今回は買い物に行きます。お姉さんがイキイキしてます。
更新が大幅に遅れてしまい申し訳ありません!二次創作の方がメインになってしまっている都合上、時間の確保が難しいです...できるだけこちらも更新できるよう、頑張ります!
それではどうぞ!
「やー、少年。元気にしてたかい?」
「元気も何も、つい昨日会ったばかりじゃないですか...と言うか、なんで僕の学校知ってるんですか」
昨日連絡先を交換したお姉さんが校門で待ってた。...本当になんで学校知ってるんだ?
「いやあ、偶然さ、偶然。それより、暇だよね?」
「そこは『暇かい』じゃないんですか...まあ、暇ですけど。」
「ならちょうどいい、買い物に行こうじゃないか!」
「何買うんですか、今金欠で」
「へえ、金欠なのにスタジオに通うほどの金はあるのかい」
「...」
バレた。面倒だし、買い物はよしたいと思ってたんだけれど。
「わかりました、ついていきますよ...」
「面倒だって思ったろ?」
「...別に面倒だなんて」
「目を逸らすのは図星の証拠、だろう?」
...変なところで鋭い人だ。
「...そりゃいきなり校門の前で待ってたら面倒、と思いますよ」
「でも正直若干興味はあるだろ?」
「そりゃ興味くらいはありますよ」
「よろしい、早速行こうじゃないか!」
手を無理に引かれる。
「...子供じゃないんですから、手を引かなくても行きますって」
「おや、失礼。」
やっと手が自由になった。全く、よくわからないお人だよ。
「さて...君が今不足しているもの、それはなんだと思う?」
「技術、エフェクターですかね...?」
「うん、3点。君に今足りてないのは、いいピックアップとアンプだよ。」
...え、3点?
「...ピックアップを変えるってことですか?」
「その通り。それだけ変えれば君はもっといい音を出せる!」
「うーん...」
アンプは持っていない。マルチエフェクターにイヤホンを指してやってるから、必要だってことは分かってる。
でもピックアップを交換するって考えてもみなかった。
「ということで、まずはピックアップだ!アンプはすぐに見つかるだろうからね」
「とはいっても、ピックアップ交換できるんですか?」
「...まあ、何とかなるだろ」
何とかなるって...不安だな。
「私のお勧めはVF-404とSI-1 model57だな。シングルはSTL-4がいいだろうね。」
「...すみません、どれがどれだか」
「見ればわかる...というわけで、見ていこう」
気付くと、楽器屋の前にいた。
「ここ、来たことあるかい?」
「弦を買うときはいつもここです」
「ならちょうどいい、ピックアップは入ってから左にある...普段行かないだろう?」
「ええ、普段はあまり...ピックアップがあること自体知りませんでした」
「交換なら私ができるから、色々見て決めてくるといいよ」
「わかりました」
...さて、予算は3万円。SSHの分、買えるかな?
「...あった、VF-404。SI-1 Model57も。」
VF-404は有名なバンドのギタリストが使用してたみたいだ。名前はたしか...
「...サクラ、だっけ」
珍しい女性ギタリスト、天才と謳われたんだけど不和が原因で解散か脱退か...のどっちかだったはず。
1曲、好きな曲があったんだけど。まあ、そのサクラさんがどうしてるかは今はわからない。顔もあんまり思い出せないし。
「...こっちにするか」
VF-404をカゴに入れる。
STL-4もあった。あったけど...
「...隣のSTL-5の方が良さそうかも」
迷う。STL-5はどうやら煌びやかな音が出る、らしいがSTL-4はハイパワーらしい。
...STL-5にしておくか。
合計で2,2000円ほど。バイトやっててよかった。
「ありがとうございましたー」
「買ってきました」
「VF-404とSTL-5か...いいセンスだね」
「確かVF-404って、サクラっていうギタリストが使ってた気がしたので」
「...好きなのかい?」
雰囲気がちょっと変わった?何か嫌なのかな。
「いえ、ただ一つだけ好きな曲がありまして。『If you lost all』って曲です」
「ああ、あれか...確かにいい曲だね。」
「ええ、いつかは弾きたいですが...ひとまず、ピックアップの交換ですかね?」
「ああ、待ちたまえ。今残金はいくらかい?」
「...8000円ですね」
そうだった、アンプも必要みたいなこと言ってたはず。
どうしよう、お金これでほぼ全部なんだけど。
「いつお金が入るかってわかるかい?」
「まあ今月末です...後十五日はありますね」
「なら...まあ、仕方ないか。一旦君の家にギターを取りに行こう」
「わかりました、どこに集合すればいいですか?」
「何言っているんだい、私も一緒に行くよ」
...またこの人は、変なことを。一体何を言っているんだ?
「君、私の家知らないだろ?君の家に一旦行って私が案内した方が早い」
「いや、知らない人に家を教えるのはちょっと...」
「知ってる人だから問題ない、行こう!」
...この人、変なところで聞き分けが悪いしな。しょうがないか。
「...わかりました、案内しますよ」
家の方向に向かって、僕は歩き始めた。
「ここが僕の家です...流石に中には入れられないので外で待っててください」
「ああ、そうだが...親御さんは?」
...やっぱり、そう思うよな。だってもう暗い時間なのに、親は家にいないし。
「別居中です」
「...すまない」
「ああ、気にしないでください。別に怒ってはいないので。僕は事実として受け入れてますから」
「...強いな、君は」
「あなたほどではないですよ、美女さん」
ギターを取りに行く。
...やってしまった。彼が両親と別居しているとは。てっきり共働きかと。
「すまない...」
やっぱり、私は...いや、やめよう。
こういう時は、吸って「ふりをする」に限るからね。
ご閲読いただきありがとうございました!
最後にクソ重い事実をぶっ込むのが一番楽しいのですわ。
「サクラ」って一体誰なんでしょうね。
次回はお姉さんの家でピックアップを交換します!ちょっとしたいい時間を過ごす予定です。どうぞお楽しみに。
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