ヤベーイ奴と共に進化し続ける少年のヒーローアカデミア   作:ルオン

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設定を変えた為、リメイク版のプロローグを投稿しました。


プロローグ︰ヤベーイ奴の相棒

懐かしい夢を見た。

それは最悪な日であり最高の日。

 

あれは俺が5歳の誕生日を迎えてから数日後のことだった。

俺の住む家に、鉄の仮面をつけた男がやって来て俺に言った。

 

『君の個性は、僕が生きてきた中で見たことも聞いたこともない、素晴らしい個性だ!使用条件は面倒そうだがその個性、僕が貰うよ?』

 

“個性”

 

それは本来、個人特有の特徴を示す言葉だった。

でもそれは、特徴の意味を示すと同時に()()()()へと変わった。

 

始まりは中国の軽慶市、発光する赤ん坊が生まれたという報道からだった。

その赤ん坊の誕生以降、世界各地で超常現象が報告され、世界総人口の約8割が超常能力“個性”を持つに至り、社会は超人社会となった。

そしてそれを機に、夢であったヒーローは職業の1つとなったと同時に、個性を利用して悪事を働く(ヴィラン)も現れた。

 

俺に宿る個性を狙い、仮面をつけた男はゆっくりと俺へ近づいてくる。

家族である姉は俺を守るように俺を抱きしめ、父は俺と姉を守るように俺達の前に出る。

しかし男には何の意味も成さなかった。男は複数の個性を身に宿しており、その力で父を吹き飛ばした。

気絶した父を心配する俺達姉弟に、男はニヤニヤしながら近づいてくる。

俺は個性を使って仮面の男に遠距離攻撃をするが、まだ発現したばかりの子供の個性では意味をなさなかった。

もうダメだと思ったその時、不思議な事が起きた。

突如、俺の体から赤い粒子が出てきた。

突然の事に俺達姉弟は勿論、男も驚いた。

赤い粒子は段々と人の形になっていき、やがて赤い何かになった。

その存在にその場にいた全員が驚いていると、赤い何かは男を殴り飛ばした。

 

俺と姉が殴り飛ばされた男を見ていると、赤い何かは俺の前まで来てしゃがみ込み、俺と目を合わせてから喋りだした。

『いい加減飽きたんで出てきた。さっさと思い出してアイツをぶっ飛ばそうぜ?相棒?』

そう言うと、赤い何かは俺の頭に手を置いた。

その瞬間、頭に電流が走り、俺は全てを思い出した。

自分が何者でどういった存在なのか、目の前の存在が何なのかを思い出した。

俺は立ち上がり赤い何か――いや相棒を体内に戻し戦おうと構えたその時だった。

突然腰部が光りだし、光が収まると腰部には見覚えのあるベルトが巻かれていた。

相棒と共に使うベルトではないベルト。

そのベルトが何故自分の腰に巻かれているのかは知らないが、このベルトの存在は知っている。

俺は記憶を頼りにポーズを取り、ベルトの左右にあるスイッチのような物を押しこんだ瞬間、俺の姿が変わった。

 

姿を変えた事で、姉は当然驚いていたが、男は姉以上に驚いていた。

『ありえない!何故存在している!』等と言っていたが、今が好機と思った俺は男に向かって走り出し、思いっきり殴った。

それによって男は吹っ飛んでいき、その場は静かになった。

その後、目覚めた父が警察を呼び、俺達は駆けつけてきた警察とヒーローに事情を説明した。

相棒は最初、警察ヒーローに拘束されそうになっていたが、俺が事情を説明し拘束されずにすんだ

そしてその日の夜、俺と相棒は就寝して間もなく、同じ空間にいた。

 

辺りを見渡していた俺と相棒の目の前に、俺がつけていたベルトを付けた人達がいた。

俺達はその人達から襲ってきた男の詳細、自分達がどういった存在なのかを教えてもらった。

その時頼まれた。再び現れる巨悪と戦ってほしいと。

俺は了承し、相棒は俺に面白そうだから付き合ってやると言ってくれた。

そしてここ最近だが、この夢を見た後に言われる。

『時が近づいている』と。

俺達が会った誰でもない声が聞こえると、目の前が光に包まれ、俺は目を瞑る。

再び目を開けると、そこには見慣れた自身の部屋の天井があった。

 

