戦姫絶唱シンフォギアGinga   作:ベンジャー

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25Eve 対決再び

『クリス……なんで……』

 

クリスが翼を攻撃したことに驚きを隠せないウルトラマンギンガ=来元コウマ、しかしそんな彼にお構いなしに「俊敏戦士ヒュドラ」と「剛力戦士ダーラム」は2人同時にギンガの胸部を殴りつけ、ギンガはその攻撃に怯む。

 

『イカカカカ! やあ、読者みんな! どうも、イカルス星人です! 前作からしばらく出番のなかった我輩ですが、実はダーラムにライブしている『マグマ星人』と共にこの闇の巨人の力を使いこなすための特訓をしていたんだな~これが』

『誰に説明してんだ? お前?』

 

そう、実はヒュドラには「異次元宇宙人 イカルス星人」が、ダーラムには「サーベル暴君マグマ星人」がダークライブしており、この2人が全く出番がなかったのはヒュドラとダーラムを使いこなすための特訓をしていたからである。

 

『細かいことは気にしちゃイカんよ、マグマくん』

『まあ、なんでもいいけどよ。 さーて、ウルトラマンギンガ! お前を倒して闇の支配者様の前に差し出してやるぜ!!』

 

ダーラムはギンガへと詰め寄り、ギンガの首を絞めつけ、必死にギンガはダーラムの腕を引き離そうとするがダーラムのパワーが強すぎて離すことができなかった。

 

さらにダーラムはギンガの腹部に膝蹴りを叩き込み、蹴り飛ばされたギンガをヒュドラは右手首の武器である「ドラフォーク」ですれ違いざまにギンガを斬りつける。

 

『グウゥ、アア……!?』

 

ギンガの活動時間まで後わずか……、それよりも早くコウマは決着をつけなければならないと考えるが……何分アイアンロックスとの戦いでの消耗もあるためそう上手くはいかず、ギンガはダーラムとヒュドラに押されっぱなしだった。

 

しかしそんな時、ヒュドラが右腕から放つ強力な突風「ヒューガスト」を放とうとした時、どこからか飛んできた「ゼロスラッガー」がヒュドラを斬りつける。

 

ダーラムはそれがゼロダークネスに変身している零無で仕業であることにすぐに気づき、背後から気配を感じ、振り返ったがそこには右足に炎を宿して相手を蹴り飛ばす「ダークゼロキック」を繰り出しているゼロダークネスの姿があり、ダーラムはゼロダークネスに強く蹴り飛ばされた。

 

『グアアア!!!!?』

『零無!!』

『こんな奴等に構ってられるか! 手を貸せ、こいつ等を速攻で片付ける!!』

 

ギンガの前に立ち、首を少しだけ振り返らせてそう言い放つゼロダークネス、それに対してギンガの中のコウマは笑みを浮かべた。

 

『へっ、上等!!』

 

ダーラムは拳を構えてゼロダークネスに突っ込んでいき、ダーラムはゼロダークネスに何度も重い拳を叩きこんでいき、一度ダーラムはゼロダークネスから離れるが……。

 

『この程度か?』

『なに……ぐあああああ!!!!?』

 

なぜか攻撃を喰らっていないのに身体中から火花を散らすダーラム、実はダーラムの放った拳は全てゼロダークネスは受け流しており、逆にゼロダークネスはダーラムをゼロスラッガーで本人も気づかないくらいに連続で斬りつけていたのだ。

 

『死ね~!!』

 

ヒュドラはドラフォークを突き立てて何度もギンガを突き刺そうとしてくるがギンガはヒュドラの攻撃をことごとく避け、ヒュドラの右腕を掴み上げて強烈な蹴りをヒュドラの腹部に叩き込む。

 

『ぐおぉ……!?』

『ギンガセイバー!!』

 

ギンガは身体のクリスタルを白く発行させ、右腕に光の剣「ギンガセイバー」を作り出し、ギンガは一瞬でヒュドラに詰め寄るとギンガは横一閃にギンガセイバーを振るい、ヒュドラを斬りつける「ギンガセイバースラッシュ」を繰り出す。

 

『ギンガセイバースラッシュ!!』

『イカアアアアン!!!!!?』

 

そしてギンガとゼロダークネス、ヒュドラとダーラムは並び立って対峙するが……ダーラムもヒュドラも肩で息をしていた。

 

ギンガはゼロダークネスと共にヒュドラとダーラムに突っ込み、2人が防御する暇すら与えないくらいのスピードでギンガは拳を、ゼロダークネスは蹴りをヒュドラとダーラムの顔面に叩き込み、2体は下の海へと落下するのだった。

 

『イカ~!?』

『ちくしょおおおおおおおお!!!!! 覚えてろよテメー等!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二課の基地でもある潜水艦にて、ある部屋で調は緒川と一緒におり、緒川は調のシンフォギアのペンダントを預かることになった。

