戦姫絶唱シンフォギアGinga   作:ベンジャー

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17Eve 最強の完全怪獣

「1つ疑問に思ったことがあるんだけど……えっと、七瀬さん?」

「なに?」

「ダークライブした怪獣はギンガでないと倒せない、もしくはギンガを通してライブしたウルトラマンでしか倒せないって言ってたけど……ジャンナインは?」

 

コウマは1つ、疑問に思ったことがあった、それは先程コウマが言ったようにダークライブした怪獣はギンガ、もしくはギンガを通してライブしたウルトラマンでないと倒せないと言うが……ならばジャンナインはどうなのだろうという疑問。

 

ジャンナインはギンガの力を使わずにガンパットで実体化することが出来るし、ジャンナインは怪獣を倒したことだってある、それはなぜなのかという疑問を、コウマはリサに問いかけた。

 

「ジャンナイン事態、そもそも特殊なスパークドールズなの。 いいえ、ジャンナインだけじゃないわ。 彼の兄であるジャンボット、この2人はかなり特殊な例ね」

「特殊? 特殊ってそいつ等のなにが特殊なんだ?」

 

リサが言うには、ジャンナインとジャンボット、この2人はどこの怪獣、超獣、スペースビースト、ロボット怪獣、ウルトラマン、宇宙人のどれにも当てはまらない戦士であるため、ジャン兄弟はスパークドールズ達の中でも特に特殊な存在であるというのだ。

 

実際、ジャンナインがまだダミースパークでライブされジャンキラーだった頃、そのジャンキラーの所持者であるクリスは他の人物とは違い心の闇に完全に支配されていなかった。

 

そのことに関してリサは予想ではあるが、心の闇にクリスが支配されなかったのはジャンナインがなんらかの形で彼女を守っていたからと彼女は推測する。

 

「でも、多分ジャンナインだけじゃなくてあなたの力もあったんでしょうね……」

「えっ? いや、そんな……」

 

頭をかいて照れ臭そうにするコウマだが、あの後ライブ会場がどうなったのか少し気になったため、彼はリサに別れを告げて急いでライブ会場へと駆けだして行った。

 

「取りあえず、自己紹介も済ませたし、私も闇の支配者のことをもっと調べないとね。 早くしないと……」

 

コウマがリサと話をしていたのと同じ頃、ライブ会場ではシンフォギアを解除した響が膝を突いており、同じくシンフォギアを解除した翼とクリスが響の元へと駆け寄ってきた。

 

「無事か立花!」

 

翼が響の身を案じて声をかけ、響は翼とクリスの方に振り返ると彼女の瞳からは涙が溢れていたのだが……響は「平気、へっちゃらですよ!」と泣きながらも明るく振る舞おうとする。

 

「へっちゃらなもんか! まさか、絶唱の負荷を調和しきれなくて……」

(こんなにも響のことを心配するとは、クリスも大分変わったな……)

 

遠くからクリスが響を気づかう様子を見ていたタロウはそんなことを思っており、自分も響が心配なため彼女の元へとテレポートで駆け寄った。

 

「違うよ、クリスちゃん……。 ただ、私のしてることって……偽善なのかな? 胸が痛くなることだって……知ってるのに。 うっく、ひっく……うぅ……」

『泣くことなど、ないだろう響?』

 

響の前にタロウが現れ、彼は響に励ましの言葉を送った。

 

『君は自分のやりたいことをしているのだろ? なぜそれが偽善になるのだ。 誰かのためにと本気で想っているのだろ? ならばそれは偽善と言えるのか……? もっと自分に自身を持つんだ響』

「うぅ……ありがとう、タロウさん……」

 

響はタロウを抱えて抱きしめ、その際タロウに響の柔らかいものが身体全体に押し当てられ、タロウは顔を真っ赤にした。

 

(お、オイ響離せ!? 当たって……ぐっ、押し当てられてるせいで声がでない……!?////)

((折角良い感じのこと言ったのになタロウ……))

 

そんなタロウを見て呆れ顔の翼とクリス、タロウもそんな翼とクリスに気付いたのか、「良いから助けてくれ」と心の中で懇願するのだった……。

 

だが、そんな時……タロウはなにかの気配を感じたのか、テレポートで響の腕から抜け出しその気配を感じた方向を見るとそこには「誰か」がいた……、だがその「誰か」はタロウに気付いてすぐさま姿をくらました為、タロウは姿をハッキリと確認することが出来なかった。

 

(今の気配、まさか……闇の支配者……?)

