私は聖女じゃねえんですよ   作:苦闘点

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 次回で第一章、終わりです。


第19節 “聖女”

 

 

 実家の村への帰省から二週間が経った。

 

 あの後は結局、(ノワール)に城の前まで付きまとわれた。現界時間の制限とかどこ行ったんだ。

 

 

『名残惜しいですが、さすがにそろそろお暇いたしましょう。では、カレン。またどこかでお会いしましょう』

 

『んなもんありませんよ。とっとと帰りやがれください』

 

 

 とは言ってやったものの、あの変態覗き魔ストーカーのことだ。絶対にまた会うことになるだろう。

 その時に滅ぼすまでは行かずとも、何かしらダメージを与えてやる為に猛特訓中である。

 

 

「なんか最近のカレンの拳、妙に力が篭ってるね。誰かに怨みでも抱いてるみたいだ」

 

「どっかの師匠とッ! どっかの悪魔ですかねッ! つか貴方はどうせ知ってるでしょうッ!」

 

 

 ヴェルダナーヴァにもそんなことを言われた。

 因みに、(ノワール)からの覗きはルシアに伝えたので、何かしらの対策が取られたのだそう。詳しくは教えてくれなかったけど。

 

 とまあ先月は節目の時期で色々忙しなかったが、最近はこの修行の日々にも城での生活も慣れてきて、心の平穏を保ちながら暮らすことができている。

 贅沢に慣れた訳では無いが、今ではこうやって朝食時に紅茶を飲むのも様になってきて……

 

 

「なあカレン、最近王都の民衆の間で、“聖女”ってのを信仰する宗教みてえのが出来たらしいんだが、お前なんか知っ」

 

「ブフーーーッ!!」

 

「……てるみたいだな。あと口のもん全部俺にぶっかけやがったのはわざとか? わざとなのか?」

 

「もうカレン、お行儀が悪いですよ」

 

「ゲホッ、ゴホッ……! は、ハァッ!? 聖女!? なな何のことですか!? 初めて聞いた単語ですね!」

 

「ちょっと落ち着きなさいな。もうカップの中身殆ど零れてるわよ」

 

 

 優雅に朝の紅茶を飲んでいたところに、ルドラに爆弾を落とされた。おかげで漫画みたいなお茶の吹き方をしてしまった。

 

 ルドラには悪いが、今はそんなこと気にしてる場合じゃないんだ。何故聖女の名が広まっている? まさかシモンか? あの好青年、俺との約束破ったんか? あんな真っ直ぐな目で裏切ることあるか!?

 

 そう内心超焦っていると、俺はヴェルダナーヴァが顔を背けて忍び笑いしていることに気が付いた。

 

 

「……ヴェルダナーヴァ、何か知っているなら話してもらいましょうか」

 

「……フフッw……ち、地図にヒントになる場所書いておいたから、行ってみればいいんじゃ、ないかな……」

 

「お兄様がこんなになるなんて、相当面白い事になってるみたいね」

 

「こうなってる時は、大抵ヴェルダナーヴァ様しか面白がってませんよ」

 

 

 笑いを堪えきれてないヴェルダナーヴァがクソムカつくが、手がかりは手に入れた。

 まだ俺じゃない聖女の可能性もあるが……いやそもそも俺は聖女じゃないが、万が一の為に行ってみなければ。

 

 

「このクソドラゴンの始末は後にします。じゃあ行きますよルドラ!」

 

「何で俺?」

 

「地図があっても道が分かりません、教えてください。街の地理なら貴方が一番知ってるでしょ」

 

「ったく、便利に使いやがって。わぁーったよ。つか結局聖女って何?」

 

 

 その単語の意味は正直俺もよく分かってない為無視し、俺はルドラを引きずって王城を飛び出した。

 ルドラは幻覚魔法で姿を誤魔化しておいた。俺は初日以降城下に出たことないし、多分大丈夫だろう。

 

