モンハンの二次創作とかクロスものもいずれ書きたいけどまだワイルズの情報出揃ってないし、そもそもハンターが人外すぎて難しそう。
今回は短いですが、漸くモモンガさん達が外に出てくれました。今後の展開は頭にあるのでそこまで期間が空くことはないと思います。
評価や感想頂けると励みになりますので是非。
あれから紫はぶくぶく茶釜の護衛役として採用されたセバスとナーベラルへと研修時間を設け、訓練を続けていた。
セバスは基本的に初対面の相手が人間であろうが問題なく対応出来るが、それはナーベラルには難しい。
ただ、同じナザリック所属のNPCであるセバスとの連携に特に問題は見られず、順調に研修は進んでいた。
基本的に護衛としては無言を貫くが、立場のある人間……仮に貴族などに呼び止められた場合はセバスが対応することになった。
まあ当然ではある。だが護衛としての基本技能として救急処置や、ナーベラルの場合は特に必要であった手加減の練習。
必要以上に傷付けず、効率的に相手を無力化する柔術の訓練や、最低限の対話技能など余計なトラブルを呼び込まない為の知識の他、
緊急時を想定し、対応する陣形やマニュアルを作成しその通りに動く訓練。
勿論実際の動きを想定しているのでマニュアルに無いハプニングを紫が起こし、その対応に点数を付けて問題点を可視化する事数ヶ月……
特にナーベラルには想定以上の時間が掛かったものの問題なく研修を修了した。
紫がこちらに尽力している間にナザリックにも色々な事があった。
まず、モモンガ、ペロロンチーノ、ぶくぶく茶釜の三人は紫の語学学習、数学の授業をマスターした。
これにより時間に余裕の出来た三人は紫のやっている風景を眺めながら気まぐれで戦闘訓練を行った。
これはモモンガが言い出した、戦士としてのスキルなどは新たに習得する事は不可能かもしれないが、リアルでもあった技術ならば
時間を掛ければ習得が可能なはずという実験を兼ねていて、実際動きはかなり良くなった。
ぶくぶく茶釜に関しては最初から乗り気で無かった為、暇な時に参加する位だったが、
彼女に関しては戦闘系の訓練とは関係ないが、日課のボイストレーニングの一環で声や歌に関する
なので本人の言うアイドルへの夢が一歩近付いたという訳だ。
その他にも比較的ナザリックの近場にあった村が何者かに襲撃されているというトラブルがあった。
これはこちらの世界へ転移してきて割とすぐに起きた出来事で、モモンガがセバスを連れて助けに行く事になる。
が、襲撃者側にも何かトラブルがあったのか戦うこと無く撤退していき、半壊した村と困惑するモモンガ達だったが、
ただでさえ厳しい生活を送る村人達にとって家屋を燃やされ働き手を複数人殺されるというのはかなりの痛手である。
そこでモモンガが機転を利かせてその村……カルネ村を庇護下へと置く事で彼らの安全を保証した。
当然の話だが、ナザリックにも益のある話で現地人からしか得られない情報や、植物に関する実験などへの協力を約束して貰った。
現在はNPCが駐在し、定期的に見回りなども行っているが特に問題は起きていない。
そして先程漸く、本格的に外へ出る準備が整った所だ。
まず身分を決めなくてはいけない。これは対外的なものであり、事実である必要はない。
冒険者として活動するつもりのモモンガやペロロンチーノには特に必要ないが、ぶくぶく茶釜が外に出る際には必要となる。
辺境の村出身といえば何処の村か聞かれるし、貴族には身分を軽んじられる。
なので本人の提案で亡国の貴族の娘という事になったものの、紫は彼女の趣味であることを知っている為複雑そうな顔をしている。
その他にも名前が必要だ。当然、ぶくぶく茶釜とかふざけた名前を対外的に名乗る訳にはいかない。
ペロロンチーノもそうだ。頭のおかしい人と思われるだけならまだいいが、下手をすると名乗っただけで社会的に首が飛ぶ事になる。
冒険者として大成するならば後々は貴族の者とも関わる可能性も考えなくてはいけない。
これは無難な名前が必要という事で各々が趣味と現実の妥協点を探っていた。
結果としてモモンガはモモンというほとんど何も変わらない名前になった。
ペロロンチーノは伝説の弓使いの名に肖りロビン・フッド改めロビンとなった。
そして問題のぶくぶく茶釜だが……
「うーん……どうしても有名人の名前とか、美人歌手とかに引っ張られちゃうんだよね。」
との事で紫に名前を考えろと無茶ぶりをしてきた。が、紫が無難な名前を出すとありきたり、やキラキラネームっぽい等と文句を言う為、
紫の眉間に皺が浮かんできた辺りでモモンガが代案を出した。
「ちょ、紫さん落ち着いて!あ、……有名な小説から取ったんですけど、アリスってどうですか?」
「おぉ、モモンガさんにしては良いセンスじゃないの?アリスは」
「……酷い」
ぶくぶく茶釜から心無い言葉が飛び出すが、確かにモモンガにしては無難な命名である。
以前、ギルド名を決める際の彼の提案は異形種動物園である。……それに比べれば遥かに成長したと言えるだろう。
「うーん……私も良いとは思うのよ。ただ、今後あなた達と関わるか分からないとはいえ知り合いに一人その名前の子が居るのよね……」
