ティガダークのダークゼぺリオン光線、ギンガのギンガサンダーボルトが激突し合い、2人の間に少し大きめの爆発が起こった。
「コウマくん!!?」
それを見ていた響がコウマの身を案じるが、響の目の前に時間制限が来て変身が解除されたコウマが降り立ち、響は急いでコウマの元に駆け寄る。
「大丈夫コウマくん!?」
「あ、あぁ、けど……、この状況、色々とヤベぇぞ?」
コウマの言う通り、2人の目の前にはこちらを見下ろすティガダークの姿があり、ティガダークは手手裏剣状の光線「ハンドスラッシュ」を響とコウマに戸惑いなく放って来た、そんな時のことである。
『ウルトラ~念力!!』
そこに「ウルトラマンタロウ(SD)」がテレポートして現れ、ウルトラ念力によってティガダークのハンドスラッシュをどうにか軌道を反らすことが出来、ハンドスラッシュは検討違いな方向に飛んで行った。
『ジュア!!』
だが今度はティガダークは拳をコウマ達の方へと放ち、タロウはウルトラ念力でティガダークの攻撃をどうにか防ごうとしたが、ティガダークはすぐにタロウのウルトラ念力を打ち破り、ティガダークの拳は真っ直ぐコウマと響に向かって行く。
「そうは、させるかぁ!!」
だがそこへ、弦十郎がコウマ達の元へと駆けつけ、ティガダークの拳を自身の拳で受け止め、ほぼ互角のパワーで相打ちとなった。
「ぐっ、流石に相手がウルトラマンとなるとキツイか」
再びティガダークはハンドスラッシュを今度は弦十郎へと放つが、弦十郎は地面を抉って抉った地面を壁にし、ハンドスラッシュを受け止める。
そして彼は空中へと高く飛び上がって強烈な跳び蹴りをティガダークに繰り出し、ティガダークも右の拳を握りしめて弦十郎の跳び蹴りに対抗し、やはりどちらの攻撃力もほぼ同等だったために相打ちとなって弦十郎は地面に着地する。
「ここは俺がなんとかする!! 今の内にお前等は逃げろ!!」
「そんな! 幾ら師匠だからってあれを相手にするのは……!」
確かに響の言う通り、幾ら人間離れした戦闘力を有している弦十郎だからと言って最強の闇の巨人と言われたティガダークをたった1人で相手にするのは危険すぎる。
『ぐっ、少しキツイが、どうにかここにいる全員をテレポートさせよう!』
タロウは自身の能力を使ってこの場にいる響、コウマ、弦十郎を自身と一緒にテレポートさせ、一同は急いでこの場から離れるのだった。
*
一方でフィーネの屋敷では、なぜかフィーネやクリスが以前まで住んでいた屋敷に了子がそこでコンピューターを弄っており、そんな時、銃を持ち、武装した外人の男性達が突如として屋敷に侵入してきたのだ。
了子はそれに驚き、逃げだそうとするも銃で彼女は脇腹を撃たれ、そこから血が滲み出ていた。
『手前勝手が過ぎたな、聖遺物に関する研究データは我々が乱用させもらおう』
武装した男性達のリーダーと思わしき人物が一応日本語で表記しているが、英語でそう了子に言いながら近づき、彼女を蹴り飛ばす。
恐らくは以前了子や弦十郎が話していた聖遺物を狙う米国政府かなにかだろう。
だが了子は右手を撃たれた脇腹に添えると、みるみるとその傷が回復していき、外人達はそれに驚いて目を見開き、銃をそれぞれ構える。
『それにしても、わざと痕跡を残して立ち回るあたりが品性下劣な米国政府らしい』
了子は英語でそう喋りながら、外人達を睨みつけて不気味に起きあがる。
『ブラックアートの深淵を、覗いてすらもいない青二才のアンクルサムが……!』
外人のリーダーは「撃て!!」という指示を部下たちに出し、外人たちは一斉に引き金を引いて銃弾を了子へと放ち、そして……血が水のように噴き出した……。
『ダークライブ……!』
『ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!』