「············またあの夢か」

 

『あん時のお前、ビビリだったよな?』

 

「喧しいぞエボルト」

 

俺は体内にいる相棒――エボルトにそう言ってベッドから起き上がる。

 

俺の名前は、石動(いするぎ) 翔平(しょうへい)

約10年前、訳の分からない(ヴィラン)に襲われ、個性を奪われそうになった男で、相棒であるエボルトと共にこの世界へ転生した転生者だ。

前世での俺は普通の大学生だったが、ある日死にかけのエボルトを見つけた。

どうやら仮面ライダービルドとの決戦時に、小さなワームホールが現れ吸い込まれたらしい。

そしてワームホールから抜け出したエボルトだったが、人に踏みつけられたり、車に轢かれたり等してボロボロで死にかけていたとの事だ。

あまりにも可哀想に見えた俺は、エボルトを体内に住まわせた。

暫く一緒に過ごし、エボルトは俺を気に入ったらしい。

それから暫くして、俺は車に轢かれそうになっていた子供を庇い死んでしまった。

そして気づけば俺は、真っ白な空間にエボルトとおり、そこに現れた神を名乗る人物から、説明を受けた。

あの場では本来死人が出る事はなかったのだが、何故か子供が車に轢かれそうになる最悪な運命が起きた事、俺がその運命を捻じ曲げた事を教えられた。

ここまではラノベとか読んでたから予想していたが、次の話の内容には正直驚いた。

神達天界側は、俺とエボルトを引き離して、俺を同じ世界に生まれ変わらせようしたらしいのだが、新人の女神がエボルトを宿してる俺は絶対に悪人だと決めつけ、俺についての詳細が書かれた資料等を読まずに俺を地獄に送ろうとしたらしい。

だが、事情を説明してくれた神が寸前で地獄行きを止めてくれた。

しかし、同じ世界に転生させるのに必要な書類を、新人の女神がシュレッダーにかけ燃やしてしまったらしく、俺は同じ世界に転生できなくなった。

俺は事情を説明してくれた神の提案で転生する事を選び、エボルトと共にこの世界へ転生した。

 

そして転生したこの世界での俺は、ハッキリ言って異常な存在だ。

その理由は、俺に2つの個性が宿っているからだ。

 

1つ目の個性の名はゾディアーツ・クリエイション・エボル。

この個性の能力は、はっきり言って異常だ。

この個性は体内にある【パンドラボックス】のエネルギーを使用し、様々な能力を持つフルボトルを生み出す事ができる。

生み出せるボトル数に制限はないが、ちゃんとイメージしないと、一回使っただけでボトルが壊れてしまう。

しかも、何故かは知らないが【仮面ライダーフォーゼ】に出てくる怪人、ゾディアーツの力を持つフルボトルを生み出す事ができる。

何故できるのかは不明だ。

エボルトに聞いたが、本人曰く『俺にも分からん。ただ唯一心当たりがあるとすれば、相棒の中に入って暫くした後、良くわからないエネルギーが俺の中に入って来た事ぐらいだ』との事らしい。

そんでもってこの個性、はっきり言ってチートだ。

全部のフルボトルではないと思うが、一部のボトルを何度か使用していたら、そのボトルから新しいボトルが生まれた。どうやら経験値を貯まると、そのボトルの進化系、もしくは派生系のボトルが生まれるらしい。

だがらあの男は、個性を奪おうとしたんだと思う。

 

 

そして2つ目の個性の名はリアンアギト。

この個性は、襲って来た男を殴り飛ばす際に腰に現れたベルト――【オルタリング】で変身する戦士――【仮面ライダーアギト】に変身できる。

アギトの力である大地・風・炎を、変身していない時でも使える。

ただし、変身時よりは威力は弱い。

そしてこの個性もまたチートだ。

オルタリングを付けた人達、この世界の歴代仮面ライダーアギトとして戦ってきた先代達の個性を使用する事ができる。

俺とエボルトが彼等と会った空間、精神世界に先代達の魂がおり、時々話しかけてくる。

(一部のメンバーは毎日話しかけてくる)

因みにリアンはフランス語で【絆】という意味だと、教えられた。

 

―コンコン―

 

『翔平?起きてる?』

 

「起きてるよ、姉さん」

 

『入るよ?』

 

