とあるガノタの幻想入り   作:遠い大都会

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プラモ積んでいるのに、新しいプラモ買うのはダメですか(唐突)


第三話

「……知らない天井だ…」

 

 目覚めると秀は白いベッドに寝かされていた

 

(そうだ、起きたら呼んでって言ってたっけ。え〜…と、ガンダムさん?)

 

(お?起きたか坊!)

 

(ええ…なんとか生きてます…)

 

(そっか!良かった良かった!念の為ちょいと周り確認してみ?)

 

「(あ〜分かりました)い……てて…包帯が巻かれてる…?誰かが助けてくれたのか?」

 

 ガンダムに言われ、傷の痛みに耐えながら重い身体を起こし、自分と周りを確認する。上着は脱がされていたが、代わりに腹と右腕に真新しい包帯が巻かれていた。ベッドから立ち上がり近くにあった窓を開けるとそこには、金色の向日葵畑が広がっておりあまりにも美しいさに言葉を失う

 

(絶景やな〜…ん?お!……坊!坊!あっこ見てみ!!)

 

「はッ!ど、何処ですか?」

 

(ほら、あそこやあっこ!)

 

 ガンダムの言葉に我に帰る、言われだ場所を見てみると日傘を差した人が向日葵に水をあげていた

 

「あの人が助けてくれたのかな…ならお礼言わないと」

 

(せやったら善は急げや!ほれ!上着着やんと!ほらそこにあんねん、はよ行くで!!)

 

「わ…分かりました(なんかヤケに急かしてくるな…)」

 

 興奮気味のガンダムに言われるがまま、上着を着て外に向かうのだった

 

 

 

 

「フ〜ン♪フフ〜ン♪」

 

 鼻歌を歌いながら、向日葵達に水をかける女性が1人。咲き誇る花の1つに、まるで我が子を愛でるように手を当て…

 

「あら♪どうしたの?……そう…彼、目覚めたの……」

 

 まるで人と話しているように、弾んだ声をかける。そんな彼女に声をかける者が1人

 

「あ……居た、すいません!」

 

 そう、秀だ。花に向けていた優しげな視線を、彼に向ける

 

「もう動いて大丈夫なの?酷いケガだったけど…」

 

「……ッはい!少し痛みますけど大丈夫です!やっぱり貴方がキズの手当てを…俺、大和秀って言います!」

 

 彼女に見惚れ反応が遅れる秀を見て、微笑を浮かべながら彼女も自身の名を告げる

 

「フフ…ご親切にどうも。私は……幽香、風見幽香よ。よろしくね、秀君」

 


 

 

「そう……それは災難だったわね」

 

 場所を変え周りを向日葵に囲まれたテラス、そこでテーブルを挟み幽香と向き合う形でお茶を飲む秀。自分が転生者である事を伏せ、何故自分があの場所に居たのかを話す、幽香は哀れみの表情を浮かべながら相槌を打つ。その一方……脳内のガンダムはと言うと…

 

(いやー幽香さんすっごくべっぴんさんやわ!ワイも幽香さんに手当てと言う名の整備されてみたいわ〜、坊今だけ身体変わってや〜)

 

 物凄く鼻の下を伸ばしていた…厳密に言えば作画崩壊したのっぺり顔で自身の身体をクネクネと動かす。その様子に隣に居るG-3も眉間に手を当て呆れていた…

 

「(こんなガンダムの姿……見たくなかった…、だからあんなに急かしていたのか‥)所で幽香さん、一つ聞いてもいいですか?」

 

「あら…何?」

 

「……どうして俺を助けてくれたんですか?」

 

 幽香の動きが一瞬だけ止まる、がすぐに手に持ったテーカップをテーブルの上に置き、静かに呟く

 

「そうね……、」

 

 その瞬間だった…突然身体を電流の様な閃きが駆け巡り、直感的に身体を後ろに逸らし地面に倒れるると、ついさっきまで自分が座っていた場所を鋭い植物の棘が通り過ぎ柱に深く突き刺さる

 

「あら?よく避けれたわね?勘がいいのかしら?」

 

(ッ!!坊!!)

 

「(大丈夫です!当たってません!)幽香さん!これは貴方が…ーッ!!」

 

 真偽を確かめる為に幽香に問い詰めようとしたそのとき、目に入った……いや、映り込んだのは……

 

 

「助けた理由?そんなの簡単な事よ」

 

 顔には笑顔を浮かべているが、その目はまるで氷。屍を見るような冷たい視線を送りながらこちらに歩み寄る幽香の姿だった。腰が抜け座り込こみまるで蛇に睨まれた蛙のように身体は動かず震える秀の目の前に座り込み幽香

 

「私ね…あなたに興味が湧いたの…」

 

「きょ……興……味?」

 

「ええ♪外から来た人間が能力を持っていること自体珍しいし、弱小とは言え妖怪2体相手を退治した。そんな人間死なすには勿体無い、死なすなら私の手で……ね♪」

 

 笑顔だが発言が異常だ、そう思っていると幽香が秀の背中に両手を回し抱きしめてきた。本来なら嬉しい事だが先程の発言の後だ、ビクッと肩を振るわせ背筋が凍る感覚が秀を襲う。

 

 

「お礼は……そうね、あなたの傷が癒えるまで私が面倒を見てあげる。その後、私と殺し合いしましょ?」

 

「幽香さん?!……何を言っ「嫌って言うなら、今ここであなたを殺す」ッ!!」

 

 赤子をあやす様な声色で、耳元で"殺す"と囁く。心無しか抱きしめている力が強くなっていく感じがした。最早、選択肢などなかった

 

「分かり……ました……」

 

「……いい子ね♪お茶のおかわりを持ってくるわね」

 

「ハッ!!……ハッ……ハッ…」

 

 優しく頭を撫で、その場を去る幽香。その途端に張り詰めた空気が解れ、乱れた呼吸を正す

 

(……綺麗な花には棘がある、と言うが棘だらけやな……坊、大丈夫か?)

 

「正直…生きた心地がしませんでした……ガンダムさん…」

 

(嗚呼、こっから傷が治るまで…なんとかせなあかんな…)

 

「そう……ですね」

 

 ガンダムの言葉に秀は、静かにそう呟くしかなかった…

 

 




書いて思った事…幽香ってこんなキャラだったけ?
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