 中央部の貴族が住む区画はガン無視して駆け抜け、俺たちは一般民の多く住む区画、初日にルドラが案内した場所へやってきた。

 

 

「お前マジで何やらかしたんだ? 貴族相手じゃないだけまだマシだがよ」

 

「ただ少し人助けしただけです。そしたらその人に聖女様とか言いがかりされまして……」

 

「ほーん。そいつが布教したってことか?」

 

「布教は駄目ってその場で約束させましたよ。だから広まってるはずは無いんです」

 

「約束破っただけじゃね?」

 

「それも多分無いです。こっちが引くくらい私のこと崇め奉ろうとしてましたから。あの人が私との約束を破るとは思えません」

 

「そいつに何したんだよお前……」

 

 

 こっちが聞きたいわ。何であの人あんなに俺のこと敬ってたんだよ。(ノワール)も最初は困惑してたし、マジで天性のもんなのかな。怖いわ。

 

 そんな話をしながら住宅街を歩いていると、ふと視界に変な建物が目に入った。

 いや、俺からすれば変ではないし寧ろ馴染みの深い建物なのだが……周りの風景と比べると余りにも浮いている。

 

 

「……ルドラ、この国ってああいうのOKなんでしたっけ?」

 

「別に禁止しちゃいねえが、まあそんな見ねえわな。教会なんざ」

 

 

 そう、そこにあったのは教会だった。普通の住宅に挟まれた教会。俺のいた村でもそんな事は無かった。だって浮くから。

 

 白い石造りの教会の前で俺たちが固まっていると、その中から一人の青年が出てきた。

 言わずもがな、あのシモンである。

 

 

「あれ、どうかされましたか?」

 

「……あぁ、私ですよシモンさん。カレンです」

 

「はっ! せ、聖女様ッ!? お久しぶりにございます! まさかこんなにも早くまたお会いできるとはっ!」

 

「お前マジでコイツに何したの? 洗脳?」

 

「する訳ねえでしょ」

 

 

 幻覚魔法を解除すると、二週間前に会ったのと全く変わらない暑苦しいシモン。変わっていて欲しかった、切実に。

 

 

「えっと、久しぶりなのはそうなんですが……シモンさん、この建物は何ですか?」

 

「はい! 日々貴方様の言葉を忘れぬようにと、自宅を改築してみました! 自分建築士なので! 」

 

「いや行動力!」

 

「やりたいように生きると仰られていたのを、早速実践してみました!」

 

「それ思い立ったが吉日的な意味じゃないですからね!?」

 

 

 改築って、これ絶対に外装の素材から丸々入れ替えてるだろ。建て直しだろ。建築家なのに大工みたいなことするなよ。

 てかあれから二週間しか経ってないのに……どんだけ急ピッチで仕上げたんだ。建築基準通ってんのか?

 

 

「いやいやいやそんなことより! 貴方、布教はダメって言いましたよね!? なのに最近聖女の名が広まってるようなのですが、どうなってるんですか!」

 

「滅相もございません! 私は布教等は一切しておりません! 私はただ……」

 

 

 

 ~以下、シモンの回想~

 

 

『あらシモンさん、どうしたの屋根なんかに立って』

 

『家を教会に改築しようと思いまして』

 

『教会!? また何で!?』

 

『勿論、聖女様への信仰心と教えを片時も忘れぬようにと!』

 

 

『あれ、シモンの兄ちゃん、あんたいつも城に向かって拝んでなかったか? そっち逆方向だぞ』

 

『先日、信仰を改めたのですよ。何処におられるのかは分かりませんので、私が聖女様と出会った場所へと礼拝しているんです』

 

『聖女様? 何じゃそりゃ』

 

『それは申し訳ありませんが教えられません! 聖女様との約束なので!』

 

 

 

「……こんな感じで、約束を破らない範囲で聞かれた通りに答えていただけです!」

 

