音楽が好きな君(仮)   作:君の半分を食べたい

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4話 俺は…

理久side

 

 

 

あれから俺は二度寝を噛まそうと思って寝ようとしたけど家の荷物の整理や何から何までやることをやってないで虹夏の家に泊まった事を思い出し、今の虹夏に抱きつかれながら一緒に寝てる状況、普通は嬉しいはずなんだけど逆に冷静になれて俯瞰して考える事が出来た。取り敢えず虹夏を起こす事にした。

 

「お〜い、虹夏起きろ〜」ユサユサ

 

「ん〜…あと5分……」

 

いやいや、可愛いけども…って違う。俺すぐ流されそうになる。

 

「起きないとイタズラしちゃうぞぉ〜?」ニシシ

 

「……////。」

 

俺がおちゃらけてみたら返事が返ってこず、顔を覗いてみるとそこには目を開け顔を赤くした虹夏がいた。

 

「おはよ」

 

「…うん…おはよぅ////」

 

「俺さ一旦家に帰って荷解きしないとなんだよね〜…どうしようかな〜」

 

「それって…私も一緒に行っていいやつ?」

 

「俺は良いけど…もう昼だし、行くならどっかでご飯食べてから家に行こっか」

 

「うん!分かった!私着替えるから…部屋の外で待っててもらえるかな?」

 

俺は虹夏の部屋から出て着替えるのを待つ事に、でもそんなに待つ事もなくすぐに部屋から出てきた。

 

「おまたせ〜!」

 

何と可愛らしい服装でしょう…。シンプルだけどTシャツにスカートだけど、虹夏が着るだけで何でも似合ってしまう。なんて罪深い女の子なんだ伊地知虹夏。てか、俺が下北沢高校に転校するって言う事言ったほうがいいかな?ま、転校してからのお楽しみでいいか。

 

「じゃあ行こっか」

 

靴を履き、ギターケースを背よって家を出た。あ、その前に…っと

 

「お邪魔しました」

 

よかったよ、昨日家出る前ちゃんと財布持ってきていて、自分からご飯食べようって言っといて忘れた〜とか言って虹夏に奢らせるとか絶対させたくないし、それは男として人間として最低だと思うから、ふぅ~よかった〜本当によかった〜!

 

「理久くんはさ引っ越して来たって事は、何処かしらの高校に行くって事だよね?どこに行くの?」

 

ん〜言うべきかな〜

 

「…ん〜、内緒 」ニシシ

 

「ふ~ん、いいよーだ!」

 

「いつかは分かるから、その時まで内緒だよ 」

 

俺は虹夏の顔を見て虹夏のおでこに指をコツンっと当ててそれを言ったら顔を赤くして照れてた。

 

「ほ、ほら、お腹すいたから早く行くよ!」

 

虹夏は俺の手を掴み走り出した。STARRYの前を通りすぎ、虹夏も走るのをやめたけど俺の手を握ったまま多分勢いで掴んだ事を忘れてるんだろうね。多分。何でもない様な話をしながらお店を探しいた。『何処で食べる?』とか『何食べる?』とか本当にどうでもいいような話でもそれがなんかそれがいい感じで結構好きだな〜。

 

話しながら歩いてると青髪の人が道端に倒れていた。俺は心配になり近づいて安否確認する事にした。

 

「君大丈夫?」ユサユサ

 

安否確認って言っても多分この子は女の子だから変なことは出来ないし、肩を掴んで揺すってみたらちゃんと目を開けたから生きてはいた。

 

「虹夏、この子生きて…って何その険しい顔。もしかして知り合い?」

 

「うん…この子は私の友達の山田リョウだよ!」

 

さっき虹夏が紹介した女の子は紹介されてすぐその場に立ち上がった。

 

「…よろしく」

 

「そんでもってこの男の子は私の幼馴染の神崎理久くん!」

 

「よろしく!理久って損でくれて構わないから」

「んじゃそういう事で」

 

「りょうまたね〜!」  

 

グゥゥゥゥギュルギュルギュルギュルッ〜〜!!

