文面で土下座ってどうやるんでしたっけ。orz こうでしょうか。
何はともあれ、誠に申し訳ございませんでしたァァァ!!! 2ヶ月くらい空いちゃってすみませんでしたァァァ!!!
何があったかと申しますと、
スランプ→ちゃんと書き始めようと思って書籍版を購入→読了→気分転換に別作品を読む→ハマる→一段落したのでゆっくり執筆→インフル←今ココ
こういうことです。馬鹿ですね。
長々と書いてしまってすみません。書き続けるのが1番苦手なのですよ私。今もエタりそうな作品2個抱えてんだから、またいつこのくらい投稿が空くか分かりませんが、許して頂けると嬉しいです。
あと、タグ追加しました。恐れ慄いてください。
あと明日は2話連続投稿です。
~カレン、齢2歳〜
わたちカレン!
いたみをかんじないおかげで、げんきいっぱいの2才じ!
いまはしんぷさまとごはんのじゅんびを……して、るの…………
「……どうしたカレン? 苦虫でも噛み潰したような顔をして」
「いや……おもってたよりキツくて……」
ヴォエ゛ッ。
あ゛ーー、キッツ。偶には身も心も2歳児になってみようと思って、ふざけて脳内レベルを2歳児に下げたが、1ページも持たなかったわ。精神年齢20歳には些か威力が高い。
はい、やめやめ。まだ舌っ足らずで言葉だけは子どもっぽいんだから、それでいいや。
「キツイ? 気分でも悪いか」
「いんや、きにしなくていいよ。ほら皿はこぼうぜ」
「そうだな、あと言葉遣い」
「へーい」
今日はパンと山菜サラダ、ミネストローネ的な味のするスープだ。
質素極まれりみたいなメニューだが、スープに豆がたっぷり入ってるのでバランスは良いし意外と腹に溜まる。味付けも最近俺が凝ってるので、1年前よりはマシになってきた。
神父様と二人でいただきますして、スープをすする。うん、流石俺、今日も美味い。
「うま、おいしい? じぃs……神父さま」
「あぁ、美味しいぞ。しかし……こっちが不安になるほど生活面はしっかりしとるのに、言葉は一向に直らんなぁ」
「まー、こそだてしててぶつかる問題は、人それぞれだからなぁ。がんばれ」
「しっかりはしてるんだがなぁ……ホント」
頭を抱えながらスープをすすって「美味い……」と呟く神父様。そりゃ良かった。
言葉はな〜。今は頭に浮かんだ言葉をそのまま発してるから中々定着しない。
多分、俺が心の中でもちゃんと敬語使うようにしてれば、ちょっとは良くなるんだろうな。絶対しないけど。
もはや身体は女の子になってしまった俺だ。中身まで女の子になったらアイデンティティが完全に崩壊する。何があろうとも中身までは女の子になってなるものか。外面だけ美少女になってやる。
「ま、オレまだ2歳だし。きながにいこうぜ神父さまっ」
「カレンの問題なんだがなぁ……肩に手を置かないでくれん? お前のせいじゃから」
「カレン2ちゃいだから分かんない」
神父様はこの後3年ほど頑張る事になる。ガンバレ。
~はじめてのまほう~
最近3歳になったカレンだ。
今日は神父様と教会のすぐ近くのでっかい木の前まで来てる。
いつもなら教会の中で読書するのを優先する俺だが、今日ばかりは違う。むしろ本以上にワクワクした視線を神父様に向けていた。
「今日はカレンに、魔法を教える」
「ッッシ…………よろしくお願いします」
「うん、よく抑えたな。でも別に今更教えんとか言わんから安心しなさい」
「ッシャァ!」
「ちょっとは遠慮しなさい」
今日は、待ちに待った魔法を教えてくれる日だからだ。
俺が魔法の存在を知ったのは半年前ほどだ。教会の書庫に入れて貰えるようになり、異世界の本を神父様に教えて貰いながら読んでいると、どうやらこの世界にはファンタジー異世界お馴染みの魔法が存在しているそうではないか。
『神父さま、おしえて』
『いや、カレンにはまだ早いじゃろ』
『じゃあいつだよ。こんなにしっかりしてるのにか?』
『自分で言うか。……しかし実際そうだからなぁ……うむ、じゃあ3歳になったらだ。それでいいか?』
『言質取ったり! 絶対だからな! いや、ですからね神父さま!』
『露骨に好感度を取りに来るな』
ということがあり、現在俺3歳。ようやく約束の時が来たのだ!
