腹減り少女はSEED世界で爆発少女にレベルアップする   作:サボテンダーイオウ

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PHASE-19砂塵の果て

ジブラルタルからの輸送機がレセップスに到着。

ザウートの増援が続々と降ろされる中、バクゥは回せないと断られた。

その中には、デュエルとバスターの姿も。

機体からは「一矢報いん」という気迫が滲んでいた。

執務室では、バルドフェルドが報告書をデスクに投げつけ、不機嫌な様子。

 

「その埋め合わせのつもりですかね。あの二人は」

 

ダコスタがそう言うと、バルトフェルドは呆れたように肩をすくめる。

 

「かえって邪魔な気がするけどなぁ。宇宙戦しか経験ないんじゃ」

 

「エリート隊ですからね」

 

「大体クルーゼ隊ってのが気に入らん。僕はあいつが嫌いでね」

 

そう言いながら、噂のパイロットたちを迎えるため執務室を出る。

外では、イザークとディアッカが砂漠の洗礼を受けていた。

 

「うわっ、なんだよこれ!ひでぇとこだな……」

 

ヘルメットを脇に抱え、砂嵐に目を細める。

そこへ、バルドフェルドとダコスタが姿を現す。

 

「砂漠は、その身で知ってこそだ。ようこそ、レセップスへ。指揮官のアンドリュー・バルトフェルドだ」

 

二人は敬礼を交わす。

 

「クルーゼ隊、イザーク・ジュールです」

 

「同じく、ディアッカ・エルスマンです」

 

バルトフェルドも敬礼で返し、心にもない言葉をさらりと口にする。

 

「宇宙(そら)から大変だったな。歓迎するよ」

 

イザークは礼を述べるが、虎の視線は彼の顔に注がれていた。

 

「戦士が消せる傷を消さないのは、その傷に誓ったものがあるからだろうな」

 

「……クッ」

 

「顔をそむけるのは、屈辱の印とでもいうところかな」

 

図星を刺され、イザークは話を切り上げるように話題を変える。

 

「そんなことより、“足つき”の動きは?」

 

「あの船なら、ここから南東へ180キロの地点。レジスタンスのところにいるよ。無人偵察機を飛ばしてある。映像を見るかね?」

 

そう言いながら、虎は二人のMSを見上げる。

 

「なるほど、同系統の機体だね」

 

ディアッカが静かに問いかける。

 

「バルトフェルド隊長は、すでに連合のMSと対戦されたと伺いましたが」

 

バルトフェルドの脳裏に、あの二人の姿がよぎる。

嘘をついているとは思えなかった少女。

そして、彼女を守ろうとする少年。

どこにでもいる、青春を謳歌する若者たち。

だが、才能豊かな若者は——失くすには惜しい。

バルトフェルドは、静かに答える。

 

「ああ。そうだな。……僕も、クルーゼ隊を笑えんよ」

 

その言葉には、皮肉と後悔と、わずかな希望が混じっていた。

 

レジスタンス基地では、出立の準備が慌ただしく進められていた。

その中で、カガリはアフメドの母親から、あるものを託される。

ジープの中。

カガリの手の中には、緑色の石が握られていた。

キサカがちらりと目を向け、静かに尋ねる。

 

「それは?」

 

「アフメドが……いずれ加工して、私にくれようとしていたものだ。さっき、おふくろさんから渡された」

 

その声には、少しだけ震えが混じっていた。

命に別状はないとはいえ、重傷を負ったアフメドの姿が脳裏に焼きついて離れない。

キサカは石を見つめて言う。

 

「マラカイトの原石か。……大きいな」

 

カガリはぎゅっと握りしめる。

その手に込められた力は、怒りと悔しさと、誓いのすべて。

アンドリュー・バルトフェルドの言葉が、胸の奥で燃え上がる。

 

『君も死んだ方がましな口かね。いい目だねぇ。まっすぐで、実にいい目だ』

 