 

そんな時のことだった、タロウの頭に頭痛が走り、彼は地面へと倒れこんでしまう。

 

『ぐおおおおおおっ!!?』

「タロウ!? どうした!?」

 

翼が慌てて地面に落ちたタロウを拾い上げ、クリスや響も心配そうにうめき声をあげるタロウを見つめるがしばらくしてタロウは落ち着きを取り戻し、一体どうしたのかと響達はタロウに問いかけた。

 

『すまない、心配をかけた。 今の気配に触れたためか。 思い出したのだ、なぜ私にだけ意思があるのかということに……。 そうだ、私はあの時、守って貰ったのだ。 兄弟達と、父と母に……』

 

タロウが語るには「ダークスパークウォーズ」で闇の支配者がダークスパークから発生させる闇の波動で怪獣やウルトラマン達が人形に変えられて行く中、タロウの前にゾフィーやウルトラマン、セブン、ウルトラの母やウルトラの父に庇って貰い、タロウだけ闇の波動の直撃を避けることが出来たのだという。

 

そのため、タロウには自分だけ意思が残ったらしいのだ。

 

『だが、なぜ父や母、兄弟たちは私にだけ意思を残したのだろうか……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一週間後、この一週間、特にマリア達は一向になんの行動も起こさず、「なにもない日常」が流れていた。

 

二課でもあおいの調べでは「その後フィーネと名乗るテロ組織による各国の交渉などなにもされていない」というのだ。

 

つまり、マリア達「フィーネ」の狙いがまるで見えてこないということ、せいぜいやったことと言えばあの時のライブ会場で自分達の存在を知らしめたくらいだ。

 

弦十郎はそのことに関して「ことを企む輩には似つかわしくないやり方だ」と称した。

 

その時、丁度緒川から連絡が二課へと入る。

 

『ライブ会場の近くで乗り捨てられていた怪しいトレーラーの入試経路から遡って調べているのですが調べた所、架空の企業から大型医療危機や医薬品、計測機などが多量に発注された痕跡を発見しまして……』

『こ、こいつ忍法使うぞ!?』

(忍法!?)

 

偶然この場に居合わせたタロウが緒川の通信からほんの少し聞こえて来た「忍法」という言葉に反応したが……以前翼が「影縫い」という技は緒川に教えて貰ったとかいう話を聞いたことがあるし、弦十郎のような人間がいるのでタロウは気にするだけ無駄かと思い敢えてそれ以上のことはなにも考えたりツッコんだりしなかった。

 

「医療器量?」

『日付は、2ヶ月前ですね。 この記事、気になりませんか?』

「ふむ、追いかけてみる価値はありそうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある建物で……零無が自分が使っているベッドの上で一枚の写真を見つめており、零無の瞳には僅かながら……涙が出ていた。

 

「セレナ……」

 

彼は頭を抱えるが、そんな時つい零無はコウマが夢がどうと言っている時のことを思い出し、彼は苛立って近くに置いてあった椅子を蹴り飛ばした。

 

「失うくらいなら、夢なんて最初から持たなければ良い。 なんでアイツはそれが、分からない」

 

零無はそう呟いて立ちあがると彼は自分の部屋から出て行った。

 

その頃……。

 

「でね! 信じられないのはそれをご飯にザパーっとかけちゃったわけですよ! 絶対におかしいじゃないデスか! そしたらデスよ!」

 

一体なんの話してるんだかわからないが切歌が調と一緒にシャワー室でシャワーを浴びながらそんな話を調にしており、切歌が調の方を向くと調はどこか暗い表情をしながら下を向いていた。

 

「まだ、アイツのことを……デスか?」

 

調は響の『話せばわかるよ! 戦う必要なんか……』という言葉を思い出し、調は「なんにも背負って無いアイツが人類を救った英雄だなんて……私は認めたくない」と呟いた。

 

「うん。 本当にやらなきゃならないことがあるなら例え悪いと分かっていても背負わなきゃいけないものだって……」

 

すると調は苛立ちのまま壁を殴り付けた。

 

「……困っている人達を助けたいと言うのならどうして……!」

 

切歌はそっとそんな彼女の手を握りしめると、調も切歌の手を握りしめた。

 

