戦姫絶唱シンフォギアGinga   作:ベンジャー

25 / 29
24Eve 裏切りと2分40秒

「シェンショウジンをギアとして、人の身に纏わせたのですね」

 

F.I.Sのヘリの操縦席に外の騒ぎに気づいたナスターシャがそこに現れ、ナスターシャは睨みつようにウェルを見つめる。

 

だがマリアはナスターシャはまだ寝ていないとダメだと彼女を心配したがナスターシャはマリアに言葉は返さず、シェンショウジンを纏っている未来の方に目を向ける。

 

「アレは封印解除に不可欠なれど、人の心を惑わす力。 あなたの差し金ですねドクター……!」

「使い時に使ったまでの事ですよ」

 

ナスターシャはウェルを睨みつけたがウェルは鼻で笑ったとぼけたような口調ではぐらかし、ウェルは未来をどのようにシェンショウジンを纏わせた時のことを話し始めた。

 

それはウェルが檻の中に閉じ込められている未来の前に現れた時、彼は未来に優しい口調で「そんなに警戒しないでください。 少しお話でもしませんか? きっとあなたの力になってあげられますよ」と伝え、未来は首を傾げながらウェルを見上げた。

 

『私の、力……?』

『そう、力です……』

 

そう言ってウェルは未来にシェンショウジンのシンフォギアを渡し、ウェルは未来がリディアンに通う生徒達はシンフォギアに適応が見込められた奏者候補達の1人ということで彼女の身体をシンフォギアを装着できるように処置したのだという。

 

「つまりあの娘はあなたのリンカーによってなにも知らずに無理やりに……」

「んっんっんー。 ちょっと違うかなー。 リンカー使ってホイホイシンフォギアに適応できれば誰も苦労しませんよ。 装者量産し放題です」

 

ならばどうやって未来にシンフォギアを纏わせることができたのか疑問に思ったナスターシャは「ならばなぜあの娘は?」とウェルに問いかけるとウェルは物凄い剣幕で高らかに叫んだ。

 

「『愛』!! ですよ……!!」

「なぜそこで『愛』!?」

「リンカーがこれ以上旧友を戦わせたくないと思いをシェンショウジンに繋げてくれたのですよ!! やばいくらいに麗しいじゃありませんか!!」

 

そう言ってまた顔芸を披露しながら叫ぶウェルだが……、むしろヤバいのは今のお前の顔だと言いたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

そして戦艦の上で翼、クリス、アグルV2にライブしたコウマの前で雄たけびのように叫ぶシェンショウジンを纏った未来。

 

今の未来を見てここにいる全員が驚きの表情を浮かべ、ゼロダークネスは自分達の乗っていたヘリを見上げ、「あのクソメガネ……!!」と悪態付き、ゼロダークネスは未来を見つめる。

 

『あのメガネ、関係ない奴を巻き込んでやがったのか!?』

『零無、お前……』

 

そしてアグルはそんなゼロダークネスを見てやはり彼は根っからの悪い人間ではないということを実感し、クリスもなぜ未来がシンフォギアを纏えるのか分からず困惑していると不意に彼女に腕で拘束されている調が口を開き、「あの奏者はリンカーで無理やり仕立て上げられた消耗品。 私たち以上に急ごしらえな分壊れやすい……」と説明しクリスはそれを聞いて怒りを露わにする。

 

「ふざけんな……!!」

『クリスの言うとおりだ。 未来!! 今すぐそのシンフォギアを解除しろ!!』

 

この中で最も彼女と付き合いの長いのはコウマだ、だからアグルはもしかすれば自分が呼びかければ未来は大人しくなるかもしれないと思い、彼女に声をかけたが未来はまるで聞く気がない。

 

(やっぱり響じゃないとダメか、当然かもしれないけど……)

 

また翼は未来の姿を確認し、二課に未来のことを「行方不明となっていた小日向未来の無事を確認……ですが……」と報告するがそれにクリスは「無事だと!? あれを見てあのバカになんて説明すればいいんだよ!!」と叫ぶが……既にこのことを二課の戦艦からモニターで見ていた響に伝わっており、やはり彼女も唖然とそこに立ち尽くしていた。

 

『どう説明する? 無事じゃない……? 確かに『今』はそうかもな……。 けどな、クリス、だったら無理やりにでもあのシンフォギア引っぺがして……連れて帰って響の前に出せば良いだけだろうがぁ!!』

 

そう言い放つと同時にアグルは未来へと突っ込んでいき、未来はシンフォギアに装備されているバイザーを装着してアグルを迎え撃とうと飛行する。

 

