ヤベーイ奴と共に進化し続ける少年のヒーローアカデミア   作:ルオン

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設定を変えた為、リメイク版の第1話になります。
今回の話は翔平達の雄英入試編となります!

それでは本編をどうぞ!


Episode1:雄英試験

家を出てから数十分後、翔平は受験する高校、雄英へと来ていた。

 

「遂に来たな」

 

『長かったな〜。5歳から今日まで、ほんっと長った』

 

「まぁ、まだ夢を叶える為の確率を上げるだけ。先ずは受からないとな」

 

『ハァ·······先は長いな』

 

雄英の校門で話をする翔平とエボルト。

するとそこへ、1人の少女がやって来る。

 

「おはよう翔平」

 

「ん?おはよう、幸星」

 

翔平へと声をかけてきた女子の名は八神(やがみ) 幸星(ゆきえ)

翔平の幼馴染みで、彼女も翔平と同じ転生者である。

彼女は前世で生きた世界で、自身の存在が大切な人達や世界を危険にさらさない為、自ら消滅する道を選んだ。

彼女の行動に感銘を受けた女神の1人が、彼女を転生させた。

彼女も翔平と同じく、雄英のヒーロー科を受験する為に来た。

翔平達は、共に雄英の受験を受ける友人達と校門前で待ち合わせをし、一緒に受付をしようと話をしていた。

2人が談笑していると、今度は3人の男女がやって来る。

 

「悪い!遅くなった!」

 

「皆ごめ〜ん!」

 

「ギリギリセーフ!」

 

やって来た3人の男女の名は、五十嵐(いがらし) 涼太(りょうた)篠ノ之(しののの) (たばね)衛宮(えみや) 立香(りっか)

3人も幸星と同じく翔平の幼馴染みである。

ただし束は翔平達とは違い、プロヒーローを養成する学科であるヒーロー科ではなく、プロヒーローのサポートをするアイテムやスーツ等の開発や改造、修理を担う技術者を養成する学科であるサポート科を受験する。

すると束は、背負っていた竹刀袋を翔平へと手渡す。

 

「はいショウくん♪ショウくんに相談されていた物、完成したから持ってきたよ♪」

 

「ありがとう束!」

 

「気にしないで♪ただデータが少ないから、エネルギーを使っての攻撃は、3回が限界だと思って」

 

「分かった。よし!全員揃った事だし、受付済ませてしまおう」

 

『『『おう(えぇ/うん)!』』』

 

翔平を先頭に校門を潜り、受付を済ませる5人。

受付を済ませた5人は指定された教室へと向かい、着いた教室で筆記試験を受けた。

筆記試験を終えた5人は、試験官に案内された食堂で昼食を取る。

 

「この後は、束以外のメンバーがヒーロー科の実技試験内容を聞く為に講堂へ、束は雄英の開発室で説明を受けてそのまま開発するんだっけ?」

 

「うん!その開発室にある素材を自由に使って良いんだって!」

 

「そっか。頑張れよ!」

 

「うん!」

 

そんな話をしながら昼食を取る5人。

食べ終えた翔平達はその場で束と別れ、ヒーロー科の実技試験の説明が行われる講堂へと向かう。

講堂へ着いた翔平達は席につき、テーブルの上に置かれていた用紙に目を通す。

 

「目を通した限り、(ヴィラン)役のロボットを倒してのポイント制か」

 

「まぁ、俺達全員、()()()()に鍛えられてるし、この手の試験内容なら何とかなるだろう」

 

「ああ。ただ気になるのは―」

 

「0ポイントの敵についてですね?」

 

「あぁ。普通、ポイントにならない(ヴィラン)役のロボットを出す意味ないからな。学園側から立場で言えば経費の無駄遣いだ」

 

「なのに出すという事は」

 

「撃退ポイント以外にも何かある······と思っていいかもな?」

 

「だな」

 

「でも、私達がする事は変わらないよ」

 

()()()()から教わった事をしっかりやるだけさ」

 

用紙を見ながら、試験内容について話をする翔平達4人。

ふと、人の気配を感じた翔平が出入口に視線を向けると、プロヒーローの1人である【プレゼント・マイク】が入ってきていた。

プレゼント・マイクはそのまま歩き始め、教壇へと立つ。

 