「確かに言いつけは守っているけれども……! んな事してたらそりゃ噂にもなるでしょうよ……!」

 

 

 思わず頭を抱えてしまった。いや、シモンはちゃんと約束は守ってたし、悪くは……悪くはあるわ。聖女とか言いふらしてんじゃねえよ。

 

 ただ、俺に助けられたとは言ってないし、布教じみた事も何も言っていないと言う。

 ただ有り余る信仰心から教会を作り、朝昼晩に礼拝し、その理由を聞かれれば素直に答えていただけ……。

 約束の穴を突いてんじゃねえと怒鳴ってやりたいが、コイツ一切悪気が無いし寧ろ善意からやってるから怒るに怒れねえんだよ。

 

 いや結論としては、別に布教はしてないしシモンが勝手に言ってる偶像で止まってるから、問題は無いんだよなぁ。残念なことに。

 どうしたもんかな。ちょっとルドラに聞いてみよ。おい耳垢探してないでこっち見ろ。

 

 

(ルドラ、どう思います? このまま放置して聖女が広まるのは避けたいんですが……)

 

(何で? 別にいいじゃねえか。人から持て囃されるのってスゴイ気持ちいいんだぞ。俺も勇者だから分かる)

 

(私は貴方のように頭の中お花畑じゃないんです! 名声なんて海賊王だけ持ってりゃいいんですよ!)

 

(何で海賊王? まあそれによ。まだお前には話してねえが、俺様の野望の為にも都合が良……)

 

 

(兄様、カレン! 聞こえますか?)

 

 

(うっわビックリした!? 急に念話に割り込んでこないでくださいよルシア!)

 

(どうしたルシア? 何かあったか?……ああいや、分かった)

 

 

 ルドラと念話で話していると、突然ルシアが思念伝達で干渉してきた。

 普段そんな事はしてこないのに、何かあったのだろうか。ルドラは一人で納得しているようだが。

 

 

(一人で了解しないでください。何があったんですか? ルシア)

 

(カレンは初めてだと思いますが……魔法テロです)

 

(テロ?)

 

(ほとんど冷戦や停戦状態だから分かりづれえと思うが、周りの国のドンパチに巻き込まれることもまぁあるんだ。その最たる例がコレだな。カレン、城壁の方見てみろ)

 

 

 ルドラの視線の方向に目を移すと、城壁の上空に黒い影のようなものが見えた。

 遠視魔法だと人型が見えるくらいだが……あとはボンヤリ魔属性な気がする。

 

 

(爆撃用の魔人形(ゴーレム)ってとこか。めんどくせぇ事しやがる)

 

(端から無差別攻撃が目的ですか……。胸糞悪いことを)

 

(反対の方角からも同じ魔人形(ゴーレム)が来ています。こちらは私で何とかしますので、そちらはお願いします!)

 

 

 そう言い、ルシアとの通信は切れた。

 もう一体の方は心配要らないだろう。ルシアだし。何なら何かあればグリンドもヴェルダナーヴァもいるし。

 

 問題はこっちの方か。住民も多いから守る数も多い。

 

 

「……ルドラ、私だけの結界でここらの全員守れると思いますか?」

 

「できて欲しいしやって欲しいのも山々なんだが……チッ!」

 

 

 話を途中で遮ったルドラが忌々しげに空へ腕を振ると、青い結界が現れて直ぐに爆音と閃光が空に散った。

 

 ステルス爆撃でもやってたのか、直前まで全く気付かなかった。突然過ぎて住民達はパニック状態になっている。俺も超ビックリした。

 

 

「せ、聖女様!? 何が起きたのですか!?」

 

「見ての通りだ。ぶっちゃけお前じゃ心許ねぇ」

 

「まあ結界に関しちゃそんな事分かってましたがね! あぁもう分かりましたよ私が行きますよ! 行けばいいんでしょ!」

 

 