同時にクリスも調の拘束を解いてボーガン型のアームドギアを手に持ち、アグルと共に未来の追撃に向かう。

 

「こういうのはあたしの仕事だ!! コウマ、お前は下がってろ!!」

『悪いなクリス、それはできねえ!! なにせあいつは俺の友達の親友だ!! 俺にも未来の相手をする権利はあるぜ!!』

 

クリスの言葉にそう返すアグルに彼女は思わず笑みを零し、小さくため息を吐くと戦艦の上でアグルと立ち並ぶ。

 

「……へっ、全くお前って奴は……だったら……」

『あぁ、だったら……』

『「一緒にやればいいってだけの話だ!!」』

 

未来は手に持つ折り畳んでいる扇形のアームドギアから紫の光弾を発射するがそれをアグルは両手の間に作り出した光弾を放つ「リキデイダー」で相殺し、その後アグルは両腕を広げるとアグルの肩を踏み台にクリスが高くジャンプ。

 

そこからアームドギアから複数のエネルギー矢を高速連射する「QUEEN's INFERND」を未来に放つが未来は俊敏な動きでクリスの攻撃を避ける……。

 

だが、アグルは「高速移動能力」を使用して素早く未来の背後に回り込むと彼女の腕を掴むが未来はどうにかアグルの手を振り払い、廻し蹴りを喰らわせる。

 

しかしアグルもその蹴りを右腕で受け流し、もう1度未来を捕まえようとするが彼女は上空に跳びあがって避けられてしまった。

 

また、切歌が翼の一瞬の隙を突いてそこから逃げだそうとしたがそれよりも早く翼がアームドギアを切歌に突きつけ、再び彼女の動きを封じた。

 

「隙あ……り……じゃ、ないデスね……」

『切歌!!』

 

アグルとクリスが未来を止めに行ってしまったため、ゼロダークネスは切歌を助けに行くことが可能となり、ゼロダークネスは一瞬で翼の目の前にまで迫ると両手に持ったゼロスラッガーを振り上げ、彼女を斬りつけようとするがそれよりも素早く翼はそこから離れた。

 

「助かったデス、零無……!」

『うるさい黙ってろ』

「……えっ……」

 

突然の零無の予想外の厳しい言葉に切歌は驚いた。

 

なぜなら彼はいつも自分やマリア達に優しく接してくれて気にかけてくれており、自分たちを守るためならどんなことだってする零無……、だが今の零無からは全くそういったものが感じられず、切歌はオズオズとした様子でゼロダークネスに声をかけようとしたが……。

 

『……んでだ……』

「零……無?」

『なんでこんなことに手を貸そうとする切歌ァ!!』

 

いきなりのゼロダークネスの怒鳴り声に切歌は「ビクッ」と肩を震わし、彼女はゼロダークネスに対して若干の怖ささえ感じ、眼尻に涙を溜めこんでしまう。

 

「そ、それは……零無は、私のことを励ましてくれたけど……それでもやっぱり不安で不安で仕方ないんデス!! 零無にはきっと分からないデス!! 自分を失いそうになる恐怖が、不安が、悲しさが!! 零無の言葉を全く信じていない訳じゃないんデス。 それでも、もしもって思うと……だから、この世界で私が生きた証をせめて残したいんデス……」

『だからって……、だからって間違ったやり方で良いと思ってんのか!!?』

「思ってなんていないデスよ、でも、でも……!!」

 

遂には切歌は泣き出してしまい、泣きだしてしまった切歌は溢れだす自分の涙を手で拭いまくり、それを見たゼロダークネスはオロオロとし始める。

 

状況が状況なのでまさか泣いてしまうとは思わなかったのかもしれないが、こちらの空気を呼んで今まで黙っていてくれた翼から「女の子を泣かせるなんてサイテー」とでも言いたげな視線がゼロダークネスに突き刺さっていた。

 

『くっ、なんだその目は!!?』

「話はよく分からんが女子を泣かせる男子というのは関心せんな」

 

翼から冷ややかな目で見られて困惑するゼロダークネス、一方、未来は飛行して海の上を走り、クリスは戦艦の上を走りながらアームドギアが変形した4門の3連ガトリング砲からの一斉掃射する「BILLION MAIDEN」を放ち、未来に幾つか弾丸が直撃したが未来はまるで痛みを感じていないかのようにアームドギアから光弾をクリスに向けて放つ。

 

だがその光弾はアグルの手刀によって弾かれ、アグルは未来に真っ直ぐ突っ込んで行こうとするがその時、アグルに突然砲弾らしきものが直撃し、アグルは海に落下する。

 

「コウマ!?」

 