『今日は俺のライヴにようこそー‼エヴィバディセイヘイ‼』

 

          ―シーン―

 

プレゼント・マイクが大声で言うが、誰も何も反応しない。

 

『こいつあシヴィーーー‼‼受験生のリスナー‼実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ‼アーユーレディ!?YEAHHー‼

 

          ―シーン―

 

再び大声で言うプレゼン・マイクだが、受験生は反応しなかった。

 

『入試要項通り‼リスナーにはこの後‼10分間の「模擬市街地演習」を行ってもらうぜ‼アイテムの持ち込みは自由‼プレゼン後は各自、指定の演習会場へ向かってくれよな‼』

 

「一緒の試験会場でやるわけじゃないんだ」

 

「個人の能力を把握する為かしら?」

 

「かもな?」

 

『演習場には“仮想敵(カソウヴィラン)”を三種・多数配置してあり、それぞれの「攻略難易度」に応じてポイントを設けてある‼各々なりの“個性”で“仮想敵”を行動不能にし、ポイントを稼ぐのが君達、リスナーの目的だ‼もちろん、他人への攻撃など、アンチヒーローな行為はご法度だぜ!?』

 

「なるほどな」

 

「ただ図体がデカいからポイントが違うじゃないんだな?」

 

「そうみたいね」

 

「という事は、性能もポイント毎に違うという事?」

 

「おそらくは」

 

「でも、用紙にある0ポイントは?」

 

翔平達はプレゼント・マイクの説明を聞いて納得したが、用紙に記載されている0ポイントの仮想敵について疑問を持つ。

すると、眼鏡をかけた少年が手をあげた。

 

「質問よろしいでしょうか!?」

 

『『『『『!?』』』』』

 

「プリントには四種の敵が記載されております‼誤栽であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態‼我々受験者は、規範となるヒーローのご指導を求めて、この場に座しているのです‼それとそこの君!!」

 

「え?ぼ、僕?」

 

「先程からブツブツと…気が散る!!物見遊山のつもりなら、雄英(ここ)から去りたまえ!!」

 

「す、すみません」

 

質問していた眼鏡をかけた少年は、プレゼント・マイクに質問を終えると、翔平達の右後ろに座っていた緑髪の少年を睨みながら注意した。

それを見ていた、緑髪の少年の近くにいた翔平達と一部を除いた受験生達がクスクスと笑い出す。

 

それを聞いていた翔平は、席から立ち上がって

 

「何を言ってるんだ君?」

 

「えっ?」

 

「なにっ!?」

 

不思議そうに眼鏡の少年に訊ねていた。

まさかの発言と行動に、眼鏡の少年は勿論、緑髪の少年や受験生が驚く。

 

「き、聞いていなかったのか!?彼は――」

 

「ブツブツ言って気が散る·····だっけ?」

 

「だったら!」

 

「でもそれって、プロになったら日常茶飯事だろ?」

 

「に、日常茶飯事?」

 

翔平の発言に眼鏡の少年は、思わず首を傾げてしまう。

涼太達3人を除いた受験生達も、同様に首を傾げた。

 

「プロになれば街中での活動が主になると思う。そうなれば、車のエンジン音やスマホの着信音や話声等の色んな音等が鳴り響くんだ。ブツブツぐらいにそんな反応してちゃ、プロでやって行くのは難しいんじゃないかな?(ヴィラン)を取り逃がしたら、周りが煩くて集中できなかったからですなんて、言うつもりかい?」

 

「ぐっ!」

 

「ブツブツ煩いと言ってたけど、彼の前列で話をしていた俺達の声や、他にも君の周りで話をしていた人達いたけど、それは煩くなかった訳?」

 

「そ、それは········」

 

「それなのに、君の位置から離れた彼にだけ注意っておかしくないか?それに煩いと思うなら、少し静かにしてと言うだけで良かったんじゃない?少なくとも、ここに来た人達は、ヒーローになりたいから受験しに来てるんだ。物見遊山だと言うのは失礼だよ?」

 

「················」

 

「それからさ、焦ってか緊張してかは分からないけど、プレゼント・マイク、説明は以上とか言ってないんだから、落ち着いて話を聞いていた方がいいよ。君が最高峰と言ってる高校なんだ。話は最後まで聞こう。それと笑った人達」