 割と目立つことにはなるかもしれないが、背に腹はかえられない。全員守れる保証が出来ない俺が悪いんだ。帰ったらルシアに教えて貰おう。

 目の前に要心配人物(シモン)がいることは問題っちゃ問題ではあるんだが……

 

 

「は、早く逃げましょう聖女様!」

 

「……ここで貴方達を守るんじゃなくて、脅威を殲滅する方に行くから、私は聖女じゃないって言ってんですよ」

 

「どっちにしろ守ってることには変わりねぇじゃんか」

 

「うっさい。私の心配はいいから貴方は逃げてください、シモン。それじゃあ頼みましたよ王子様。ちゃんと国民を守ってくださいね!」

 

「テメエも気張れよ、聖女様」

 

「うるっさいですよ!!」

 

 

 そう吐き捨て、俺は爆撃ゴーレムのいる上空へと飛び立った。

 

 近くで見ると思ったより機械的だ。さすがにジェットじゃなくて翼で飛んでいるが、モノアイだし手がア〇ガイみたいになってる。結構カッコ可愛い。

 

 状況が今じゃなきゃ持ち帰ってたかもだが、今は面倒事に次ぐ面倒事でイライラしてるんだ。悪いけどスクラップ以下の鉄屑になってもらうぞ。

 

 手にあたる部分から飛び出す爆撃魔法を避け、後ろに回り後頭部を思いっきり蹴り抜いた。

 が、甲高い金属音が響いただけで、そこがちょっと凹んだだけだ。

 

 

「やっぱ見た目通り硬いですよね。ルシアがわざわざ出向くくらいだから覚悟してましたけど! うわ危ねっ」

 

 

 翼の刃で攻撃してきやがった。全身凶器か。中途半端に破壊したら下が危ないな。

 

 でも、さっきので防御力の確認はできた。

 最近ルシアと聖化魔法で遊……研究してたら開発できた魔法なら、十分に塵にできる。

 

 

聖霊閃光砲(サンクトゥスレイ)一発じゃ貫けないのは承知の上です。なら何本でも重ねて、貴方にぶつけるだけです」

 

 

 俺の足元から無数の閃光が湧き出て、爆撃ゴーレムの動きを封じる。

 一発一発ならゴーレムの表面を削る程の威力しかないが、それが百、千、万にもなり、更にそれが一点へと束ねられたなら。

 

 元はただの初歩的な閃光魔法でしかないか細い光は ───全てを灼き貫く眩い光の槍に転じる。

 

 

「ぶち抜いてあげますよ! ───聖光収斂霊槍(ロンゴミニアド)ッ!!」

 

 

 一瞬、目を覆う程の光が空を覆った。

 後に残っていたのは、疲れた顔をする俺だけであった。

 

 は〜、まだエネルギーロスが激しい。光の分を威力に回せればもっと火力を出せたものを。ここは要改善だな。

 

 本音を言えばこのまま城まで帰りたいところだが、そんな訳にもいかないので仕方なく元の場所に降り立った。

 俺を待っていたのは、崇めるを通り越して平伏してるシモンと、何故かドヤ顔のルドラ。

 

 

 そして……割れんばかりの喝采だった。

 

 

『うおおおおおお!!!』

 

 

「すげえぜ! 今の姉ちゃんがやったのか!?」

 

「さっきの爆発から、私たちを守ってくれたのね!」

 

「今のピカーッてしてたの、お姉ちゃんがやったの!? スゴイカッコよかった!」

 

 

 

 ……スーーッ……。

 

 分かってたよ。派手にやっちまったし、多少こう言われることは覚悟してたよ。つい最近そこの涙を流して土下座してる奴にやられたばっかりだしさ。

 でもちょっとオーバーじゃないかな? パニック状態だから、正常な判断ができなくなってるだけだよ。一回落ち着こうぜみんな?

 

 

「し、シモンさん、ルドラ? ちょっとこの場を収めるの手伝って……」

 

「─── 一度ならず二度までも、此度は私だけでなく我ら国民までも、その身を挺して守って頂けるとは……流石でございます! 我が敬愛すべき聖女様ッ!!!

