僕はいろいろなところを巡った。人はもういなくなったらしい。代わりと言っては動物の数が増えてきた。僕はだれもいなそうなところで妖力の使い方練習をしていた。たまに大きな動物に襲われることがあるが僕は話をつけれるのなら話をつけ、それでも食べようとするやつらは全員強制的に追い返した。僕は周りの動物からは嫌われていた。数年たっては移動するという生活を繰り返した。住みやすい場所もあれば住みにくい場所もある。たまに自分で穴を掘って暮らすこともあった。そんな毎日を過ごしていたのだが退屈すぎた。嫌われ者は嫌われ者で結構きついなぁ、精神的に。
そんな日々から数年。あまりにも退屈だったので僕は寝ることにした。妖怪なので寝なくても大丈夫だけど暇つぶしにはちょうどいい。僕はまず葉っぱなどを集め、即席のベッドをつくった。次に洞穴の出口を壊し、多少空気が入るようにした。これで眠る準備はできた。あとは永琳からもらった薬の中にある睡眠薬と妖力を抑えるを飲む。確か即効性だったはず。僕は軽く体を動かした後眠気が僕を襲ってきたので眠ることにした。
少女睡眠中…
目が覚めると誰かに抱きかかえられてる間隔がした。振り向くと女の人が寝ていた。なぜこんなところに?ここは閉鎖したんだけどな。僕が動いたので女の人も起きたようだ。見たところ寝ぼけているようだった。
「おはようございますわ。ではお休み」
女の人はまた眠ってしまった。僕は抱き枕にされてるらしく動けない。僕はとりあえず女の人を起こすことにする。女の人に空気の塊を当てる。久しぶりに使ったから少し加減はできなかった。
「うげっ…」
女性としては言ってはいけない声が聞こえた気がしたがとりあえずは起きたようだ。
「酷いですわ。こんなおこしかたをするなんて。もうちょっと優しい起こし方というものがありますのに」
「そんなことより何でここに入ってこれた。ここは封鎖したはずなのに」
「簡単ですわ。私の能力を使ったまでです。申し遅れましたわ。私は八雲紫と申しますわ」
「僕の名は黒楼楓だ。八雲紫さんあなたの能力ってなんですか。何でここに入った」
「ただ私は大きな妖力を感じたので来たまでですわ。そしたらあなたが眠っていたので起きるまで私も眠っていたまでですわ。そして、私の能力は『境界を操る程度の能力』ですわ。あと紫でいいですわ。」
「だからって僕を抱き枕にするのか。酷い奴だなぁ。僕は『理解した能力を使える程度の能力』を持っている。だから紫の能力を説明してもらえないかな」
「それは嫌ですわ。面白くなさそうですし。自分で考えてみなさい。それでは失礼しますわ」
酷い。紫はスキマみたいなものを作り出すとその中に入っていった。境界を操る程度の能力か。ここに入ってこれたってことは概念的な境界を操ってここに来たはずだ。ここは洞窟「内」だ。紫が入ったってことは紫は「外」にいたはずだ。ってことは外と中の境界ってものがあるはずだ。それでこの中に入ってきたのだろう。少し試してみよう。外と中の境界線をイメージする。僕はその境界線を超えるイメージをする。何やら紫がさっき出していたものが出てきた。僕はその中に入ると外に出た。多分今のところもっとも使える能力だ。
「子供の狼だわ。おいしそうね」
そんな声が聞こえてきたと思ったら、あたりが真っ暗になった。何も見えない。
「それじゃあいただきまーす」
僕は火を操る程度の能力を使って僕の周りに火を出した。
「あつい。これじゃあ食べれないわね」
「とりあえずこの暗闇をどうにかしてくれるかな。これじゃあ周りが見えないよ」
「わかったわ」
そういうと暗闇が晴れた。僕の正面に金髪の少女がいた。この子も妖怪だろう。
「火を使うなんて聞いてないわよ」
「僕は言ってないからね。僕の名前は黒楼楓。君の名前はなんなの?」
「私の名前はルーミアよ。能力は『闇を操る程度の能力』ね」
「僕の能力は『理解した能力を使える程度の能力』だよ」
「便利な能力ね。食べれなそうだから私はどっかに行くわ。それじゃあね」
「さようなら」
闇を操る能力か。結構わかりやすい能力だな。外に出たことだしまた旅に出るか。