遂にダシマカップ本選を迎え、トレーナー達は試合会場となるURA特別競技場に来ていた…。
トレーナー「皆。今日まで本当によく頑張った」
トレーナーは8人の担当ウマ娘にそう言うと、皆口角を上げていた。
ハルウララ「ぜったいに勝つよ!!」
メジロラモーヌ「ええ。それに今からが本番よ」
ナイスネイチャ「…もうここまで来たからには腹括りますよ!」
マンハッタンカフェ「必ず勝利してみせます…」
キタサンブラック「アタシだって頑張るからね!!」
ダンツフレーム「私だって…!」
ライスシャワー「ライスも頑張るね…」
キングヘイロー「無論、このキングもよ!!」
と、担当ウマ娘達はやる気十分になっていたが、選ばれなかったウマ娘達は面白くなさそうに見つめていた。それもそうだ。本来であれば自分たちがトレーナーに声をかけられていた筈なのだから…。
トレーナー「じゃあ、行ってくるよ」
トウカイテイオー「ちょっと待ってよ! やけにあっさりしすぎてない!?」
ジャングルポケット「カフェ! ダンツ! 負けたら承知しねーからな!!」
マンハッタンカフェ「勿論です…」
ポッケの言葉にカフェは当然だとばかりに言い返すと、ダンツも力強くうなずいた。すると凪たちがやってきて、トレーナーと凪が顔を合わせた。
トレーナー「……」
凪「……」
しかし、2人は両者ともに声をかける事はせず、凪はトレーナー達を通り過ぎて先に行ってしまった。
ハルウララ「トレーナー…」
トレーナー「…もうあの様子だと心配はなさそうだな」
ウララがトレーナーを心配していたが、トレーナーは不要だと言わんばかりに口角を上げて、アルダン達を見つめた。
トレーナー「皆さん。色々ありましたが、ダシマカップで決着をつけましょう」
メジロアルダン「…ええ」
アルダンがそう呟くと、マックイーン・ライアン・ドーベル・アルダン・ブライトも頷いた。そしてラモーヌもまたアルダン達を見守っていた。
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そしてダシマカップ本選の開会式が行われ、話を聞きつけたファンや関係者が会場へとやってきた。
ウイニングチケット「凄いお客さんの数だねー」
ビワハヤヒデ「告知はしていないと聞いていたが…」
トレーナー父「何故か分からんが、情報が洩れている…」
ナリタタイシン「…そう」
トレーナー父とBNWも観客席からトレーナーやウララ達の活躍を見守ろうとしていた。
「東トレーナー! 皆さん!」
トレーナー父「…来たか」
イエローリリーとその父親がやってきた。彼女達もウララ達の晴れ舞台を見に来たのだった…。
ウイニングチケット「リリーちゃんも来てくれたの!?」
イエローリリー「はい!」
ビワハヤヒデ「そういえば話は聞いているぞ。地方のトレセン学園で頑張っているそうだな」
イエローリリー「はい! 皆さんのお陰です!!」
ハヤヒデの言葉にリリーが頭を下げた…。
暫くして開会式が行われ、ダシマカップに出走する選手とトレーナーが入場してきた。トレーナーと凪が隣同士だったが特に話しかける事もなく、一緒に行進していた。
『ルールは説明したとおり! 8種目でそれぞれ1回戦・準決勝・決勝戦の3回ずつを行い、1回戦は16人から12人、準決勝は12人から8人、そして決勝戦は8人で競い合ってもらう!! 決勝戦で1着だった選手が優勝だ!! それではルーレット開始だ!!』
アナウンサーがそう言うと、電光掲示板に種目が表記されたルーレットが表示された。そして文字がずっと点滅すると、急に止まり、第1種目目が決まった。
『ダート・短距離』
いきなりウララが出走するダート・短距離となり、ウララが反応した。
ハルウララ「いきなりわたしだ!!」
『それでは種目に出る選手以外は指定された場所に移動してくれ!!』
こうして第1種目目のダート・短距離が始まった。
ウイニングチケット「大丈夫かな~…」
ナリタタイシン「いや、大丈夫じゃなかったら本選勝ち上がってこれないでしょ」
ビワハヤヒデ「しかし、最後まで何があるか分からないものだからな…」
BNWはウララの勝負に対してそれぞれの反応を見せると、トレーナーも緊張感をもってウララを見守っていた。
トレーナー(最初こそ不安な所はあったけれど、今のウララなら大丈夫。行ってこい!!)
そしてレースが始まった。ウララは他の選手と同様に力強い走りを見せている。
ライスシャワー「ウララちゃーん!!」
ライス達も声援を送るが、ラモーヌはもう見るまでもないと言わんばかりに余裕の態度を見せた。終盤、皆が一斉にスパートをかけていく中で…。
ハルウララ「うりゃりゃりゃりゃああーーーーーー!!!!」
ウララが力強く加速をすると、次々と他の選手をごぼう抜きしていき、1着でゴールした。
「1着はハルウララ!! 余裕の走りを見せたぞー!!!」
「ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…」
初戦から力強い走りと加速によるごぼう抜きで会場を沸かせたウララ。観客も沸いていた…。
ハルウララ「やったあ!! やったよトレーナー!!」
トレーナー「その調子だ」
ウララがトレーナーに対して喜びの声を上げると、トレーナーが口角を上げてウララを褒めた。
「う、嘘…。ウララちゃんがあんなに強くなってるなんて…」
「走りもそうだけど、もう迷いがないって感じ…」
「本当に私も頑張らなきゃ…」
「うん…」
軽い気持ちで観戦に来ていた一般生徒たちもウララの走りを見て、感化されていた。かつて100戦以上も勝負して1度も勝てなかったウマ娘は、ほんの少しずつではあるものの、大きく飛躍しようとしていた…。
キングヘイロー「…まだまだこれからよ。ウララさん」
キングもウララの成長を内心喜びつつも、自分の試合を待ち続けるのであった。
そして次に行われたダートのマイルの次に、芝の長距離がやってきた。
カフェ・ライス「!!」
ライアン・ブライト・パーマー「!!!」
遂に訪れたトレーナーチームと凪チームの全面対決。果たして、先に勝利をつかむのは誰だ!!?
つづく