 

「申し訳ありませんが、これは預からせて頂きますね」

「……お願い、みんなを止めて……」

 

調のその言葉に緒川は「えっ?」と首を傾げると……彼女はどこか悲しそうな表情をしながら「お願い、助けて……」と呟くのだった。

 

また、司令室ではF.I.Sが目覚めさせた巨大な島のようなもの……「フロンティア」について調べており、弦十郎も「これがF.I.Sが求めていた……フロンティア!?」と驚きの声をあげていた。

 

さらに新たな米国政府の艦隊がフロンティアに向かっていることがあおいから伝えられ、弦十郎は「乗り込むつもりか?」と小さく呟いた。

 

一方……二課のとある医療室では……シェンショウジンの力を完全に消失した未来がベッドの上で座っており、そこに元気いっぱいの響が未来の元へと訪れ、彼女は未来に抱きついた。

 

「未来~!!」

 

そこには頭に包帯を巻いた翼とあおいも訪れており、翼はあおいに未来の容態は大丈夫かどうかを尋ねたがあおいによればどこも異常ところはないらしい。

 

「よかった~! ほんとによかった~!」

 

響は完全に未来が無事であると分かり、とても嬉しそうに笑顔を見せるが……未来は響の頬が怪我していることに気づき、それが自分のせいであると分かると未来は今にも泣き出しそうな表情を浮かべる。

 

「私の……私のせいだよね……!」

「うん、未来のおかげだよ♪ ありがとう、未来♪」

「えっ? 響?」

 

しかし、響はそんな未来の言葉を笑い飛ばし、未来は少し唖然とした様子で響を見つめる。

 

『君は守ることができたのだ、大切な親友を守ることが』

「そうそう! 私が未来を助けたんじゃない。 未来が私を助けたんだよ!」

 

すると響の肩に「ウルトラマンタロウ(SD)」がテレポートして現れ、あおいの口から未来に説明した。

 

先ずあおいの説明によるとあの未来の纏っていたシンフォギアの力には聖遺物由来の力を分解し無力化する効果があったらしく、響と未来のシンフォギアのみならず響の身体を蝕んでいたガングニールの欠片も除去されたというのだ。

 

『つまりは、君の響を守りたいという強い想いが響を死から救ってくれたのだ』

「私が困っている時、やっぱり未来は助けてくれた! ありがとう!!」

 

響は笑顔で未来の両手を握りしめ、それを知った未来は眼尻に涙を溜めつつも「自分が響を救うことができた」という喜びに笑みを浮かべるが……、未来はそれがつまり「響のガングニールは完全に消滅した」ということを意味していた。

 

「だけど、F.I.Sは遂にフロンティアを浮上させたわ。 本当の戦いはこれからよ」

「F.I.Sの企みなど私と来元2人で払って見せる。 心配は無用だ」

 

しかし、未来は翼の言った「2人」というキーワードを耳にし、なぜ「雪音クリス」の名前が入っていないのか首を傾げ、その疑問を未来が問いかけると翼と響はどこか言い辛そうな顔を浮かべていた。

 

(……クリス、彼女はもしや……。 もしも私の考えが正しければ……下手をすればクリスは死んでしまう! そんなこと、させる訳には……! だが、今の私では……)

 

恐らく、再びウルトラ5兄弟の力を借りたとしてももう元に戻ることはできないだろう……、しかしそれでもなにかみんなを守るために自分になにかできないのかをタロウは必死に考えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、フロンティアの地に降り立ったマリア、ナスターシャ、切歌、クリス、ウェル……、クリスは「こんなのが海中に眠っていたとはな」と呟き、それに対してウェルは「あなたが望んだ新天地ですよ?」と言葉を返した。

 

「……」

 

クリスはフロンティアを見つめながら翼を裏切り、マリア達の仲間になった時のことを思い出していた。

 

『仲間を裏切り、あたしたちに付くと言うのデスか!?』

『こいつが証明書代わりだ』

 

クリスの足もとには倒れこんだ翼がおり、それが証拠だと切歌に言うクリスだが……そう簡単に受け入れられる筈がなかった。

 

『力を叩きつぶせるのはさらに大きな力だけ。 あたしの望みはこれ以上戦火を広げないこと。 無駄に散る命を1つでも少なくしたい』

『……』

 

クリスのその言葉を聞き、それには切歌自身も同じ想いだったため、クリスが嘘をついているようにも見えなかったので切歌は頷いて彼女を受け入れたのだ。

 

そしてクリスはマリア達と共にフロンティアの奥へと進み、マリアはクリスに「本当に私達と共に戦うことが戦火の拡大を防げると信じているの?」と問いかけ、クリスはマリアを後ろから少し見つめて微笑した。

 

