多分朝なのだろう。なのに僕の目の前は真っ暗だった。昨日の寝るときの体勢は出入り口に向かって寝たから正面が外につながっているだろう。紫の能力で外に出る。出口を掘って出るんじゃなくてスキマで出た理由は僕を閉じ込めたやつを閉じ込めるためにだ。周りを見渡してみると、草むらに二人ほどの頭が出ていた。
「ふっふっふ。今頃あの犬泣きわめいてるはずね」
「ねぇ早く逃げよう?あの犬って妖怪ぽかったし」
「そんなのないない。だってあんな間抜け顔で寝ていたんだよだから「誰が間抜け顔で寝ていたの?」だからーあの洞穴で寝ていた犬…え?」
「もう一度聞くけど、誰が間抜け顔で寝ていたの?」
「ばれた。にげろー」
「誰かたすけてー」
妖精二人は左右に逃げて行った。二兎追うものはなんたらっていうし片方ずつ捕獲しに行きますか。
三十分くらいで妖精二人は捕まえられた。やっぱここから生まれ多分この地理に慣れているから捕まえるのに苦労したよ。
「さて、お二人さん。どうして穴を埋めたのかな?」
「悪いことはしてないよ!私たちはただ悪戯がしたかっただけ。だからもう帰っていいでしょ」
「ごめんなさい。もうしません」
弱気な妖精は反省しているようだ。もう片方の強気な妖精のほうは非を認めないでいる。
「理由もちゃんと言える?」
「そ、それは犬さんの寝ているところを閉じ込めたことです。さーちゃんにもあとでちゃんと言っておきます。だから今回は見逃してください」
「きーちゃんは謝らなくていいよ。悪戯することが私達の特権なんだし」
気の強いほうはさーちゃんっていうのか。もう一人のきーちゃんは妖精でも頭のいい部類というか臆病なのかな。
「きーちゃんだっけ?そっちは許すよ。もう片方のさーちゃんにはお仕置きの必要があるね」
「妖精の悪戯位見逃したっていいじゃん」
「さーちゃんもうやめようよ。今なら見逃してもらえるんだから」
「絶対に謝らないよ!」
「じゃあお仕置き決定。今からさーちゃんを僕がさっき寝ていたところに閉じ込めよう」
「なにこれぇぇぇ…」
ということでスキマで仮寝床だったところに送った。二人でやったんだから力合わせればすぐに出れるだろうし。
「さーちゃん。大丈夫ー?だから妖怪には悪戯やめようって言ったんだよ」
きーちゃんのほうは僕が寝ていたであろう穴のところで土を掘り返しながら呼びかけをしている。さーちゃんのほうは気絶しているのか返事はない。
「僕はもうこれでいくからさ。でももうこんなことしないでよ。僕じゃなかったら半殺しかもしれないし。もっとひどいと一回死ぬよ?」
「わ、わかりました。もうこんなこと絶対しません。ちゃんとさーちゃんに言い聞かせますから」
「それならよし。もう会うことなんてないけどね。それじゃあさようなら。あと僕は犬じゃなくて狼だからね」
「えっと間違えてすみませんでした。さ、さようなら」
あーすっきりした。妖精って臆病だと頭がよくなるっぽいな。いつか暇だっただいろいろと実験してみようかな。さて、目的地に向かわないと。普通に走っても夕日までにはつくだろうし。
さーちゃんは強気な妖精で赤髪の短髪。白いベレー帽をかぶっている。本名はサクリ
きーちゃんは弱気な妖精で水色の長髪。横に黄緑色のリボンをつけている。本名はキトネ
今回は読まなくても関係ない話です。