念するだけだな」

キングヘイロー「って!! もうちょっと掘り下げなさいよ!!」

 

 まあ、皐月賞や日本ダービーも触れてこなかったし、正直本作のクラシック三冠はそこまで重要ではないので、割愛します。

 

*****

 

 ひと段落ついたある日の事。

 

「トレーナ~」

「……」

 

 ゴールドシチーがトレーナーにめっちゃ甘えていて、他のウマ娘たちが見ていた。

 

トレーナー「甘えてくるのはいいけど、都合が悪くなった時に顔怖くなるのやめろ」

ゴールドシチー「ウマ娘皆あんな感じだもん」

「違うよ!!?」

 

 シチーがとんでもない事を言い出したので、他のウマ娘がツッコミを入れた。

 

メジロラモーヌ「それはそうと貴女。誰に断ってトレーナーに甘えているのかしら?」

キタサンブラック「そーだよ!」

ゴールドシチー「え? 兄妹なんだから普通じゃん」

「遠い親戚でしょ?」

「兄妹って言わないから」

「分かったらそこどいて」

 

 と、まだ加入できてないウマ娘たちの反応はめっちゃ冷たかった。正直ドロドロしている。

 

トレーナー「客がこんなん見たら泣くぞ」

ナイスネイチャ(…炎上間違いないね)

 

 ナイスネイチャは炎上するトレセン学園を想像して困惑していた。

 

シンボリルドルフ「トレーナーくん…」

トレーナー「文句ならシチーに…」

シンボリルドルフ「私もなでるんだっ!!」

トレーナー「あ、もしもしクリスエスさん?」

 

 トレーナーがすかさずシンボリクリスエスに電話をかけると、クリスエスが不機嫌そうな顔で現れた。

 

シンボリルドルフ「クリスエス! 邪魔をするn…ちょ、イタイイタイイタイイタイ。離して」

シンボリクリスエス「NO。お前がそんな事をされるとシンボリ家の名に傷がつく」

 

 クリスエスはルドルフを拘束していた…。

 

ゴールドシチー「それはそうとあんた達! 兄さんに色目使い過ぎ!」

メジロラモーヌ「貴女に言われたくないわね。で、いつになったら帰ってくれるのかしら?」

ゴールドシチー「いや、それアンタにだけは言われたくないんだけど! 他のメジロはどうしたのよ!」

トレーナー「まあ、もうあいつの担当ウマ娘になっちゃったしな…」

「いやいやいやいやいや!!!」

「違う違う違う違う!!!!」

 

 メジロのウマ娘6人が慌てながら現れた。

 

メジロラモーヌ「あら、まだ出番は早くてよ」

メジロアルダン「百歩譲って凪の担当ウマ娘になったって言われるのはいいとして…そろそろ調子に乗るのやめて貰っていいですか姉様」

メジロドーベル「そうですよ!! よくよく考えたらラモーヌさんだけめちゃくちゃ優遇されてるじゃないですか!!」

トレーナー「最初の仲間を決めるときに圧倒的大差で票を得た女だ。格が違う」

 

 そう、ラモーヌは5月に加入したのだが、もうその時点で凄かったですね。

 

メジロラモーヌ「仕方ないじゃない。読者が選んだんだから」

「めっちゃ偉そう!!」

「ムカつく!!!」

「どっちかっていうとお前ラスボスやん!!」

 

 と、他のウマ娘たちからブーイングされた。

 

マンハッタンカフェ「まあ、皆さん一旦落ち着きましょう…」

 

 カフェが一旦落ち着かせる。

 

アグネスタキオン「君はチームに加入できているからそうやって落ち着けるのだよカフェ…」

 

 タキオンの言葉にダンツフレームが苦笑いしたが、

 

ジャングルポケット「お前も最近皆が票入れてくれるからって、いい気にならない事だなぁ? ダンツ」

ダンツフレーム「いや、そんな事言われましてもぉ…」

ゴールドシチー「ちょっとばかし乳がでかいからって、チームに加入できると思ったら大間違いだからね?」

メジロラモーヌ「あなたチームに加入できてないじゃない」

 