 

「だから声がデカイんですって貴方はァ!!」

 

 

 顔を上げたと思ったら、顔から出るもん全部出したシモンが今までで一番の声量と気迫でそう熱説した。しやがった。

 

 マズイマズイマズイ。大っ変マズイ! 正常な判断が出来なくなってるって思った矢先にコレだ!この状態でこの声のデカイ馬鹿の声が誰かの耳に入ったら……

 

 

 ……凪いだ水面に雫が落ちれば、その揺れは瞬く間に伝播する。

 今この状況はパニック状態という波が続いていた状態であったた為に、誰かが独り言を呟こうともそれが大きな波を生むことはない。

 

 

「聖女様?」

 

「聖女様って、最近シモン君の言ってたの?」

 

 

 ……だが、今回ばかりは落ちた雫が大き過ぎた。

 

 

「まさか、あの人がシモンの言ってた聖女様か?」

 

「確かに! あの凄い光も、あの姿も、聖女様なら納得がいく!」

 

 

 それはもはや、揺れる水面が逆に均される程であった。

 

 混乱からの反動で一つになった民衆の心は、降って湧いた『聖女』という安心を求め、同調圧力的な強い力を生み出した。

 

 

「聖女様が私たちを守ってくれたのよ!」

 

「俺たちを救う為に、この国に来てくださったんだ!」

 

 

 そこから音が伝わるかの如く広がった聖女コールは、俺が収拾をつけられる範囲をとうの昔に越えてしまっていた。

 

 その俺は、現実を受け入れたくないとばかりに耳を抑えて視界を塞いでいた。

 

 

「……ルドラ、今ここで大爆発起こしてドロンすれば、全て無かった事にできますか?」

 

「ここまで広がっちゃ、もう無理だろな。にしてもスゲエな。『英雄覇道(エラバレシモノ)』も無いのにこの有様。カレンお前才能あるよ、聖女の」

 

「黙ってくださいクソ勇者! 誰がそんな大仰で面倒そうな称号を……!」

 

 

 俺がルドラにそう怒鳴りつけようとした矢先。

 

 俺の服の裾を遠慮がちにクイクイと引かれ、自然とそちらの方を向いた。

 

 

 そこには、憧れや感謝や尊敬や、その他一切不純物の無い綺麗な目をした女の子がその目を輝かせていた。

 

 そして、残酷な程に澄んだ声で告げた。

 

 

「─── あ、ありがとう!! 聖女さまッ!」

 

 

 そう言い渡された俺は……

 

 

「っ〜〜〜……! い、いえ……あなたが、無事で良かったです……!」

 

 

 折れた。

 

 思考加速による数多の葛藤を瞬時に抑え込み、引き攣った笑顔でそう述べ、その子どもの頭を撫でた。

 

 それにより、周囲の民衆の賞賛や感嘆の声は増々大きくなった。

 

 

 

「……何ですかルドラ。言いたいことがあるなら言えばいいじゃないですか」

 

「お前……ほんっとーに聖女に向いてんな」

 

「だぁから! 何度でも言ってあげますよッ! いいですか、耳の穴かっぽじってよーく聞きやがれくださいねッ!」

 

 

 

 私はッ! 聖女じゃねえんですよッ!!!

 

 

 

 俺が放ったその言葉は、大衆の喧騒に掻き消されてしまっていた……。

 





 尚、ルシアは特に何の問題もなくゴーレムを無力化し回収して勝手に研究、改造してる模様。


「フンフフーン♪ あ、おかえりなさい、お二人ともッ!」

「随分遅かったわね。……どうしたのカレン? そんな地獄に落ちそうな浮かない顔して」

「…………なんか、聖女になっちゃいました」

「「???」」


 ↙ここら辺に爆笑してるヴェルダナーヴァ。
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