一体なにが起こったのか、クリスが砲弾の飛んできた方向を見るとそこには巨大な軍艦「軍艦ロボット アイアンロックス」が現れ、アイアンロックスは砲台をクリスに向けるが……海の中から青い光が放たれ、そこから巨大化したアグルがアイアンロックスの前に立ち塞がる。

 

『クリス!! お前は未来の相手をしていろ!! 俺はこいつの相手をする!!』

 

アグルの言葉にクリスは頷き、アグルはアイアンロックスと向き直るとアグルは手から発射する光弾「アグルスラッシュ」をアイアンロックスに喰らわせ、アイアンロックスは火花を散らす。

 

『きゃあああああ!!!!? やってくれたわねこのガキ!!』

 

どうやらアイアンロックスにダークライブしていたのはナックル星人グレイであるらしく、アグルに攻撃を受けてキレたグレイ、するとアイアンロックスは枷を放ってアグルの両手両足を拘束しようとするがアグルは光の剣「アグルセイバー」を出現させ、アグルセイバーで枷で弾き飛ばす。

 

そしてアグルは空中へと飛行し、ここではクリス達の方に被害が出てしまうと考えたアグルはここから離れようと別の場所に空中から移動する。

 

アイアンロックスもアグルの後を追いかけ、アイアンロックスは砲弾でアグルを撃つが砲弾はアグルに一切当たらず、アグルは空中から両手から作り出すエネルギー弾を敵に放つ「リキデイダー」を7連発で放ち、アイアンロックスは火花を散らす。

 

『舐めんじゃないわよ!!』

 

アイアンロックスはアグルの攻撃に耐えながらも自分も攻撃を続け、アグルが一瞬の隙を見せたところで枷を放ち、アグルの右足を拘束して海の上に叩き落とした。

 

『ぐあああああ!!!?』

『これでも喰らいなさい小僧!!』

 

グレイは自分の両手から電撃を放ち、その電撃はアイアンロックスの枷を通してアグルの身体に流れ、アグルは身体中から火花を散らしてその場に膝を突く。

 

『うああああああああ!!!!?』

 

またクリスと未来の戦いを見ていたウェルは……。

 

「脳へのダイレクトフィードバック によって己の意思に関係なくプログラムされたバトルパターンを実行!! 流石はシェンショウジンのシンフォギア!! それを纏わせる僕のリンカーも最高だ!!」

「それでも偽りの意思ではあの奏者たちには届かない」

 

ウェルの言葉にナスターシャがそう返したがウェルは特に気にした様子はなく悪な笑みを浮かべており、マリアはこの惨状からつい目を反らしてしまう。

 

確かにナスターシャの言うとおり、未来は次第にクリスに押されていき、それをモニターから見ていた響は「ごめん、ごめんね」と未来に誤って顔を俯かせる。

 

そんな時、弦十郎が響の頭に手を乗せ、響は弦十郎の顔を見る。

 

「師匠……」

『くっ、私は……なにもできはしないのか……。 響のガングニールの侵食を食い止める方法も未だに見つけられない、未来を助けることもできない。 私は……』

 

また響から少し離れた場所ではタロウがモニターに映る響達の戦いの様子を見ており、彼は人形であるが故になにもできない自分を悔しく思っていた。

 

(くっ、やり辛れぇ!! 幾ら助けるためとはいえあの娘はあたしの恩人だ!!)

 

そして翼や切歌、ゼロダークネスのいる戦艦の上にクリスは未来を撃ち落とし、クリスは急いで未来の元に駆け寄って未来に触れようとするが……。

 

その時、ウェルの声が未来の纏うシンフォギアから流れ、ウェルは「女の子は優しく扱ってくださいね? 乱暴にギアを引き離せば接続された端末が脳を傷つけかねないので」とクリスに知られ、クリスはそれを聞いて驚き立ち止まってしまう。

 

そんな時だ、未来は急に立ち上がり、立ち上がると同時に未来はクリスにアームドギアの扇を鏡のように展開し、複数のビームを同時に放つ「閃光」を放つ。

 

「避けろ雪音!!」

「くっ!」

 

クリスは翼に言われた通り未来の攻撃を避け、すぐさまそこから飛び退いて翼の元にまで戻ってくる。

 

「まだそんなちょせーのを!!」

 

そして遂に未来は「歌」を口ずさみ始め、脚部装甲から円形のミラーパネルのような物を形成し、腕から伸びるケーブルと接続することで極太の破壊ビームを放射する「流星」を放とうとする。

 

クリスは自分の後ろにギアを纏っていない無防備な状態の調がいることに気づき、下手に動くことができなかった。

 

『調!!』

 

