BanG Dream!! ~rose of shadow~ 作:tora酸
次回予告で言っている。
回の名前はちょくちょく変更したりすることがあります。
ご了承ください。
ある日の休日
「ふーんふふーん。」
「休日はやっぱりパソコンをいじるのに限る。」
なぜ、僕がこんなにくつろいでいるのか、
そう今日はRoseliaの練習がオフだからである。
「練習も楽しいけど、オフも大事だなー。」
誰もいないのに、呟く。
ちなみに母さんは仕事だ。
つまり僕は、自由だぁぁぁぁ!!
自堕落に過ごしても誰も文句を言わない。
最高じゃあないか。
思いっきり楽しむぞー。
ピコン。
うん?メールか?
スマホから通知がなり、確認する。
あこさんから?珍しいな。
メンバーの個人個人の連絡先は知るつもりはなかったのだが、
リサさんから、
『個人間の話の時持ってないと不便でしょ。』
と言われ、とりあえず交換している。
さて、内容は。
あこ「優、少し相談したいことがあるの。」
相談したいこと?なんだろう。
なにかわからないが、
流石に人からの相談をむげにはできないので、僕は。
あこ「優、少し相談したいことがあるの。」
「僕でよければ。」優
あこ「やったー(⌒▽⌒)」
「相談って一体どうすれば?」優
あこ「それは、メールじゃなんだしあこの家で話すね。」
「僕、あこさんの家知らないんですけど。」優
あこ「あっ!そうだった。
なら、あこが迎えに行くね。」
「あこさん、僕の家知りませんよね
どこかに集合の方がいいですか?」優
あこ「サークルにしよ!ここなら優も行けるし。」
「そうですね、なら今から出ます」優
あこ「オッケー。」
よし、出るか。
僕は服を着替えたりして、準備をする。
そういえば、あこさんなんで
『優も行けるし。』
なんて、言ったんだ?
僕が方向音痴なのは、誰にも言ってないはず……。
いや、ただ僕に配慮してくれただけだろう。
うん、そう信じたい。
知られてたら、僕のRoselia内でのキャラが・・崩れてしまう!!
そんなことを気にしながら僕は、サークルに向かう。
無論、移動はスマホの地図案内を利用している。
これが、あってかつ行き慣れないと僕はまともに目的地まで行けないのである。
行き慣れてない場所への移動は誰かの同伴必須級である。
僕は、なんとかいつも通りサークルに到着した。
到着するとあこさんが待ちわびたようにこちらに来た。
「優ー、こっち、こっち!」
「すいません、遅くなりました。」
「いいよ!いいよ!ほら、行こっ!」
あこさんは僕の手を引いて歩き始めた。
「あこさん、手を引かなくても自分で行けますから。」
「えっ!優と出かけるときは手を繋いであげてって言われたんだけど・・。」
「誰からそんなことを!?」
えっ、ほんとに誰!?
心当たりがなさすぎるのだが。
「まりなさんから・・・。」
・・・。
かあさああああん!!!!
何やってるのあの人!!
息子が地道に築いてきたものを一瞬で破壊していった!!
「そ、そうですか。」
「優って、なんかあんまり自分のこと話してくれないから。
ちょっと意外だった。」
「はははは・・・。」
「優も可愛いとこあるんだね!」
「それ以上言わないでください////」
「真っ赤になってる~。」
「怒りますよ。」
「そうだね~よしよし。」
う~、こんなに子供扱いされるなんて。
「あこ、末っ子だから、優を見てると弟ができたみたい。」
「あこお姉ちゃんとでも呼びましょうか。」
「あっ!!それいい!もっと言って!!」
仕返しで言ったが気に入られてしまった。
しかし!!!