 

『『『ッ!?』』』

 

「ヒーローを目指す者が、晒し者のようになった彼を笑うのはどうなの?人前で注意されてる人を見て笑ってるヒーロー、俺は見たことないよ?」

 

『『『·················』』』

 

翔平の言葉に、眼鏡をかけた少年や笑っていた少年少女達は何も言えなくなり、講堂内が静まり返る。

そんな状態をよそに、翔平はプレゼント・マイクへと顔を向け、頭を下げてから言葉を発した。

 

「プレゼント・マイク、勝手に発言して話を遮ってしまい申し訳ありません。良ければ説明の続きをお願いしてもよろしいでしょうか?」

 

『オーケーオーケー、別に謝らなくていいぜ受験番号2001くん!受験番号7111くん、とりあえず座りな。ナイスなお便りサンキュー‼四種目の敵は0P‼そいつは言わばお邪魔虫だ‼各会場に一体‼所狭しと大暴れしていらひ「ギミック」よ‼』

 

「……有難う御座いました」

 

眼鏡の少年は頭を下げて席につき、翔平も席に着いた。

すると翔平の肩に手が置かれ、翔平が隣を見ると涼太達3人がサムズアップしており、翔平は3人に対し笑みを浮かべる。

体内にいるエボルトも『スカッとしたぜ相棒♪』と、楽しそうに語りかけてきた。

 

『俺からは以上だ‼最後にリスナーへ、我が校“校訓”をプレゼントしよう‼かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った‼「真の英雄とは、人生の不幸を乗り越えていく者」と‼』

 

『Plus Ultra‼』

 

『それでは皆、良い受難を‼』

 

プレゼント・マイクがそう言うと、受験生たちは各々の演習場へと向かった。

 

「それじゃあ皆、悔いのないように!」

 

「ああ!」

 

「勿論!」

 

「絶対に合格するんだから!」

 

翔平達4人は拳を合わせ、各々の演習場に向かうバスへ乗って演習場へと向かう。

数分後、会場へと着いた翔平は束から受け取った竹刀袋から入っている物を取り出す。

入っていたのは、柄の部分に丸い穴が開き、鍔ぶぶんにトリガーが付いた1本の刀であった。

(イメージは青の祓魔師の降魔剣)

翔平は刀を鞘から抜き、刀身を見つめる。

 

「·········うん。良い刀だ」

 

『それより相棒?周りの連中、ほっといていいのか?』

 

「ん?」

 

刀を鞘に戻し、左腰に差していた翔平、エボルトの言葉で辺りを見渡す。

すると、何人かの受験生達が翔平を見て、ひそひそと話していた。

 

「アイツだぜ?さっきの説明会で話してた奴」

 

「偉そうに言ってたけど、どうせ大したこなてねぇよな?」

 

「あんな事言う人は、実力がない分口がたつのよ」

 

「やれやれ、嫌われたな?」

 

『今文句言ってるの、あの緑髪を笑ってた奴等だろ?どうする?ぶちのめすか?』

 

「やめろ。気にしても仕方がない今は「ちょっといい?」ん?」

 

翔平が体内にいるエボルトを宥めていると、1人の少女が翔平へ声をかける。

翔平が少女の方へ顔を向けると、オレンジ色のサイドテールの少女とピンク色の髪と肌をした少女、耳たぶにイヤホンが生えている少女に銀髪の少年、烏のような少年に灰色の髪の少女、衣服以外が透明になっている少女に口元をマスクで覆っている少年、物静かそうな黒髪の少女の9人がそこにいた。

 

「何か用?」

 

「あんた、さっき講堂で眼鏡かけた奴に、色々言ってたよね?」

 

「そうだけど?」

 

「あんた··········最っ高だったよ!」

 

「··············え?」

 

何か文句を言ってくると思い警戒していた翔平だったが、まさかの言葉に驚く。

 

「実はあの時、あたしもあのメガネに何か言ってやろうと思ったんだけど、あんたが代わりに言ってくれて、スカッとしたんだよね!」

 

「だよね〜!ちょっと言い方酷いな〜って思った!」

 

「ウチも」

 

「アタシも!」

 