そこにマリアが現れ、彼女もシャワーを浴び始める。

 

「それでも私達は私達の正義とよろしくやっていくしかない、迷って振り返ったりする時間なんて……もう、残されていないのだから……」

 

と言っても今そんなことを言っている本人が後に迷いまくるとこの時誰が思っただろうか……。

 

そんな時のことだ、マリア達がまだシャワーを浴びているにも関わらず零無が無断で入ってきたのは……。

 

「「「はっ?」」」

 

調以外のマリア、切歌、零無の3人が同時に声を発した。

 

「な、なんでお前等! もう上がったんじゃないのか!?/////」

「はあ!? 誰から聞いたのよそんなこと!?/////」

「……スケベ」

「と、とっとと、出て行くデエエエエエエス!!!!!/////」

 

マリアと切歌は顔を真っ赤にし、切歌はどこからともなくイガリマを取り出して装着し、鎌型のアームドギアを零無へと投げ飛ばした。

 

「おわああああああ!!!? おま、死ぬだろうが!!」

「良いから早く出て行くデス!!////」

 

再び鎌を構える切歌を見て零無は「本当にこのままだと殺される」と危機感を覚えて急いでその場を去って行った。

 

「うぅ、見られたデス……////」

「元気だしてキリちゃん、見たのはお互い様」

「なんで調はそんな平気なんデスか? あと調なに言ってるデスか!?////」

 

だが、その時のことだった、突然警報が鳴り響き、ある部屋ではナスターシャが「ネフィリム」と呼ばれる怪物のようなものをモニターで監視しており、そこに行方不明だったウェルがナスターシャの元へと現れた。

 

「例え、人の身に過ぎていたとしても英雄たるものの身の丈にあっていればそれで良いじゃないですか?」

 

ウェルは柔らかい笑みを浮かべ、ナスターシャにそう語り、そこに丁度マリア、切歌、調、零無が駆けつける。

 

「マム! さっきの警報は!」

「……次の花は未だ蕾ゆえ、大切に扱いたいものです……」

(なに言ってんだこの奇天烈博士……)

 

ウェルの言葉に心の中でツッコム零無だが、今はその奇天烈博士よりも先に先程の警報の方が気になったため、零無もナスターシャに一体なにがあったのかを問いかけた。

 

「心配してきてくれたのね4人とも、でも大丈夫、ネフィリムが少し暴れただけ。 隔壁を降ろして食事を与えただけ、じきに収まる筈……」

 

ナスターシャはそう言うが、建物から巨大な音が鳴り響き、やはり心配なものは心配だった。

 

しかしナスターシャは「対応処置は済んでいるので大丈夫」だと言い、ウェルは「それよりもそろそろ視察の時間では?」とナスターシャに語りかける。

 

「『フロンティア』は計画遂行のためのもう1つの要……起動に先立ってその視察を怠る訳にはいきませんが……」

 

つまり、出かけてしまうため、この隠れ家がほぼ無防備状態となってしまうため、少し不安がナスターシャにはあったのだ。

 

だがウェルは「心配ご無用」と自信満々に言い、ナスターシャは切歌と調をウェルの護衛につけようと考えたがウェルは「こちらに荒事の予定はありません、むしろそちらに戦力を集中させるべきでは?」と提案し、ナスターシャはウェルの意見に同意した。

 

「それに、護衛ならこいつがいますからね……」

 

そう言ってウェルは親指を置くの部屋の方へと向けるとそこから「ナックル星人グレイ」が姿を現した。

 

『そうよぉ~、私に任せて頂戴♪』

「分かりました、では任せましょう……」

 

その後、ナスターシャ達は部屋を去り、「ある場所」へと行くための準備に取り掛かるが……マリアと零無はグレイとウェルの姿を思い返し……「本当に大丈夫かなあいつ等」と少し不安になったとか。

 

確かに不安にならない方がおかしい気もするが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、リディアン音楽院では……翼に呼ばれて学校側から許可して貰い、なぜかコウマがリディアンの学際の手伝いをしていた。

 

「なんで俺がリディアンの学際の手伝いを? 確かによく響達の部屋に遊びに行くけど」

「いや、来元が来れば雪音も素直に学際の手伝いをするかと思ってな……」

 