ただし、血を流したのは……外人たちの方……、獣のような雄たけびをあげる黒いウルトラマンによって、彼等は……殺されたのだった。
それから数時間後、もう1度フィーネの元に訪れようと考え、フィーネの屋敷に戻ってきたクリスはこの惨状に目を見開き、唖然と口を開けているしか出来なかった。
クリスはフィーネを姿を探すが、既にもうそこにはこの死体の男達以外、誰もおらず、クリスは一体なにがあったのかと周りを見つめていた。
そんな時、背後から物音が聞こえ、振り返るとそこには弦十郎と、隣にコウマが立っており、クリスは周りの死体を見て2人に「自分が殺した」と勘違いされると恐れ、必死に自分ではないと2人に訴えた。
「ち、違う!! あたしじゃない!! コウマ、信じてくれ!! あたしはこんなことしていない! やったのは……!!」
すると弦十郎の部下と思われるスーツを着こみ、サングラスをかけた複数の男性達が拳銃を持って現れ、クリスは「捕まえられる」もしくは「殺される」と一瞬考えてしまったが、彼女の予想とは逆に、男性達がクリスを捕まえようとも殺そうともせず、ただ周りの死体を調べるだけに終わった。
弦十郎とコウマはゆっくりとクリスに近づく、弦十郎はクリスの頭に手を置き、コウマはクリスに微笑みを向ける。
「お前が人なんて殺す訳ないだろ! 最初っから信じてるさ、友達だろ? 俺達?」
「その通りだ、誰もお前が殺しただなんて疑ってはいない、全ては君や俺達の傍にいた、『彼女』の仕業だ」
その言葉を聞いてクリスとコウマは「えっ?」と弦十郎の言葉が一体どういう意味なのか分からず、首を傾げたが、その時弦十郎の部下の1人が「ILOVE Y・U SYONARA」と死体の1人に張りつけられ、書かれた紙を発見し、それを引き剥がすと、屋敷に仕掛けてあった爆弾が起動し、爆発を起こす。
「なっ、罠!?」
コウマは急いでギンガスパークを取り出すが、弦十郎の部下達は自分の身は自分で守り、弦十郎もクリスとコウマを守る為に落ちて来た屋根の瓦礫を片手で受け止めた。
「あの爆発で全員無傷かよ、二課の大人達って一体……」
苦笑しながらそんなことを言うコウマだが、クリスは弦十郎を睨みつけて彼から離れる。
「なんでギアも纏えない奴が、あたしを守ってんだよ! コウマもそうだ!! もうあたしに構うな、前回のことは感謝してる、でももう構わないでくれ!! お前といたらあたしは、ただでさえ頭の中グチャグチャなのに余計にグチャグチャになっちまう!」
「俺がお前を守るのはギアのある無しじゃなくてお前よか少しばかり、大人だからだ」
クリスの言葉に弦十郎はそう返し、コウマはどうクリスの言葉に返そうか悩んだが、兎に角響風に言えば「真っ直ぐ、一直線に相手に自分の考えを伝えよう」と思い、彼女を見つめて言葉を返した。
「言っただろ、お前が放っておけない、友達を放っておけないからだって」
「大人? 友達? あたしは大人が大嫌いだ!! それにあたしには友達なんていらない!! 死んだパパとママも大嫌いだ!! あたしはあいつ等とは違う!! 戦地で難民救済? 歌で世界を救う? 良い大人が夢なんて見てんじゃねえよ!!」
弦十郎は静かに「大人が夢を、ねっ」と呟き、クリスは本当に戦争を無くしたいのなら戦う意志と力を持つ奴等を片っ端からぶっ潰していけばいい、それが1番現実的で合理的だと彼女は語るが、コウマは首を横に振る。
そんなことをしたって、「争いは世界から無くならない、むしろ、増える一方」だと、コウマはクリスに言い、クリスは同じことをフィーネにも言われたことから、それに苛立ち、コウマを睨みつける。
さらには弦十郎からも「そのやり方でお前は戦いを無くせたのか?」と問いかけられ、彼女は黙り込んでしまう。