 

俺達が歩き出そうとしたその時目の前にいた青髪山田リョウのお腹からすごい音がなった。

 

「……あはははっ!鳴ったね〜!今から俺達もご飯行くけど…リョウも行く?」

 

俺がリョウにそれを言ったらめちゃくちゃいい笑顔していた。

 

「虹夏もいい?」

 

「…う、うん!いいよ!てか、リョウもしかしてまた雑草食べたの?」

 

は?雑草食べるって何?何かの暗号?それとも何かの隠語?……いやいや雑草食べるってもしかして本当に道端に生えてるあの雑草?  

 

「うん…雑草は無料だから…」

 

「そ、そっか〜…今日はしょうがないけど、これからはあんまり理久くんに甘えちゃだめだからね?」

 

「…分かった」

 

「っと…まぁ〜話も済んだろうから早く行こうぜ」

 

結局いいお店が見つからずSTARRYの近くにあるファミレスに落ち着いた。ファミレスの中は中々にお客がいて繁盛してる感じだった。店員に案内してもらい席に着いた。ここで俺はある事に気がついた、リョウに会う前にここのファミレスに2人で来ればよかったんでは?と…

 

「…くくん!…おーい!理久く〜ん!聞いてますか〜?」

 

「ん?なになに?どったの?」

 

「いやいや、もう決まった?って聞いてたんだけど全然答えが返ってこなかったから、どうしたのかな〜?って」

 

「俺はハヤシライスにするよ!君達決まってんの〜?」

 

「私、ピザ!リョウは?」

 

「ん〜無難にハンバーグも捨てがたい…けど、山盛りポテトもいい…。ん〜どうすれば…」

 

メニューを見て人生の分け目ぐらいにすごく険しい顔で悩んでいた。いや、こんな事で真剣に悩めるなんて山田リョウと言う女の子は幸せ者だな〜!

 

「いいよ〜、食べれるならいくらでも頼んでいいよ」

 

「え?いいの?」キラーン!✨️

 

何でしょうこの笑顔。俺はファミレスに入ったはずなのに美術館の絵でも見てるような感じに浸っています。でも、食べ物でこんな漫勉な笑顔ができるんだから俺も悪い気がしなくなってしまう。君って女は罪な女ですな。

 

「リョウ…。少しは遠慮しないよ…はぁ。ごめんね、理久くん。後で何か絶対リョウにお礼させるから」

 

「いいよいいよ!気にしなくて」

 

「ありがとう理久!大好き!」

 

「は、はぁ!?」

 

「に、虹夏、ここお店の中だから落ち着いて…な?」

 

虹夏が急に大声を出し勢いよく立ち上がるもんだからお店にいたお客さん、店員、全員が俺達の席に注目したので虹夏を落ち着かせた。そして俺は軽く『…お騒がせして、すいません…』と周りに謝ると何もなかったように周りは許してくれて雰囲気は戻った。勿論恥ずかしそうに虹夏もちゃんと謝った。そんでそれからは店員を呼び注文をした。虹夏がピザ。リョウはハンバーグプレートにカレー、山盛りポテト。俺はと言うと…

 

「じゃあ俺はハヤシライスと小エビのサラダで」

 

「ご注文承りました。少々お待ちください。」

 

無事に注文し、他愛もない話をする。話ってもリョウと虹夏の出会いとか、今二人は一緒にバンドをやる事とか…本当に他愛もない話。そんな話をしてると最初からリョウは気になっていたのか俺に疑問をぶつけてきた。

 

「理久はどっかでバンドやってるの?」

 

「いや、俺はバンドはやってないよ?」

 

俺がギターケースを背寄ってるからこんな事聞いたんだろうな、絶対そうだな。

 

「俺は趣味でギター弾いてるだけだから」

 

「…そうなんだ…私達のバンドに理久を入れようと思ったのに…」

 

「どうせ活動場所はSTARRYでしょ?」

 

「何で分かった?もしかして理久って……天才?」

 