ある部屋で翼、クリス、コウマが学際の飾り付けに使う道具を3人で一緒に作っており、コウマは翼のその言葉を聞いてコウマは「クリスは学校で上手くいってないのか」と不安になった。

 

「クリス、クラスに上手く溶け込めてないのか?」

「うっ、べ、別にそんなこと……」

「そんなことあるだろう? 同じクラスの生徒達から逃げていたのに……」

 

翼にそう言われてクリスは黙りこみ、コウマは呆れたような表情を浮かべた。

 

「フィーネとかいう謎の武装集団が現れたんだぞ? こんなことしてる暇……」

「あるよ」

「はあ?」

 

クリスの言葉をコウマはばっさりと切り捨て、クリスはそのことに首を傾げた。

 

「こういうのは1年に1回しかないことなんだ! だからこういうことはしっかりと楽しまなくちゃいけねえ! 確かにフィーネって奴等が現れて色々大変なのも分かるけど、でもこれだって同じくらい大切なことな筈だぜ! なあ、翼さん!」

「あぁ、来元の言う通りだぞ雪音? 学際というのは楽しめる時にしっかりと楽しむべきなんだ」

 

コウマと翼はクリスに微笑みかけながらそう語り、クリスは反論の言葉を思い浮かべようとしたが……言ってもこの2人相手ではなにを言っても無駄だと感じ、反論するのを諦めた。

 

そこに、翼のクラスメイトと思われる生徒3人が現れた。

 

「あっ、翼さんここにいた!」

「全然帰って来ないからみんなで探しに来たんだよ?」

「でも心配して損した、何時の間にか可愛い下級生連れ込んでるし……、ってそっちの男子は……? 部外者じゃ……」

 

コウマは少し「あっ、ちょっとヤバい?」と焦りを感じたが翼がコウマのことを説明し、あとついでにコウマはクリスの彼氏であることも説明しておいた。

 

「余計なこと言うなよオイ!?////」

「えっ~? 良いなぁ~」

 

兎に角、コウマ達の説明を終えた所で翼は3人に「みんな、もう帰ったと……」と呟くがクラスメイトの3人は「だって、学際の準備が遅れてるの自分のせいだと翼さん思ってるみたいだし」と返され、だから3人は翼を手伝おうと思ったのだという。

 

「案外人気物じゃねーか」

「まあ、トップアーティストだしな、翼さん」

「でも、昔はちょっと近寄りがたかったってのいうのが事実かな……」

 

コウマとクリスの言葉を聞き、そんなことを呟く翼のクラスメイトの1人、それには他のクラスメイトの2人も同意し、本人達曰く「初めはなんだか私達の知らない世界の住人みたい」らしかったのだが……いざ話しかけてみると翼も「自分達と同じなんだ」ということに気がついたというのだ。

 

「みんな……」

「特に最近はそう思うよ!」

 

クリスはそんな今の翼の環境を見て「チッ、上手くやってるー」と言い、翼は「面目ない、気に障ったか?」と必要なら謝ろうと思ったが……クリスは「別に」と返した。

 

「だけどあたしも、もうちょっとだけ頑張ってみようと思う……」

「おう、頑張れ頑張れ! お前なら出来る! 俺が保証する!」

 

コウマはクリスの頭をワシャワシャと楽しそうに撫で、クリスは「やめろ!」と怒鳴りながら顔を赤くしつつコウマから離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜のこと、二課がマリア達フィーネの隠れ家と思われるとある廃病院を発見し、コウマ、響、翼、クリスの4人は廃病院の外で待機していた。

 

『明日も学校があるのに、夜半の出動、申し訳ありません……』

「気にしないでください、これが私達、防人の務めです!」

 

謝罪する緒川に翼はそう返したのだが……。

 

(えっ? 俺やクリスに響も防人なの……?)