「私も」

 

「ん」

 

「なかなかやれる事ではない」

 

「おうよ!熱かったぜお前!」

 

「見事だった」

 

「あ、ありがとう」

 

予想とは違った反応の9人に、どう返したら良いか分からず、とりあえず礼を言う翔平。

 

「私は、拳藤(けんどう) 一佳(いつか)!よろしくな!」

 

「アタシは芦戸(あしど) 三奈(みな)!よろしく!」

 

「ウチは耳郎(じろう) 響香(きょうか)

 

「私は葉隠(はがくれ) (とおる)だよ!」

 

「私は(やなぎ) レイ子」

 

小大(こだい) (ゆい)

 

常闇(とこやみ) 踏陰(ふみかげ)だ」

 

「俺は鉄哲(てつてつ) 徹鐵(てつてつ)だ!」

 

障子(しょうじ) 目蔵(めぞう)だ。よろしく頼む」

 

「拳藤に芦戸に耳郎に葉隠に柳に小大に常闇に鉄哲に障子だな?俺は石動翔平だ。よろしく」

 

自己紹介をする翔平達10人。

するとその時

 

 

 

『ハイ!!スターート!!』

 

 

 

プレゼント・マイクの声がが演習場に響き渡る。

その声と同時に、翔平は走り出した。

 

『どうしたぁ!?実践じゃカウントなんざねぇんだよ!!走れ走れぇ!!賽は投げられてんぞ!!?見てみろ!!もうとっくに走ってる奴はいんぞぉ!!』

 

プレゼント・マイクに言われ、次々と走り出す受験生たち。

その間に翔平は1人、複数の仮想敵と遭遇していた。

 

『『『標的を確認!ブッ殺す!』』』

 

「ハァッ!!」

 

『『『ガガガガ!?』』』

―ドガァアアアン―

 

翔平は伸ばされてきた仮想敵のアームや、レーザーやミサイル等による攻撃を回避し、手に持っていた刀で仮想敵を斬り裂き破壊する。

 

「文句無しの力だ。思うように斬れる」

 

『相棒、追加が来たぞ?』

 

「ん?」

 

束が作った刀の出来に満足していた翔平は、エボルトの言葉を聞いて顔を横に向ける。

そこには、1ポイント〜3ポイントまでの仮想敵が多数居り、翔平へ向かってきていた。

 

『『『標的を確認!ブッ殺す!』』』

 

「結構いるなぁ。エボルト、手を貸してくれ」

 

『はいよ』

 

翔平がそう言うと、翔平の体から赤い粒子が飛び出す。粒子は一塊になり、やがて【ブラッドスターク】と呼ばれる姿になったエボルトとなった。

エボルトはフルボトルを使う武器である【スチームガン】と、ボトルを使わずに特殊な3種類の斬撃を放てる【スチームブレード】を合体させた武器、【トランスチームライフル】を取り出し構える。

 

「さ〜て、暴れますか!」

 

「ああ!派手にいくぜ!!」

 

翔平が叫ぶと、1つのボトルを手に召喚し、振ってから体に押し当てる。

すると翔平の背中から、虹色に輝く翼が生えてきた。

この翼、翔平が生み出したフルボトルが経験値がたまって生まれたフルボトル、【スキルウイングフルボトル】で生やしたある。

このボトルは【パワーウイングフルボトル】という、羽一枚一枚が翔平が思った通りに動き、羽一枚につき体重100kgまで支える事が可能な翼を生み出す事ができるフルボトルから生まれた。

そしてスキルウィングは、羽一枚につき体重150kgまで支える事ができ、2分間のみ自身がイメージした能力を2つまで付与する事ができる。

ただし、病気を治す完治させたりはできない。

 

 

「(スキルウイング散開!スキル付与!レーザー!シールド!)」

 

翔平が念じると、一瞬で背中から大量の羽が飛んでいき、其々の羽からレーザーが放たれ、仮想敵に攻撃していく。

仮想敵も負けじとミサイルやレーザーで翔平とエボルトに攻撃するが、翔平が散開させた羽がエネルギーのシールドを展開してで攻撃を防ぐ。

 

「問題なく防げてるな」

 

「じゃあ遠慮なく撃ちまくれるな!突っ込め翔平!」

 

