メジロになれなかった男   作:ダシマ

48 / 63
第10章:1月(ダシマカップ編)
第48話「新年」


第48話

 

「新年あけましておめでとうございます」

「おめでとう」

 

 新年、トレーナー親子が自宅にて挨拶をしていた。

 

トレーナー「お年玉♥」

トレーナー父「ほざけよ」

トレーナー「冗談だよ。じゃ、行ってくるね」

トレーナー父「おう。トラブル起こすなよ」

トレーナー「分かってるよ」

 

 そう言ってトレーナーが自宅を出ると、集合場所に向かった。担当ウマ娘8人もいたが、何人か来ていた。

 

トレーナー「あり?」

 

 ダイヤ、グルーヴ、ブライアン、スカーレット、ターボ、クリーク、スズカ、クラウンの8名も来ていた。

 

サトノダイヤモンド「あ、兄様! あけましておめでとうございます!」

キタサンブラック「あっ! ダイヤちゃん!! アタシが言おうとしたのに!!」

トレーナー「あけましておめでとう。お前らはどうしたんだ?」

ナイスネイチャ「ゴメン…。ターボがどうしても一緒に行きたいって聞かなくて…」

トレーナー「初説教か?」

ツインターボ「やーだーやーだー!!!」

 

 トレーナーの冗談にターボが地団駄を踏んだ。

 

エアグルーヴ「ええい! 新年からトラブルを起こすなっ!!」

メジロラモーヌ「そんな事言ってルドルフを出し抜いているあたり、説得力ないわよ」

 

 いや、お前もな…と、一部のウマ娘は思った。

 

トレーナー「あけましておめでとうラモーヌ。あいつら元気?」

メジロラモーヌ「ええ。自分たちも初詣に行くって聞かなかったけど、あっちは全力で止めたわ」

(な、なんか可哀想…)

 

 メジロ家はずっとラモーヌが独占していて、何かアルダン達が可哀そうに思えてきた。

 

ナリタブライアン「私としては肉が食いたいのだが…」

エアグルーヴ「たわけ! 初詣が先だろう!」

トレーナー(そういやハヤヒデ達どうするんだろうな…)

 

 通話アプリLANEであけおめメールが来ていて、トレーナー父が適当に返事をしていた…。

 

トレーナー「まあ、ダイヤはともかくクラウン。お前ら家の用事はいいのか?」

サトノクラウン「問題ないわ。思いっきり時間間違えちゃって、もう来なくていいって言われたから!」

「いや、よかねぇだろ」

サトノダイヤモンド「私は普通に断りました!」

「大丈夫かサトノ家!!」

 皆からツッコミを食らった。

 

ダイワスカーレット「それはそうと思った以上に人が多いわね…」

サイレンススズカ「……」

 

 いや、来てる時点でお前も同罪だよ。と、スズカは心の中で思った。

 

 そんなこんなでお参りを済ませる一同。

 

トレーナー(ダシマカップ優勝できますように)

ハルウララ(ダシマカップ優勝できますように!)

 

 トレーナーや担当ウマ娘達はダシマカップ優勝を願っていたが…。

 

(少しでもトレーナーと一緒にいられますように)

(逆転できますように…)

(もし第2回があったら私がメンバーになれますように)

 

 と、メンバーではないウマ娘達はほぼ下心満載の願い事をしていた…。

 

*************

 

 そんなこんなでお参りが終わった一同。

 

トレーナー「さーてと。お参りも終わったから解散だ」

ナリタブライアン「待て。屋台を忘れている」

トレーナー「グルーヴさんを説得させられたらいいよ」

エアグルーヴ「何で私なのだ!!」

トレーナー「いや、無駄遣いするなと言われそうなので…」

スーパークリーク「まあ、常識の範囲内ならで~」

 

 と、クリークが妥協案を出した。

 

サトノクラウン「あ、その前に私おみくじ引きたい!」

トレーナー「あ、じゃあオレも…」

ハルウララ「わたしもー!!」

 

 という事で全員でおみくじを引くことにした。ちなみにブライアンも渋々引くことにした。

 

ハルウララ「やったー!! 大吉―!!」

 

 ウララは大吉を引いて喜んでいた…。

 

ライスシャワー「良かった…凶じゃなかった…」

 

 ライスは末吉を引いていたが、とてつもなく嬉しそうだった。

 

キングヘイロー「私が小吉…何かの間違いよ! もう一度…」

エアグルーヴ「待て待て!! 言ってる傍からすぐこれだ!!」

 

 ちなみにエアグルーヴは大吉を引いた。

 

ナイスネイチャ「中吉…やっぱりあたしらしい結果だなぁ…。トレーナーさんは?」

トレーナー「オレ? 大凶!!!」

「大凶!!?」

トレーナー「ある意味持ってるかもしれない…」

「ポジティブ!!!」

 

 思った他前向きなトレーナーに皆驚いていた。

 

トレーナー「もう大会控えてんのに、後ろ向きになってられないよ」

「お、おう…」

 

 確かにそうなんだけど…と、ウマ娘達は思っていたが、

 

トレーナー「まあ、大凶を引くなんてオレくらい…」

「あの~…」

 

 クリークが苦笑いしながらおみくじを引いた。

 

スーパークリーク「…私も大凶でした」

トレーナー「え、先輩キャラ的に絶対大吉引くタイプでしょう」

 

 まさかのクリークが大凶という結果に終わった。

 

スーパークリーク「でも、トレーナーさんも大凶だったんですね」

トレーナー「なんか運命を感じますね…」

 

 大凶ではあるがお揃いではあるため、トレーナーとクリークがいい感じになると、キタサンやキングが大凶を引こうとしてグルーヴに止められていた。

 

エアグルーヴ「何をしているんだこのたわけ!!」

キタサンブラック「クリーク先輩が大吉じゃないですかー!!!」

キングヘイロー「止めないでください先輩!! 小吉なんてキングには似合いません!!」

エアグルーヴ「ええい!! やめんかあああああああああああ!!!」

 

 とまあ、新年も大騒ぎになっていた。

 

ダンツフレーム「ト、トレーナーさん…」

トレーナー「やれやれ…」

ナリタブライアン「グルーヴがいるなら心配ないだろう。それよりも肉食いに行くぞ」

 

 そう言ってブライアンがトレーナーを連れて行くと、ウララ達も続いた。

 

エアグルーヴ「コ、コラー!!! 私を置いていくなぁ~~~~!!!!!」

 

 

 その頃、メジロ家の病院では…。

 

メジロマックイーン「私達が一番大凶ですわぁ~!!!!」

メジロパーマー「マックイーン…悲しくなるから言わないで」

メジロアルダン「姉さまばっかりずるいですぅ~~~~!!!!!」

メジロドーベル「本来ならアタシもトレーナーと初詣してる筈だったのに…」

メジロライアン・メジロブライト「……」

 

 マックイーン達が阿鼻叫喚となっていた…。

 

 

つづく

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。