腹減り少女はSEED世界で爆発少女にレベルアップする   作:サボテンダーイオウ

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「ヒロッテキタ。ホメテホメテ!」


PHASE-36アスラン

突然のジャスティスの介入にキラは驚きを隠せなかった。それはアマキも同じこと。自爆以来の再会だから気まずさはあるが、向こうはどう思っていることやら。

 

「アスラン、キラ愛が強いな…」

 

下ではアークエンジェルやバスター、ストライクにアストレイ三人娘などが激闘を繰り広げているのだ。

大方キラと自分の抹殺命令でも受けてきたのかと思ったが、アスランの中で心境の変化があったようだ。だからと言ってアマキも何もしないままではいられない。スノーホワイトの力強大で少しでも判断を誤ると味方さえも巻き込んでしまうかもしれない。加減に気を付けながら戦うというのはアマキの苦手分野なのでとりあえず青のビームサーベルを装備して突っ込むことにした。下にいる飛行能力を持っていない敵ガンダムを標的として選んだ。

 

「君に決めたっ!」

『アア!なんだあの真っ白は…ムカつく色だぜっ』

 

相手、カラミティガンダムもスノーホワイトに目標を定めたのか地上から長射程ビーム砲を連発してきた。バスターの改良版のような機体だったが、空を自由に舞うスノーホワイトの敵ではない。幾重にもビームを連発せど素早い動きと軽い身のこなしで空中で避けるスノーホワイトに狙いをつけられては勝ち目もない。

 

『くそくそっ当たれ!あたっちまえっ』

 

しかも無駄に連発する所為でエネルギー切れを起こしたのだ。そこを逃さず落ちるように真上からビームサーベルで突く。

カラミティも馬鹿ではない。左腕に装備している115mm 2連装衝角砲ケーファー・ツヴァイで頭上からのビームサーベルを受け止めようとするが、まさかのフェイントをスノーホワイトを行った。

 

「残念」

「なっ!」

 

そのまま突っ込むと見せかけて背中からカラミティの背後に降りると同時に真下ギリギリのところで止まりながらビームサーベルを横に滑るように斬り込んだ。するとカラミティの両足が真横に吹っ飛び切断されてしまう。

地面を支える足を同時に失ったカラミティは横に盛大に倒れ込んでいく。それ以上追撃することはせずスノーホワイトはそれに巻き込まれる前にまた頭上高く羽ばたき次の目標へ目指す。

 

「次は…!」

 

空に無数のミサイルの雨が降らんとする中、スノーホワイトはそれをすべて駆逐するためツインバスターライフルにノイエツバーク6挺を装着させたドライツバークでミサイル全てを破壊する。

 

「全て墜とす!」

 

強き意思を瞳に宿してアマキはその宣言通りライフルの先から凄まじい光と圧倒的な破壊力を勝るエネルギーが集約されたビームが発射されミサイルたちがその光に飲み込まれるように連鎖的な爆発がいくつも起こり、そのビームの先には空を割る勢いで収まるところを知らない。

その圧倒的な破壊力とインパクトに他のパイロット達、以下地球軍並びにオーブ軍へ畏怖を抱かせ戦闘がスノーホワイトのすさまじさに飲み込まれ一時中断されるほどだった。

 

「アレは、データにはない機体、ですかね」

「なんだアレは!?化け物かっ!」

「面白くないですねぇ、ほんと面白くない」

 

アズラエルの表情が歪み、何度も舌打ちをしまくる。連合軍艦の艦長が驚愕しながらもスノーホワイトへ向けて攻撃をするよう指示を飛ばした。

 

「ええい!忌々しい、墜としてしまえっ」

 

だがフリーダム、ジャスティスの相手をしていた連合軍MS三機の動きが急に固まってしまった。キラとアスランは何事かと注意深く見守ると三機は慌てて艦へ引き返していく。

 

「レイダー、フォビドゥン、カラミティ帰投します」

「!」

「なに?」

 

(チィ、役立たず共め!)

