あれから一週間がたった。何とか理解できる分の能力は使えるようになった。でも本人たちよりかは理解できていないのか制御がうまくいかない。あと一週間ぐらい時間があればそれなりに戦えるようになっていたのかもしれない。基本はみんなの能力を理解することに時間を使ってしまったため子の中じゃ僕は弱いほうだ。僕の能力には条件があって、
能力を使っているとき他の能力を使えない(たとえば朱炎の能力を使っているときにキリネの能力は使えない。だが、能力で出たものが残る場合残ったものはそのままでも他の能力は使える。たとえばあらかじめ空気の壁を作った後火を出しても空気の壁は残っている)
理解度によって能力に差が出る(たとえば20%理解している能力を使った時よりその能力を40%理解すると攻撃系なら威力が二倍ほど上がる)
などがある。僕はこの一週間みんなの能力をより理解できるように、より効率的な戦い方ができるようにと試行錯誤してきた。妖怪たちは待ちきれず今日人間たちの住処に突撃するつもりらしい。人間たちはいつでも迎える覚悟があるらしく偵察に行った妖怪が殺されかけるところだった。この行動により妖怪たちは怒りを増したのだ。妖怪たちは夜を待っていた。妖怪の力が増すのは夜、それも満月の時だ。それまで僕は理解している能力の確認とまだ理解していない能力の理解に勤しんだ。
そして夜になった。妖怪たちは国に一斉に攻撃を仕掛けた。朱炎は最大威力の火炎弾を放ち、キリネは人たちの足元や砲弾の射出口に空気の塊を作った。ほかの妖怪たちも自分の使える妖術や能力最大限に使って人間たちを襲っていた。
人間のほうはレーザーサーベルなるものを使ったりしながら妖怪たちを倒していった。なぜか妖怪たちは回復もしない。多分あのレーザーサーベルとかには特殊な加工をしているのだろう。僕は遠くから見ていた。流石に僕の出る幕ではないからだ。時々空気の壁を作ったりして砲弾の攻撃からみんなを守ったりしてる。今のところ人間たちのほうが不利だ。なにせ砲撃しようにもキリネや僕の能力を使って砲弾を使えなくしているからだ。むやみに使おうとすると暴発する。僕のほうは妖力には問題はないがキリネは戦場に出ているから消耗が激しそうだ。僕はできるだけキリネを消耗させないように頑張った。
妖怪たちが有利だったが今度は人間が有利になってきた。レーザービームなどを使ってくるようになってきたのだ。これは光みたいなものだから空気の壁では防げない。レーザー砲のほうを何人かの妖怪と朱炎が壊してくれている。僕は惑わす程度の能力を使い人間を惑わした。見方が敵に見えるように惑わした。この時は能力を持っている妖怪も手伝ったので何とかできた。これで戦況が一変した。人間側が不利になってきた。人間は何か合図をしたらしく人間たちは建物の中に入っていった。何か企んでるのだろう。何人かの妖怪が建物の中に入ろうとしたが門ふさがれていて入れない。僕は逃げてという合図を出す。火を操る能力で模様を作るのだ。朱炎たちはそれに気づいたようで逃げていく。何人かの妖怪が残ってしまった。ちょうど朱炎たちが逃げ出した時に国から何かが発射されていた。あれはなんなんだ。僕はできるだけ早く逃げてという合図に変える。残った妖怪たちも合図に気づき逃げ始めた。だが気づくのが遅すぎた。地面に当たった発射物は爆発した。中から何かは破片らしきもの出てきた。逃げ遅れた妖怪たちが全員やられてしまった。人間はなんてひどいものを作るんだろう。朱炎たちが少しして戻ってきた。何人かは破片で少し怪我したらしい。毒がないだけ助かったといえる。妖怪たちの数は減っていた戦闘開始時の人数の三分の一ぐらいの数だった。どうしようかな。確か最近理解した能力に原子を操る程度の能力みたいなのがあったっけ。永琳の家にあった本では原子爆弾という名の危ない武器があったはず。その原理を使って爆発を国の中に起こせれば勝てるかもしれない。そう考えた僕は明日のために原資を操る程度の能力で爆発させる練習をした。
僕は一人で国の門の前に来ていた。やはり門は閉ざされていた。国の中での生産ラインで食料の問題はないので持久戦は無理だ。僕は練習した通り原子を操り始める。原子爆弾とは原子核を人工的に破壊し、それから発せられる大量のエネルギーを爆発させるのが原子爆弾の仕組みだったはずだ。僕はプルトニウムという元素を国の中に集め原子核を破壊した。僕は急いであらかじめ作った穴に入り土で蓋をし空気の壁でさらに閉じた。これで国の人たちはいなくなったのだろうか。疲れ切った僕はそのまま眠ってしまった。
僕が次に目を覚ましたのは地面の上だった。僕は土の中に埋まっていてそこで眠っていたのに何で地表に出ているのだろう。辺りを見渡すと一人だけ僕のそばに立っていた。あの角は朱炎だ。なぜか朱炎は動かない。
「朱炎?起きてるの」
「…ああ。やっと目が覚めたのか。すまないな私はこれが限界だったよ。人間どもはあの後土の中から十人くらい出てきてね、私たちは楓を見つけるために門の近くにいたんだ。だから見つけられて戦闘になった。みんなやられちゃったよ。もう私も生きられないだろう。だから、さようならだ」
「朱炎?」
朱炎は前を向いたまま動かなくなった。僕は初めて泣いた。僕はみんなの亡骸を集めて最初に朱炎たちにあった場所にお墓を作った。戦闘に参加しなかった妖怪たちが何人か残っていた。その妖怪たちに戦争は終わったと伝え僕はここを去った。僕はまた一人になった。
キャラクターの姿
朱炎は赤い短い髪に白い角が勇儀みたいなところに角が生えた鬼です。
キリネはチルノとルーミアが混ざった感じです。