「了解!」

 

翔平はフルボトルの1つである【ラビットフルボトル】を召喚し、振ってから体に押し当てる。

すると翔平の体が一瞬だけ赤く光り、翔平は刀を構えてから高速で仮想敵へと突っ込んで行く。

翔平へと攻撃を仕掛ける仮想敵達だったが、トランスチームライフルを構えていたエボルト、レーザーを放つ羽の援護射撃により妨害され、翔平に斬り倒されていく。

2人の協力プレーの前に仮想敵はなすすべ無く、次々と破壊されて行った。

 

 

 

―数十分後―

 

 

 

「ふぅ……結構倒したよな?」

 

「あぁ。飽きるくらいにはな?」

 

あれから数十分、翔平とエボルトは奥へと進みながら、次々に襲い掛かって来る仮想敵を片っ端から仮想敵を撃退していた。

既に倒した仮想敵の数は100を超えており、翔平はともかくエボルトは飽き始めていた。

 

「とりあえず、他にいないか探しに行くか」

 

「へいへい··········ん?待て翔平」

 

「なんだ?」

 

「あれ」

 

「ん?」

 

引き止めたエボルトの指先に視線を向ける翔平。

その先には、試験が始まる前に翔平に声をかけてきた、拳藤達9人が、複数の仮想敵に追い込まれている姿があった。

 

「さっきの」

 

「どうする?ほっとくか?」

 

「答えは分かりきってるだろ?」

 

「だよな?」

 

翔平は再びラビットフルボトルを振ってから押し当て、エボルトは仮面ライダーエボルに変身するのに必要なボトル、【エボルボトル】の1つである【ラビットエボルボトル】を振ってから自身の体に押し当て、その場から高速で移動して9人を追い詰めていた仮想敵を撃退した。

 

「え!?」

 

「なに!?」

 

「仮想敵が!?」

 

「爆発したっ!?」

 

「いったい!?」

 

「何が······!?」

 

「起きたの······!?」

 

「訳分かんねぇ!?」

 

「ん········!」

 

「大丈夫か?」

 

『『『えっ!?』』』

 

破壊された仮想敵に驚く9人。

そんな9人に翔平は声をかけ、9人は一斉に翔平の方へ顔を向ける。

 

「い、石動!?」

 

「もしかして、あんたが倒したの!?」

 

「ああ。正確には俺達だよ」

 

「達?」

 

「俺だよ俺」

 

首を傾げる9人の目の前に、仮想敵の首を回しながらエボルトが出てきた。

 

「だ、誰!?」

 

「俺の名はエボルト!ま、コイツの個性とでも思ってくれ」

 

「石動の個性?」

 

「あぁ。悪いな?皆のポイントになる筈だった仮想敵を倒してしまって」

 

「いや、2人のおかげで助かったよ」

 

「「うんうん!」」

 

「ん」

 

「サンキューな!」

 

「助かった」

 

「感謝する」

 

「「ありがとう」」

 

9人に礼を言われる翔平とエボルト。

すると、エボルトがある方向をジッと見つめだす。

 

「どうしたエボルト?」

 

「相棒、雄英って金持ちか?」

 

「は?なんで?」

 

「アレ見てみ」

 

「ん?」

 

エボルトが指指す方に視線を向ける翔平。

するとそこには、大量の仮想敵がいた。

 

『『『標的を確認!抹殺する!』』』

 

「ゲェー!?まだあんなにいるのかよ!?」

 

「な、何体いるの!?」

 

「36体だ」

 

「わ、分かるの!?」

 

「あぁ······ッ!?マズい!スキルウイング!」

 

「わっ!?」

 

「··········翼?」

 

「皆動くな!スキルウイング前方にシールド展開!」

 

翔平はスキルウイングの羽を前方に展開し、シールドを発動する。

その直後、大量の仮想敵から放たれたレーザーやミサイルがバリアへと当たる。

 

「うおっ!?」

 

「容赦なく撃ってきた!?」

 

「よく気づいたな、石動」

 

「まぁね········エボルト!」

 

「はいよ!」

フルボトル!スチームアタック!