 

アズラエルもまた三機が帰投したことで時間切れを示唆し、機嫌悪く舌打ちをした。艦長から咎められると飄々とした態度で戦争中に軽々しい発言をした。

 

「どういうことだねこれは?」

「止め止め、ちょっと休憩ってことですよ、艦長さん。一時撤退です。全軍撤退」

「なんだと!?」

「どうせストライクダガーだけじゃどうにもなりません。オーブの底力、思っていた以上のものだ」

「う…」

「あれ抜きで戦ったら殲滅しますよ?」

「ぅぅ…信号弾撃て!一時撤退!」

 

連合軍に動きがあった。それは一隻の艦から上がる一時撤退を知らせをする信号弾によるものだった。

予想外の展開にアークエンジェルクルーたちは呆然とする中、上空ではキラとアスランがそれぞれ対峙していた。

 

『援護は感謝する。だが、その真意を、改めて確認したい』

 

キラの真剣な声音にアスランはコクピットから顔を出して敵意はないことを告げた。キラは緊張した面持ちで黙ってアスランの動きを見守った。

 

『俺は…その機体、フリーダムそしてスノーホワイト奪還、或いは破壊という命令を本国から受けている。だが今、俺はお前と、その友軍に敵対する意志はない』

『…アスラン…』

『話が…したい…お前たちと』

 

お前たち、ということは、キラとアマキということになる。

キラにわずかな希望が芽生えた。また、あの頃のようにできなくとも…。

 

『アスラン…』

 

その小さな希望を胸にキラは地上へと降りることにした。アマキへと通信で連絡をして共に降りてきてくれるよう頼む。

 

『アマキ、一緒に来てくれる?』

「もちろん」

 

その返事でわずかに緊張で固まった表情が幾分か和らいだような気がした、キラだった。

 

夕暮れに陽が沈みかかろうという時がどれだけ戦闘時間が長かったかを予想させる。

一時撤退した連合軍がいつ戻ってくるかもわからないので休む暇はない。オーブ軍では混乱が続く中負傷者の手当てや、救出活動に勤しんでいた。負傷者を手当するテントなどいくつか立てられ介抱に勤しむものもいる。

 

「急げ!こっちだ!…また攻撃してくるぞ!軽傷者は向こうのテントよ!…持ってこい!」

 

その中には疲れ切った表情で水を飲む三人娘やストライクから降りてくるムウの姿があった。

 

「ハァ…」

 

皆疲労困憊といった様子で地面にへたり込んでしまう。長時間の戦闘ですり減った神経とストレスは半端なものではない。だがまだ終わりではないのだ。そんな中、労いの言葉をかけて歩き回るカガリの姿があった。

 

「みんな!良くやってくれた!撤退理由はよく解らないが…あ!」

 

そこにジャスティス、フリーダム、スノーホワイトがそれぞれ降りてくる。

二機は向き合う形で、スノーホワイトは真ん中に着地する。そしてワイヤーに足を引っかけて降りてくるのはキラ、アスラン。

二人は地面に降り立つと互いの顔を強く見つめあった。

カガリやキサカ、ムウにディアッカも駆け寄ってきてさらにアークエンジェルからもマリュー達が降りてきて二人の動向を見守る。

 

「あの時のザフト兵…」

(アスラン…!)

 

二人はしばし見つめ合いどちらからともなく足を動かし距離を詰めていく。

そこへキラを守ろうとオーブ兵らアスランへ銃口を構えたのを見てキラがアスランを庇うために手で制しながら叫んだ。

 

「彼は敵じゃない!」

「あっ!」

「……」

「……」

 

互いの距離を縮めていく。それは今まで二人の間で起こった悲しい出来事も乗り越えていくようだった。

カガリは固唾をのんで見守った。

そして二人はついに手が届きそうなほど近くに互いを見つめ合う。

 

「……」

「……」

 

あの頃の桜が満開を告げる場所で思い出のトリィを受け取った時がリンクするようにトリィが空から降りてきてキラの肩に乗った。

 

「トリィ!トリィ?」

「……やぁ、アスラン」

 

あの頃と変わらない笑顔でキラはアスランを呼んだ。アスランは拳を握りしめ絞り出すようにキラの名を呼ぶ。

 

「キ…ラ…」

 

言いたいことがたくさんある。怒鳴りたい、怒りたい。生きていてくれて嬉しいことと、悔しさと悲しさと全てがごちゃ混ぜでそれでもキラは自分に微笑みかけてくれる。自分を受け入れてくれる。その優しさがアスランにはたまらなく嬉しかった。

そこにもう一人感激して突っ込んでくる少女がいた。カガリだ。大声を上げて両腕を広げて二人を抱き込んだ。

 