「あこさん。」
「あこお姉ちゃん!」
「あこさん!」
「あこお姉ちゃん!」
なかなか折れてくれない。
「う~~。」
「・・・わかりました。今日だけですよ。」
「やったー!」
「ハァ・。」
そんな押し問答をしてると
「ここが、あこの家だよ。」
宇田川家に着いた。
一軒家でかなり立派な外見だ。
うちは、マンション暮らしだから新鮮だなー。
「ほら、優そこに立ってないで入ろ!」
「お邪魔します。」
「ただいまー。」
「おかえり、あこ、と・・お友達の方?」
中に入ると、あこさんと同じ髪色で綺麗なロングヘアーの若々しい女性が立っていた。
あこさんと違う所といったら、身長が高い。
恐らく160後半はあるだろう。
「はい、月島優といいます。お世話になりますあこさんのお母さん。」
「あら、ご手寧にどうも。」
「それじゃ、あこ達は部屋に行くから。」
「すいません、失礼します。」
「ゆっくりしていってね~。」
あこさんのお母さんに挨拶して部屋に向かう。
「ここが、あこの部屋だよ。」
ここがあこさんの。
部屋には、デスクやパソコン、ソファーなどの家具がおいてある。
部屋自体の装飾は全体的にマゼンタ色がメインになっていると思う。
「ここに腰かけていいよ。」
「それでは・。」
僕とあこさんは互いに部屋のソファーに座った。
「それで、相談したいことって・・。」
「うん、それは・・・。」
あこさんが少し黙る。
そんなに深刻なことなのか。
そのような顔をされると心配になってくる。
なにか、とても大事なことを相談したいのかもしれない。
僕はどんな内容なのか身構える。
「実は・・。」
「はい・。」
(;゚д゚)ゴクリ…
「もっとかっこいいことを言うにはどうしたらいいかなって!!!」
???????
かっこいいことを言う?
ど、どういうことだ?
「そ、それって。」
「あこ、よくかっこいいセリフを言うんだけど・・。」
かっこいいセリフ・・・。
あっ!!
あの何故か序盤はかっこいいのに後半は擬音語になっているあれ!!
「それで、それがどうかしたんですか?」
「あこ、途中で言葉がわからなくなっちゃって
よくりんりんに頼っちゃうんだ。」
「ほほぅ。」
確かに、すかさず燐子さんがフォローを入れるのをよく見る。
「だから、りんりんに頼らずもっとかっこいいこと言えるようになりたいの!!」
「なるほど、で、なんで僕に相談したんですか?」
リサさんとかでも相談に乗ってくれそうだが。
「最初はリサ姉に相談したんだけど、その時。」
『それなら、優に相談したら、いいと思うよ☆』
「って。」
「は、ハァ。」
何なんだあの人。
前回の件以来、僕への距離が近くなってはいたが何が目的なんだ。
「優、どうすればいいかな?」
「えっ、あー。」
相談内容が想像の斜め上すぎて少し混乱する。
落ち着け、つまりああいうセリフを完璧に言いたいわけだろう。
うん?それって、要は
「語彙力が足りないんじゃないですか?」
「語彙力?」
「そうです。語彙力。
あの厨二…、かっこいいセリフを言うなら。
言葉をたくさん知っておかないと。」
「確かに……うん。」
あれっ?反応がイマイチだな。
そんな間違ったことは行ってないと思うのだが。
うーん。
あ!もしかして
「あこさ…」
「あこお姉ちゃん!」
「//あこお姉ちゃんは!もしかして勉強が苦手なの?」
「ぐぐっ!」
あっ、これ確実にそうだ。
真面目にこれを良くしたいなら、語彙を勉強しようとは思うはずだ。
まぁ、人によるだろうが。
あこさんは勉強が苦手なのか。
得意な人の方が少ないし。
「そうですねー、正直勉強が1番早いんですけど……。」
あこさんはブンブンと頭を横に振った。
ハァー。
なら、とりあえず。
「あこさ…あこお姉ちゃん。」
「な、何。」
僕は真剣な眼差しで彼女を見つめる。
「一回なんでもいいんでかっこいいこと言ってみてください。」
「へ?」
真剣な眼差しからのこの要求に
あこさんは虚を突かれた様な顔をする。
「とりあえず、あこお姉ちゃんが
どこまでできるのか見ますから。」
なんか、お姉ちゃん呼びに慣れてきたな。
そんなことは置いといて。
「そんな急に・・・。」
あこさんが少し渋っているので
仕方ない、こうなったら!
「あこお姉ちゃん、お願い〜。」
あこさんに抱き着き、少し上目遣いをし頼んでみる。
こんなこと、あんまりしたくないけど。
何より恥ずかしい///
すると、あこさんは機嫌が良さそうに
「うん♪、あこはお姉ちゃんだもんね。弟のためなら。」
いけるんだー。
なんだろう凄い悪いことをしている気がする。
僕の後悔はおいておくとして、
そんなこんなで、あこさんは片手を膝に置き、もう片方の手を
目に近づけ、
「我が名は大魔王あこ、混沌を司り全ての・・・えーっと、ドーン!!!」
「いや!!かなり大事なところ擬音語にしちゃだめでしょ!!!!」
「う~~。」
「なるほどでもわかりました。」
「あこ、どうすればいいかな!!」
あこさんは、ある程度は言うことはできるんだ、でもあとちょっとが足りない。
しかし、本人はあまり勉強が得意ではない。
なら、どうやって彼女の語彙力を磨く?