 

「オラァ!」

 

エボルトはトランスチームライフルに、フルボトルの1つ【スパイダーフルボトル】を装填して引き金を引く。

トランスチームライフルから放たれたエネルギー弾はやがて蜘蛛の巣に変わり、大量の仮想敵を動けなくした。

 

「弾丸が蜘蛛の巣になった!?」

 

「やっちまえ相棒!」

 

「おう!」

ボトルチャージ!〕

ボトルチャージ!〕

サンダーガトリングブレイク!〕

 

「ハァ!」

 

翔平は柄部分にフルボトルの1つ【サンダーフルボトル】と【ガトリングフルボトル】を突き刺す。

それにより刀身にフルボトルのエネルギーが流れ込み、エネルギーが溜まりきると、翔平はトリガーを引きながら斬撃を放った。

放たれた電撃の斬撃は無数に増え、仮想敵を襲う。

当たった斬撃の電撃が、一塊になっていた仮想敵に襲い爆発した。

 

「スゴッ!」

 

「やったな石動!」

 

「ああ。上手くいって良かった」

 

「初めてやったの!?」

 

「ああ。それより皆怪我は――」

 

―ゴゴゴゴゴゴゴゴ―

 

「ッ!?なんだ!?」

 

翔平が9人を心配し声をかけようしたその時、大きな音が鳴り響くと同時に地面が揺れ出した。

突然の事に驚き、辺りを見渡す翔平達。

するとビルの間から巨大なロボ、0P仮想敵が姿を現した。

 

「アレは·······0P!?」

 

「な、何だよあのデカさ!?」

 

「普通学生相手にこんなの用意する!?」

 

「に、逃げろ~!!」

 

「あんなの無茶だって!!」

 

「どうせ0Pだ!!ポイントにならねぇならほっといていい!!」

 

0P仮想敵の出現に拳藤達9人は驚き、周りにいた受験生達は恐怖し逃げ出した。

だが翔平だけは0P仮想敵を見据え、ゆっくりと0P仮想敵の方へと歩き出す。

それに気づいた拳藤が、翔平の肩を掴んで止めた。

 

「石動!何する気!?」

 

「あの仮想敵を倒す」

 

「危険だぞ!!」

 

「倒してもポイントにならないよ!?」

 

「ここは逃げた方がいい!」

 

常闇、葉隠、障子の言葉に頷く他の6人。

しかし

 

「悪いが断る」

 

「な、なんで!?」

 

「俺が憧れてきた人達は、どんな敵であっても立ち向かい戦ってきた。俺もいつか、同じようなヒーローになりたいと願って今日まで頑張ってきた。今ここで逃げれば、俺は俺が情けないと思う。仮想の街とはいえ、本来であれば市民がいる。その市民の心の支えとなるヒーローが、敵に背を向けて逃げたんじゃ、誰の支えにもなれない。救うこともできない」

 

「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」

 

「俺は······戦う!」

 

翔平はそう言うと、地面に刀を突き刺し、腰にオルタリングを出現させる。

 

「ベルトが出てきた!?」

 

「石動、お前の個性はいったい!?」

 

「変身!」

 

驚く拳藤達をよそに、翔平は変身ポーズをとりオルタリングの両脇のスイッチを押し込む。

すると、翔平の体が一瞬光に包まれ、仮面ライダーアギトの姿へと変わった。

 

「へ、変身した!?」

 

「カッケェ!」

 

「時間かける気はない。一気に行く!」

〔フルボトル!〕

「龍血!」

ミストマッチ

ドラゴン····ドラ·····ドラゴン

ファイヤー

 

翔平はトランスチームガンと、フルボトルの1つである【ドラゴンフルボトル】を召喚し、トランスチームガンにフルボトルを装填してトリガーを引く。

音声と同時に、銃口から青い霧が放出され、翔平を包み込む。

霧が晴れると、そこにはボディにある金色部分が紺色へと変わり、両腕に白い刃【ファングオブレイド】が、両肩に龍の腕【ドラゴンアームクロー】が、胸部に龍の頭【ドラゴニスヘッド】が装着され、黒い部分に蒼炎の模様が浮かび上がって、翔平は独自に編み出した形態、【仮面ライダーアギト ドラゴンブレイズフォーム】へと変身した。

 

「姿が変わった!?」

 