同時にゼロダークネスも調がいるためクリスが未来の攻撃を避けることができないということに気づき、調を助け出そうとするがそれよりも先に未来の破壊ビームが発射され、クリスはシールドピット「リフレクター」を展開する。

 

「だったらぁ!! リフクレクターで!!」

「零無!! 調をそこからすぐに離れさせるデス!! 切り捨てられる前に!!」

 

切歌がゼロダークネスに向かって叫び、ゼロダークネスは頷くと彼女を抱え、翼は先ほどの切歌の言葉を聞いて「いったいどういうことだ?」と疑問を口にする。

 

一方で未来の攻撃を防いでいるクリスはというと……。

 

「イチイバルのリフレクターは月をも穿つ一撃おも変更できる。 そいつがどんなシンフォギアか知らねえが今更どんなのぶっこまれた所で……! なのに、なんでこっちが押されてんだ!?」

「無垢にして苛烈、魔を退ける輝く力の本流。 これがシェンショウジンのシンフォギア……」

 

クリスの後ろにいる調がなぜクリスのリフレクターが押されているのか理由を語るが、ハッキリ言って意味が分からない。

 

『呑気に説明してる場合か!!』

 

そうゼロダークネスにツッコまれて調は彼に抱えられてその場から離れ、ゼロダークネスはもうクリスに逃げても構わないと伝えるが……流石にもう逃げられないところまで彼女は押されており、そこから脱出することができなかった。

 

(くそ、逃げたいのは山々だが……!!)

 

その時翼が巨大化させた大剣のアームドギアを戦艦に突き刺して盾にして防ぎ、クリスの首根っこを掴んで素早くそこから離れる。

 

しかし盾にして攻撃を防ぎ、クリスを救ったのは良かったもののアームドギアはすぐに破壊され、翼は空から何重にも大剣のアームドギアを突き刺して盾にしながら未来の光線から真っ直ぐ走って逃れようとする。

 

ちなみになぜ横に逃げないのかというとそれは減速してしまい、攻撃に巻き込まれる危険性があるためである。

 

すると翼は前方に大剣のアームドギアを出現させ、それにクリスは「とんずまり!?」と驚きの声をあげるが翼は「喋っていると舌を噛む!!」と言い放ってクリスを黙らせ、翼はアームドギアの上を靴のブースターでなぞるように上り、上空へと飛びあがって未来の攻撃を完全に避けた。

 

「やめるデス!! 調は仲間!! 私達の大切な……!!」

『仲間と言いきれますか?』

 

切歌は調を巻き込むような攻撃をやめるように未来に訴えるが、未来の代わりにウェルが返答して切歌にそう問いかけた。

 

『私たちを裏切り、敵に利する彼女を、月読調を仲間と言い切れるのですか?』

「っ、違う……! 私がちゃんと調に打ち明けられなかったんデス! 私が、調を裏切ってしまったんデス!!」

 

肩を震わせて今にも泣き出しそうな切歌の背中を見つめるゼロダークネス、彼は静かに「切歌……」と彼女を心配し、切歌の名前を呼んでゼロダークネスは彼女の元に駆け寄ろうとするが……。

 

「切ちゃん!! ドクターのやり方では、弱い人達は救えない!!」

 

それよりも先に調はそう切歌に訴えかけ……、ゼロダークネスも調の意見に同意する。

 

『顔芸一人祭り野郎が好き勝手してもいいのかよ!? 俺達の目的は、こんなことじゃなかった筈だろ!!』

『全くあなたは何時も言ってくれますね。 ですが私のやり方では……というのは確かにそうかもしれませんね。 何せ我々は降りかかる災厄に対してあまりにも無力ですから。 シンフォギアと聖遺物に関する研究データはこちらだけの占有物ではありませんから、アドバンテージがあるとすれば、せいぜいこのソロモンの杖!』

 

するとウェルはソロモンの杖を使って全ての戦艦の上に大量のノイズを召喚し、戦艦の上にいた軍人たちはどうにかノイズに攻撃するが普通に攻撃してノイズが倒せる筈もなく次々と軍人たちはノイズによって炭化されていき、そのさまはまさに「地獄絵図」と呼ぶに相応しい光景だった。

 

「ノイズを放ったか!!」

「くそったれが!!」

 

クリスは駆けだしてノイズの殲滅へと向かう。

 

(ソロモンの杖があるかぎり、バビロニアの宝物庫は開けっ放してことか!?)