「うん!お姉ちゃんのお店!」

 

いやいや、ここに虹夏いてそして虹夏と一緒にバンドやるんだから場所って言ったら星歌さんのお店一択だろ?少し考えれば分かるだろうに…。とか考えたら注文した食べ物がタイミングよく全て届いた。…届いてすごい速さでリョウは食べ始めた。それも美味しそうに。それを見て俺と虹夏は少し引いていた。

 

「…と、届いたし食べよっか」

 

「そ、そうだね!いただきまーす!」

 

「いただきます」

 

そこからリョウは黙々と食べて、虹夏は「美味しいね〜」と美味しそうに食べててと何か食事が楽しかった。楽しい時間とは過ぎるのも早くてご飯の時間もすぐ終わった。

 

「じゃあ行こっか」

 

「本当によかったの?」

 

「いいんだよ、リョウの払うついでだから」

 

「…ありがとう理央くん!」

 

「じゃあリョウまたね!」

 

「…うん、また後で」

 

俺達とリョウはお店の前で別れ俺達は俺の住むタワマンまで移動した。したんだけどお店からマンションはなかなかに近くて3分くらいで着いてしまった。だから、ちょっとした食後の運動になったりもした。

 

「ここが俺の住んでる高層マンションです!」

 

「わぁぁぁーー!!たか〜い!!」

 

虹夏はマンションを見上げて何か可愛い感想を言ってたけど、俺はそれをわざとスルーするかのようにマンションに進んでったら「待ってよぉ〜!!」って駆け足で追いかけてきた。マンションに入るといつもロビーにいる人はいなかった。普通にエレベーターに乗り最上階のボタン押して上に上がってった。

 

「へぇ~理久くんの家最上階にあるんだ〜すごいな〜景色とか綺麗何だろうな〜」

 

羨ましそうな顔をして俺の顔を見ながらそんな事を呟いていた。それも俺に聞こえるように…普通に見ればいいのでは?

 

「そっか〜虹夏は最上階からの景色が見たいんだね」

 

再会してまだ1日も経ってないと思うけど、わかった。虹夏と一緒にいて楽しい。俺の言葉1つでコロコロ表情が変わる。だからだろうか俺がデロデロに虹夏を甘やかしたら、虹夏はどうなるのだろうと……俺は優しいって思われがちだけど、結構性格悪いのかもしれない。いや、正確には悪い。俺かわ幼い頃に結んだ『約束』には束縛の意味もあったりもする。虹夏は可愛いから俺がアメリカに行ってる間に大切な人な人が出来るって思ったからこその一種の呪い。だから、本当の俺はちっぽけな男で最悪の人間。

 

「はぁ…」

 

「どうしたの?」

 

今更ながら虹夏には言えない。ポジティブって難しい。俺の根元にあるのはネガティブ思考。恋は盲目って言うけど、俺は考えてしまう。虹夏は俺をどう思ってるだろ…とか、俺との約束を重く感じてないかどうか…とか、考えてる事は単純で女々しい事ばっかり。今もそう心配そうな表情をさせてる俺って何なんだろうって。好きな人を笑顔にしたい。みんな絶対的に思うけどし、簡単って思ったりするけど…

 

「はぁ…」

 

「え?またため息…理久くん私といるのつまんない?」

 

「いや、俺って駄目だわって思っただけ」

 

俺達が向かってる最上階に着いた。

 

「着いたから行こうか」

 

「……うん」

 

エレベーターを降りた目の前が俺の部屋の前で財布から鍵を取り出しドアに掲げた。俺の部屋…いや多分このマンションは全ての鍵がカードキーになっていて強盗に襲われる心配が皆無だったりする。だから俺の親は此処を選んだりしたのかもしれない。

ドアを開け虹夏を招いた。

 

「どうぞ〜引っ越したばっかしで何も無い部屋だけど、ゆっくりしてってよ」

 

「お邪魔しまーす」

 