 

とかコウマが思っていたが敢えて口には出さずにいた。

 

「街のすぐ外れにあの子達が潜んでいたなんて……」

「まっ、尻尾が出て無いのならこちらから引きずりだしてやるまでだ!!」

 

コウマ、響、翼、クリスの4人は廃病院の中へと侵入し、ある部屋では監視カメラからコウマ達の様子をウェルとグレイがその様子を伺っていた。

 

「お持て成しといきましょう」

 

そう呟いてウェルがあるボタンを押すとなにかのガスが噴出、だが……そのガスにはコウマ達が視認することは出来なかった。

 

「やっぱり、元病院っていうのが雰囲気出してますよね……」

 

響は廃病院の中の不気味さに冷や汗をかき、クリスはそんな響に「なんだ? ビビってるのか?」と悪戯っぽく言う。

 

「そうじゃないけど、なんだか空気が重い気がして……」

「おい、おいでなすったぜ?」

 

コウマの言葉で響達は前方を見ると大量のノイズ達が現れてこちらに向かって接近してきており、響達は「歌」を口ずさんでそれぞれのシンフォギアを纏った。

 

「ばーん☆」

 

その際クリスが変身の際にそんなことを言っており、コウマはそれを見た瞬間顔を赤くした。

 

(うわあ、なんだ今の、可愛い……////)

 

兎に角コウマもギンガスパークとスパークドールズを取り出し、スパークドールズの足部にギンガスパークの先端を押し当てる。

 

『ウルトライブ! プレッシャー!』

 

コウマは能面のように常に笑った顔をしている宇宙人「怪獣人プレッシャー」へとウルトライブし、杖を取り出して杖から破壊光線をノイズ達に放ち、早速ノイズ達を消滅させた。

 

『さあ、ショータイムだ!』

「魔法使いだからってその台詞は……」

 

響は苦笑しつつプレッシャーにツッコミを入れ、クリスは歌を口ずさみながら響、翼と共に戦闘を開始した。

 

アームドギアが変形した4門の3連ガトリング砲からの一斉掃射「BILLION MAIDEN」をクリスはノイズ達へと放ち、ノイズ達は打ち抜かれて炭と化して行く。

 

同時にプレッシャーもクリスの攻撃と同時に破壊光線を放ち、ノイズ達を消し去って行くが倒しても倒してもノイズは何度も甦って来る。

 

そのことからこのノイズ達は間違いなく制御されていることが伺え、翼は響にクリスのカバーに廻るように指示する。

 

そして翼は剣でノイズを切裂き、響は拳でノイズを殴り付け、クリスはボーガンでノイズ達を撃ち抜き、プレッシャーは瞬間移動を駆使してノイズ達を翻弄しながら破壊光線で倒して行く。

 

しかし、驚くことに、一度倒した筈のノイズがすぐさま再生し再びこちらに襲い掛かってきたのだ。

 

「えぇ!?」

 

翼もアームドギアを振るって放つエネルギー刃「蒼ノ一閃」で大量のノイズを一度に倒すが、やはり再生してしまう。

 

『俺は普通に倒せるのに、なんで響達が倒す奴等だけ……って響? クリス? 翼さん!?』

 

不思議なことに、まだそこまで動いている訳でもないのに響もクリスも翼も息を切らしており、なぜか彼女達のギアの出力が落ちていたのだ。

 

そんな時のことだった、突然、廊下の奥から1体の四足歩行の怪物が現れ、響達へと襲いかかって来たのだ。

 

寸前の所で響は怪物……「ネフィリム」に反応し殴り飛ばしたがネフィリムはすぐさま響達の方へと襲いかかって来た、だが翼がすぐさま反応し、アームドギアでネフィリムを斬り付けてネフィリムを吹き飛ばした。

 

「アームドギアで迎撃したんだぞ!?」

「なのになぜ炭素と砕けない!?」

「まさか、ノイズじゃ……ない?」

 

それぞれの疑問を口にする響達、コウマもネフィリムがノイズでないのなら怪獣かなにかなのかと思い、誰かがライブしているのかとネフィリムをじっと見つめてみるが……。

 

『違う、アイツは怪獣でも無い!』

「じゃああの化け物なんだっていうんだ……?」

 

そこに、誰かが拍手をする音が聞こえ、廊下の奥を一同がじっと見つめるとそこには行方不明だったウェルが立っていた。

 

「ウェル博士!?」

 

するとネフィリムは大人しくウェルが持っていたケースの中へと入る。

 

「意外に敏いじゃありませんか」

「成程、ノイズの襲撃は全部……!」

 

クリスはウェルを睨みつけ、ウェルはクリスの言葉に「その通りだ」と応えて種明しを説明する。

 

実は既にソロモンの杖はあの時既にアタッシュケースにはなく、コートの内側に隠しており、ソロモンの杖でノイズを制御し自分を襲わせたのだという。

 

「ノイズを制御するなど、この杖を置いて他にありませんからねぇ。 そしてこの杖の所有者は……今や自分こそが相応しい、そう思いませんか!?」

「思うかよ!」

 

