第6話「1人目」
第6話
ハルウララがダシマカップで5勝したことにより、チームを1人増員することが可能となったトレーナー。
その結果、メジロラモーヌが選出されたて、キタサンブラックは口を大きく開けて唖然としていた。
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トレーナー「えー。ちなみにですが、ぶっちぎりで1位で9票入ってました」
「なんでそんな人気あるの!!?」
正直ラモーヌの謎の人気に皆が疑問視していたが、ラモーヌは当然だとふんぞり返っていた。
凪「ぐ…!!!」
まさかのメジロ家が選ばれて凪が憤慨していたが、ラモーヌは凪を見つめた。
メジロラモーヌ「まあ、これでメジロからは1人選出されたわ。あとはお好きになさい」
メジロアルダン「いや、何自分だけトレーナーさんと一緒にいようとしてるんですか!!」
メジロマックイーン「そうです!」
トウカイテイオー「あれ? でもマックイーン達って投票されてたっけ?」
テイオーの言葉に空気が止まった。
メジロアルダン「私は投票されてました! 私は投票されてましたぁ!!」
メジロラモーヌ「でもこれもう素直にあきらめた方がいいレベルだと思うわ」
メジロドーベル「あたし、そもそも選出されてないから無効!!」
でもまあ、投票は投票なので、ラモーヌが2人目となりました!!!
メジロマックイーン「ですが、シンプルにウララさんとうまくやっていけるか心配ですわ…」
メジロアルダン「それもあるから、心配ですのに…」
アルダンたちが心配する中、ラモーヌとウララが顔合わせした。
ハルウララ「よろしくね! ラモーヌちゃん!!」
トレーナー「6年生だ」
メジロパーマー(ラ、ラモーヌちゃん…!!?)
メジロドーベル(あの子…やっぱり大物になる気がする…!!)
身内ですら「ちゃん」付けしたことがない為、ラモーヌちゃんは衝撃的だった。するとラモーヌは無表情でウララを見つめた。
シンボリルドルフ「ラ、ラモーヌ。もう少し大人の対応を取ったら…」
メジロラモーヌ「…ハルウララだったかしら?」
ハルウララ「そうだよ?」
ラモーヌはウララを見つめた。
メジロラモーヌ「貴女、走るのは好きかしら?」
ラモーヌがそう聞くと、ウララは迷わず笑顔で答えた。
ハルウララ「うん! 好きだよ! にんじんとおなじくらい好きだし、楽しい!」
まさにウララらしい回答にキングが苦笑いしていたが、アルダンはまだハラハラしていた。
メジロラモーヌ「…そう。なら、レースに負けたらどうかしら。楽しくないし、走りたくなくなるんじゃないかしら」
ラモーヌがわざと意地悪な質問をしてみると、ウララが険しい表情をした。
ハルウララ「…確かに負けたら楽しくないし、悔しいけど、走りたくなくなるなんてことは絶対ないよ!」
「!」
ウララの言葉にラモーヌだけではなく、他のウマ娘たちも反応した。
ハルウララ「勝っても負けても、走るの大好き!」
ウララの言葉にラモーヌは静かに口角を上げた。
メジロラモーヌ「…悪くないわね」
ハルウララ「え?」
ラモーヌの言葉にウララは反応した。
メジロラモーヌ「敗れてもなお走り続けることはおろか、走ることを好きでいられる事は、私やルドルフ、トップのウマ娘でもなかなかできない事なのよ」
ハルウララ「え、そうなの?」
メジロラモーヌ「ええ。ましてや私は家の事もあるからね。だけど、貴女を見ているとレースに勝つために必要なのは技術だけじゃないって思うわね」
ラモーヌはトレーナーを見つめた。
メジロラモーヌ「貴方、とんでもない当たりを引いたようね」
トレーナー「まあ、そうだな。楽しいだけじゃ勝てないし、まだまだ課題はあるけれど、負けて人に当たらねェだけずっとマシだ」
メジロラモーヌ「そうね。そんなつまらない事は底辺ウマ娘のやる事だわ」