俺の部屋にちゃんとあるものとしたらベッドぐらいで本当に何もない。ダンボールだらけの部屋こんなの引っ越し準備の部屋か引っ越してきたばっかりの部屋の二択。

 

「ダンボールだらけだぁ〜」

 

「そうなんだよ、荷解きしてから虹夏に会いに行けばよかったんだろうけど、荷解きするの忘れちゃうくらい早く虹夏に会いたかったからさ…でも、そのせいで荷解きを虹夏に手伝わせてるんだけどさ、ごめんな」

 

「いいよ〜私さどんな状況でも理久くんと一緒にいられるの嬉しいからいいんだよ」ニコッ

 

あぁ…可愛い。この笑顔を見るだけで俺の考えてるネガティブな気持ちが吹き飛んでいく。心の中が温かくなっていく。多分だけど今俺の顔は赤いと思う。…こんな単純でいいのかな…好きな子の笑顔1つで舞い上がってる…本当に単純。って考えながら黙々と作業してる。黙々と作業していると気づけば外はオレンジ色になって夕日になってた。

 

「わぁぁぁ!!夕日がきれい!」

「高い所から観る景色って場所1つでこんなにも違う見えるだね〜」

 

「確かに。でも、景色って場所だけじゃなくて誰と見るかで全ての景色が違うように見えると思う。単純だけど、俺は自分の部屋から見える夕日でさえ虹夏と見る夕日はどんな綺麗な夕日よりも綺麗に見えるって思う。俺って…単純だろ?」

 

「そうかもね!でも、理久くんの考え私嫌いじゃないよ」

「話変わるんだけどね…理久くん悩み事あったりする?」

 

「…へ?何で?」

 

「だって、エレベーター乗ってる時ため息ばっかりついてたから。最初は私と一緒にいる事がつまんないって思ったんだけど…違うって分かったんだけど、じゃあなんだろうって考えたら何か悩んでるんじゃないかな?って思ってね」

 

「……秘密。てか、俺の悩み事はもう吹き飛んだからいいよ」

「てか、どうする?夜になるし、帰るなら送るけど…虹夏はどうしたい?」

 

「まだ一緒にいたい…です…。」

 

「いいよ、だったら星歌さんに連絡しないとだね」

 

「じゃあ…連絡するね」

 

虹夏は携帯を取り出し、星歌さんに電話をかけていた。電話越しでもわかる、星歌さんは相当シスコンだと思う。まぁ分かる、俺が虹夏の兄だったら過保護になる。親を小学生の時に事故で亡くしてすごく苦労して過保護になるのも分かる。それに幼馴染だからって男の家に女の子1人で来てるんだから心配だよね…。

 

「お姉ちゃんが理久くんに変わってだって」

 

俺は虹夏のスマホを受け取り電話に出た。

 

『かわりました。理久です。』

 

『あぁ…わたしだ。虹夏が世話になる。』

 

うん?世話になる?

 

『…え?何の話ですか?話が読めないんですけど…』

 

『は?虹夏がお前の家に泊まるって話じゃないのか?』

 

はぁぁー??!いつどうしたらそんな話になった?

 

『いえ、俺そんな話聞いてませんけど…』

 

『はぁ…お前鈍感するだろ。泊まる泊まらない以前幼馴染だからって好きでも無い男の家に1人で行くか?少し考えたら分かるだろ?バカ』

 

『……そうですか…』

 

『虹夏の事よろしくな』

 

『はい、分かりました。それじゃあ虹夏にかわりますね』

 

俺は虹夏にスマホを返し、星歌さんが言ったを考える。確かに、昨日星歌さんが帰ってこなかったらキスしてたと思う。でも、それは虹夏からも来ていたって事は…俺の勘違いじゃないって事でいいんだよね。あの時は俺が先走ってそんな行動に移したけど…恋に時間なんて関係ないよな。

 

「お姉ちゃんがよろしくって」

 

「俺、虹夏のことが好きだ。俺と付き合わない?」

 

俺は唐突に告白をした。




投稿しました。読んでいただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。
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