「何か知らねぇけどスゲェ!」

 

「まだまだ」

 

そう言うと翔平は、新たなフルボトルを召喚する。

そのフルボトルは、転生してエボルトと共に生み出した新たなフルボトル【レジェンダリーフルボトル】の1つ【ゼロワンフルボトル】を、体に突き当てる。

すると、蒼炎の模様がない部分に蛍光イエローのラインが浮かび上がり、ドラゴンアームクローの色が蛍光イエローへと変わった。

 

『『『色が一部変わった!?』』』

 

「エボルト」

 

驚く拳藤達をよそに、翔平はエボルトの名を呼びながら刀を投げ渡すと、0P仮想敵に向かって走り出す。

それに気づいた0P仮想敵は、翔平へ向けて数発のミサイルを放とうとする。

だが

 

「相棒の邪魔はやめてもらおうか!」

ボトルチャージ

ボトルチャージ

ドラゴンキーブレイク!〕

 

「オラァ!」

 

エボルトは刀の柄部分にドラゴンフルボトルと、フルボトルの1つである【ロックフルボトル】を装填し、刀身に2本のフルボトルのエネルギーを溜め込み、0P仮想敵に向かってトリガーを引いて斬撃を放った。

すると斬撃は、鎖が巻き付いた龍の姿へと変化し、0P仮想敵に巻き付いて動きを封じた。

翔平はその隙をつき、0P仮想敵の顔の下まで一気に跳ぶ。

 

「オラァアアア!!」

 

『¥¢*$―%†ⅡⅢ$#!?』

 

翔平は腕に蒼炎を纏わせ、0P仮想敵に拳を叩き込み上空へと殴り飛ばした。

翔平はビルの壁に着地し、一気にビルを駆け上がる。

それを視界に捉えた0P仮想敵は、拘束されきれてない部分のアームを伸ばして翔平を襲う。

 

「オラオラオラオラオラオラオラァ!」

 

翔平はビルを駆け上がりながら、両腕にあるファングオブレイドに蒼炎を纏わせ、襲い来る複数のアームを斬り裂いて行く。

アームを斬り終えた翔平は、再び拳に蒼炎を纏わせて0P仮想敵の元へ跳び、更に上空へと殴り飛ばした。

翔平がビル屋上へと着地すると、頭部にある【クロスホーン】が展開し、足下にアギトの紋章が浮かび上がる。

翔平は構えを取りながら、紋章のエネルギーを右足に集約させ、蒼炎を纏わせる。

 

「ハァアアアアアアア!」

 

『@Ⅰ¢$=%★¥#!?』

―ドガァアアアアアン―

 

翔平はその場から跳び、エネルギーを集約させ蒼炎を纏わせた右足で0P仮想敵に【ライダーキック】を叩き込む。

ライダーキックを叩き込まれた0P仮想敵は更に上空へ吹き飛び、蹴られた箇所からエネルギーが全体へと行き渡り爆発。

翔平は風を纏って地上へと着地し、爆発した事で粉々になった0P仮想敵の残骸が、ライダーキックを叩きんだ際にエネルギーと一緒に全体へと行き渡った蒼炎によって燃え尽きるのを確認する。

そして

 

『終了~‼』

 

プレゼント・マイクの試験終了の号令が会場に響き渡った。

プレゼント・マイクの声を聞き、変身を解除した翔平は地面に膝をつく。

 

「はぁ······はぁ·······まだまだだな」

 

「いんや、充分だよ相棒」

 

「エボルト········」

 

翔平の戦いぶりを見ていたエボルトは、肩を貸し翔平を起き上がらせる。

 

「あんなにエネルギーを使って、変身解除するまで膝をつかなかったんだ、充分だろ?」

 

「サンキュー、エボルト。もぅ大丈夫だ」

 

翔平はお礼を言いながらエボルトから離れ、スキルウイングを展開し全ての羽を飛ばす。

するとそこへ、拳藤達9人が駆け寄ってきた。

 

「お〜い!石動〜!」

 

「ん?皆か········怪我はない?」

 

「ウチ等は大丈夫」

 

「石動!お前スゲェよ!あんな巨大な仮想敵を殴り飛ばすなんて!」

 

「ありがとう」

 