 

また彼女の隣をゼロダークネスも走り、クリスはゼロダークネスがこちらに来たことに驚きを隠せないでいた。

 

「お前……!」

『こうなったのは俺達の責任だ!! 俺にも手伝わせろ!!』

「へっ、勝手にやってろよ!!」

 

クリスは空中へと飛びあがり、腰部のアーマーとガトリング砲に変形させたアームドギアで回転しながら放ち、空中ノイズを撃破していく。

 

『シュア!!』

 

またゼロダークネスは空中へと飛びあがって右足に炎を宿して敵に繰り出す跳び蹴り「ダークネスゼロキック」をノイズ達に炸裂し、掌から放つカッター状の必殺光線「デスシウムショット」でノイズ達を撃ち抜く。

 

さらにゼロダークネスは高速で動きながら一体ずつノイズ達に両手から伸びた赤い爪「カイザーダークネスクロー」を突き刺して「べリアルウィルス」を注入してノイズ達を逆に洗脳し、ゼロダークネスはノイズ達を操ってノイズ同士で同士討ちを始めさせる。

 

『雑魚同士で争いあえ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方でアイアンロックスと戦っているアグルはというと……アグルは両手両足を枷で拘束しており、アイアンロックスは動きを封じられたアグルに砲弾を浴びせまくっていた。

 

BGM「アグルの戦い」

 

『ぐっ、あっ……!!?』

 

倒れこむアグルだが、彼はすぐに立ちあがり、アグルはクリス達の方でノイズが大量に出現しパニック状態になっているということに気づくとアグルは両手に力を入れる。

 

『お前なんかに……!! 構ってる暇はねえんだよおおおおおおおおお!!!!!』

 

そしてアグルは力づくで両手の枷を無理やり破壊し、さらにそのまま両足の枷も鎖を無理やり引き千切って破壊し、アグルはジャンプしてアイアンロックスに跳び蹴りを喰らわせ、アイアンロックスの背後に立つとスクリュー状の波動弾「フォトンスクリュー」をアイアンロックスに放ち、アイアンロックスは身体を貫かれ、火花を散らして大爆発を起こした。

 

『はあああああ、ディアアア!!!!!』

『ギャアアアアア!!!!!?』

 

しかしまだアイアンロックスはまだ倒されておらず、ギンガからアグルにライブしている訳ではないため、完全に倒すにはギンガになる必要がある。

 

そしてアグルの中にいるコウマの持つギンガスパークからギンガのスパークドールズが出現し、コウマはそれを素早く手に取ると「ウルトラマンギンガ」へとライブする。

 

『行くぜギンガ!!』

『ウルトライブ!! ウルトラマンギンガ!!』

 

コウマは「ウルトラマンギンガ」へと変身し、ギンガは全身を赤く発光させて無数に生み出した隕石状の火炎弾を放つ「ギンガファイヤーボール」をアイアンロックスに喰らわせ、アイアンロックスは火花を散らして今度こそ爆発し完全に倒された。

 

『ギンガファイヤーボール!!』

『覚えてなさあああああああい!!!! へぼっ!?』

 

そしてアイアンロックスはスパークドールズに戻ってギンガの手に収まり、グレイは海の中にポチャンっと沈むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、切歌はというと……彼女は鎌のアームドギアを振るって翼を攻撃し、翼はアームドギアで攻撃を防ぐ。

 

「こうするしか……!! なにも残せないんデス!!」

『そうそう、そのまま抑えておいてください』

 

ウェルがそう言うと未来はどこかへと飛んで行き、そこに丁度ノイズに襲われている軍人たちを非難させるために二課の戦艦も現れ、同時になぜか海の中から緒川も飛び出してきた。

 

「緒川さん!?」

「人命救助は僕達に任せてください!! それよりも翼さんは未来さんの捕捉を!!」

 

それだけ伝えると翼は緒川に「頼みます!!」とだけ返し、彼は調を抱えてその場を去って行った。

 

海の上を普通に走って……。

 

そのまま切歌は調を気にしつつも「やるべきことがある」と言って翼と戦いを繰り広げ、翼と切歌は対峙し、翼は一体切歌はなにがしたいのかと問いかける。

 

「私がいなくなっても調には忘れて欲しくないんデス!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二課では未来の纏うシンフォギアの解析を完了し、彼女の纏うギアより発せられたエネルギー波は聖遺物由来の力を分解する特性が見られるとの報告があり、つまりシンフォギアでは未来の攻撃を防ぐことができないということである。

 

それが先ほどクリスの防御を突破した理由であり、弦十朗はこれを「シンフォギア殺し」と称し、これをどうすれば止められるのか弦十郎は悩んだ。

 

(私に……できること……。 私は、未来を助けたい……!! でも、今の私じゃどうすることも……!! 未来……!)

