何事も無く日々を過ごしている泰斗
なのは達はあいかわらずイチャイチャしていた ジュエルシード集めも頑張っている
そしてユーノは完全に空気になっている……
「(どうでもいいけどな)」
「えぇ!?」
完全にへこんで止めどなく涙を流すフェレットユーノ以外は平穏な日々が過ぎていった
そんなある日
「午前の授業が終わったな」
と軽くのびをする泰斗
《お疲れ様です、マスター》
と念話で話すルミナ。そして弁当を出した瞬間
世界が一変した
「『なっ……!?』」
同時に驚きの声を上げ固まる泰斗とルミナ
何故なら一瞬にして辺りが漆黒に染まり泰斗とルミナ以外が全て静止していた。
なのはやフェイト、アリサ達はもちろん、折戸と網崎も黒く染まり固まっていた
「なんなんだ……一体……」
『どどどどどどどうどうどうどうななななななっちゃたんたんたんたんたんででででででででしょうか~~~〜!?』
未だに唖然とする泰斗に動揺しまくりのルミナ
「……外も見てみるぞ」
と教室の窓から外を見る泰斗とルミナ
「なっ!? ……黒い……太陽……何だあれは……」
『何だか…凄く嫌な感じがします…重苦しいです』
窓から見たものは空に禍々しく輝く黒い太陽と黒と静寂が支配する世界だった
「……何かが近付いて来る」
『えっ!?』
窓際から廊下を見ながら言う泰斗に驚きの声を出すルミナ。
同時に廊下に向かって走る泰斗はドアを勢い良く開け廊下に出た。そこで見たものに、驚愕して又固まってしまう泰斗
廊下に佇む異形の化け物
人型ゾンビの風貌だが顔が上に3つ胸に1つ付いており腕が右に4本、左に3本、長さがバラバラで生えている化け物が居れば顔が2つに腕が右に2本左に3本付いてる者など数も長さもバラバラな化け物が何体も立っている。
それらが、何処から途もなく涌いて出てきて全て泰斗に向かって来ていた
「何なんだ。こいつらは……」
『っ……ヒドゥン』
「ヒドゥン?」
『隠れし闇に蠢く者』
「何故その事を……それに何時もと雰囲気が違うけど大丈夫か?」
『……へぅ? 私は何を??」
「(わざと惚けている様には見えないな)」
「私はBJ着なくていいのか?」
『はっ!? そうでした。マスター!」
「セットアップ! ……変化がないが」
『そん……えぇぇ!? 大変です。魔法が使えません!』
「使えない!? (そう言えば世界が変わってから魔力を感じないな) どうしたものか」
考えている間にヒドゥンはジリジリ近付いていた
『レアスキルを使って……その為の能力』
「何!? って本当にどうしたんだ? ルミナ」
雰囲気と話し方が違う為不思議そうにする泰斗
『……ほゃ? ……あれ、どうしたんですか?』
「(ルミナは判ってない? そんな事より今は)」
何時もと様子が違うルミナの事はおいといてヒドゥンに対して構えながら左手でルミナを掴む泰斗
『マスター?』
きょとんとした声を出すルミナ
十字架の下側に持ち直すと一気に引いた。すると長さ30cm程のチェーンが出てきた
『ふぅっひゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!? ///』
何処か色っぽさが混じった声を上げたルミナ
「(何だ今の声……) おっと、当たるか」
ルミナの声に一瞬驚きながらヒドゥンの攻撃をかわし距離を取る泰斗
チェーンを持つ左手に力を入れた瞬間、チェーンの長さが30cmから1m以上の長さに伸びた。更にチェーン全体を炎が纏っている
『ふゃぁ〜〜……あっ!? これって』
「ゴーストライダーの能力、地獄の業火……ヘルファイアだ」
と言いながら襲いかかって来るヒドゥンに向けチェーンを振るう泰斗
チェーンはヒドゥン達の顔や胸を削った。そして削られた所から燃えて炭となっていくヒドゥン
最後は全身炭と化して崩れ落ちた。次々と倒れていくヒドゥン。最後の1体を倒して辺りを見回した
「終わったか。しかし、何だったんだあいつら……ルミナ、ヒドゥンとは隠れし闇に蠢く者とは何者なんだ?」
『えっ!? 私は……この世界に囚われた哀れな霊(たましい)の集合体……あれ?』
一瞬慌てるルミナだが、抑揚の無い声で答えた後直ぐ元に戻って不思議そうにする
「(たましいの集合体か)」
「ヒュギィァァァァァ!!」
『今度は何ですかぁ〜!?』
突如聞こえた雄叫びにあたふたした声を出すルミナ
「今の声は下からだな。下りるぞ」
『大丈夫でしょうか〜? 気をつけてくださいね』
不安気に言うルミナに頷きながら下りる泰斗。 そこに居るものを見た泰斗とルミナは
「『・・・・・・・』」
完全に固まった
数mはある大蜘蛛の化け物がいた。だが容姿は普通の蜘蛛とは違い脚の変わりに百本近い手が生えていた。
体表面に隅から隅まで人間の顔で埋めつくされ全て苦痛の表情をしている。大蜘蛛の顔も人間であり目は白く濁って口から上下2本牙が生えていた