うんんんん・・・・・
そうだ!!
あるじゃないか、面白いかつ、簡単に語彙力(厨二病方向に)持っていく方法が、
「あこお姉ちゃん!」
「どうしたの!?急に大声出して。」
「ここ、ア●プラかネッ●フリッ●スもしくはDア●メスト●ってあります?」
「えっと、ア●プラとネッ●フリッ●スがあるけど・・・。」
「それがあるなら十分です。」
「この二つをどうするの?」
「簡単なことです。そう!!!アニメを見るんです!!!!!!」
「アニメを見るって・・・?」
「アニメ、特にバトルものはあこさ・・お姉ちゃんが好きなかっこいい言葉がたくさんあるんです!」
「な、なるほど・・。」
あこさんは僕の熱気に若干気圧されているが、
「つまり、アニメのセリフを参考にすれば、かっこいい言葉のレパートリーを増やせるわけです!」
「ほんと!優、天才!
褒めて遣わさすぞ、我が・・えーと。」
「眷属とか?」
「そう眷属!」
やれやれ先が思いやられそうだ。
僕たちは、とりあえずテレビがある部屋に移動した。
どうやら、テレビはリビングにしかないようだ。
リビングで見るのか、なんかソワソワするなぁ。
家では、自分の部屋で見ているので少しむず痒い。
見るアニメは、ある程度選ばないと。
気まずいシーンで親御さんがこようものならどんなに恥ずかしいか。
「優、アニメを見るってどんなの見るの?」
「そうですね.……。」
手っ取り早く、かっこいい言葉が多い作品は……。
いや!?難しくない!?
かっこいいセリフがある作品なんかかなり多いし。
しかも、時間のことを考えると1クールが望ましい。
あっ!あの作品なら!
ただ、少し不安が残る。
あれは、そういうのがメインの作品ではないが、
しのごの言ってられない。
「あこお姉ちゃん、リモコン貸して!」
「う、うん。」
僕はあこさんからリモコンを貸りて、作品を検索する。
そして、その作品の名は、
「これっ…て。」
「この素晴ら●き世界に祝●を、通称’こ●すば’ですけど。」
そう、この作品は作中に厨二病の魔法使いめぐ●んが出てくる。
彼女のセリフなら、かなり参考になると僕は思うのだ。
ちなみに、めぐ●んのアニメ版の詠唱呪文を考えたのは、
め●みん役の声優さんである。結構有名な話だけど…。
「どういうアニメなの?」
「簡単に言うなら異世界転生系ですね。」
ただこの作品、
ギャグメインの作品なのでそこだけは懸念点ではある。
まぁ、問題ないだろ。
本来はFa●eやコー●ギ●ス、
絶妙ではあるがシュタ●ンズゲートなどを勧めたいが
3つとも、結構話数があるので、これはまた今度薦めよう。
「これを見れば、あこもっとかっこよく言える様になるかな?」
「もちろんです!少なくとも前よりは改善されると思います。」
だって、世の中の厨二病はだいたいアニメに影響されているのだから。
「よーし、さっそく見てみよう!」
「オー!」
2人で意気込んでいたその時、
「月島くん、お母さんから電話よ。」
「「わっ!?」」
急にあこさんのお母さんが入ってきた。
あまりにも急な登場に僕とあこさんは声をあげてしまった。
「おかーさん!急に来ないでよー、びっくりしたー。」
「はいはい、ごめんなさいね。月島くん、はいお電話。」
「ありがとうございます。」
僕を受話器を受け取り、耳にあてる。
『もしもし、優?」
電話の相手を確認した所、母さんだとわかった。
「何、母さん。というか、なんでここがわかったの?」
『家に電話しても掛からないと思ってたら、
あなたがあこちゃんと一緒に行ってるのを見たって聞いて。」
「いや、なんで電話番号知ってるの!?」
『それはー…大人の力よ。」
この母親誤魔化したな。
まぁ、いい。要件を聞こう。
「そんで、要件は?」
『今日の帰りに買い物行くから、荷物持ち頼もうと思って。」
「………。」
『どうしたの?黙りこくって。」
「それって、絶対に行かないとダメ?」
「当たり前でしょ!今日はセールで色々なものが安くなってるんだから。買いこまないと。」
「それぐらい自分で・・・。」
『誰のせいで、家計の余裕が少なくなってるのかしら?」
「うっ・・・・・・・。」
そう言われると行くしかないじゃないか。
僕の食欲がやや家計を圧迫してるのは事実だし。