 

響は悔しそうに唇を噛みしめ、拳を強く握りしめ、彼女はその瞳から一粒の涙を流した。

 

しかしそんな時、響の耳にだけ1人の男の声が聞こえた。

 

『そこで諦めるのか?』

「えっ……?」

 

気づくと響は1人、いつの間にか真っ白な空間に立っており、突然の出来事に響は戸惑ったが……そんな時、響は後ろに誰かいることに気づいて振り返ると、そこには1人の僧の格好をした男性が立っていた。

 

「その顔はなんだ? その眼は!! その涙はなんだ!! その涙であの娘を助けられるのか!!?」

「あなたは……」

「お前にとってあの娘は陽だまりで本当に大切な人なんだろう? ならばそこで立ち止まるな!! 前にも言っただろう? お前の大切なものを守り抜けと……!」

 

男性……「おおとりゲン」にそう言われて響は涙をぬぐい、彼女はゲンが誰なのか気づくとかつて響はゲン……ウルトラマンレオと戦った時のことを思い出した。

 

(そうだ、私はこの人と約束したんだ。 必ず大切なものを守り抜くと!!)

 

ゲンに言われて響はその時、ゲンとした約束を思い出すと彼女は申し訳なさそうに「すいません」と謝った。

 

「そうでした、すっかり忘れてました。 私は……必ず大切なものを守り抜かないといけないんだ!!」

「そうだ。 だが、その守るもののためにも、お前は死んではならん。 お前にとっての陽だまりを守るため、俺が力を貸そう」

「はい!!」

 

響のその返事に強い意志を感じたゲンは笑顔を響に向けて消え去ると、今度は彼女の前にいきなりリサが現れた。

 

「おわっ!? ビックリした!? えーっと、あなたは?」

「それよりも、あなたにこれを託したいの」

 

そう言ってリサはギンガライトスパークを取り出して響にそれを差し出し、響は「ギンガスパーク?」と首を傾げる。

 

「似てるけど違う。 あなたはこれを持つに相応しい人物、だからあの娘を助けるためにはこれらの力が必要なの」

「なんだかよく分かんないけど、分かった!!」

 

響は笑顔でそう答えると次の瞬間、響は元の空間に戻ると彼女は弦十郎を呼び、あることを提案した。

 

「師匠!!」

「どうした!?」

 

その頃、ヘリの中ではウェルが未来をモニターで見つめていた。

 

「人のフォニックゲインによって出力を増したシェンショウジンの輝き、これを利用しフロンティアへと照射すれば……!」

「今度こそフロンティアへと施された封印が解除される」

 

マリアがそう呟くとナスターシャが咳き込んで血を吐きだし、マリアは急いでウェルにナスターシャの治療をするように頼み、ウェルは「仕方ありませんね」と呆れたような表情を浮かべながら2人はここから去っていく。

 

「私がやらねば、私が……!!」

 

また、とある戦艦の上でノイズを全滅させたクリス、丁度そこに等身大になったギンガがクリスの元に駆け寄ったが……どうもクリスの様子がおかしかった。

 

『クリス……?』

 

ギンガは周りをよく見てみると周りには炭化した人間とノイズで溢れており、その中には腕の形だけが残っているものがあり、その手には娘と一緒に映っている写真の入ったペンダントがあった。

 

それを見てギンガはクリスがなぜ様子がおかしいのかということに気づき、クリスは顔を俯かせる。

 

『クリス、お前のせいじゃない、お前のせいじゃ……!』

 

ギンガはクリスを優しく抱きしめるが……。

 

「そう言ってくれてありがとな、コウマ。 だけど、それでも、これはあたしが背負わないといけない十字架だ……」

 

そんな時、クリスとギンガの前に3つの黒い球体が現れ、それらの球体は人型となり、巨大な2人の黒いウルトラマンが空中に現れた。

 

『こいつ等は……!?』

 

「俊敏戦士 ヒュドラ」と「剛力戦士 ダーラム」素早さとパワーをそれぞれ兼ね備えた闇の戦士達である。

 

「あいつ等敵か!? ノイズはまだいるってのに……!?」

『あいつ等の相手は俺に任せろ、クリスはノイズを!!』

 

ギンガの言葉にクリスは頷き、ギンガはヒュドラとダーラムに向かって行こうとするがその前にクリスはギンガの腕を引き止め、彼女はギンガへとキスした。

 

『えっ、おま……クリスなにして!?////こんな時に!?////』

 

珍しくコウマが動揺し、クリスは顔を真っ赤にしながら「うるせえ!!」とそっぽを向いてしまう。

 

「い、いいだろう別に……、中々してやれねえんだからさ////」

 