その“ふざけた言葉”が、カガリの怒りに火をつけた。

 

「……あのふざけたやつにっ!!」

 

怒りは、戦場へと向けられる。

マラカイトの石は、未完の贈り物ではなく、今や“誓いの証”となった。

キサカは何も言わず、ただ隣でハンドルを握る。

その沈黙が、カガリの覚悟を支えていた。

 

◇◇◇

レセップス作戦指令室。

アークエンジェルが動き始めたという報告に、バルトフェルドたちが急ぎ入室する。

 

「動き出しちゃったって?」

 

「はっ!北北西に向かい進行中です!」

 

管制官がモニターに映し出された映像を指しながら説明する。

その画面には、砂漠を進む“足つき”——アークエンジェルの姿が映っていた。

イザークは、宿敵ともいえる戦艦を目の前にして、叫ぶように言う。

 

「足つきだ!」

 

その声には、怒りと執念が混じっていた。

画面を食い入るように見つめるイザークの隣で、バルトフェルドは静かに言葉を紡ぐ。

 

「……タルパティア工場跡区に向かっているのか。まあ、ここを突破しようとするなら、僕が指揮官でもそう動くだろうな」

 

「隊長!」

 

イザークは今にも飛び出しそうな勢い。

その血気盛んな姿に、虎も少しだけ苦笑する。

 

「うーん……もうちょっと待ってほしかったが、しょうがない」

 

「出撃ですか?」

 

イザークの目が輝く。

その熱に押されるように、バルトフェルドは決断する。

 

「レセップス、出撃だ」

 

その言葉が、作戦室に響く。

静かだった空気が、一気に戦場の熱を帯びる。

 

◇◇◇

 

アークエンジェルの食堂。

出撃前の静かな時間。

キラは暗い表情で黙々と食べ、アマキはいつも通り笑顔でケバブを頬張り、ムウは現地調達のケバブを追加で持ってきた。

 

「ほら、食えよ」

 

「あ、あの……」

 

もう三個目。だがアマキは「ちょうだい」と手を伸ばし、ムウから受け取る。

 

「おいしいー」

 

「やっぱ現地調達の飯はうまいねぇ~」

 

「少佐、まだ食べるんですか?」

 

呆れたキラは、自分の皿をそっとアマキの方へ寄せる。

 

「俺たちはこれから出撃するんだぜ。いっぱい食べとかないと持たないでしょ。特に嬢ちゃんな。たらふく食っとけ」

 

「ぼふぉい」(はーい)

 

アマキは口いっぱいにケバブを詰め込み、頬がぷくっと膨らむ。

 

「おいおい、嬢ちゃん口にためすぎだって。リスかよ」

 

「アマキさん、ちゃんと噛んでね。ほら、これで口元拭いて」

 

「ぼい」(はい)

 

キラとムウに指摘され、アマキはもぐもぐとしっかり噛み、ナプキンで口元を拭う。

ムウはヨーグルトソース派らしい。

 

「ソースはヨーグルトの方がうまいぞ」

 

「私は両方」

 

「虎もそう言ってたんだ。ヨーグルトがうまいって」

 

その言葉に、キラは少しだけ表情を曇らせる。

敵として見ていたはずの男が、ああやって普通に食事をしていた。

部下から慕われ、指示も的確だった。

どこか、憎めない男だった。

だがムウは、キラの言葉に冷ややかだった。

 

「ふーん、味のわかる男だな。けど敵のことなんか知らない方がいいんだ。そんなの忘れちまえ。これから命のやり取りをする相手のことなんて、知ってたってどうしようもないだろ」

 

「………」

 

その言葉が、キラの胸に突き刺さる。

敵味方に分かれてしまえば、もう殺し合いしか残されていないのだろうか。

だが、アマキはムウの考えに否定的だった。

指についたソースをぺろりと舐めながら、軽く言う。

 