「ぁ…お、お前らぁぁぁぁ!」

「うっ…カガリ!」

「あ…」

「この…ばっかやろう!う…うう…」

 

罵りながらも涙を浮かべて笑顔になったカガリを見てキラとアスランも表情が緩んだ。

 

「ふふ」

「フッ」

 

きっと自分たちはここからまた繋がるのだ、という予感と共に彼らは感激の中誰かさんを忘れていた。

 

「こーらー!私のこと忘れてるでしょ!」

 

頭上から怒鳴り声がしてキラとアスラン、そしてカガリは同時に「「「あ」」」と声を揃えた。

 

そうなのだ。誰かひとり欠けていると思ったら一向に降りてこないアマキだった。

アマキは降りるタイミングを失いずっと上で三人の様子を伺っていたのだ。ぷんぷん拗ねてそっぽを向くアマキを宥めようとキラは素直に謝罪してみた。

 

「どうせどうせ私なんて存在感ないからね。空気みたいな女ですよフン!」

「ごめん!ついアスランに会えたのが嬉しくて」

 

だがカガリとアスランは冷たい反応をする。

 

「お前がさっさと降りてこないからだろっ」

「まだ上にいたのか、アマキ」

 

それを聞いた途端に漫画みたいな悔しがり方をして見せた。

 

「キィー。いいですよいいですよ!中に引きこもって籠城してやるからっ」

「ごめんってば、アマキ。とりあえず一緒に休憩しよう?お腹空いたでしょ、一緒にご飯食べよう。だから降りてきてくれる?」

 

そうキラが促すと今度は素直に受け入れたようで、一旦下を覗き込んで行けると思ったのか、止める前に素のまま単体で降りようと勢いをつけてスノーホワイトから降りてきた。

 

「……じゃ、降りる…とぅ!」

「げ!」

「こらー!」

「嘘だろ!?」

 

三人は目をかっぴらいて驚き狼狽えた。

大きく両腕を広げて羽ばたくように落ちてきたアマキを受け止めようとするキラは無謀にも細い腕を大きく広げて受け止めようとする。カガリは眉を吊り上げて怒るしアスランは呆れて何も言えなくなった。さすが宇宙人アマキと。

 

「アマキ!」

「キラっ!」

 

熱い抱擁が待っているように見えるが、実際は違う。アマキはキラの腕に飛び込むかと思ったが、さすがにそれはキラに致命傷を与えてしまうのでしっかりと空中で回転しながら勢いを殺しキラの隣に見事着地してみせた。

 

「しゅたっ」

「……せっかく受け止めるつもりだったのに」

「いやキラには無理だから気持ちだけ受け取るよ。や、アスラン!思ったよりも元気みたいだね」

 

拗ねて見せるキラはアマキは苦笑した後アスランの方を向いて軽く挨拶を交わす。

能天気な二人にだったら驚かせることするな!と反射的にアスランは突っ込みしたかったが、そこは堪えて一応挨拶をした。

 

「お前はいつも派手な登場の仕方だな、宇宙人アマキめ」

「あのさ、それ何?ニコルも宇宙人アマキって言ってたんだけどさ」

 

不満そうに尋ねるアマキとは反対にアスランはニコルの名前が出たことに焦り詰め寄った。

 

「は、ニコル?なぜお前がニコルの話を」

「え、だって話の中で盛り上がったからその宇宙人アマキって」

「だからなんでニコルの話で盛り上がるんだ!」

「だから本人から聞いたから話してるんじゃん」

「本人に聞いた!?いつ!」

「え、プラントのラクスの家で」

「はぁ!?」

 

何が何やら理解できないアスランは頭が混乱してきて倒れそうになった。そこへキラが助け舟を出す。

 

「あ、アマキ。ニコルさんのこと教えてないよ」

「あ、そうか。アスラン喜べ。ニコルなら生きてるから。今ラクスと一緒に行動してるはずだよ」

「………は?」

「だからニコル生きてるって、あ、そこにほら。ディアッカもいるし。よかったね!」

 

アマキに悪気はない。本当に良かったと心底思っているのだから。だがアスランはそうではない。キャパオーバーである。

意識が遠くなりそうである。実際視界が霞んでいく。

 

「…………」

「あ、アスラン!?」

 

