黒崎一護なオリ主と五条悟   作:ラムセス_

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拠点での一幕

 

 その後、しっかり伏黒達とは合流できた。

 

 この短い間に伏黒は重傷。虎杖も軽くない怪我を負っていたあたり、死滅回游の過酷さを物語っている。

 ただ、一応怪我に関しては俺の回道(偽)によって比較的早くに完治した。

 

 回道なんて俺には使えないとばかり思っていたのだが。

 この間五条に「そのいつもビームにして出してる正の呪力をそのまま相手に流し込めば、立派な反転術式のアウトプットの完成じゃん」と言われたのだ。

 霊圧量を調整しなければならないのがネックだったが、それも何故か上昇する霊圧操作の腕でカバーできた。

 つまり俺、最強、ということである。

 

 まもなく怪我の癒えた伏黒は目覚め、そのまま癒えた怪我を確認して「…黒崎、お前が反転術式をアウトプットしたのか」と言われた。

 

「まぁな。体に不調は無いか?」

「無いのが不気味だ。お前の呪力量で反転術式なんてしたら体が内側から破裂でもするんじゃないかと思っていたが」

「ぶっとばすぞオメー。今は割と呪力操作も大丈夫だろうが」

「いや、そもそもの出力規模がヤバすぎる。遠目から俺にも見えてたぞ、お前の破壊光線」

 

 どうも俺が虚閃でビルを破壊したのが伏黒にも見えていたらしい。

 仕方ないだろ!あれが一番手っ取り早かったんだから!

 

 と、まぁそんな感じで雑談を交わしつつ。

 

 幾度か天挺空羅にて全員と連絡を取り合ったのだが、東京第二コロニーが結構な修羅場だったらしい。

 

 鹿紫雲一とかいう奴が東京第二コロニーで暴れているらしく。

 途中から侵入を果たした加茂と西宮、真希・真依ペアのうち真依がやられたと報告があった。

 現在真希先輩が戦闘継続中とのこと。

 

 仙台コロニーにいた乙骨はすでに強者を平定済みだそうだ。

 点数はすでに190点を超え、流石は特級といったところである。

 

 残る優先目標は伏黒の姉の救出、一般人の結界外脱出、黒幕の捕捉あたりだろうか。

 

 と、思考に耽っていると。

 そこで部屋に俺が配下に加えたヤンキーAが入ってきた。

 

「アニキ、このあたりにいた一般人はこのビルに連れてきたぜ。集めた食事も配給し終えた。動けなくて割とギリギリのやつもいたから、そいつには水と粥を渡してある」

「お、サンキュー。弱ってる奴らはこの後ピックアップしといてくれ。俺が治療して回る」

「押忍!それと街に避難案内の張り紙を貼る件なんだけど、避難民の中から元気な奴らを借りていいか?俺らだけじゃ人手が足りなくてよ」

「いいぜ。まだまだこの街には息を潜めて隠れてる奴らが多いみたいだからな。呪霊に襲われる前になるべく早く保護しておきてぇ」

 

 そう言うと、強く頷いてヤンキーAは部屋を後にした。

 

 皆に感謝されるうちにあのヤンキーも随分いい顔をするようになった。

 人殺しの罪がなくなるわけじゃないが、少しでも贖うことは可能だ。

 

 そんな俺の背後から、優しげな声がかかる。

 

「優しい人なんですね」

「そういうわけでもねーよ。そうできるだけの力があるからってだけで」

 

 振り返れば、そこには真っ白な羽根と光輪を携えた、天使としか言えない女性が立っていた。

 名前は来栖華。術者らしい。

 

「改めて、俺は黒崎一護。仲間を助けてくれた件、礼を言うぜ」

「かまいませんよ。運命の人のためですから」

「運命?あー、まぁ。それは置いておいて」

 

 ちょっと面倒くさそうな香りがしたので、すぐさま話を逸らそうと別の話題を考える。

 

「おーーす!少年!心優しきヤンキー達から差し入れが来ているぞ!」

 

 と、ちょうどそのタイミングで髙羽と名乗るとんでもない格好をした芸人が食料等を持って帰ってきた。

 悪意がないのはわかるんだが、まず存在に邪気があるのでダメなタイプの人間だ。

 ギャグ時空というか、下手をすれば俺にも攻撃が通りそうな気配がするので苦手さが拭いきれない。

 

