僕は数えきれないほどの年月を旅した。僕はどうやら普通の動物とは違く長く生きていた。姿はあの時と変わらない子供の狼だ。最近は人という生き物が生まれてきた。人は猿みたいな生き物だけど猿よりも賢かった。人は集まり集落という場所を作りそこに住んでいた。たった一つの集落だけ普通の集落とは違いわけのわからない大きな建物が建っていたり、空を変なものが飛んでいたりしていたからだ。なぜかその集落だけは発展していた。何があったかわからないけど僕は興味本位でその集落に入ることにした。
集落の中には変な格好をしていた人たちがいた。何人かは僕を見てかわいいとか言っていた。あと何回か触られた。多分狼ではなく犬と間違えられているのだろう。だから襲うことをしないのだろう。僕は一軒の家の前に止まった。文字は読めないから何が書いているのかわからないので見ていると中から人が出てきた。とても頭のよさそうな女の人で僕を見ると何やら驚いていた。多分僕という存在が珍しいのだろう。女の人は僕を抱えて建物の中にいれた。女の人のかっこうはさっきあった人とはまた違った格好だった。
「私は八意×××よ。発音しにくかったら永琳でいいわ」
と言った。僕は口を動かしてまねるように
「えーりん」
と言った。僕は一応何度か喋れる練習をしていた。動物だから人とは会話できないし人は僕たちの言葉をわからない。意思を伝えるために練習した。一応この集落の人たちの言葉を聞いて外で練習していたのだ。
「でも凄いわね、動物が人の言葉を話せるなんて。貴方一体何者なの?」
「ぼくはなにものかわからない。あとなまえもないよ」
「それは面倒ね。名前は私が考えてあげる。とりあえずはその汚れた体を洗いましょう」
と言って永琳は僕をまた持ち上げて別のところに連れてった。永琳曰くお風呂というらしく毎日汚れた体とかを洗う場所らしい。僕はそこまで汚れているのかな。今日もここに来る前に川で軽く水浴びをしていたんだけど。僕はそこで永琳と一緒にお風呂に入った。温かい水も結構いいなぁ。石鹸というものを使われたのは嫌だったけど、流した後はさっぱりした。体も乾かしてくれたので気持ちよかった。