アスランは卒倒した。キラが急いで介抱の為に彼の頬を遠慮なしにバシバシ叩いたみるが反応はない。トリィも一緒に嘴でつつく。容赦なく。

 

「アマキ~~!!お前はいつもいつもトラブルばっか持ち込みやがって!今日という今日はげんこつお見舞いしてやるっ!」

「暴力反対っ」

 

カガリからの攻撃に逃げるためアマキは脱兎のごとく逃げ出して見守っていたムウのところまで走るとその逞しい背中に隠れた。

 

「おい!俺を巻き込むなっ」

「助けて~、ぎゃー」

「アマキさんは本当に学習しないわね、頬を伸ばしがいがあるわ~」

「ぜひ今度こそ私にもやらせてくださいっ!」

 

マリューが喜々としてお仕置きを実行するとナタルが瞳を輝かせ興奮してマリューの後ろに並んだ。

 

どっと笑いが溢れ場が一気に和み、ミリアリアはシャッターチャンスをカメラを構えた。

 

フレームに映る皆は心底笑顔だった。

 

アークエンジェルは時間が許す限り修繕作業にあたることになりまたドックに収容された。その間やれることをそれぞれが行っている間、キラの介抱によってアスランは無事に意識を取り戻し、ニコルが生きていると改めて聞かされたときには嘘ではないと歓喜の涙を零した。しかしアマキに関しては極力触れたくないので自爆したことも突っ込まずあえて口にはしない。ストレスによる頭痛なるものを感じて眉間を抑えながらアスランは言った。

 

「……事情は大体把握した。ニコルはプラントでラクスと共に身を潜めているとな。…しかしキラ、それは」

「うん。大変だってことは解ってるさ。……ありがとう」

「すまない」

 

カガリが二人分を運んできてくれ、それを軽く口に含んだ。

 

「……でも、仕方ない。僕もそう思うから。カガリのお父さんの、言う通りだと思うから。オーブが地球軍の側に付けば大西洋連邦は、その力も利用して、プラントを攻めるよ。ザフトの側に付いても、同じことだ。ただ、敵が変わるだけで。それじゃぁしょうがない。そんなのはもう、嫌なんだ。僕達は。だから…」

「しかし…!」

 

説得させようにもキラの決意は固いのはアスランだって知っている。だからと言って仲たがいしていた親友を再び会えたのだ。むざむざ死地に赴かせたくはない。勝ち目のない戦いであろうとも。だが現実はそう簡単ではない。現状その大きな亀裂が自分たちの間に起こったのだ。カガリは二人の話に耳を傾け無粋に口をはさむことはなかった。

 

「…僕は、君を殺そうとした」

「うっ…」

「でも…僕は、アスランを殺したかったわけじゃない。アマキは例外でね」

「ああ。アマキは例外だ。だが…俺は…お前を殺そうとした…」

「…僕もさ…」

「………」

 

結局殺し合いの連鎖に終わりはないのだ。どこかで終わらせなければ。

 

「アスラン。戦わないで済む世界ならいい。そんな世界に、ずっと居られたんならどんなにいいか。…でも、戦争はどんどん広がろうとするばかりで…このままじゃぁ本当に、プラントと地球は、お互いに滅ぼし合うしかなくなるよ」

「……」

 

そうなったら世界から人間という種は消え去るしか解決方法は見つからない。それでは本末転倒だ。

だからこそキラは選んだのだ。決意を込めた瞳はゆるぎないものだ。

 

「だから、僕も戦うんだ。守れる力があるから。守りたい人達のために使うって決めた」

「キラ…」

 

その姿がアスランには眩しすぎた。ここにいる人たちは皆決断したのだ。それとは反対に自分はどうだ。親の言われるがままのポストに座りそのままの命令を受けている。自分で決めたわけじゃない。言われるままのレールだ。これで本当にいいのかと自問自答する日もある。そこで悩むアスランにキラはストレートに誘いをした。

 

「だから、アスランも一緒に戦ってくれないかな。僕達と一緒に」

「…キラ…!それは…」

 

お互いにわかっている。ここで再会できたことが奇跡であると。もう、この場所でしか共に過ごせる時間はない。アスランが決断しない限り。だからこそ強制はしない。

 

