メジロになれなかった男   作:ダシマ

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第46話「クリスマス当日」

第46話

 

 ウララの提案により、トレーナーは集められるメンバーだけを集めてクリスマスパーティを行う事にした。

 

トレーナー「まあ、そういう訳でいつまでも落ち込んでられないし、逆にラモーヌたちに気を遣わせるので、クリスマスパーティを開催したいと思います!!」

 

 トレーナーチームだけでなく、トレーナー父やBNWやブライアンもトレーナー室に来ていた。

 

ビワハヤヒデ「…確かにその方がいいな」

ナリタタイシン「いつまでもウジウジしてられるよりかはね…」

ウイニングチケット「タ、タイシン!!」

 

 とまあ、トレーナーに元気が戻ってBNWやブライアン、父親も安心しているようだった。また、ウララ達も元気が戻っていたが、トレーナーは担当ウマ娘達に予定を聞く。

 

トレーナー「皆予定は?」

ライスシャワー「ライスは大丈夫…」

マンハッタンカフェ「ええ。私も…」

キングヘイロー「無論、キングもよ!」

ダンツフレーム「わ、私も大丈夫です!」

キタサンブラック「アタシも大丈夫だよ!トレ兄!」

ナイスネイチャ「アタシも大丈夫ですよ…」

トレーナー「皆大丈夫なのか…。あ、もし良かったら親父たちもどう?」

ウイニングチケット「いいの!!?」

トレーナー父「……」

 

 トレーナー父が考えていると、

 

ビワハヤヒデ「どうしたのだ?」

ナリタタイシン「まあ、分かるよ…」

ウイニングチケット「えー!? トレーナーさんも行こうよ!」

トレーナー父「違う」

「え?」

トレーナー父「リリーを覚えているか」

 

 トレーナー父の言葉に彼女を知っているメンバーは思い出した。

 

ハルウララ「リリーちゃん!?」

ナリタブライアン「こっちに来るのか?」

トレーナー父「ああ。父親が改めてお前達に礼を言いたいと言ってたから、いい機会だと思ったんだ」

トレーナー「オレはいいけど、皆はどうする?」

ハルウララ「いいよ! リリーちゃんにも会いたいから!」

トレーナー「OK。それじゃ決まりだな」

 

 と、話はまとまろうとしていたが…。

 

「あのーすいませーん」

トレーナー「ん?」

 

 聞き覚えのある声がした。

 

キタサンブラック「ダイヤちゃん!!?」

サトノダイヤモンド「ちょっと宜しいでしょうか…」

 

 そう言ってダイヤを筆頭にウマ娘達がゾロゾロと入ってきた。

 

「いや、多い多い!!!!」

 

*************************

 

トレーナー「何か用?」

サトノダイヤモンド「あの、私達もクリスマスパーティーに入れてほしいんですが…」

トレーナー「まあ、それはいいけど…」

ハルウララ「いいよ!!」

 

 思った他あっさりOKしたが、トレーナーの態度が気になっていた。

 

シンボリルドルフ「いいけど…何だ?」

トレーナー「いや、あっさり認めたら話がすぐに終わって面白くないかなって…」

「いや、そんなの気にしなくていいよ!!?」

「入れてくれた後で面白くするから!!」

 

 主人公らしく小説の面白さを気にしているトレーナーであったが…まあ、それを言ったら…うん…。

 

トレーナー「それはそうともう予定立ててる奴とかいるんじゃないの?」

グラスワンダー「そうですね…スペちゃんやエルは実家に帰ると言ってましたし…」

ツルマルツヨシ「パーティーの事話したら、絶対予定変えちゃいますよ」

トレーナー「それもそうだな…」

 

 確かにスペ達の性格を考えたら、本当にやりかねない為、トレーナー達は困惑した。

 

トレーナー「でも、言わないなら言わないで絶対にケンカになるしな…」

ハルウララ「漫画とかでよくあるよね」

トレーナー「まあ、こっちで一回様子を聞いて、さらっとパーティーをやるみたいな事を言えばいいか」

 

 とまあ、一応様子をうかがう事にして見たが、本当に大丈夫かとダンツは思っていた…。というか寧ろパーティーに参加する気満々のタキオンに呆れていた。

 