「いい大人は、夢は見ないと言ったな、そうじゃない。 大人だからこそ、夢を見るんだ」
「それにな、クリス、俺は、弦十郎さん達みたいな大人になりたいから、夢を見れる。 夢を目指すことが出来る。 お前は『争いを無くしたい』っていう夢がある。 でも、争いを無くすために争いを起こしたら、その夢はきっと叶えられない、そうだろ?」
クリスは顔を下に向け、弦十郎とコウマの言葉になにも言い返せずにいた。
弦十郎は大人になったなら背も伸びるし力も強くなる、財布の中の小遣いだって少しは増える、子供の頃はただ見るだけだった夢も大人になったら叶えるチャンスが大きくなる、彼はクリスにそう語った。
「夢は大きくなる、お前の親は歌で世界を平和にするという願いを叶える為に、自ら望んでこの世の地獄に踏み込んだんじゃにのか?」
クリスは「なんでそんなことを?」と疑問を口にするか、弦十郎はこう答えた。
「お前に見せたかったんじゃないのか? 夢は叶えられるという揺るがない現実をな」
それを聞いた瞬間、クリスは目を見開き、ハッとした表情をしていた。
「お前は嫌いと吐き捨てたが、お前の両親は……きっとお前のことを想ってたんだろうな」
「クリス、きっとお前の両親は、自分達の夢を叶えている所を見させて、お前にもちゃんとした夢を持って欲しかったんだよ、絶対に」
コウマはクリスの方へと駆け寄り、彼は優しくクリスを抱きしめ、抱きしめられたクリスは僅かに頬を赤くするが、今は恥ずかしさよりも……悲しさの方が大きく上回り、彼女は……コウマの胸で思いっきり泣いた。
「うっく、うわああああああああん!!! うわあああああああん!!!」
それからしばらくしてクリスは泣きやみ、弦十郎達は一時撤退することになったのだが、クリスは一緒について行くのはどうも気が引けたために弦十郎達について行くことを遠慮した。
だが、その時彼女は気付いていなかった、彼女の流したその『涙』に応えるかのように、ジャンキラーのスパークドールズの目が赤から黄色に変わっていたことに。
「お前は……お前が想ってるほど独りじゃない、お前が独り道を往くとしても必ず俺達の道と交わる」
弦十郎がクリスに言い、クリスは「今まで戦ってきた者同士、一緒になれるというのか? よなれた大人がそんな綺麗ごと言えるのかよ?」と返すが、弦十郎は「ほんと、捻くれてるなお前」と苦笑しながら返し、コウマはそんなクリスの頭を軽くチョップする。
「まだそんなこと言うのかお前は? 全く」
コウマも苦笑しながらもう1発軽めにクリスの頭にチョップを入れ、クリスは「何時までやってんだお前は!?////」となぜか顔を赤くしながらコウマに怒鳴る。
それから弦十郎は通信機をクリスへと投げ渡し、コウマはクリスが心配だからという理由でこの場に残ることとなり、弦十郎は車を動かして去ろうとしたが、その際クリスは弦十郎に「カ・ディンギル」というキーワードを教えた。
「フィーネが言ってたんだ、それがなんなのか分かんねえけど、そいつはもう完成しているみたいなことを」
「カ・ディンギル……? そうか、こうなればこちらから打って出てやる!!」
それから弦十郎は部下達と共に車で去り、ここにはコウマとクリスだけが残されることとなった。
「そう言えば、クリス、お前……、俺のことやっと名前で呼んでくれたんだなぁ」
コウマは笑顔をクリスに向けながらそう言い、クリスも無意識に彼の名前を呼んでたのか顔を真っ赤にして「あ、あれはその!////」とどうにか言い訳をしようとするがコウマは笑顔のまま「やっと友達になれたみたいで嬉しいよ」と言い、クリスはさらに顔を赤くした。
「お前、このバカ!!////」
「えぇ!? なんで!?」
「うるせえバーカバーカ!! 夢バカ!!////」
「夢バカ!?」
*