「あん?あいつらが差し入れ?」

「『俺たちを拾って叩き直してくれた恩返し』だとかなんとか。いやぁ、青春!!!」

「……まぁいいけどよ」

 

 なんとなく気恥ずかしくて目線を逸らすと、何故かバスローブ姿でワイングラスを傾ける謎の金持ち虎杖がいた。

 誰も彼もどうしてこうなんだ。

 

「つかなんだよ虎杖その格好。金持ちセレブシーンのごっこ遊びか?」

「そうだよ!!!だってバスローブだぞ!?やるしかねーだろ!」

 

 そして華麗なる逆ギレである。

 まぁ、虎杖が納得しているならそれでいい。

 伏黒が頭が痛そうな顔をしているのも仕方のない有様である。

 

「ところで、衆生の王よ。貴方の目的はなんだ?」

「!」

 

 来栖の手から口が生えて、こちらに話しかけてくる。

 おー、お揃い。と小さく虎杖が感嘆を述べる。

 神とか王とか俺は一体何になってしまうのやら。変な敬称は増やさないでほしいところ。

 

「衆生?知らねーが、俺らの大目的はこの死滅回游の終了と一般人の保護、黒幕の討伐だ」

「人々の救済が目的だ、と。それは貴方の身の上ならば道理だな」

 

 それだけ言って、口はむっつりと黙り込んでしまった。

 普段はこんな感じじゃないんですけど、と来栖がフォローに入る。

 なんとも、意外と友好的な過去の術師もいるものである。

 

 さて。

 今後についての方針は、ひとまず一般人を保護しながら伏黒津美紀を探そう、ということになった。

 その間に高得点者を伸して結界の出入り自由の総則を足せば、特に崩壊した医療体制を補う物資の補給が可能になるはずだ。

 

 瞬間。

 俺の霊圧探査が大量の人間が近づいてきていることを感知した。

 

 一気に大量の人間の霊圧が増えることぐらい、普段ならこの程度気にも留めないのだが。

 

 その全てがこちらに敵意を持っているとあらば話は別だ。

 

「羂索が慣らしを終える気だろう。天元を手中に収めたのかもしれない」

 

 日本全土の人間を天元様と同化させ、進化させる。

 その前段階としての「慣らし」が始まったのだと口は推察したようだった。

 

 伏黒が血相を変えて振り返った。

 

「黒崎、外の緊急連絡を頼む!」

「おう。けどその前にこっちに向かってきてる人間の対処だな。あんなふうに集団でガサゴソしてたらあっという間に呪霊に食われっぞ」

 

「無駄だ。すでにこの東京第一結界は呪力で満たされている。助けたところで意味がない」

 

 その言に反発した顔をしたのは虎杖だ。

 だが、虎杖が口を開く前に俺が答えを返す。

 

「無駄ってこたぁねーだろ。命が助かるんだ。オメーが来栖を生かしたのは無駄なのか?」

「……そう、だな。貴方が言うのであれば、そうなのだろう」

 

 だからその信頼はどっから湧いてきた。

 

 

 

 こちらに敵意を持つ人間たちの処理はホテル一階で行うことになった。

 2階以上には避難民がいる。これより上には通せない。

 

 まず、人間達が窓を破り、挨拶がわりにと中に音響閃光弾を放り込んできた。

 

 中で警戒して構えていた虎杖と来栖が一瞬怯み、伏黒が己の影に潜行して回避。

 俺もモロに受けたが、霊圧は知覚できるので特に問題なく動くことが可能だ。

 

 閃光を踏み越えて外で待機する軍人へ接近。

 白打で一人ずつ伸していく。

 力を入れすぎてぶち抜いてしまったら一大事なので、力加減は繊細に。

 

 このビルに入ってきたのは全員で六人だったようだが。

 それはわずか十秒足らずの戦闘であった。

 




ユーハ「今月の家賃がまだのようだが。あと値上げしたからそこは了承しろ」
ホワイト「ひっこーし!ひっこーし!さっさとひっこーし!!!」
<バンバンバンバン!!!
宿儺「なんだこの事故物件(迫真)」
羂索「えっこの物件面白すぎか???」
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