「別にいいじゃん。ケバブにヨーグルトソースかける敵がいたって」

 

ムウは肩をすくめて笑う。

 

「嬢ちゃんは俺に辛辣だなー」

 

「意外に弱点つけるかもしれないでしょ。キラ、気にしない気にしない。少佐もキラを悩ませない。わかりましたか?」

 

「へいへい」

 

「……ありがとう。アマキさん」

 

「うん。今は目の前のことを、少しずつクリアしていこう」

 

ぽん、とアマキがキラの頭に手を置く。

その軽やかな仕草に、キラは口元を緩める。

——こういう気遣いが、好きなのだ。

キラは改めてそう思った。

そして、戦闘が始まっても冷静でいようと決めた。

守りたいもののために。

 

艦内に響く爆発音。

食堂にいたクルーたちは驚愕するが、ブリッジではすぐに状況を把握していた。

アークエンジェルが攻撃されたわけではない。

レジスタンスが仕掛けた地雷が、何者かによって爆破されたのだ。

レセップスが動き出した今、アマキたちも急ぎ機体で待機するため、準備に走る。

パイロットルームでは、それぞれが着替えを終え、ムウがブリッジに通信を入れる。

 

「そうだよ!1号機にランチャー、2号機にソードだ。なんでって?換装するより俺が乗り換えた方が速いからさっ!」

 

そう言い終えると、通信をバチンと切る。

 

「連中には悪いが、レジスタンスの戦力なんぞあてにはならん。嬢ちゃんとキラも踏ん張れよ」

 

「ういっす」

 

「はい。アマキさんは突っ込みしすぎないでね」

 

「善処するっす」

 

「絶対突っ込むね」

 

「……善処します」

 

キラはムウの前でも遠慮せず、アマキに詰め寄る。

顔を近づけ、小声で、瞳を覗き込むようにして言った。

 

「まだ、僕……あの返事、聞いてないんだから」

 

「どっ!!」

 

アマキは謎の奇声をあげ、ばっと後ろに退く。

顔は瞬間湯沸かし器のように真っ赤。

 

「へぇ~」

 

ムウはニヤニヤしながら二人のやり取りを見ていた。

その視線に気づいたアマキは、バッと部屋を走って飛び出していく。

そのタイミングで、ミリアリアの放送が艦内に響く。

 

『フラガ少佐、ヤマト少尉、カンザキ少尉は搭乗機へ』

 

「青いね~」

 

「いいんです。彼女が逃げるだけ、その分僕が追いかけますから」

 

「こりゃ嬢ちゃんもたいへんだなぁ~」

 

ムウとキラは、逃げていったアマキの後を追って、搭乗へ向かう。

戦場はすぐそこ。

だが、心の戦いはもう始まっていた。

 

 

ブリッジでは緊張が走っていた。カズイが焦りながら言葉にしようとするが、途中でつまってしまう。

 

「れ、レーダーに!」

 

「レーダーに敵機とおもしき影。攪乱発起。数捕捉不能!1時半の方向です。その後方に大型の熱量二!」

 

腹は決まっている。マリューは眼前を見据え指示を飛ばした。

 

「対空、対艦、対MS戦闘迎撃開始!」

 

「ストライク、エリス、スカイグラスパー発進!」

 

ナタルの呼び掛けにスカイグラスパーがまず飛び立ち、

 

「キラ・ヤマト、ストライク行きます!」

 

エールストライカーでストライクが飛び立ち、続いてエリス。

 

「アマキ・カンザキ、エリス行くぞ!」

 

やる気に満ちた声で出撃する。

 

砂漠に響く爆発音。

アークエンジェルは軍用ヘリの集団から攻撃を受けるが、ストライクとエリスの敵ではない。

次々と撃ち落とし、砂地に墜とす。

 

「陽動か!?」

 