二課へと戻った弦十郎は響と翼に司令部から通信して彼女達とクリスから得た情報を元にこれからのことについて話し合っており、途中、了子が「寝坊して電波が悪くて通信するの遅れちゃった~」と陽気な声で連絡が入り、弦十郎は了子にカ・ディンギルについてのことを尋ねた。
了子から聞いた話によると、カ・ディンギルとは了子曰く「天を仰ぐほどの塔」を意味しているらしい。
「何者かがそんな塔を建造しているとして、なぜ俺達は見過ごしてきたんだ?」
『確かに、そう言われちゃうと……』
「だが、ようやく掴んだ敵の尻尾、このまま情報を集めれば勝利も同然、相手の隙にこちらの全力を叩きこむんだ!」
弦十郎が響と翼に言い、2人は「了解です/了解」と答えると通信を終え、了子も少し野暮用を済ませてから指令室に行くことを伝えた後、通信を終えた。
だが、その直後に超大型の飛行ノイズが4体出現し、さらにはティガダークが出現し、響、翼、コウマに連絡が入る。
「今は人を襲うと言うよりもただ移動しているだけ、そしてあの黒い巨人は誰かを待っているかのように動かない……ですか、分かりました、すぐ行きます!」
響は二課からの連絡を受けて通信を切り、未来は心配そうに響の名を呼ぶ。
「平気、私と翼さんでなんとかするから、だから未来は学校に戻って」
「リディアンに?」
「いざとなったら地下のシェルターを解放してこの辺の人達を非難させないといけない、未来にはそれを手伝って貰いたいんだ!」
真剣な表情で響は未来にそう頼み、響は申し訳なさそうに「ごめん、未来を巻き込んじゃって」と彼女に謝ったが、未来は「ううん、巻き込まれたなんて思っていないよ」と首を横に振る。
「私がリディアンに戻るのは、響がどんなに遠くに行ったとしてもちゃんと戻って来られるように、響の居場所、帰る場所を守ってあげることでもあるんだから」
未来は響にそう微笑みながら彼女に言い、響は「私の、帰る場所?」と未来に問いかける。
「そう、だから行って、私も響のように大切なものを守れるくらいに強くなるから」
響はにっこりと陽だまりのように笑顔を自分に見せてくれる未来の手を取る。
「小日向未来は、私にとっての陽だまりなの。 未来の傍が1番温かい所で、私が絶対に帰ってくる所、これまでもそうだし、これからもそう! だから私は絶対に帰ってくる! 一緒に流れ星みる約束、まだだしね!」
「響……、うん!!」
響は「じゃあ行ってくるよ!」と未来に言った後、彼女は駈け出し、ノイズとの戦いに挑みに行った。
また、二課の司令部ではオペレーター達が調べた結果、ノイズ達が東京スカイタワーを目指していることからそこが塔、「カ・ディンギル」なのではないかと推測し、またティガダークも東京スカイタワー付近に出現しているため、「カ・ディンギル」を守っているのではないかという推測もあり、響達は東京スカイタワーへと向かう。
*
そして、東京スカイタワーに現れた巨大ノイズ達は体内から大量の小型ノイズを出現させるが、丁度そこに響と翼が駆けつけ、響と翼はシンフォギアを纏ってノイズ達と戦い始める。
響は乗ってきたヘリから降りて変身し、巨大飛行ノイズを殴りつけ、風穴を開けると巨大飛行ノイズは爆発して消滅する。
翼も剣のアームドギアを構えて青いエネルギー刃「蒼ノ一閃」を小型の飛行ノイズ達に放つが、蒼ノ一閃は巨大飛行ノイズまでには届かなかった。
「くっ、相手に頭上を取られることが、こうも立ち回りにくいとは!」
「ヘリを使って、私達も空から!」
しかし、その肝心のヘリがノイズに襲われて爆発し、翼は仲間をやられたことから怒り、ノイズ達を切裂く。
そこに飛行ノイズ達が一斉に響と翼に襲い掛かり、ティガダークもハンドスラッシュを響と翼に放った。
だが、そんな時だ、飛行ノイズは突然爆発し、響と翼が振り返るとそこにはイチイバルを纏ったクリスが立っており、響は嬉しそうに顔に笑みを浮かべた。