「わかった。どうれすればいいの?僕は。」
『今から、そっちまで行くから。待たせてもらって。」
「了解。」
ガチャリと電話が切れ、僕は受話器を返す。
「どうだったかしら?」
「ちょっと今から、母が迎えに来るみたいなので
ここで待っていていいですか?」
僕はいちよう確認をとる。
「大丈夫よ。ゆっくりしてて。」
「ありがとうございます。」
すると、あこさんがこちらを見て、
「帰っちゃうの?」
「すいません、急に用事ができたみたいで。」
「あこはどうすれば・・・。」
「とりあえず、そのアニメを見ておいてください。多分勉強になるはずです。」
ちょっと確信はできないけど・・・。
「あこお姉ちゃんのかっこいいセリフ僕楽しみにしてるから。頑張って!」
「うん、そうだね。あこお姉ちゃんにどんと任せて!」
なんだろう、あこさんってこんなに可愛かったのか。
何を言ってるんだ!?僕は////
自分の考えていることがで恥ずかしくなってしまった。
「どうしたの?優。顔真っ赤だよ。」
「大丈夫です。気にしないでください////」
あこさんに感づかれないように誤魔化したが、
お母さんの方は何か感じ取ったのか、少しニヤニヤしている。
「若いっていいわねぇ~。」
「どうしたの?お母さん急にそんなこと言って。」
「いいえ、なんでもないわ。」
そうこうしている内に。
ピンポーン。
玄関のチャイムが鳴った。
恐らく母さんだろう。
「はーい、今行きまーす。」
あこ母が玄関の客人を確認し、こちらへ戻ってくる。
「月島君、お母さんが来てらっしゃるわ。」
「わかりました。すぐ行きます。」
「バイバイ、優。」
「さようなら、あこさ・・。」
「お・ね・え・ちゃん。」
「さようなら、あこお姉ちゃん。」
最後にまたまたツッコまれたが問題ない。
僕は、あこ母について行って玄関に向かう。
その途中、あこ母から話しかけられた。
「うちのあこ、どうかしら?」
「へ?」
どういう意味!?それ!?
「えっと、それってどういう・・・。」
「顔は可愛いと思うし、良い子よ。」
「あの、お義母さ・・、ゴホン、あこさんのお母さん。」
「あらあら、お義母さんだなんて、早いわよ~。」
「いやいや!?僕まだ、小学生ですよ!?そういう話はまだ///」
なんで、この人自分の娘を小学生に薦めてんの!?
そんなこと言われてもわからないよ///
「ふふっ、照れちゃって。」
「っ!///////」
僕は顔を真っ赤にしながら、迎えに来た母さんのもとに向かった。
「すいませーん、うちの息子がご迷惑を。」
「いえいえ、あこも楽しそうでしたし。またいらっしゃってください。」
「それじゃあ、失礼します。」
僕と母さんはあこ母にお辞儀し、急いでスーパーに向かった。
「急いで!優。もうすぐ閉店近いから。」
「待って、母さん。早い!」
今まで母さんから見たことのない速度が出ている。
主婦の魂って凄いな。
自分の母に感心しつつ、僕もおいて行かれないように走る。
「そういえば、優。」
「何、ハァハァ・・急に?」
走りながら、急に母が話しかける。
というか、走りながら、息も切らさずに
喋ってるってどうなってんのこの人。
「今日あこちゃんの家にいたじゃない。」
「ソ…ハァ・・それが・・どうした・の。」
「孫は10年後くらいにでも、見せてね。
私、この年でおばあちゃんにはなりたくないから。」
「・・・。どいつもこいつも何なんだぁぁぁぁぁぁ!!」
その時、僕の心からの言葉が暗くなり始めた周囲に響きわたってていた。
この後、流石に不貞腐れた。
※数日後の練習終わり
あの日から数日が経った。
あれから、あこさんはうまくなったのだろうか。
練習が終わるたび何か言ってくるのかと期待していたが、
何も起きず。
モヤモヤした状態で数日が経っていた。
今日も言わないのかな。
練習が終わり、自分の荷物を片付る。
あこさんが何か行動を起こさないのかと、期待してしまう。
あこさんの方を見るが、する様子はない。
また、明日かな。
残念な気持ちになりながら、帰ろうとする。すると、
「優!!」
「ど、どうしました。急に大声で呼ばないでください。」
「今日、我が特訓の成果を見せてやろう。」
え、マジで!!
