第47話
クリスマスも終わって、いよいよ新年を迎えるだけになったトレーナー家。
トレーナー「まあ、家にいると親父が色々不機嫌になるんで、トレーニングをしましょう!」
ハルウララ「おーっ!!!」
そう、家でゴロゴロしようとした時に限ってウマ娘が押しかけてくるのが定番だが、トレーナー父はガチでそういうのを嫌っているので、本気でキレられる前にトレーナーは外に移動した。
そしてトレーナーの目の前には8人の担当ウマ娘とBNWとブライアンがいた。ラモーヌも年末の挨拶も兼ねて、外に出てきたのだ(アルダン達からはかなり恨まれたが…)
トレーナー「で、まあBNWとブライアンも付き合ってくれてありがとな」
ナリタブライアン「構わん」
ウイニングチケット「アタシ達も出来る事があったら協力するからね!」
と、意気込んでいたが
「なら、私達も協力しよう」
他のウマ娘達も現れた。
・ サトノダイヤモンド
・ エアグルーヴ
・ ツルマルツヨシ
・ ダイワスカーレット
・ ツインターボ
・ スーパークリーク
・ サイレンススズカ
・ マルゼンスキー
トレーナー「どうしたんです?」
マルゼンスキー「いや、どうしたのじゃナイわよ!!」
エアグルーヴ「貴様! 人の話聞いてなかったのか!!」
何かあまり嬉しそうじゃない上に「なんでいるの?」という感じだったので、マルゼンとグルーヴがツッコミを入れた。
キタサンブラック「いや、急に現れたら普通そうなりますよ」
サトノダイヤモンド「キタちゃん!!」
ツルマルツヨシ「わ、私達もトレーニングのお手伝いをしたいです!」
メジロラモーヌ「嘘仰い。彼が目的でしょう」
ラモーヌの言葉に空気が止まった。
ツインターボ「ターボだってお手伝いできるもん!」
ダイワスカーレット「そ、そうです!!」
ちなみに乱入組で好意を寄せていないのはターボだけである。原作とあまり変わらず…というか皆いるからいるという感じで、あんまり深い事は考えていない。
***
エアグルーヴ「それで…トレーニングは一体何をするのだ?」
トレーナー「え? この河川敷の大掃除だよ」
「は?」
トレーナーの言葉に皆が驚いた。
トレーナー「あ、大丈夫。事前に許可は取ってあるから」
エアグルーヴ「え、あ、いや…感心ではあるが…」
トレーナーが思った他凄い事をしようとしていて、グルーヴも思わず呆気にとられた。
トレーナー「まあ、そういう訳だ。帰るなら今の内だし、飽きたら帰っていいよ。オレは最後までやるけど」
ツインターボ「ターボもやるもん!!」
トレーナー「言ったな?」
ツインターボ「やるもん!!」
ハルウララ「わたしもやるよ!!」
トレーナー「じゃあ出来なかったらネイチャにあ~んするからな」
ナイスネイチャ「なんで!!?」
だが、満更でもなさそうだったし寧ろやって欲しそうだった…。
エアグルーヴ「一秒でも早く終わらせるぞおおおおおお!!!」
「おおおおおおおおおおおお!!!!」
ナイスネイチャ「何か皆めっちゃやる気出してるー!!!」
トレーナー「流石だぜネイチャ…」
メジロラモーヌ「紛れもなく貴女の力よ」
ラモーヌがそう言うと、ネイチャはトレーナーとラモーヌを見つめていた…。
メジロラモーヌ「この調子で本選も勝ちなさい。いいわね」
ナイスネイチャ「は、はい…」
とまあ、そんなこんなで大掃除が進んだわけだが…。
『トレーナーくんと大掃除だと!!? そんな話聞いてないぞ!!?』
「私も知りませんでした…」
「ていうか君は何しれっと参加してるんだ!?」
グルーヴは途中、ルドルフから新年からの仕事の件で電話がかかってきたが、大掃除の件をきちんと話していた。
『こうしてはいられない! 私も参加する!!』
エアグルーヴ「え、ですが会長は今…」
『知った事か…な、何をするんだシリウス! クリスエス!! はなせ…』
『悪いな。こいつはしっかり閉じ込めておく』
エアグルーヴ『…お、お疲れ様です』
と、ルドルフは同じシンボリ家のシリウスとクリスエスにきっちりとシメられていた。彼女たちは今、シンボリ家の集まりがあるため、実家に戻っているのだ…。
また一方では、キングとツヨシが話をしていた。
キングヘイロー「…ツヨシさん。あなた実家に帰らなくていいの?」
ツルマルツヨシ「そういうキングちゃんこそ…」
ダイワスカーレット「大掃除でも1番になってみせるんだから!」
ツインターボ「ターボも!!」
ハルウララ「わたしも負けないよ!!」
と、3人で必死に草むしりをしていたが、この後滅茶苦茶クタクタになって動けなくなったのは言うまでもない。
そしてまたラモーヌは掃除をしている事をアルダン達に報告した。
メジロドーベル「トレーナーと一緒にいるんですか!?」
メジロラモーヌ「いいえ。別のエリアにいるわよ。今はクリークと一緒に後輩の子達の監視をしているわ」
ラモーヌとクリークは最年長という事で、トレーナーの補佐に回っていた。
メジロアルダン「…そ、それって補佐ですよね?」
メジロラモーヌ「どうかしら。補佐なんて性に合わないわ。とにかく切るわよ」
「ああ、待ってぇ!!」
とにかくメジロ家の面々もすっかり元気になっていて、近くで聞いてたトレーナーも安心していた。
トレーナー「もう大丈夫そうだな」
メジロラモーヌ「ええ。迷惑かけたわね」
トレーナー「いいって事よ」
スーパークリーク「何かあればお手伝いしに行きますよ~」
メジロラモーヌ「結構よ。貴女にも手が負えないわ」
そう言ってラモーヌは去っていくと、トレーナーとクリークはそんな彼女の背中を見つめていた。
*****
まあ、そんなこんなで昼食をはさんで、終わったのが午後3時ごろだった。
トレーナー「お疲れ!」
「終わったぁ…」
ウマ娘達はくたくたになっていたが、河川敷はとてつもなく綺麗になっていた。
トレーナー「あ、そうそう。さっき商店街の皆から差し入れ貰ってるから、好きなの持ってって」
「差し入れ多っ!!!」
作業をしていると商店街の面々も手伝いに来たのだが、結構差し入れも力を入れていたのだ…。
トレーナー「いやあ、本当にありがとうございます」
「いいって事よ!!」
「ウララちゃんやネイちゃんが世話になってるからな!」
「この調子で本選も頑張れよ!」
トレーナー「はい」
トレーナーがそう言うと、ウララ達担当ウマ娘8人も気持ちを新たに引き締めて、それ以外のウマ娘は『出たかった…』と思っていた。
ハルウララ「トレーナー! 一緒ににんじんアイス食べようよ!」
ツインターボ「ターボも!!」
トレーナー「ええで」
そう言ってウララとターボをはさんでトレーナーはアイスを食べた。ちなみにめっちゃ汗だくになっていたが、ウララとターボはお構いなしだった。
マンハッタンカフェ「……」
ダンツフレーム「流石に今、近づける勇気がありません…」
そう、大半のウマ娘はトレーナーに汗臭いと思われるのを避けたかったのだ。一応消臭剤も用意はしているものの、万が一というのもあるのだ。
トレーナー「冬なのに夏みたい」
ハルウララ「そうだねー!」
ちなみに大晦日は流石に皆実家に帰り、トレーナーも父親と2人きりで過ごしたそうです…。
つづく