そう言うとクリスは顔を真っ赤にしたままノイズ達へと向かって行き、ギンガは少しばかしポカーンとしていたがヒュドラとダーラムの攻撃を喰らって目を覚まし、ギンガはヒュドラとダーラムの方へと向かっていく。

 

ちなみに……、コウマではなくギンガ本人の意思では……。

 

(感触はそのままコウマに伝わるから彼とキスしているも同然と言えど……、コウマにすごい罪悪感を感じてしまう……)

 

なんてことをギンガ本人が思っていたりしていた。

 

そして二課の戦艦は未来の立っている戦艦の付近にギリギリで接近し、二課の戦艦の上には響が立っていた。

 

「一緒に帰ろう、未来」

 

BGM「陽だまりのメモリア」

 

響は未来にそう呼びかけるが未来はバイザーを解除し、「帰れないよ、私にはやらないといけないことがあるんだもの」と答えて拒否した。

 

「やらなきゃならないこと?」

「このギアが放つ輝きはね、新しい世界を照らし出すんだって。 そこには争いも無く誰もが穏やかに笑って暮らせる世界なんだよ」

「争いのない世界?」

 

響は未来の言葉に首を傾げ、未来は響に「私は響に戦って欲しくない。 だから私は響が戦わなくていい世界を作るの」と説明したが響は周りの惨事を見つめ、未来の考えを否定した。

 

「だけど未来、こんなやり方で作った世界は暖かいのかな? 私が一番好きな世界は未来がそばにいてくれる暖かい陽だまりなんだ」

「でも、響が戦わなくていい世界だよ?」

 

未来がそう問いかけるが響は首を横に振る。

 

「例え未来と戦ってでも……そんなことさせない!!」

「私は響を戦わせたくないの……!!」

「ありがとう、だけど私……戦うよ……!!」

 

そう言って響が取り出したのは「ギンガライトスパーク」であり、響はすぐさまライトスパークの先端に「ウルトラマンレオ」のライブサインを押し当てる。

 

『ウルトライブ! ウルトラマンレオ!!』

 

響は等身大の「ウルトラマンレオ」にライブし、ファイティングポーズを構えるとレオは跳びあがり、いきなりの跳び蹴りを未来に喰らわせようとするが未来はどうにかアームドギアでレオの攻撃を受け流す。

 

『エイヤァー!!』

 

だがそれは未来の背後に立つことを意味し、レオは素早く廻し蹴りを未来に放ち、未来はアームドギアでギリギリ防いだがそれでも彼女は吹き飛ばされる。

 

『ダアアアアアアア!!!!』

 

吹き飛んだ未来に向かってレオは素早く詰め寄ると強力な手刀「ハンドスライサー」を繰り出したが未来はアームドギアで攻撃を防ぐが……ハンドスライサーによって未来のアームドギアは粉々に砕かれた。

 

(良し!! これで未来の武器はなくなった!! これなら未来の体力を消耗させるのも……!)

 

だが未来は新たなアームドギアを作り出して出現させ、未来はアームドギアをバットのように振るってレオを叩きつける。

 

『うあっ!? そっか、翼さんとかもアームドギアは幾らでも作れたよね! だけど……!!』

 

未来は大量のミラーデバイスを生成し、オールレンジ攻撃を行う「混沌」をレオに繰り出すがレオはバク転して次々とその攻撃を避け、一度空高くジャンプするとレオは空中から急降下キックを未来に叩き込み、未来は軽く蹴り飛ばされる。

 

また同時にレオのカラータイマーも点滅が始まる。

 

『エヤーッ!!』

 

レオは未来に迫ってチョップを繰り出すが未来はしゃがみ込んでそれを避けてアームドギアの先端をレオに突きつけ、光弾を放ち、レオは腹部を抑えて膝を突く。

 

その隙を突いて未来はレオに迫り、アームドギアによる攻撃を受け流し、レオは未来の腕を掴んで背負い投げを繰り出し、未来は戦艦の壁に激突する。

 

そこから未来は再び混沌でビームを様々な方向から放つがレオはそれらを全て両腕、蹴り、肘でビームを弾き、レオは一度二課の戦艦の方へと戻る。

 

どうやらレオの2分40秒のタイムリミットが来たらしく、響のライブが強制解除されると今度は彼女は「歌」を口ずさんだ。

 

(今ので2分40秒がどのくらいの長さなのかが分かった!!)

 

そして響は「ガングニール」を纏い、「歌」を歌いながら未来と再び戦闘を開始する。

 

空中で響と未来の激闘が開始され、一度戦艦の上に2人は降り立つ。

 

(熱い……! 身体中の血が沸騰しそうだ……!)