クリスはミサイルを放とうとするが、その際になにか違和感を感じた、だがクリスは構わずノイズ達にミサイルを撃つがその際、彼女は悲痛な声をあげた。

 

「うわああ!!?」

『クリス!?』

 

ミサイルを撃った為、辺りが吹き飛んでしまい、クリスも訳が分からず彼女は膝を突いて翼はそんな彼女を支える。

 

また、ウェルもノイズに守って貰ったため無事だった。

 

クリスはどうしてこっちがボロボロなのか疑問に思い、翼は理由はどうあれ、出力の大きい技を使えばこっちの身が持たないと考えた。

 

そんな時、巨大な空を飛ぶノイズが先程のネフィリムの入ったケースを持って海の方へと向かっていることに気付き、翼はウェルの確保を響とコウマに任せ、自分はノイズを追い掛けた。

 

『おーっと、そうはいかないわよぉ?』

 

グレイがそう言うと空から黒い球体が振ってきてその球体はネフィリムを追い掛ける翼の前へと降り立ち、その球体は姿を変えて白い球体への姿となった。

 

「なっ!? 退けえ!!」

 

翼はアームドギアを振るって「蒼ノ一閃」をその球体に放ち、蒼ノ一閃は球体に直撃するがその直後、球体からなぜか「蒼ノ一閃」が翼に向かって放たれ、翼はどうにかそれを受け流した。

 

翼はこの場合はコウマに任せるしかないと考え、翼は通信でコウマに相手を任せるように頼み、翼は球体を駆け上って急いでネフィリムとノイズを追い掛けた。

 

そして翼に球体の相手を任されたプレッシャーは巨大化して球体の前に現れ、球体はプレッシャーに向かって蒼ノ一閃を放って来た。

 

『うおっ!? へっ! やってやろうじゃねーかよ!!』

 

プレッシャーも杖から破壊光線を放ち、球体に直撃するが球体はプレッシャーと同じ破壊光線をプレッシャーに放ち、プレッシャーに直撃して吹き飛ばした。

 

『ぐああああああっ!!? この、やってくれるじゃんか! けど、こっちも負けてないぜ!!』

 

コウマがギンガスパークを掲げるとスパークからギンガのスパークドールズが現れ、コウマはギンガへとウルトライブする。

 

『待ってたぜ、ギンガ!』

『ウルトライブ! ウルトラマンギンガ!』

 

そしてまたクリスも、ガンパットを取り出してジャンスターを呼びよせる。

 

「あたしが乗りこんだ方が本当は良いんだけど、こんなざまじゃな……。 今回はあたし抜きで頑張ってくれ、ジャンナイン」

『カモン! ジャンスター!』

 

クリスはジャンスターを呼びよせ、ガンパットで自動操縦にしてジャンスターをジャンナインに変形させる。

 

「ジャンファイト・ツーダッシュ!」

 

変形したジャンナインは大地に降り立ち、ギンガと共に立ち並んで球体に戦いを挑んだ。

 

ジャンナインは右腕のシールドポケットの「ジャンキャノン」から放つ二連ビームを球体に何発も喰らわせ、一度は爆発して倒したかのように見えたが……。

 

球体……人間の誰かがダークライブしたと思われる「完全生命体イフ」は大砲を幾つも装備し、凶悪な顔が現れた「第2形態」へと変化した。

 

そしてイフはジャンナインと同じ二連ビームをジャンナインとギンガに喰らわせ、2人を吹き飛ばした。

 

『ぐああああっ!? こいつ、技をコピーするのか!? だったら、コピーされる前にブッ倒してやるぜ!!』

 

ギンガはイフへと駆けだして行き、イフは蒼ノ一閃、二連ビーム、破壊光線を一斉にギンガに放つがギンガはバリアを発生させて攻撃を防ぎ、ギンガの後ろからジャンナインがギンガの頭上を飛び越え、イフに強烈なパンチを叩きこんだ。

 

『シュア!!』

 

さらにギンガはジャンナインの肩を踏み台にしてイフに強烈な跳び蹴り「ギンガハイパーキック」を炸裂し、イフは蹴り飛ばされる。

 

『ギシャアアアア!!?』

 