「……ってぼけっとしてる場合か!」
我に帰りチェーンを振るう泰斗
だが
「何!?」
チェーンで削ると同時に背中の顔が1つ消え瞬時に傷が回復した。
そして消えた部分に新たな顔が表れた。続いてダメージを与えても同じ様に回復する化け蜘蛛
『ダメージ与えても直ぐに回復しちゃってますよ〜!?』
「切りがないな。どうする? (待てよ、こいつは霊の集合体だよな)」
そこである事に気付く泰斗。口からの触手をかわし一気に走り抜け顔へ張り付いた。化け蜘蛛は泰斗を捕まえようと触手を動かすが
「私の目を見ろ」
泰斗の目が化け蜘蛛の目を見たらビクッと体を震わせ固まる
「お前の霊(たましい)は罪なき者達の霊で穢れている」
泰斗の目に宿る炎……ペナンス・ステア(贖罪の目)に睨まれた化け蜘蛛は体中至る所から燃えだした
全身が燃え尽きるまで化け蜘蛛の目を睨む泰斗。完全に炭化したのを確認し離れてチェーンを振るった
すると音もなく崩れ墜ち漆黒の世界に消えた
そして
「この世界で戦える者がいるとはな」
「誰だ!?」
化け蜘蛛が居た廊下の奥から突然声が聞こえて驚く泰斗。コツコツコツと足音が聞こえて姿を現した。
英国紳士の格好をして金色の髪をオールバックにした男性が立っている
「倒した褒美に我の名を教えてやろう。名は ЁРЙБФЭЯ だ」
「『…………はい?』」
聞き慣れない言葉に驚く泰斗とルミナ
「人間には理解出来ぬか。そうだな……お前達の言い方では"神"といった所か」
「神だと!? あの白髭じいさんの仲間か?」
「白髭? ふん、あやつの事か……成る程、道理で戦える訳だ」
一瞬顔を歪ませるが、直ぐに戻し1人納得した様に言った
「何の事を言ってる?」
「とぼけるな。あやつの命を受けこの世界に来たのであろう」
「命をうけて? 確かにこの世界に転生してくれって言われて渋々やって来たけど……この世界は一体何だ? どうなっている?」
逆に問いただす泰斗に少し呆気に取られるが、直ぐに可笑しそうに笑い
「何も聞かされぬまま送られたか。あやつらしい、良かろう。教えてやる。まずこの世界を作ったのは私だ」
「(やはりな) 何の為に?」
「あやつ等が管理している世界を壊す為だ」
『そんな事駄目ですよ!』
「《落ち着けルミナ》 壊してどうする? あんたが変わって支配でもする気か?」
慌てるルミナに念話で落ち着く様に言い質問する泰斗
「あやつ等の世界に興味はない。全て破壊しψθΛжの世界に作りかえる」
「(また、聞き取れない言葉が)その割には手の込んだ事しているな。あんたが直にしないのか?」
「今は"制約"が架かってる故に出来ぬがな」
その時空間そのものが揺れだした
「何だ?」
『えっ?えっ?えぇ?』
「時間切れか。せいぜい我を楽しませてくれ」
「待て!……元に戻った?」
切り替わる様に元の空間に戻り辺りをキョロキョロ見回す泰斗
周りの生徒はいきなり泰斗が現れてびっくりしている
《あ、あの〜マスター。一先ず教室に戻ったほうが良いと思います》
《……そうだな》
念話で会話しながら途中落とした帽子と眼鏡を拾い教室に戻った
教室内を見ると今までの戦闘が嘘見たい思えてくる
「(だが、実際に戦った……あの白髭この為に私を転生させたな)」
因みに午後の授業は先程の事が頭から離れず全く集中できなかった
その夜、アパートにて
『マママママママスター、ままままままだででででででですかぁぁ〜~~!?」
「何も変化はないか?」
『ははははいぃぃぃ〜』
ルミナに魔法でおこした振動をあたえながら聞く泰斗
震える声で何とか応えるルミナである
帰ってからルミナにあの世界を聞いても変化が起きない為、色々試していたが全く駄目で今は振動を与えていた
「駄目か……なら」
徐にルミナを触り下から上に刺激を与える様に撫でた
すると
『あっ!?駄目で……ひゃん//それ……ふぅぅんん///』
今までと質の違った声をだすルミナに更に動きを激しくする泰斗。こいつSか? そしてルミナはM?
身悶える声を出すルミナ。暫く続けていたが
「結局解らなかったな。ルミナ大丈夫か?」
『はぁ……はぁ……はぁ……ふぁ?』
息も絶え絶えになってるルミナ
「今日は休もうか」
『でも……何も解ってないですよ』
「明日もあの世界に飛ばされるかも知れない。だから今は休もう」
『そうですね〜』
明日の準備を早目に済ませ眠りについたのだった
ー次ー
レアスキル
地獄の業火(ヘルファイア)
泰斗が使う灼熱の業火。チェーンに纏わす事は勿論自身が纏って防御も出来る。
贖罪の目(ペナンス・ステア)
本来は罪人の犯した罪と他人に与えた苦痛を本人に舞い戻り罪を悔い改めさせるもの
ここでは、ヒドゥンに対して使い罪が戻る訳ではありません
では