僕と妹紅は数日かけて都についた。スキマを使わないので当然移動速度は遅くなるし少し準備していたからだ。主に僕が化けるのの。流石に狼の姿で入ったらまずいと言われたので化けることにした。妖力も抑えないといけないのでいろいろ調整していたのだ。とりあえず今の僕の姿は黒のショートに紺色の着物に眠っている黒い子狼が刺繍されている。人間の姿は動き辛いから嫌なんだけどな。一番四足歩行が楽だ。
都では陰陽師と呼ばれる者たちが妖怪退治をしている。その中でも
霊力で探したのはいいけど行き会ったのは大きい屋敷だった。もちろん警備の人とかいるわけで入れない状態だ。多分スキマいじって入っても晴明にはばれるだろう。しばらく晴明が出るのを待ってみようかな。
「妹紅何かいい案ない?」
「ここから呼んでみるのってどうかしら。もしかしたら出てきてくれるかもよ」
「晴明を見てみたいけど、僕一応妖怪だから退治されないだろうか?」
「流石に陰陽師が害のない妖怪を滅することなんてしないはずよ」
「そうかな?まあ一回呼んでみる?呼ぶなら妹紅よろしく」
「わかったわよ。言い出したのは私だし」
妹紅は大きな声で晴明の名前を呼んだ。すぐに門番の人が来て僕たちは怒られた。子供のいたずらは余所でやれと言われた。でも、説教の途中で中から誰かやってきた。とても優しそうな人だ。
「君たちがさっき私を呼んだのかな?」
「はい。そうです」
「なかなか勇気があるね。家に上がってきなさい」
「ですが晴明様」
「構いませんよ」
「はっ、申し訳ありません」
「「それではお邪魔します」」
僕たちは晴明の言われた通り屋敷の中に入った。やはり大きかった。僕たちは応接室に案内された。
「何の用ですか?妖怪」
「やっぱり気づかれてた?」
「微弱ながら妖気が出てましたし」
「結構抑えてたんだけどな。でも都に危害を加えるつもりはないよ。ただ都一の陰陽師に興味があっただけさ」
「私としては貴方に興味がわきますけどね。ふつう妖怪ならば陰陽師を避けるはずですから」
「僕はそこらにいる陰陽師には負けるつもりはないよ」
「そうですか。君に質問します。貴方は人を食べたことがありますか」
「ないよ。何人かは理由があって殺したけど」
「そうですか。なら君は滅しなくても大丈夫です」
「ありがとうございます。晴明さんちょっとわがままに近いけど陰陽術教えてくれませんか?」
「構わないですけど。貴方なら霊力もなぜか持っていますし。そちらの子も陰陽術を習いまか?」
「はい。お願いします」
こうして僕と妹紅は晴明に陰陽術を習うことになった。妹紅は一人になったとき外での護身術がないから心配していたけどこれなら安心かな。
「今日から君たちはここで暮らしてもらいます。衣食住には問題ないでしょう。ただ、周りには気を付けてくださいね。いついかなる時も陰陽術師は狙われていますから」
「「ありがとうございます」」
僕らの場合死ぬことはなそうなんだけど。僕は念のため生と死の境界をいじっておいた。