マンハッタンカフェ「…タキオンさん」

アグネスタキオン「何だい。パーティーに参加するくらいいいじゃないか」

マンハッタンカフェ「…いえ。こういうパーティー、貴女は絶対に来なかったじゃないですか」

アグネスタキオン「いつまでもいい気になるんじゃないよカフェ。チームに入れなかったとは言っても、まだ諦めた訳じゃないんだからねぇ!」

 

 タキオンがカフェにそう言うと空気が変わった。

 

トレーナー父「揉めた奴は退場だ。タキオン、カフェ…分かってるな?」

マンハッタンカフェ「!!?」

 

 タキオンはともかく、どうして自分まで…!!? と、カフェは青ざめた。

 

ダンツフレーム「ま、まあタキオンちゃんも大人しくするって言ってるし…」

アグネスタキオン「そうだとも」

マンハッタンカフェ「…だといいのですが」

 

 とまあ、パーティーをする事となった訳だが…。

 

シンボリルドルフ「さて、手配は私達が…」

トレーナー父「待て。何個か確認したい事がある」

 

 トレーナー父の言葉に空気が止まった。

 

エアグルーヴ「何だ。私達は参加したらいけないというのか」

トレーナー父「ルドルフやダイヤは実家のパーティーがあったはずだ。どうなっている」

シンボリルドルフ「シリウスとクリスエスが参加することになっている」

 

 いや、そこは生徒会長のお前が行くべきだろ…と、皆困惑していて、グルーヴもこれには困惑していた。

 

キタサンブラック「あ! 言われてみればそうだよダイヤちゃん!」

サトノダイヤモンド「クラちゃんが行ってくれることになったから大丈夫だよ!」

 

 いや、普通に可哀想だろ…と、皆思っていたが、決まってしまったものは仕方がないので、参加させてあげる事にした。その後の事はもう自己責任だが。

 

トレーナー「当日どうなるかなぁ…」

 

 当日

 

「メリークリスマース!!」

 

 普通に楽しんでいた。ブライアンは肉ばっかり食っててハヤヒデに注意されており、ウララやターボはヒシアマ達が作ってくれるケーキやサトノ家が用意してくれる高級ケーキを楽しみにしていた。

 

 そしてトレーナーは一応ラモーヌに一度だけ連絡することにしたのだが…。

 

メジロラモーヌ『こっちも楽しんでるわよ。病院で』

「……」

 

 まあ、何とも悲惨なクリスマスだろう…と、思っていた。

 

トレーナー「あいつは元気になった?」

メジロラモーヌ「ええ。すっかり元通りになったわよ。けど…」

 

 ラモーヌの言葉にトレーナー達は嫌な予感がした。

 

トレーナー父「また何か企んでるのか?」

メジロラモーヌ「…いいえ。少し丸くなったわね。来月のダシマカップ本選は正々堂々とやるって言ってたわ」

トレーナー「そっか」

 

 ラモーヌの言葉にトレーナーは口角を上げると、ウマ娘達もほっとしていた。

 

『姉さま!? 誰とお話してるんですか!?』

メジロラモーヌ「トレーナーよ」

『だから何でそういうのを言わないんですか!!』

『そうですわ~』

『アタシにもお話させてください!!』

『トレーナーァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』

『ドーベル! うるさいですわよ!!』

 

 アルダン達の声も電話で聞こえていて、一部のウマ娘達は苦笑いした。

 

トレーナー「おうライアン」

『なんでライアンだけ!!?』

トレーナー「いや、アタシにもお話させてくださいって言ったから」

 

 本当にこいつは…と、トレーナー父とキタサン、タイシンは渋い顔をしていた。

 

メジロライアン『トレーナーくん!』

メジロドーベル『ちょっと! アタシにも…』

メジロライアン『分かったから落ち着いて!』

キタサンブラック「トレ兄。ずっとドーベル先輩が喋るだろうから電話切って」

トレーナー「それもそうだな。じゃ、お大事に」

『待ってええええええええええええええええええええええ!!!!』

 

 と、メジロ家はおもちゃにされ続けましたとさ。

 

メジロラモーヌ(元気になって何よりだけど…滑稽ね)

 

 

つづく

 

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