と紫が零す。知り合いの名前が被るのは確かに少しややこしくなる気持ちが分かるモモンガとぶくぶく茶釜は再び頭を悩ますが……
「少し綴りを弄って、アリシアって言うのはどうかしら?"気高い"や"高貴な生まれ"といったイメージで良く名付けられるわよ。」
「確かに無難ながらも響きの良いネーミングだね……よし!じゃあ今日から私はアリシアだっ!」
と、漸く外で活動する際の名前も決まったところで各々がやりたいことを決めて具体的にスケジュールを組む事になった。
当然、ぶくぶく茶釜は何をするにも護衛やその他の設備などが必要になる為、ある程度現地の資金が集まってからの活動になる。
本人も渋々納得しているので、モモンガとペロロンチーノは早急に外貨を稼ぐ必要がある。
とはいえ、冒険者として地道に活動していてはまともに大金を稼げる様になるまでかなり時間が掛かることは明白だ。
よって、ある程度冒険者として満足のいく活動をしたらモモンガかペロロンチーノのどちらか、
もしくは現地人を仲間へと引き入れ、その者を民から評判の良いバハルス帝国へ仕官させるのも選択肢に入れる事となった。
一から下地を作るよりは遥かに知名度を得やすいし、帝国の重要な情報も手に入るので一石二鳥だ。
これは紫の提案であり、彼女はほぼ無限の寿命を持つ長命種故の時間感覚で物事を考えている為の提案である。
当然何かに縛られたくない二名は嫌そうな顔をしたが、モモンガは最悪パンドラズ・アクターを上手く使い新しい身分で冒険者をする気である。
その他にも資金繰りの一環としてソリュシャンを大商人の娘として王国へ行かせる等、並行して幾つか作戦を行う予定である。
ただその場合はぶくぶく茶釜がアリシアとして活動する際の護衛役としてセバスが引き返す事になる為、
アリシアとソリュシャンを親族ということにしたりなど、色々と話が大きくなってしまう。
なのでとりあえず冒険者になりたい約二名は話が終わった途端に荷物を纏めて出て行ってしまった。
男二人、仲が良さそうで大変結構であるが数日に一度は活動報告をする様に予め紫から指示を出してある。
数日経っても連絡が取れない際は緊急事態であるとしてNPCが武装して追跡すると脅している為約束は守る筈である。
二人が外出したのを見計らって、紫はスキマを開いて二人の行動を監視し始めた。
◇
学校に行く前の母親の如く口煩く紫に注意されていた二人はナザリックを飛び出した途端にまるで週末の様に元気になる。
「よっしゃあ!……てか、冒険者…組合?って所に行けばいいんだよな。」
これ以上無いほどに張り切っているペロロンチーノ改めロビンは革鎧に身を包み、その上から緑の装衣を纏っている。
そしてその容姿は本人の希望である銀髪……は悪目立ちするという理由で紫に却下されてしまったが、
その目鼻立ちは非常に整っており、髪は最終的に暗めの茶髪に落ち着いた。
とはいえその顔は完全に左右対称であり、見る者が見れば生物学的に有り得ない遺伝子であると露見してしまいそうな程だ。
変な話、中世の世界観ならば神の子孫だとか持ち上げられて余計な事に巻き込まれる可能性も否定出来ない。
まあこの世界には魔法もあるので割と大丈夫かしら、と覗き見している紫は考える。
「ええ、確かそこで登録を済ませれば、組合の一員としてランクに見合った依頼を受けられるらしいです。」
モモンガことモモンは漆黒の全身鎧に身を包み、背中には巨大なグレートソードを二振り携えている。
兜を被っている為その素顔を窺い知ることは出来ないが、最近はしっかりと食事をとった上でそこそこ激しい運動を行っていた為、
実用的な筋肉が付いており、顔も病人の様な様相では無くなり、大人しそうな顔ではあるものの童顔と言うほどでも無くなった。
とはいえ本人の気質は変わっていない為今後も顔を出す機会は少なそうだ。
「てかさ、モモンガさ……じゃなくてモモンか。喋り方も改めた方が良いよな?」
「そうです……オホン!そうだな、見る者によっては不信感を抱く者も居るかもしれない。」
「……相変わらずRPエグいよな。姉貴も言ってたぜ。声優なれるって。」
もはや何時ものロールをしているだけで褒められる事に気恥ずかしくなったモモンガが口を開く
「……何だか二人でこれやるのは恥ずかしいですね。というか、二人は少ないので現地人で信用出来る人が居たら勧誘したいですね」
「まあ紫さんが言うには30レベルもあれば英雄級?とか何とか言われるレベルらしいしなぁ……」
「そもそも強さはレベリングでどうにかなりますからね……強さは二の次で、信用出来るか否かが重要ですね」
と、雑談しながらかなり長いこと歩き続けるものの、何時まで経ってもたどり着かないどころか未だに視認すら出来ない為、
目的地である城塞都市エ・ランテルの近場まで魔法で転移してきた二人だったが……
「げ……あれ並ぶのかよ」
「……かなり長くなりそうですね。」
城塞都市と呼ばれるだけはあり、その検問所は待機している商人やら冒険者やらでかなりの行列となっていた。
どれだけ早くても小一時間は掛かる事に気付いた二人は上がっていたテンションが一気に急降下したのであった。
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