アマキはすぐさまモニターで別方向から接近するバクゥ5機と、後方に控える別機を確認。

陣形の整った動きに、虎——アンドリュー・バルドフェルドの本気を感じ取り、武者震いが走る。

 

「マジもんの殺し合いか。あのおっさん、殺る気だわ」

 

『アマキさん!』

 

「キラ!バクゥは全部私が倒す。軍用機とアークエンジェルの護衛は任せた!少佐は空から援護、戦艦のMS撃破よろしく!」

 

『おうよ!』

 

アマキは単機でバクゥに突撃。

恐れなどない。

俊敏さ、豪胆さ、予測不能な動きで敵を翻弄し、次々と砂地に伏せさせる。

 

「ゴッドフリートてぇーーー!!」

 

アークエンジェルからも意気込みの砲撃。

キラは冷静に護衛とヘリ撃墜に回り、ムウは空からザウートを潰していく。

レジスタンスも勢いづく。

だが、戦場に新たな影が差す。

レセップスから新型機が出現。

岩陰からはもう一隻の戦艦が姿を現し、アークエンジェルに砲弾を浴びせる。

 

「六時の方向に艦影!敵艦です!」

 

「なんですって!?」

 

「もう一隻!?伏せていたのかっ!」

 

増援部隊の攻撃は激化。

ストライクも防衛に回るのが精一杯。

そして、アマキの前に現れる新型機——ラゴゥ。

オレンジ色の機体が、挨拶代わりのビームを放つ。

 

『君の相手は私だよ。エリスのパイロット君』

 

「……アンドリュー・バルトフェルドか。派手な機体ー」

 

交差する機体。

ビームソードの鍔迫り合いが火花を散らす。

 

「性格にじみ出てるじゃん」

 

『君も癖が強いねぇ』

 

バッと後退し、ビームライフルで牽制しながらの近距離戦。

一瞬の油断が命取り。

アマキは思う。

争いがなくなるなら、それに越したことはない。

だが、それは自分がいてもいなくても変わらない。

争いは続く。

ならば、自分がいるうちに何かを変える。

生かすチャンスを作る。

その覚悟が、ラゴゥの前足を切り落とす。

 

「おっさん、死にたいの?」

 

『まだ負けてはおらんよ』

 

「生きて汚名を食らうよりは、死んで尊ばれたいって?ラクスがいるじゃん。平和の歌を彼女は歌ってる。アンタもそれに付き合えばいいだけなのに」

 

『大人には、そう簡単に引けない時があるんだっ!』

 

「くっだらない」

 

心底くだらない。

大人とか子供とか、ただの枠でしかない。

 

「死ぬのは簡単なんだよ。でもな、残されたものはまた誰かの命に繋がってる。だから、生きなきゃならないんだよ。自分だけ楽して死ぬな!死ぬんだったら、世界を平和にしてから死ねっ!」

 

その叫びが、ラゴゥの動きを一瞬鈍らせる。

 

『アンディ!』

『ぬあぁっ!!』

 

アマキはその隙を逃さず、前足を切り飛ばし、ラゴゥの背を回転しながら飛び、真後ろからビームソードを突き刺す。

だが、コクピットはわざと逸らしていた。

後部を切り離し、コクピット部分を足で蹴り飛ばす。

爆発の前に、虎は無事に逃げる。

砂地に飛ばされた衝撃は半減され、命は守られた。

アマキはそれ以上の追撃をせず、ラゴゥから離れ、ストライクの方へ戻る。

殺さずに勝つ。

 

「次に会うときは、宇宙(そら)かな」

 

それは、最も難しく、最も尊い勝利だった。

 

壊れたラゴゥから、何とか抜け出した二人。

負傷はしていたが、命に別状はない。

遠ざかるエリスの機体を見つめながら、アイシャがぽつりと呟く。

殺すこともできただろうに——

アマキはそれをしなかった。

いや、最初から“する必要はない”と判断していたのだろう。

なんということか。

すでに実力は、最初から勝敗を決めていた。

 

