腹減り少女はSEED世界で爆発少女にレベルアップする   作:サボテンダーイオウ

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PHASE-05消えるガンダム

モニターに映るのは、銃を携えたユーラシア兵が次々とアークエンジェルへ侵入する様子。

フレイはサイの腕にしがみつき、声を震わせる。

 

「なにこれ…なにが起きてるの、サイ!」

 

「……まんまとハメられたな」

 

キラはしっかりアマキの隣に陣取り、声を潜める。

 

「アマキさん、どういうこと?」

 

「手柄を独占したいんじゃないかな。狙いはモビルスーツとその技術…だろうね」

 

一同に沈黙が落ちるが、アマキだけは平然と笑っていた。

 

「あはは、大丈夫。黙って座ってれば済む話さ。特にフレイ、いつも一言多いから静かにね」

 

「アマキさん、ひどっ!」

 

「可愛い顔が台無しだよ、笑って笑って〜」

 

言われて頬を染めるフレイ。本人曰く、サングラス姿のアマキは“美人枠”らしい。

フラガからは「余計なトラブルを避けろ」とサングラス装備を勧められていた。

やがて、突入した兵士たちが食堂までなだれ込む。

 

「動くな」

 

「大人しくしろ」

 

まるで予行演習かと思うほど皆が静かに従っている。

兵士側が「やけにおとなしいな…」と首を傾げるほどに。

数分後、艦長らは別室へ連行されていった。どうやら指揮系統を分断されたらしい。

ランチプレートをもぐもぐ食べながら、アマキは状況を分析。

 

「人質とられたら面倒だなぁ……こっちが揺さぶりかけるべきか?」

 

キラが必死に話しかけても、アマキは上の空。

 

「アマキさんってば!聞いてる?僕の話!」

 

「……遠隔操作ってできないかな。ガンダムの」

 

「え?話飛びすぎ」

 

アスランやトリィの話まで飛び火していくが、やがてアマキはぽんと提案する。

 

「なぁキラ、手紙でも書こうか?」

 

「ここで?人目あるよ」

 

「嫌だったら途中でやめればいいさ。便箋もあるぞ」

 

冷蔵庫の買い物袋から便箋を持ってくるアマキ。あらゆる事態を想定しているらしい。

こそこそと書き始めるキラ。だが徐々に熱が入り、気づけば20枚以上──

空気が異様になり、誰も近づけない。

 

「キラ、あんな隅っこで何してるんです?」

 

「熱々のラブレターだよ」

 

「ラブレター!?」

 

即座に沸いたミリアリアの反応に、慌てて訂正。

 

「違う!キラの幼馴染への手紙!」

 

「…少年ね?」

 

「はいはい」

 

封を閉じたキラがよろよろ戻ってくる。

 

「書けた……」

 

「お疲れ。ちょっとスッキリしたろ」

 

「……うん。ありがとう、アマキさん」

 

その封筒は、まさか本人の手に届くなど考えもしなかったキラであった。

 

突入してきた偉そうな提督風──ずんぐりむっくりハゲチャピンが命令を下す。

 

「あのMSのパイロットと技術者は誰だ」

 

「私だ」「僕です」

 

二人が同時に立ち上がると、チャピンは怪訝な目。

 

「む……潔すぎて逆に怪しい。そこのオヤジが本物では?」

 

「んなわけねぇだろ」とマードックが食い気味に反論。こうしてアマキとキラは、格納庫へ連れて行かれた。

 

「OSロックを解除してもらおう」

 

「はいはい、まずはそこからですね」

 

アマキはニヤリと笑い、エリスへ乗り込む。キラもストライクへ。表面上はロック解除だが、裏で仕掛けを弄る。そこでアマキが棒読みで叫んだ。

 

「あ〜〜!自爆装置押しちゃった〜〜!」

 

「なにっ!?」

 

「カウント始まっちゃったよ〜!どうしよ〜〜」

 

画面に数字が現れ、皆、騒然と技術者たちがパニックで逃げていく。

天井が揺れ、爆発音が響く中、その混乱に乗じてアマキは動き出した。

 

「キラ、行くぞ!」

 

キラが兵士を蹴り落とし、二人はコクピットを閉じて出撃する。

ストライクはソードストライカー装備へ。外ではすでにザフトと思われる部隊がアルテミスを攻撃中だった。

 

「キラ!ブリッツが来るぞ!」

 

「ほんとしつこいよアイツら!」

 

『見つけたぁ!』

 

──もはや執念深さはストーカー級。二機で代わる代わる迎撃しブリッツは歯が立たず、撤退する。爆発をかき分け、アークエンジェルとともにアルテミスを脱出した。

 

おまけ

キラとアマキの会話

 

「アマキさん、自爆装置ってなんのこと?」

「あぁ、あれ?カップラーメンの時間教えてくれるやつ。3分タイマー」

「カップラーメン・・・」

「もしかしたらご飯食べる暇もないくらい忙しいかもしれないだろ?だからプログラミングして作ってみた。案外役に立つもんだ」 

「まずガンダムの中でカップラーメン食べちゃダメだよ」

「食べるかもしれないって話。仮定だよキラくん」

「仮定でもそんなもの作らないって」

「私の才能だよキラくん」

「無駄遣いな才能だよ」

「人生楽しんだ者勝ちってね」

「・・・」

「なにはともあれ次へいってみよー」

「はぁ」




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