ただ、実際この世界の魔法がどういうものかはまだ未知数だ。魔法に関する本も見つけたりしたが、何書いてるかまださっぱり分からないので、全容が掴めていない。
どうしよう、アブラカタブラとかキュアップラパパとかチンカラホイみたいな呪文が必要だったら。ちょっと習得を考えるかもしれない。あるにしてもルーモス!みたいなかっこいいやつがいい。
「まず魔法とは何だという話だが……儂も人からの受け売りじゃから、あまりツッコミ過ぎないように」
「はーい」
「よろしい。では始めよう。魔法とは、魔素に願いを込め放つことで、奇跡を人為的に起こす技だ」
魔素? 字面をそのまま受け取るなら、魔のもとになるもの? 何だろうか、それ。
「魔素というのは、この世界にある目に見えないものだ。魔法の触媒、魔物の生きる糧でもある」
「あんまり深く考えない方がいいやつ?」
「そうじゃな。取り敢えず、火を起こすための薪とでも思っとればよい」
多分魔素は、空気中の酸素みたいにどこにでもあるような物なんだろう。地球では呼吸するくらいしか使い道が無かったが、この世界ではちょっとした使い道として魔法が使えると。
「その魔素って、生きてるうちに勝手に溜まるもの?」
「そこは人による。じゃから、体内に保有する魔素が多い者もおれば、少ないために魔法を使えん者もおる。大体は後者じゃな」
「魔素は誰でも持ってるけど、魔法を使える人は少ないってことか。…………え、それ私大丈夫? ここまで引っ張っといて使えないとか言われたら泣くぞ?」
ドッキリ大成功とか言われたら、俺は泣きながらこのクソジジイをシバキ倒す自信がある。
ただ、俺は転生者。きっと大丈夫、神様には会ってないけど多分大丈夫。不安になんかなってない。
「そこは安心せい。儂の見立てだが、カレンはそこそこ魔素量が多い。十分に魔法を使えるだろう」
「あぁ、そこそこか……」
「使えるだけ良かっただろう。それで使い方だが……こればかりは感覚的なものが大きい。儂もよく原理は分かっとらん」
三年一緒にいて分かったけど、この爺さん結構適当なとこあるんだよなぁ。
「そこは神に祈りをとかではなく?」
「神に祈りを捧げて行使する魔法もある。それは神聖魔法という。今から教えるのは、一番基本的な元素魔法だ」
魔法にも色々種類があるんだな。
「魔法の起動には呪文の詠唱が伴う。詠唱し、その魔法の結果を想像しながら、体内を巡る魔素を練り上げるのだ」
そう言うと神父様は、なんかそれらしい文言を呟き始めた。そして大木に伸ばした神父様の右手に、赤々と燃える炎が形成され始めた。
「─── 爆ぜよ、
締めの呪文と共に放たれたそれは、大木の表面を抉り焼け焦げた跡を残した。
「おおっ! すっげえ!」
「言葉遣い。まあ、見るよりやった方が早かろう。とりあえず、儂の真似をしてみなさい」
「分かった!」
何はともあれ、魔法の出し方が分かればこっちのもんだ。これで俺はジョブ:シスター兼魔法使いになるんだ!
うおおお唸りを上げろ俺の転生者パワー!!