僕はその言葉を聞き、興奮し始める。
何日、何日その言葉を待っていたか。
「そうなんですか!あこさんいや、魔王あこ様のお言葉楽しみさせて頂きます。」
「うむ、苦しゅうない。りんりんも見ててね。」
「う…うん。」
そういうと、あこさんは前回やったようなポージングをとり、
放った。
「我が名はあこ!!この世の全ての生命の頂点に立ち、
暗黒を操る………」
あれっ?止まったぞ。
ものすごーく大事なとこで止まったぞ。
いや、これは今から僕の想像につかないかっこいいセリフを言うに違いない。というかそう信じたい。
しかし、あこさんは固まっている。
ま、まさかすっぽかした!?
いつも1番言ってそうな大魔王が出てきてないぞ!?
「あ…、あこちゃん…。」
燐子さんがフォローしようとするが、
「燐子さんストップ。」
僕は彼女を制止する。
「で…でも。」
「あこさんはもう前の様なあこさんじゃありません!」
そう、彼女ならやってくれるはず。
頼む、あこさん!!
「っ!!」
あこさんが口を動かす。
来た!
「え…。」
「「えっ。」」
「エクスプロージョン!!!」
…………^_^
彼女の渾身の言葉に僕たちは唖然としてしまった。
いや?!
ごまかしの擬音語が爆裂魔法になっただけじゃねぇか!!
なんだろう、前半が前半なだけに惜しい。
「ねー、どうだったあこのよかった!!」
言い切ったと思っているあこさんは期待の眼差しを向けてくる。
や、やめてくれ。反応しずらい。
「ま…まぁ今度また2人で練習しましょう。」
「そんなに悪かったの……。」
「違います!違います!凄い良かったんですけど
まだ改善の余地があるかなーと思って。」
少し涙目になっているあこさんを見て、
僕はなんとか言葉を取り繕う。
こんなことで、女の子泣かせるなんて、
母さんからなんと言われるか。
「でも、かっこよかったです。僕痺れちゃいました。」
「ほんと?」
「ほんとです。ね、燐子さん。」
「うん、よかった。」
「いヤッタァー!!」
あこさんはとても嬉しそうに跳ねている。
そして、僕に
「ねぇ、優。」
「なんですか?」
「あこ、頑張ったんだから、褒めてよ〜。」
「そうですね。」
褒め言葉か、なんと言おう。
普通に褒めることと、そうだこういえばあこさんもっと喜ぶだろう。
この選択が数分後、僕の運命を決定づける。
僕は、自分より背の高いあこさんな頭に手をのせ、
「よく頑張りましたね。あこお姉ちゃん。」
「っ!!!うん、お姉ちゃん頑張ったよ!!」
予想通り凄い嬉しそうな反応をしてくれた。
僕、女の子褒めるの上手いのかな。
何故だか、僕まで嬉しくなる。
しかし、優が発したあこお姉ちゃんという
言葉を聞き逃すさなかったものが2人そう
「優〜、なんであこだけお姉ちゃんなのかなー。」
「月島さんこれはど・う・い・うことですか?」
リサと紗夜である。
あっ、これまずいかも。
「私のことは今だにそんな風に呼んでくれないのに、
お姉さん悲しいなー。」
「これは、詳しく話を聞かせてもらいましょうかね。」
グォゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
2人から、えげつない殺気がはっせられる。
「あこちゃん。」
「何、りんりん?」
「優くんたちは長くなりそうだから、先に帰ろうか。」
「えっ…でも。」
「優なら大丈夫よ。」
「友希那さんも言うなら。」
えっ、ちょっと待って!?
もしかして、僕置いてかれる!?
そんな、嘘だどんどこどーん!!!
「は、薄情ものー!!」
「ほ〜ら、お姉さんたちと楽しいお話会だよー。」
リサさん、凄い楽しげに言ってるけど、目、目が笑ってないから!
「今夜は長く、なりそうで・す・ね!!」
紗夜さんなんて負のオーラしか出してないよこの人!!
「我が生涯に一片の悔いな…。」
少年は何か言おうとしていたが、
それは遮られ、どこかに連れて行かれた。
この後、少年の姿を見たものはいない。
ーーーーーーーーーーー
次回予告
今回の次回予告の時間ですよーっと。
どうもみなさん月島まりなです。
今回は驚きがたくさんですよ。
まさか優があこちゃんとあんな関係だなんて。
私がおばあちゃんになる日もあと数年なのかもしれません。
おっと、これ以上言ったらまた不貞腐れる。
ちなみに、少し小話なのですが、
私の息子の優、身長は140ほどしかありません。
そう、あこちゃんより低いのです。
では話はここまで。
それでは、
'"Roseliaとしての初めてのライブを迎える優。
初めてのライブ、彼はその舞台で何を見るのか。何を思うのか。"
次回!!
「青薔薇たちの芽吹き」
お楽しみに!