「負けたわね、アンディ」

 

「ああ」

 

だが、バルトフェルドの顔には、どこかすっきりとした表情が浮かんでいた。

 

「……もう、次にすることは決まってるのね」

 

「そうだな。俺たちも、宇宙(そら)に上がるとするか。歌姫に会うために」

 

ラクス・クライン——平和の歌を歌う少女。

その歌に、今度こそ耳を傾けるために。

二人は、次なる舞台を目指すことを決めた。

そこへ、ジープを運転してこちらに向かってくるダコスタの姿が見える。

泣きそうな顔でハンドルを握る彼に向かって、バルトフェルドとアイシャは晴れ晴れとした笑顔で手を振った。

 

敗北は終わりではない。それは、選び直すための始まりなのだ。

 

◇◇◇

 

『アマキさん!無事でよかった……バルトフェルドさんは?』

 

「とどめはさしてないよ」

 

『そっか……。帰ろう』

 

ストライクと合流したエリスは、アークエンジェルへと帰還する。

レセップスは撤退、もう一隻は沈没。デュエルとバスターも砂漠のどこかで彷徨っているだろう。

艦内に戻ると、カガリがマードックに怒鳴られていた。

スカイグラスパーで無断出撃したらしく、護衛のキサカも一緒に叱られている。

カガリはしょんぼりと肩を落としていた。

そこへアマキが降りてきて、間に入る。

 

「まぁまぁ、ケガがなくてよかったじゃない。カガリのおかげで助かった部分もあるんでしょ?」

 

マードックはまだ納得していない様子で言い返す。

 

「嬢ちゃんなー、そういうことじゃ……」

 

アマキは手のひらをマードックの顔の前に出して遮る。

 

「とにかく勝ったんだから。言いたいことはもう言った。終わり。カガリもちゃんと謝った?」

 

「……すまなかった……」

 

「はい、謝った。じゃあ終わり」

 

「……フン…」

 

マードックは腕を組んで不満げな顔をするが、アマキはカガリの腕を引いてその場を離れる。

キサカも無言で後ろに続いた。

ある程度離れたところで、アマキはカガリに向き直る。

 

「ほら、いつまでくよくよしてる」

 

「してないさ……」

 

「やるべきことをやったんでしょ?だったら落ち込まない」

 

「……お前は強いからいいさ。簡単に倒せる。でもできない人間もいるんだ」

 

カガリの言葉には、悔しさと葛藤が滲んでいた。

だがアマキには、戦場に立つ者としての“覚悟”が足りないように見えた。

 

「カガリは外に出て戦いたいの?それぞれの立場で、それぞれの場所で戦う役目がある。自分の役割を理解して、その場所で戦ってるなら、それでいい。私は戦うために訓練を受けて、知識も戦術も学んだ。だからMSに乗って戦える。……カガリは、この戦場で何がしたいの?」

 

「っ!?」

 

アマキの率直な問いに、カガリは言葉を詰まらせる。

だがすぐに怒鳴り返す。

 

「……お前に、お前に何がわかるっ!」

 

「わからないよ。素性も明かさない人のことなんか」

 

その冷たい返答に、カガリとキサカは一瞬動揺する。

 

「お前っ!?」「!」

 

「キサカさんが護衛っぽいのはすぐわかった。わかりやすかったから。でもカガリが誰なのかは興味ない。自分の役割に気づいてない人には、もっと興味ない。……戦場をかき回すのが好きなら、もう降りた方がいい。ここからは“ごっこ遊び”には付き合えないから」

 

そう言って、アマキは二人に背を向けた。

それ以上、話す価値はないと判断したのだ。

カガリは悔しそうにアマキの背中を睨みつけるが、何も言えず、ただ顔を伏せた。

次なる舞台は、紅い海。

アークエンジェルは、静かに航海を始める——。




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