「先程、羽を飛ばしてるのを見たんだが、何かしたのか?」

 

「あの羽には傷を治す能力を付与してるから、怪我した人を見つけたら治療するよう指示して飛ばしたんだ」

 

「そんな事もできるの!?」

 

「ああ。それじゃあ、俺達は行くよ。お互い運が良ければまた会おう」

 

「Ciao〜!」

 

翔平とエボルトはそう言ってその場を後にする。

数十分後、翔平は校門の前で幸星達幼馴染みと合流し、帰路へとついた

 

 

―数日後―

 

 

「ありがとうございました!」

 

試験から数日、翔平は喫茶店の手伝いをしていた。

いまだに翔平の元には、雄英からの通知が来ていなかった。

父や姉、体内にいるエボルトでさえ心配しているのに対し、翔平はいつも通りだった

 

『なぁ相棒?』

 

「何?」

 

「何?じゃねぇよ。いまだに雄英から合否の通知が来てねぇんだぞ?心配じゃねぇのかよ?』

 

『焦ったところで結果は変わらないさ。もしもの時はまた頑張るだけだよ」

 

そう言い、食器を下げる翔平。

するとその時、食材の買い出しに出かけていた姉の美空が、慌てた様子で店へ入ってきた。

 

「し、翔平!翔平!」

 

「どうしたの姉さん?」

 

「まさか!?遂に美空にも彼氏が!?」

 

「馬鹿な事を言ってると、お父さん刻むよ?」

 

「ごめんなさい」

 

「それで姉さん?どうかしたの?」

 

「そうだった!来たよ!雄英から合否通知!」

 

「おお!」

 

「来たか」

 

『ようやくだな』

 

翔平は美空から合否通知の入った封筒を受け取り、中身を確認する。

中には小さな機械が入っていた。

 

『何だコレ?』

 

「プロジェクターかな?」

 

翔平はそう言いながら、スイッチを押す。

すると、機械から映像が映し出された。

 

『私が投影された‼』

 

「えっ!?」

 

「お···おお····おおお·····!?」

 

「オールマイト?」

 

映像に投影されたのは、No.1ヒーロー【オールマイト】であった。

 

『私が何故投影されているのか、それは簡単‼今年から私が雄英の教師を務めることになったからだ‼』

 

「へぇ……雄英の教師に」

 

『さて、早速だが、試験の結果についてだ。筆記試験は全て満点‼実技での成績は歴代最高の320P‼この時点で合格ラインを突破しているが、雄英が審査していたのは、敵を倒す実技だけにあらず‼雄英はもう1つのポイント、救助活動、レスキューポイントを見ていた‼君は仮想敵に追い詰められた同じ受験生達助け、仮想敵の攻撃から他の受験生を守り、羽を飛ばして怪我をしていた子達を治療していたね!君のその行動に100P‼合計で420Pの文句なしの首席合格だ!』

 

「へぇ首席合格·········首席合格!?」

 

「やったな翔平!」

 

「おめでとう翔平!」

 

『やったな相棒!』

 

『来いよ石動少年‼ここが、雄英が、君のヒーローアカデミアだ‼』

 

翔平は無事に雄英を合格した。

数分後、幼馴染み達から連絡があり、全員合格した事を知る。

翌日の夜、喫茶店では幼馴染み達とその家族と共に合格祝いのパーティーが開かれた。

 

to be next episode




今回はここまでです!

今回出た五十嵐涼太は私が考えたオリキャラになります。
そして八神幸星と衛宮立香の容姿ですが、八神幸星が魔法少女リリカルなのはのリィンフォース・アインス、衛宮立香がFateGrand Orderの藤丸立香(ぐだ子)になります。

次回は翔平達の入学編になります!
次回も是非読んでください!

主人公である石動翔平のヒーローコスチュームについて、皆さんのご意見をお聞かせください!(コスチュームにはアギトとエボルのライダーシンボルがつきます)

  • ワールドトリガーの空閑遊真の隊服(玉狛)
  • 仮面ライダーエターナルのNEVERの衣装
  • 仮面ライダーゴーストの眼魔衣装
  • ワールドトリガーの太刀川隊の隊服
  • ワールドトリガーの風間隊の隊服
  • 作者の好きなようにしていいよ!
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