「もう作業に戻らなきゃ。攻撃…いつ再開されるか分かんないから」

「…一つだけ聞きたい!フリーダムには、ニュートロンジャマー・キャンセラーが搭載されている。そのデータ、お前は…」

「ここで、あれを何かに利用しようとする人が居るなら僕が討つよ。その覚悟はあるから」

「……」

 

そう言って作業に戻ろうとしたキラだったが、アマキが手を振ってキラに呼び掛けてきたからそちらのほうに向きなおった。

 

「おーい!キラー」

「どうしたの」

 

どうやら急いできたらしい少し息が上がっていて、ついキラは自分の飲みかけのコップを差し出しアマキはそれを受け取って飲んだ。

 

「……ぷはっ……。実はさ、久しぶりにアークエンジェルの部屋に帰ったらルルが拾い物してきたみたいで吃驚したよ。部屋に人がいるんだから」

「へ?」

「なんでか知らないけどシーゲルさんが買い物袋から出てきて困ってるんだ。今マリューさんのところへ案内してるけど一緒に来てくれない?」

「え」

「…俺は耳がおかしくなったか?言葉の意味が理解できないんだが」

「いや、間違いなく僕も聞いてるから大丈夫だよ、アスラン」

「こいつ、何言ってんだ?」

 

カガリからの突っ込みはとりあえずスルーしておいて。

確かにそこは指名手配中のシーゲル・クラインの姿があった。プラントにいるはずでは?

だがアマキに着いていき艦長室に行けば目の前にいる。座ってる、コーヒー飲んでる、元気そうにしている。さすが元プラント最高評議会議長だけの貫禄がある。いや、そういうことじゃない。大物の登場にマリューとムウは困った顔していた。

シーゲルは自分の置かれている状況が理解しているのか少し疲れた顔をしていたが、キラ達が部屋に来ると嬉しそうに目じりを下げた。

 

「やぁ、キラ君。少しぶりだね」

「どうも、シーゲルさん」

 

キラはさらっと挨拶を交わすがアスランはそうはいかない。

 

「それにアスラン。元気そうだね」

「……はぅ」

 

アスランはまた卒倒した。

 

「アスラーン!」

 

キラが慌てて抱き起すとアマキが心配そうに近くでしゃがみこんだ。

 

「アスラン倒れてばっかりだな。ちゃんと栄養取れてるか?」

「たぶん、そういうことじゃないと思うよ」

 

呆れながらそう突っ込むキラだがなんとなく状況は把握できた。どうやら暗殺を恐れたラクスがシーゲルを買い物袋に頭から被せて強引に突っ込んだようだ。それで四次元をさ迷っていたところちょうどルルが散歩しているところへ助けられここに来たということらしい。

 

「いやー、フレイが中に入った時はちょっと引いたけど意外にイケるもんだね」

「そういう問題じゃないって」

「でもまぁどうせいつかは宇宙に上がらなきゃ行けないからね。ラクスのところ行かなくちゃ」

 

開き直るアマキにシーゲルは同意するように頷き、カガリの方へ向いた。

 

「君たちの状況は分かった。微力ながら私にできることがあるなら協力しよう。ラクスも世話になっていることだしね」

「いや、お父様になんて説明すればいいのか……」

 

キラやアスランでも説明しにくいことだ。娘ならもっとだろう。

妙なプレッシャーを与えていることも気が付かずにアマキは気安くカガリの肩をポンポンと叩いた。

 

「そこはカガリがちゃんと言わなきゃ!よろしく!」

「テメー!他人事だと思って!!」

 

とんでもない問題を押し付けられカガリは衝動的にアマキの襟首をつかんでぶんぶんと怒りのままに振り続けた。

 

その後、慌ただしく指示を出す父ウズミに申し訳なさそうにシーゲル本人と一緒に説明をしに行ったときにはさすがに頭がやられそうになったのか、飲み薬を飲んでいたウズミがいたという。




ルル「ヒロッテキタ。ホメテホメテ!」
アマキ「よーくシーゲルさん拾ってきたね。偉い偉い!」
ルル「ルル、エライ?エライ!」
アマキ「よし!ちょっとだけ遊んであげる!いけっ、豪速球!」

(アマキ、ルルを掴んで思いっきり投げる)

「ぐはっ!」『ゴスッ』

ルル、思いっきり通りすがりのアスランにあたる。

「ああ!?」

アスラン、倒れて沈黙。

「アマキ~~!!」

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