「チッ、こいつがピーチクパーチクやかましいから……ちょっと出張ってみただけ。 それに勘違いするなよ? お前等の助っ人になったつもりはねえ!!」
「はいはいツンデレツンデレ」
今度はクリスの背後からコウマが現れ、彼女の頭をポンポンと軽く叩き、さらにクリスが持っていた通信機から「助っ人だ」と弦十郎の声が聞こえ、クリスは頬を赤くした。
「クリスちゃーん!! ありがとー、絶対に分かり合えるって信じてたぁ!」
「このバカ! あたしの話を聞いてねえのかよ!」
クリスはどうにか自分に抱きついてくる響を突き離し、翼は「兎に角今は連携を」と提案するが、クリスは「1人でやる」と言い出し、彼女はスタンドプレーに走る。
挿入歌「魔弓・イチイバル」
クリスは空中のノイズを、響と翼は地上のノイズを相手に戦う。
「全く、クリスの奴、兎に角俺はティガの方を相手にする!」
コウマはギンガスパークを構えるが、相手がティガダークということもあるためか、今回はギンガスパークからいきなりギンガのスパークドールズが現れ、コウマはギンガスパークの先端をギンガの足のマークに押しつける。
『ウルトライブ! ウルトラマンギンガ!』
コウマは「ウルトラマンギンガ」へと変身し、ティガダークはギンガが現れるとすぐさまギンガの元へと駆けだして行き、跳び蹴りを繰り出す。
だがギンガはそれをかわしてティガダークの背後に廻り込み、チョップを繰り出すがティガダークはそれを振りかえりざまに右腕で受け止め、そのまま膝蹴りをギンガの腹部に叩きこむ。
一方、ノイズと戦っていたクリスと翼はというと、お互いに背中をぶつけてしまい、クリスはそんな翼に「なにしやがる! 引っ込んでな」と怒鳴りつける。
「あなたこそいい加減にして、1人で戦っているつもり!?」
「あたしは何時だって1人だ! こちとら仲間と慣れ合ったつもりはこれっぽちもねえよ! 確かにあたし達が争う理由なんてないのかもな、だからって、争わない理由もあるものかよ! このあいだまでやりあってたんだぞ? そんなに簡単に、人と人が……!」
その時、拳を握るクリスの手を、響が優しく握りしめ、クリスはそれに驚いた表情を見せる。
「出来るよ! 誰とだって仲良くなれる。 だって人は……分かり合えるから」
響の言葉に同意する様に、ティガダークと戦っていたギンガ=コウマもまた、クリスに言い放つ。
『そうだぜクリス、だって俺とお前は分かり合えただろ!? ほんの少しかもしれないけど、俺とお前は分かり合えた筈だ!』
「うん、そうだよ、誰とだって仲良くなれる」
響は今度は翼の手を取り、「どうして私にはアームドギアが無いんだろってずっと考えてた」と彼女は語る。
「何時までも半人前はヤダなぁって、でも……今は思わない。 だって、なにもこの手に握っていないから2人とこうして手を握りあえる。 仲良くなれるからね」
響は笑顔を翼とクリスに見せ、翼は「立花……」と彼女の名を呟いた後、右手に持っていた剣を置き、クリスに手を差し伸べ、クリスは戸惑いがちに手を差しだそうとしたが、翼は待たずにクリスの手を一気に握りしめた。
「なっ!!?///」
クリスはそれに驚いてすぐに手を離してしまい、「このバカにあてられたのか!?」と言い、翼はそれに対して「そうだと思う」と答えた。
「そして、あなたもきっと」
「あっ……冗談だろ///」
兎に角、巨大ノイズ……親玉を叩かないとキリが無い、そこでクリスはイチイバルの力のエネルギーを限界まで引き上げてその力を一気に放って巨大ノイズを倒す作戦を提案する。
だがエネルギーをチャージ中は隙だらけ、だから響と翼は自分達がクリスを守ると言ってノイズ達を攻撃する。
(あいつ等……頼んでも無いのに……私も引き下がれねえじゃねえか!)
