メジロになれなかった男   作:ダシマ

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第11章:2月
第57話「大会終了後…」


第57話

 

 ダシマカップが終わり、ずっといがみあっていた凪と和解したトレーナー。

 

 こうして何もかもハッピーエンドになる。そう信じていた…。

 

***************************

 

トレーナー「もうちょっとだけ続くそうなんですけど、めっちゃ続くパターンだよね」

サトノダイヤモンド「兄様! ダシマカップ本当にお疲れ様でした!」

トレーナー「おう。応援ありがとな」

シンボリルドルフ「トレーナーくん! 私も応援したのだ! 褒めてくれ!!」

トレーナー「会長職ってストレスかかるんですか?」

エアグルーヴ「そういう問題ではない!!」

 

 ダシマカップが終わって、またいつもの日常が戻ってくるかと思いきや、トレーナーはダイヤ、ルドルフ、グルーヴといったチームに入れなかった生徒に囲まれていて、ウララ達8人は傍で見ていた。

 

ナイスネイチャ「相変わらず大人気だなー…。トレーナーさん」

トレーナー「ネイチャ。お前も仲間入りになるんだぜ…」

ナイスネイチャ「え」

エアグルーヴ「当然だろう。ラモーヌ先輩やアルダン先輩に勝ったんだ」

 

 グルーヴの言葉にネイチャは激しく青ざめた。

 

メジロラモーヌ「もう弱音を吐いてる暇なんてないわよ。これからはあなたの背中を追いかける子達が沢山現れるわね」

ナイスネイチャ「あばばばばばばばばば」

 

 ラモーヌの言葉にネイチャが滅茶苦茶動揺すると、ダンツが苦笑いした。

 

トレーナー「…まあ、ダシマカップも終わったからチームも解散だな」

ハルウララ「あ、そっかあ…」

 

 トレーナーの言葉にウララは寂しそうに俯くと、他のメンバーも同様だった。

 

シンボリルドルフ「まあ、君たちは十分にトレーナーくんと一緒にいて、強くなったはずだ。これからは私と…」

トレーナー「いや、その理論はおかしくないですか」

エアグルーヴ「ええい! 貴様と組みたかった生徒達は他にもいるのだ! トレーナーならきちんと平等に…」

メジロラモーヌ「じゃあ貴女たちは一番最後になるわよ?」

 

 ラモーヌの言葉にルドルフ達は驚いた。

 

シンボリルドルフ「な、何故そういう事を君が決めるのだラモーヌ!」

 

 ルドルフの言葉にラモーヌは心底呆れていた。

 

キタサンブラック「…成長してませんね。この人たち」

シンボリルドルフ「キタサンブラック? あの、一応先輩だからね?」

「トレーナー!!」

 

 ラモーヌ以外のメジロ家が現れた。

 

トレーナー「おお。ドーベル達じゃないか」

メジロドーベル「トレーナー。今度はアタシとペアを…」

キタサンブラック「凪トレーナーが可哀想じゃないですか~?」

メジロドーベル「うっさいわね! アンタこそダイヤが可哀想だと思わないの!!?」

 

 とまあ、また醜い争いを繰り広げた。

 

サトノダイヤモンド「兄様。もうキタちゃんのダッシュファイターでも…」

キタサンブラック「ダイヤちゃん!!」

「おお! ここにいたかトレーナーくん!」

 

 理事長である秋川やよいと秘書の駿川たづながやってきた。

 

トレーナー「理事長」

やよい「お、ウララくん達も一緒だったのか! 丁度いい! 話があるのだ!」

トレーナー「話?」

シンボリルドルフ「り、理事長…。ダシマカップは終了したのでチームは解散されるのですよね?」

やよい「そうなのだが、チームとしてはもっとも優秀な成績を残しているし、学園としてもこの9人と改めて話をしたいのだ!」

 

 やよいの言葉にルドルフ達未加入組は酷く焦った。そんな事されたらトレーナーに近づけないじゃん!! と、思いながら…。

 