 まるでもう自分はチームに加入しているかのような言い方をするシチーにラモーヌが冷静に突っ込んだ。

 

ゴールドシチー「少なくともメジロはもう諦めなさいよ!」

メジロアルダン「嫌です!!!」

メジロドーベル「確かにちょっとはトレーナーらしくなったけど、それとこれとは別!」

メジロブライト「貴女こそ諦めてくれませんか~?」

 

 とてつもなく火花を散らすメジロ家とシチー。それを見てライアンはもう何も言わずにいた。

 

トレーナー「止めなくていいの?」

メジロライアン「…いや、もう…無理です…」

メジロラモーヌ「あら、いつものあなたはどこに行ったのかしら?」

メジロアルダン「姉さまはマジで黙っててください」

 

 と、姉妹喧嘩が始まってしまった。

 

メジロアルダン「姉様ばっかりずるいじゃないですか!!」

メジロラモーヌ「ずるくないわよ。読者アンケートという平等な条件でチームに加入したのよ?」

メジロアルダン「それなら入れ替え戦をやるべきです!」

「そ、そうだそうだ!!」

 

 と、未加入組が見苦しく騒いだが…。

 

メジロラモーヌ「駄目に決まってるでしょ。12月の御前試合までメンバーを変えるなっておばあ様から言われてるでしょ」

メジロパーマー「まあ、加入は無理でも…何とかできませんかね…」

メジロラモーヌ「秋の天皇賞で私に勝っていれば、考えたのだけれど…」

 

 ライスがとっても気まずそうに視線をそらしていた。

 

ゴールドシチー「って! 姉妹喧嘩なら向こうでやってよ! ていうか前から言おうと思ってたけど、アンタら兄さんに近づきすぎなのよ!!」

「お前もな!!!」

 

 と、収拾がつかない事になっていた。

 

ナイスネイチャ「どうすんのトレーナーさん…」

トレーナー「よし分かった。オレに任せろ。おい、お前ら! やめないか!」

「ああ!!?」

トレーナー「そんな態度を取る上にやめないんだったら…。ライアンを慰めるぞ」

 

 トレーナーの発言に空気が止まった。

 

メジロライアン「お願いします!!」

メジロアルダン「くっ…! きょ、今日の所は引き揚げますよ! ドーベルさん! ブライトさん!!」

メジロブライト「は~い」

メジロドーベル「ライアン。ごめんね」

メジロライアン「え、ちょ…ああああああああああ~!!!! 離してぇ~~~~!!!」

 

 と、ラモーヌ以外のメジロ家は退散していった。

 

ゴールドシチー「さあ、あんた達も帰るのよ!」

トレーナー「まあ、それはそれとしてシチー。お前も早く逃げた方がいいぞ」

ゴールドシチー「は? 何でよ」

「シチー!!」

 

 誰かが怒鳴るとシチーが青ざめた。そして後ろを振り向くと、一人の女性がやってきた。

 

ゴールドシチー「マ、マネジ!!」

「またあなたはトレーナーくんに迷惑かけて! 帰るわよ!」

 

 そしてマネジがシチーを俵担ぎした。

 

ゴールドシチー「いや、マネジ人間だよね!? 何でこんな力あんの!!?」

マネジ「全部あなたのせいよ!! これのせいで全く彼氏ができないんだから…」

ゴールドシチー「知らないよ! とにかくはーなーせー!!!」

 

 とまあ、こんな感じでシチーも連れていかれましたとさ。

 

トレーナー「あー…疲れた」

シンボリルドルフ「で、トレーナーくん…。私たちは…」

メジロラモーヌ「しつこいわよ。あと、次で最後だからあんまり変な事しない方がいいわよ」

「は?」

 

 

 

つづく

 

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