そして、クリスは「歌」を歌った。
『おっと、そうはさせるかああああああ!!!!』
そこに現れたのは「宇宙海人バルキー星人(SD)」、バルキー星人はクリスの邪魔をしようと巨大化し、クリスに襲い掛かるが、ギンガがバルキー星人を蹴り飛ばしてクリスから引き離す。
『誰も……繋ぎ繋がる手を持っている! 私の戦いは……誰かが手を繋ぐこと!』
『砕いて壊すも束ねて繋ぐも力! 立花らしいアームドギアだ!』
響と翼は心の中でそう言い放ちながら、ノイズを殴り、切裂き、クリスを、仲間を守る為に戦う。
バルキー星人はギンガに殴りかかるが、ギンガはそれを受け流して逆にバルキー星人の顔面を殴りつけるが、今度はティガダークの攻撃を背中に受けてギンガはその攻撃に怯み、今度はバルキー星人がギンガの後ろから掴みかかって動きを封じ、そこにすかさずティガダークの強烈なチョップがギンガの胸部に入り、さらにもう1発チョップを放とうとするティガダーク。
だがギンガどうにかバルキー星人の拘束から逃れ、チョップは代わりにバルキー星人が受けた。
『おわあ!?』
ティガダークはバルキー星人から逃れたギンガにハンドスラッシュを放ったが、ギンガはそれを弾き、弾かれたハンドスラッシュはバルキー星人に直撃する。
『うぎゃああ!!? さっきからこんなのばっかり!?』
『チェア!!』
ティガダークは跳びあがって連続蹴りをギンガの胸部に繰り出し、ギンガは地面に倒れこみ、バルキー星人はそのままギンガに跳びかかるがギンガはすぐさまそこから離れたためにバルキー星人は地面に激突しただけに終わった。
『ダアア!!』
立ち上がったギンガにすかさずティガダークの蹴りが入り、さらに今度は背後からバルキー星人が背中を殴りつけ、ティガダークはギンガの首を絞めつける。
『シェア!?』
一方でクリスはチャージを完了させ、ギア全体を固定砲台形式、ガトリング砲と小型ミサイルに加え、大型ミサイル4基を搭載へと変形させて放つ広域砲撃「MEGA DETH QUARTET」を巨大飛行ノイズを含めた複数のノイズ達に放ち、ノイズは達は一斉に消滅させた。
『ウアアアアッ!!?』
「っ!? コウマ!?」
クリスはギンガの苦戦する様子を見て叫ぶ、彼女はジャンキラーのスパークドールズを取り出す。
「頼む、ジャンキラー! もう1度あたしに、力を……貸してくれ! あたしの、本当の夢を気付かせてくれた……あいつを助けるために! 頼む……!」
『……違うな』
「……えっ?」
その時、彼女の耳に、誰かの声が聞こえてきた。
『僕の名前は……ジャンナインッ!! 共に戦おう、雪音クリス、僕の……相棒!』
「ジャン……ナイン、有難うな……!」
クリスは共に戦ってくれると言ってくれたジャンナインに、彼女は……1粒の涙を流した。
その涙がジャンキラー、否、ジャンナインへと落ちるとジャンナインから光が放たれ、その光はやがて……タブレット端末型のアイテム「ガンパット」が現れ、ジャンナインも光に包まれて実体化し、大地に降り立つ。
そしてクリスがガンパットのコマンドを操作すると彼女はジャンナインのコックピットへと瞬間移動し、ガンパットはクリスは「ガンモード」へと変形させ、コマンドを操作。
『ジャンキャノン!』
右腕のシールドポケットから出現するキャノン砲から二連ビームをジャンナインはギンガの首を絞めているティガダークに放ち、ティガダークを吹き飛ばす。
『ジュアッ!?』
『ぬお!? なんだぁ!?』
バルキー星人はいきなりのことに驚くが、ジャンナインはそんなことお構いなしに次の攻撃に映る。
『ジャンバスター!』
腹部のバックル状の部分が展開して発射される超強力ビーム「ジャンバスター」をジャンナインはバルキー星人に放ち、バルキー星人もそれを喰らって吹き飛ばされ、ジャンナインはギンガに手を差し伸べる。
「一緒に行くぞ、コウマ!」
『フッ、おう!!』
ギンガはジャンナインの手を掴んで立ち上がり、2人は肩を並べてバルキー星人とティガダークに挑む。