 

なぜ響はガングニールの危険を冒してまでギアを纏ったのか、それは数分前の出来事……。

 

響はシェンショウジンのエネルギー波を利用し、未来のシンフォギアを解除しようと提案したのだ。

 

そのことに弦十郎は驚き、「だが、君の身体は……!」と響を引き留めようとしたが響は……。

 

「翼さんもクリスちゃんも、コウマくんも戦っている今、動けるのは私だけです。 死んでも未来を連れて帰ります!!」

「死ぬのは許さん!!」

「じゃあ、死んでも生きて帰ってきます!! それは絶対に絶対です!!」

 

そこに朔也とあおいが響のガングニールを解析した結果が報告される。

 

「過去のデータと現在の融合深度から計算すると、響さんの活動限界は2分40秒になります!!」

 

朔也からの報告を聞いて唖然となる弦十郎、するとそこであおいが響の前に駆け寄り……。

 

「例え微力でも、私達が響ちゃんを支えることが出来れば、きっと」

 

あおいからそう伝えられ、響は頷いて見せる。

 

「オーバーヒートまでの時間はごく限られている。勝算はあるのか?」

「思いつきを数字で語れるものかよ!!」

「なっ……!」

 

まさか昔自分が言ったことを響に言われるとは思ってもいなかった弦十郎、響は「へへ」と不敵な笑みを浮かべ、そして弦十郎は響に出撃の許可を出し、今に至る訳である。

 

またレオにライブしたのは2分40秒はレオが地球で活動するのに限界と同じでそれがどのくらいの長さなのかの感覚を知るためであり、さらに未来の体力を消耗させることもできるため響はレオにライブする必要があったのだ。

 

『胸に抱える時限爆弾は本物だ。 作戦時間超過、その代償は確実な死であることを忘れるな!!』

 

通信機を通して弦十郎の声が響に伝わる。

 

(死ぬ、私が……死ぬ? 死ねるかあああああああ!!!!!)

 

響は未来の攻撃を押し返して膝蹴りを彼女に叩き込み、2人は空中へと飛び立つ。

 

未来は響に「混沌」を繰り出すが響はガングニールのブーツの効果を使ってビームを蹴って未来に接近していき、同時にタイミングを見計らったマリアはヘリからシャトルマーカーを射出する。

 

「戦うなんて間違っている。 戦わないことだけが本当に温かい世界を約束してくれる。 戦いから開放してあげないと」

 

その時、響の身体のガングニールの侵食が急激に進み、彼女の身体からガングニールの結晶が生えてきて響は苦痛に表情を歪める。

 

「うぐっ、うう……!?」

 

それを見た未来は……。

 

「違う!! 私がしたいのはこんなことじゃない! こんなことじゃ、ないのにいいいいいいい!!!!」

 

そこでようやく未来は完全に正気に戻ったのだが、彼女の意思とは関係なく、シェンショウジンは響に攻撃を続ける。

 

(誰が未来の身体を好き勝手にしているんだ!!)

 

そして響は未来に掴みかかって彼女に抱きつき、未来は自分を離すように必死に訴える。

 

「嫌だ!! もう離さない!! もう二度と離さない!! 絶対に、絶対にいいいいいいいいい!!!!!」

「響、響いいいいいいい!!!!」

 

響は腰のブースターを使い、シャトルマーカーが作っている光の輪の中へと向かっていく。

 

「そいつが聖遺物を消しちゃうって言うなら、こんなの脱いじゃえ!! 未来ーーーーーーーー!!!!」

 

そして最後は2人にシャトルマーカーから放たれた光線が未来と響に直撃し、光線はそのまま海の中にあるフロンティアへと届く。

 

これによって海中から巨大な古代都市のようなものが出現し、戦艦の上で切歌と戦っていた翼と切歌はこのことに驚き戦いを思わず中断してしまった。

 

「いったいなにが……?」

 

そんな時、翼の背中を誰かが銃弾で撃ち、翼はその場に倒れこんだ。

 

「っ!?」

 

翼は自分を撃った人物を確かめようと倒れながらも顔を後ろに向かせるとそこに立っていたのは……敵である切歌でさえ驚く人物だった。

 

「雪……音……?」

『クリス!? お前なにして……!?』

 

空中でヒュドラとダーラムと戦っていたギンガもクリスの行動に気づき、一体彼女はなにをしているのかと驚いたがその隙にヒュドラの蹴りを喰らってしまう。

 

『ぐっ、クリス!!』

 

しかしクリスはコウマの言葉にさえ耳を貸さず、彼女は無言で銃を翼に突きつけた。

 

「……さよならだ」

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。