ジャンナインはすかさず右腕を飛ばして攻撃する「ジャンナックル」でイフを殴り付け、ギンガはイフを持ち上げて投げ飛ばす。

 

『行くぜ、ジャンナイン!』

 

ジャンナインはギンガの言葉に頷き、空中へと飛び立ち、ギンガは両腕を前方で交差させた後、S字を描くように左右に大きく広げてからL字型に組み放つ必殺光線「ギンガクロスシュート」を、ジャンナインは腹部のバックル状の部分が展開して発射される「ジャンバスター」を放ち、直撃を受けたイフは爆発を起こし倒された……かのように見えた……。

 

『なに!?』

 

しかし、イフは二足歩行で腕に剣などを装備した「完全生命体イフ・第3形態」へと変化したのだ。

 

『グアアアアアアアアア!!!!!』

 

イフは右腕の剣から「ジャンバスター」をジャンナインに放ち、ジャンナインもジャンバスターを撃って相殺するが、続けざまにイフは剣を振るって「蒼ノ一閃」を放ち、ジャンナインは直撃を受けて吹き飛ばされる。

 

『ジャンナイン! こいつ!』

 

ギンガはイフに駆けだしていくがイフは両腕を前方で交差させた後、S字を描くように左右に大きく広げてからL字型に組み放つ必殺光線「ギンガクロスシュート」をギンガに放ち、ギンガにギンガクロスシュートが直撃、そのままギンガを吹き飛ばしてしまった。

 

『ぐあああああああああああああ!!!!!?』

 

地面に倒れこむギンガ、その時、ギンガの3分の時間制限が近づいてきてしまったため、カラータイマーも点滅を始める。

 

(くっそ、なら、直接切裂くのならどうだ!)

 

ギンガは身体のクリスタルを白色に発光させ、右腕のクリスタルからギンガセイバーを形成してギンガは立ちあがってイフに駆けだして行き、イフの放つ破壊光線を避けながら接近、擦れ違いざまにギンガセイバーでイフを切裂いた。

 

だが、イフの身体はすぐに傷口を治し、左腕に光の剣「ギンガセイバー」を形成し、ギンガセイバーと右腕の剣でギンガに襲い掛かってくる。

 

ギンガはイフの剣をどうにかギンガセイバーで応戦するが、次第に追い込まれて行き、右腕の剣とギンガセイバーでギンガは斬りつけられてしまった。

 

『があああっ!!?』

 

そこに背後からジャンナインがイフを抑えつけようとしてくるが、イフはジャンナインを突き離し、振り返りざまにギンガセイバーでジャンナインを斬り付けた。

 

その頃、翼の方では……。

 

(天羽々斬の機動性なら!)

『そのまま飛べ! 翼!!』

(飛ぶ?)

 

弦十郎から通信でそういった指示を聞き、緒川からも「飛んでください、翼さん!」という言葉が贈られた。

 

『何時だってあなたは!』

 

翼は言われた通り、この先は道が無く、海だけが広がる場所だったが彼女はそれでも前に進み、そして飛び上がった。

 

だが、やはり距離が足りないのか、彼女は海に落っこちてしまうがその時、海から巨大な戦艦が出現し、彼女はその最初に飛び出した戦艦の先端を踏み台にさらに高く飛び上がり、アームドギアでノイズを切裂いた。

 

そしてネフィリムの入ったケースはそのまま海に落ちて行くが、翼はそれをどうにか拾い上げようと手を伸ばす。

 

しかし、その時翼は「なにか」に弾かれネフィリムはシンフォギアを纏ったマリアが受け止めた。

 

「翼さん!!」

 

それを見ていた響は翼の名を叫び、そしてマリアは巨大化させ、空中に浮くアームドギアの尻柄の上に降り立つ。

 

「時間通りですよ、フィーネ」

 

響に捕まっていたウェルがそう呟き、当然響もクリスもその名前に反応した。

 

「フィーネ……だと!?」

「終わりを意味する名は、我々組織の象徴であり彼女の二つ名でもある。 彼女こそが……新たに目覚めし、再誕したフィーネです!!」

 

一方、ギンガとジャンナインの方ではイフに苦戦しており、さらにそこに……。

 

『ダークライブ! ゼロダークネス!』

 

ジャンナインとギンガを頭上から高速で蹴り飛ばし、大地に「ゼロダークネス」が降り立った。

 

『テメーは……!』

『ゼロ……ダークネス』

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