『チャッ!!』
ティガダークもギンガへと駆けだして行き、ギンガとティガダークは同時に蹴りを繰り出し、2人の蹴りは激突し合う。
そのまま2人は足を降ろし、お互いの顔面を殴りつけるが、ティガダークはジャンプしてそのまま勢いをつけたパンチをギンガに放ったが、ギンガはそのティガダークの腕を掴んで腹部に蹴りを入れてティガダークを蹴り飛ばす。
『ウアアッ!!?』
また、バルキー星人はジャンナインの胸部を殴りつけるが、ジャンナインはビクともせず、逆に殴ったバルキー星人があまりの痛さに絶叫した。
『うがあああ!!? いてええ!!?』
「そんなもんが、効くかってんだよ!!」
ジャンナインはバルキー星人を殴り飛ばし、バルキー星人は殴り飛ばされて地面に倒れこむがすぐさま起き上がってジャンナインに向かって行く、しかし、ジャンナインにあっさりと殴られて返り討ちにあうバルキー星人。
そして、ギンガはティガダークを、ジャンナインはバルキー星人の両肩を掴み、お互いに投げ飛ばし、投げ飛ばされた両者は空中で激突してバルキー星人は地面に倒れ、ティガダークは膝を突く。
『ぐああっ!?』
『ジュア!?』
ティガダークとバルキー星人はどうにか立ち上がるが、すかさずギンガとジャンナインの拳が2人に激突し、ティガダークとバルキー星人は吹き飛ばされる。
『今、元に戻してやるぜ、ティガ!! 行くぜクリス!』
「あぁ、同時にやるぜ、コウマ!」
クリスはジャンナインに巨大な実体化させたガンパット・ガンモードを持たせ、ガンパットから放つ赤い光弾を連射する「ジャンスターダスト」を放つ。
「ジャンスターダスト!!」
『ジャンスターダスト!!』
ギンガは全身のクリスタルを青く輝かせ、両手を交差させた後、大きく両腕を広げた後、左腕に右肘の拳を当てる構えをとって放つ必殺光線「ギンガクロスシュート」をジャンスターダストと共に放つ。
『ギンガクロスシュート!!』
ギンガクロスシュートがティガダークに、ジャンスターダストがバルキー星人に直撃し、ティガダークとバルキー星人は吹き飛ばされて爆発を起こし、ティガダークとバルキー星人はスパークドールズへと戻ったのだった。
『ジュアアアアアアアア!!!!?』
『おわああああああああ!!!?』
ティガダークとバルキー星人を倒し、ギンガはギンガクロスシュートの構えを解くとゆっくりとジャンナインの方を見つめる。
『……ジャンキラーは、ジャンナインになれたのか。 それはきっと、コウマと、君の仲間達が彼女の心を救い、彼女が起こした奇跡なんだろう』
『えっ? アンタ、誰だよ、もしかして……ギンガ?』
自分に突然語りかけて来た謎の声、それはギンガなのではないかとコウマは予測したが、それ以上ギンガは喋ることはなかった。
それから変身を解いたコウマとジャンナインをスパークドールズに戻してコックピットから降りたクリスは響達の元へと駆け寄る。
戦いが終わり、響は「やったやったー!」と嬉しそうにクリスに抱きつくがクリスは当然響を「やめろバカ!」と突き離し、シンフォギアを3人は解除する。
「勝てたのはクリスちゃんのおかげだよー!」
「そうそう、俺も危ない所助けて貰ったし、有難うなクリス?」
響は再びクリスに抱きつくがクリスは「だからやめろと言ってるだろうが!」と怒鳴りながら響を突き離した。
「良いか? お前達の仲間になった覚えはない! あたしはただ、フィーネと決着をつけてやっと見つけた本当の夢を果たしたいだけだ!」
「本当の夢? そっか、見つけられたんだな、お前の、本当の夢!」
コウマは嬉しそうにクリスに言い、「えー? どんな夢!? 聞かせてよ!」と本日何度目か分からぬ響のハグを受けるクリスは照れながらも響をまた突き離す。
「あーもう、お前本当のバカ!」
そんな時、響の携帯に未来から電話が入り、彼女が電話に出ると……。
『響!? ノイズに学校が襲われ……『プツン』』
「……えっ?」