するとラモーヌはウララを見つめた。
メジロラモーヌ「まあ、そういう事だから今日から私もあなたのチームに加わらせてもらうわ。よろしく頼むわね」
ハルウララ「うん! よろしくねー!」
と、こうしてラモーヌが加入することになったが、キタサンブラックとサトノダイヤモンド、メジロアルダンは血の涙を流していたが、ラモーヌは無視した。
その時、トレーナー父がBNWを連れて現れた。
トレーナー「親父」
トレーナー父「よォ玲那。話は聞かせてもらったぜ…」
トレーナー父がラモーヌを見つめた。
メジロラモーヌ「息子さんのチームに入らせていただきます。よろしくお願いしますわ。お義父様」
トレーナー父「ほざけ。躾のなってねェ義娘はいらねェからな」
ラモーヌの『お義父様』呼びにトレーナー父は険しい表情をした。
凪「ぐ…! 東トレーナー…!」
凪はトレーナー父を見て表情をゆがませると、トレーナー父も凪を見るなり険しい表情をした。
トレーナー父「おい、メジロの小僧! 最近メジロの名前を使ってでかい顔してるみてーだな」
「!」
トレーナー父「大船に乗れたからって、いつまでもいい気になるなよクソガキ!」
トレーナー父がそういうと、凪が表情をゆがめたが、トレーナー父は無視してトレーナーを見た。
トレーナー父「まあ、ラモーヌを加入させるのはお前の自由だ。それは好きにしな」
トレーナー「ああ…」
するとトレーナー父はラモーヌを見つめた。
トレーナー父「…お前ならわかるだろうが、少しでも妙な真似をしてみろ。オレが叩き出すからな!」
メジロラモーヌ「ええ。それにつきましては私も思うところがあるので、おばあさまと改めて話し合いを行いますわ」
ハルウララ「トレーナーのお父さん。どうしてそんなに怒ってるの?」
ウララがトレーナー父に対して結構ヤバいことを聞き出して、キングやアルダンが青ざめた。
メジロアルダン「ウ、ウララさん!」
キングヘイロー「やめなさい! そんなこと聞くの!」
トレーナー父「…あァ。こいつの家が金持ちだってのは、お前も知ってるよな」
ハルウララ「うん」
トレーナー父「こいつの家の使用人…分かるか?」
ハルウララ「マックイーンちゃんたちの家のお世話をする人たちだよね?」
トレーナー父「昔からそいつらに意地悪されてんだよ。貧乏人だの、お前らとじゃ格が違うだの。とにかく偉そうなんだよ」
「は!!?」
これに関してはマックイーン達も初耳だったようで、驚いていたがラモーヌは知っていたのか、平然としていた。
トレーナー父「しまいにゃ、オレの息子の事も『メジロになれなかった負け犬』だの『世界一の不幸男』って言いやがったんだぜ」
メジロラモーヌ「それに関しては私も初耳ね。誰か教えてもらえるかしら?」
トレーナー父「知らねぇよ名前なんか! 知りたくもねぇがな!」
ビワハヤヒデ「落ち着くんだトレーナーくん…」
トレーナー父が憤慨すると、ビワハヤヒデが困惑しながらなだめた。
ナリタタイシン「アタシ達も会ったことあるけど、凄く嫌な奴らだったよ」
ウイニングチケット「ひどいよ! トレーナーさんもトレーナーくんも頑張ってるのに、あんな言い方して!」
チケットが涙ながらに憤慨すると、ラモーヌ以外のメジロ家は青ざめて絶句した。印象最悪やんけ…と。
トレーナー「まあ、決まったもんはしょうがないし、改めてウララ、ラモーヌ。宜しくな」
メジロラモーヌ「ええ。よろしく頼むわね」
ハルウララ「一緒にがんばろーね!」
キタサンブラック「アタシも一緒に頑張らせてええええええええ!!」
メジロアルダン「トレーナーさあああああん!! 見捨てないでくださああああああい!!!」
とまあ、そんな感じでラモーヌが仲間に加わりましたが、トレーナーを狙っているのはもちろん彼女たちだけではなかった…。
つづく