やよい「勿論君たちの事情も良く分かっている! 少なくともトレーナーくんはもっと忙しくなるぞ!」

トレーナー「…まあ。メジロ家のトラブルも解決したので、手は空いてますが」

 

 そんなこんなでトレーナーチームは改めてやよいと話をする為に会議室に移動したのだが、ルドルフ達もついてきていたのだが、トレーナー父が会議室に待ち構えていて、ルドルフ達を睨みつけたが、中には入れて貰えた。

 

やよい「さて、改めてダシマカップご苦労だった!」

トレーナー「ありがとうございます」

やよい「さて、君たちに話があるというのは、ダシマカップで優秀な成績を残した事で、君たちの事をもっと見たいとお客様から要望があった! そして今度写真撮影も行う!」

トレーナー「ああ、チームの…」

 

 トレーナーが納得すると、キタ達加入組は誇らしげにして、ダイヤ達未加入組は悔しそうにしていた。

 

やよい「で、トレーナーくんに関してだが、ダシマカップで使っていたトレーナー室があっただろう」

トレーナー「あ、はい」

やよい「優勝したご褒美だ! 改めてリニューアルしたものをプレゼントさせて貰おう!」

トレーナー「え、専用のトレーナー室が与えられるって事ですか?」

キタサンブラック「やったじゃんトレ兄!!」

 

 なんと言う事だろう。トレーナーはご褒美としてトレーナー室をプレゼントされることとなった。

 

やよい「…でだ。まあ、ダシマカップが終了したので、君が担当していたウマ娘8人の契約も終了となる訳だが、今後とも彼女達と仕事してもらうから宜しく頼むという話をしたかったのだ!」

トレーナー「あ、そういう事だったんですね…」

ハルウララ「じゃあ、これからもトレーナーと一緒なの!?」

やよい「まあ、契約関連は別になるが、基本的にそうだ」

ハルウララ「わーい!」

 

 トレーナーとこれからも一緒にいられると思い、ウララは喜んでいた。

 

やよい「…で、次は君たちだ。特にルドルフくん」

シンボリルドルフ「は、はい」

やよい「いくらトレーナーくんのチームに入りたいからといって、無茶な事はしないように! 分かったな!」

トレーナー父「てめーもな」

 

 トレーナー父が低い声で突っ込むと、空気が止まった。

 

 

 

 まあ、そんなこんなで話が終わったのだが、時刻は4時半になった…。

 

トレーナー「あー。もう夕方だ。晩御飯どうしよ」

シンボリルドルフ「トレーナーくん。もし良かったら今晩…」

メジロドーベル「そうよ! ご飯食べに行きましょ!」

 

 と、ぐいぐいトレーナーの服をつかむドーベルとルドルフ。

 

メジロラモーヌ「…懲りないわね」

シンボリルドルフ「何とでも言え!! 君はもう十分に一緒に過ごしてきただろう!!」

メジロドーベル「そうですよ!! ラモーヌさんがアタシの立場だったら絶対同じ…いや、それ以上の事をしてます!!」

キタサンブラック「何でもいいですけど、おじさんがいるの忘れてませんか?」

 

 キタサンの言葉にあからさまに不機嫌そうにしているトレーナー父の姿があって、ルドルフとドーベルが青ざめた。

 

トレーナー「親父…」

トレーナー父「…そうだな。よし、今からここにいる全員でレースをして貰う。ルドルフ、ドーベル。お前たちが勝ったら連れて行っていいぞ」

「えええええええええええええええ!!!?」

 

 するとブライアンとBNWが陰で様子を見ていた。

 

ウイニングチケット「…トレーナーさん。それってアタシ達も入ってる?」

トレーナー父「ああ。丁度チャンピオンが4人もいるんだ。相手にとって不足はねーだろ」

ナイスネイチャ「…アタシも入ってるのかな」

「「「「「当たり前じゃん」」」」」

ナイスネイチャ「ハモるなー!!!!!」

 

 

 こうしてトレーナー達のあわただしい日常はもう少しだけ続くのだった…。

 

 

つづく

 

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