ドアをノックし、部屋へと入ってきたのは俺の姉で、あの男から俺を守ろうとしてくれた石動(いするぎ) 美空(みそら)だ。

姉さんは面倒見が良く、料理が得意で、ネットアイドルをしている。

戦闘にも救助にも向いている個性が宿っているのだが、姉さんはヒーローにはならず、父が経営する喫茶店を店員として働いてる。  

 

「姉さん。どうかした?」

 

「お父さんが朝食作り終えたから呼びにきたよ」

 

「ありがとう姉さん。そういえば、今朝の配信は良いの?」

 

「今日はお休み。大事な日だからね。下で待ってるから」

 

姉さんはそう言って部屋を出ていく。

俺は洗面所へ向かい、顔を洗って1階のリビングへ向かう。

部屋へ入ると、姉さんがテーブルに朝食が乗った皿を並べていた。

 

「あ、翔平。ナイスタイミング!座って」

 

「分かった」

 

姉さんに言われた通りに、イスに座る俺。

すると、置かれていた空のコップにコーヒーが注がれる。

コーヒーを淹れてくれてるのは、俺と姉の父親で、喫茶店【nascita】のマスターである石動(いするぎ) 惣一(そういち)だ。

父は元ヒーローで、今はヒーローを辞めて喫茶店【nascita】を経営している。

姉は店員として店を手伝ってるが、俺も用事がない日や宿題が終わった後に手伝っている。

 

「ありがとう、父さん」

 

「なぁに、気にするな。今日は大事な日だからな!」

 

そう言って父さんは、コーヒーが入った容器キッチンに戻しに行き、椅子に座る。

 

「さぁ翔平!今日は翔平の好きな物作ったから、いっぱい食べて力つけな!」

 

「ありがとう、父さん」

 

「それじゃあ、いただきます!」

 

「「いただきます!」」

 

挨拶をして、父さんと姉さんと共に朝食を食べる。

先程から父さんと姉さんが言う大事な日とは、受験の事である。

今日俺は、ヒーロー養成の名門校である国立雄英高等学校、通称雄英を受験する。

だから父さんはゲン担ぎではないが、力をつける為に俺の好きな料理を作ってくれ、姉さんは配信を休んでいる。

まぁ、姉さんの場合はやる気が起きないからもあるかもしれないが。

 

「翔平?何か失礼な事考えなかった♪」

 

「な、なにも!」

 

「そう♪」

 

怖え!?

笑顔だが、目が笑ってない姉さんはマジで怖え!

 

『この世界の美空もオッカねぇなぁ』

 

どうやらエボルトも、姉さんのあの笑顔は怖いらしい。

数十分後、朝食を食べ終えた俺は歯を磨き、部屋へ戻って出発の準備を始める。

 

「筆記用具良し、生徒手帳良し、ジャージ良し、スマホ良し·············これでOKだな」

 

『相棒、そろそろ時間だぞ?』

 

「分かった」

 

俺は持って行く物を鞄に詰め、俺が通う中学の制服に着替え玄関へ向かう。

玄関に着くと、父さんと姉さんがいた。

 

「2人共お店の準備しなくていいの?」

 

「大丈夫。開店まで時間あるからな!頑張ってこいよ!」

 

「翔平、お母さんから言伝。『悔いのないよう頑張って!』だって。私も応援してるから、頑張って!」

 

「ありがとう、父さん、姉さん。行ってきます!」

 

「「いってらっしゃい!」」

 

俺は2人に見送られながら、雄英へと向かう。

そして思いもしなかった。

近い未来、目の前に立ち塞がる邪悪な敵を倒す為に、共に戦い支え合う仲間と出会うとは、この時の俺は思ってもみなかった。




という事で、仮面ライダーアギト&エボルと、ヒロアカのクロス作品です!

次回は翔平が試験を受けます!
次回も是非読んでください!

主人公である石動翔平のヒーローコスチュームについて、皆さんのご意見をお聞かせください!(コスチュームにはアギトとエボルのライダーシンボルがつきます)

  • ワールドトリガーの空閑遊真の隊服(玉狛)
  • 仮面ライダーエターナルのNEVERの衣装
  • 仮面ライダーゴーストの眼魔衣装
  • ワールドトリガーの太刀川隊の隊服
  • ワールドトリガーの風間隊の隊服
  • 作者の好きなようにしていいよ!
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