…………俺がまともに魔法を使えたのは、この4時間後だった。
転生者パワーなんて無かったんだよ、クソが。
~終わりなき戦い〜
「ワ゛ア゛アアァァァ!!!」
「キャアアァァァ!!!」
「気持ち悪い声出さないでください神父様! ただでさえこっちは今鳥肌止まらないんですから!」
「沐浴中に飛び込んで来たのはそっちだろう!」
「仕方ないでしょう! 緊急事態なんですよ!」
俺は半分涙目で神父様の後ろに隠れていた。いや、泣いてなんかないが。
というのも、ちょっと洒落にならない事が発生したのだ。あれには流石の俺も神父様に泣きつくしかない。いや、泣いてなんかないが。
ひとまず神父様は腰巻をした。
「それで? 大体予想はつくが、何があった?」
「や、ヤツが出ました!」
「それ大きい方か? それとも小さい方か?」
「小さい方です!」
「だろうなぁ」
そう少し呆れ気味に言った神父様は、俺が案内した方へ行くと茂みに手を突っ込んでヤツを引きずり出した。
体長30cmほどの蛇だった。
「……カレン、コイツは毒もないし基本人を噛まない種類だし、放していいか?」
「駄目です。私の精神に毒です」
「というかカレン。お前コレより遥かに危険な魔物の黒蛇は倒せるんだから、こんな小さい蛇にそこまで怯える必要はあるのか?」
「黒蛇は魔物だから恐怖より先に殺意が勝ります。けど普通の蛇の場合は魔物じゃないから恐怖が勝ちます。何とかしてください」
「こっちのセリフだ。何だその謎な基準は」
クッ、8歳にして魔物を狩りまくってる弊害がこんな所で出るとは。でも蛇だけは駄目なんだ。体がコイツを恐怖の対象として指定してしまっているんだ。
そんなことがあってから七年が過ぎ、俺はその場所にて思い出に馳せていた。
「懐かしいですね、あの時は神父様に言わなければどうにもできませんでした。が……」
侮ることなかれ。俺は村のシスターカレン。そう何年もちっさい蛇ごときに恐れを為す我ではないわ。
(! 魔力感知に反応。ここから20m先にいるな、馬鹿め)
魔力感知を会得した俺に隙など無い。もはや急に出てきてビックリする事もない。会敵する前に魔法で駆除すればよいのだからな!
我ながら完璧過ぎる作戦だ。おかげで最近はヤツの姿すら拝めておらんよ、クックック……。
「どうしたのカレンちゃん。急に笑い出して」
「いえ、自分の強さとヤツらの愚かさに笑いが込み上げてきまして」
「ヤツら?」
そうだそうだ、ここに来たのはライラの薬草探しの手伝い兼護衛だった。
大体の体の不調は俺が治せるが、風邪の予防だったりにはライラの店の薬が効くのだ。俺も教会に常備してる。
薬草に関しては、神父様が体調を崩し始めた頃に死に物狂いになって探した経験があるので、俺も多少知識がある。ということで、ライラに駆り出されたわけだ。
「中々見つかりませんね。ライラさん、そっちはどうです?」
「こっちもない〜。珍しい種だからかな〜? ……お?」
ライラの声が途切れたのでそちらを見てみると、何やら茂みに手を突っ込んでいた。
目当ての薬草を見つけたのかと思い、ライラの方へ近づいてみる。
「見つけました?」
「うん、目当てのじゃないけど……これ!」
「キュ゚ッ」
ライラが見せつけてきたのは、蛇の死骸だった。
「いやー、この蛇の毒、うまくすれば薬になるんだよね〜。探してたのとは違うけど、収穫収穫〜♪ って! カレンちゃん!?」
「キュウ……」
「ちょっ、カレンちゃん! しっかりして! カムバーック!!」
拝啓、天国の神父様。
俺は魔力感知に甘え過ぎたようで、蛇への耐性があの頃より無くなったようです。
悔いは……ねえ!!
(ちょっとはありなさい)
(あっ、幻聴)
「安らかな顔してないでよカレンちゃん!」
~
「クリスマス、です!!」
「「…………」」
「クリスマス、です!!!!」
「分かったよ声デケェよ!」
分かったならよろしいと、俺は声量を抑える。
ここは村の教会。メンバーは俺、ライラ、ジェイル、あとついでに温まりに来てるキリングベア。
いつもは俺に比べハイテンションなライラだが、今日は何故か眉間を抑えて項垂れている。
「カレンちゃんが……カレンちゃんがおかしくなってしまった……」
「この人割といつもおかしい気がするぞ」
「ジェイルも言うようになったね」
「お二人が何を話しているのかは一旦置いておいて」
「置いとかないでほしいなー」
「今日は年越しから一週間前、つまりクリスマスイブです」
「その普段の白い修道服とはかけ離れた赤白の派手な服は?」
「サンタの装備です」
「その背に担いだでっかい袋は?」
「サンタの装備です」
「キリングベア君の頭に付けられた変な角は?」
「サンタの装備です」
「うわーーん! 私のカレンちゃんがおかしくなった!!」
「揺さぶるな! あとこの人は割と普段から突拍子も無いこと言うだろ!」
この世界に太陽暦とかあるかは知らんが、年越しという概念はあるし日数の計算もできる。今日は年越しから七日前なので、今日が暫定クリスマスだ。
俺がこの世界に来て17年。そろそろ分かってきたが、この世界は割とハードだ。俺は魔法が使えてそこそこ戦えるから感じることは少ないが、村単位で人を脅かす魔物の存在というのは中々洒落にならない。
そんなハードな世界な為、娯楽も少なく楽しめる行事というのが無いのだ。
俺も子どもの時は目を瞑っていたが、今やもう成人。ならばせめて、子どもたちだけでも楽しめるような事をするのが、大人の務めであろう。
「というわけで、クリスマスということです」
「どういうわけ」
「まあつまり、サンタという名の大人から、子どもたちが合法的にプレゼントを貰える活気的な試みというわけです」
「そのサンタってのは?」
「夜な夜な子どもたちの家に忍び込み、プレゼントを置いていく事を生業とする者です」
「良いことしてるようだけど、別に忍び込む必要は無くない?」
「サンタとは人にその正体がバレてはいけないものなのです」
「別にやましいことはしてないだろ」
「ああもう、文句が多いですねトナカイ2号と3号!」
「トナカイって?」
「サンタの乗り物、もとい相棒です」
「乗り物て」
「1号はどこだよ」
「ガウッ」
「お前かい」
よしよし、キリングベアは二人と違ってノリノリなようだ。お前にも終わったらプレゼントをやるからなー。
「村の大人の方への根回しは済んでいます。あとは今晩、我々がプレゼントを子どもたちの枕元へ運ぶのみ!」
「何をしてんだ村の大人共は」
「普段からカレンちゃんに世話になってるから、皆二つ返事だったよ」
「ではいざ参らん! サンタ一行!」
「「おー……」」
「ガウッ!」
……次の日。
「カレンお姉ちゃん! プレゼントありがとう!」
「ぼ、ボクも、大切にします……!」
「オレもオレも! 絶対無くさないようにする!」
「あー……皆さん? それはサンタさんがくれたもので……」
「? サンタってカレン姉ちゃんのことだろ?」
「…………」
「まあ、こうなる事は目に見えてたよな」
「この村でこんな事する人なんて、カレンちゃんしかいないからね」
子どもたちに( ᷄ᾥ ᷅ )こんな顔をする俺に、トナカイ2号と3号が哀れみの目を向けてくる。
いや……いいんだよ。俺は子どもたちに楽しんで欲しかっただけだから。喜んでくれてるようなら万々歳だよ。
ただ、その……絶対にバレないと思ってたから……完璧なカモフラージュだと思ってたから……。
とても複雑な心境の俺に、クラリスが裾を遠慮がちに引っ張った。手には俺、じゃないサンタがあげたぬいぐるみが大事そうに抱えられていた。
「ど、どうしました? クラリスちゃん」
「その……あ、ありがとうございます、サンタさん」
「……………………はい、喜んでくれたようで、良かった、です」
「うわぁ」
「クラリスちゃん、合ってる。合ってるけど……合ってるんだけど……」
…………鉛のような瞼を、辛うじて上げる。
何を今更……あんな昔の夢を……。
けれど、久しぶりに思い出せた。まだ強かった時の自分。
あの頃は、本当に平和だったなぁ。あの村にいた時、神父様と一緒にいた時が、何気にこの永い生の中で一番体感が長い気がしてくる。
ベッドから身体を起こす。
何時ぶりかも分からない仕草なのに、身体は何の異常も無い。いつでも快調なようだ。
……その事に、精神の方はかえって不調になっていく。
けど今は、久しぶりに見れた幸せな夢のおかげで、いつもより幾分かは動ける。
「……しばらくぶりに、皆のお墓参りにでも、行きましょうかね」
私……あ、間違えた。
俺は、枕元のネックレスを手に取り、ゆっくりとした足取りで部屋を出た。
久しぶりのステータス
名前:カレン(19歳)
種族:人間
身長:160cm
加護:星王の紋章(秘匿)
称号:なし
魔法:元素魔法 神聖魔法
能力:ユニークスキル『
エクストラスキル『魔力感知』
耐性:痛覚無効 物理攻撃耐性