「ふん、信用されてねえんだな。 気に入らなければ鉄火場の最前線で戦うあたしを後ろから撃てばいい。 なんならガンパットとジャンナインもお前等に預けようか?」

「勿論、そのつもりですよ。 ですがジャンナインとガンパットは遠慮しておきます。 なにせそれを動かせるのはあなただけですから私達が持っていても宝の持ち腐れです」

 

クリスの言葉にウェルがそう返し、やがて一同は「ジェネレータールーム」と呼ばれる巨大な球体のようなものがある場所に辿り着き、ウェルはその球体に近づいて「ネフィリムの心臓」を貼り付けた。

 

すると球体がオレンジ色に輝き出し、それと同時にフロンティアには草木が生え始める。

 

「心臓だけとなっても聖遺物を喰らい取り込む性質はそのままだなんて、いやらしいですねぇ。 ふひひひ……」

「エネルギーが、フロンティアに行き渡ったようですね」

 

それからウェルは「フロンティアのブリッジ」に向かうと言い、ウェルはナスターシャには「制御室でフロンティアの面倒をお願いしますね」とだけ伝え、彼はその場を去っていくのだった。

 

また、切歌は球体の光を見つめながら調と零無の「ドクターでのやり方じゃ弱い人達は救えない」「間違ったやりかたでいいと思ってんのか」という言葉を思い出していた。

 

「そうじゃないんデス、フロンティアの力でないと誰も助けられないんデス。 調だって助けられないんデス!!」

 

クリスはそんな切歌を見つめながら、「あいつも色々と背負いこんじまってるんだな……」と心の中で呟き、彼女はコウマの顔を思い浮かべた。

 

(わりぃ、コウマ。 多分、お前とした夢の約束……果たせそうにねえや……)

 

ウェルはマリアと共にフロンティアのブリッジに辿り着くとブリッジの中央にある巨大な紫の球体のようなものがある場所まで歩き、ウェルはリンカーを取り出してそれを自分の腕に打ち込もうとする。

 

「それは?」

「リンカーですよ。 聖遺物を取り込むネフィリムの細胞サンプルから生成したリンカーですぅ♪」

 

ウェルは不気味に笑いながらそのリンカーを自分の左腕に撃ち込むとウェルの左腕は異形な形へと変化し

、その左腕で球体へと触れると球体が輝きだしはじめ、その球体に複数の艦隊がフロンティアに接近してきている映像が映った。

 

「早く動かしたいなー。 ちょっとくらい動かしても構いませんよねマリア?」

「っ……!」

 

マリアはウェルがなにをしようとしているのか気づき、同じころ制御室でナスターシャは落下する月を阻止するための装置を探していたが……、その時ウェルの声が音声としてナスターシャのいる制御室で響き、さらに彼女の前にはこちらに接近してきている艦隊の映像も映りだした。

 

「これは……!?」

『1つに繋がることでフロンティアのエネルギー状況は伝わってくる……! これだけあれば十分にいきり立つ……!』

「早すぎます!! ドクター!!」

 

しかし、ウェルはナスターシャの制止を聞かずフロンティアの力を起動させ、フロンティアの鉄片から金色の光が放たれ月へと向かっていき、やがてその光が左手の形となり、その左手は月を掴むと一気に地球まで引きずり降ろそうとする。

 

「どっこいしょおおおおおおおおおおお!!!!!」

「加速するドクターの欲望! 手遅れになる前に私が信じた異端技術で阻止して見せる!!」

 

そしてフロンティアは空中に浮こうと空を飛び立ち、艦隊はそんなフロンティアの姿を見て危険と思ったのか攻撃を開始したが、フロンティアには艦隊の攻撃など一切通用しなかった。

 

「楽しすぎて眼鏡がずり落ちそうだぁ!」

 

するとフロンティアの下部が輝き出し、周りにあった艦隊は空中に浮かばせて全て押しつぶされ、破壊される。

 

その光景にウェルは心底楽しそうに不気味な笑い声をあげ、マリアは冷や汗をかいて「本当にこれが人類を救済する力なのか?」と疑問に思えて仕方がなかった。

 

「手に入れたぞ!! 蹂躙する力を!! これで僕も英雄になれる!! この星のラストアクションヒーローだぁ!!!!! ひひひひひ!!! やったあああああああ!!!!!」

 

さらにウェルは「月の落下を早めちゃいましたよ」とワザとらしく言い、マリアはウェルを押し退かしてフロンティアを制御しようとする。

 

「月の落下を早めたのか!? 救済の準備はなにもできていない!! これでは本当に人類が絶滅してしまう!!」

 

だが、フロンティアはマリアの操作を全く受け付けず、ウェルが言うにはリンカーが作用している限りは制御件は自分にあるのだというのだ。

 

しかもウェルは「人類なんか絶滅しませんよ、僕が生きている限りはね」と嫌らしい笑みを浮かべ、ここでマリアはようやく分かった、お互いの人類救済の違いに……。

 

「こいつは自分さえ生き残ればいい人間」ことを目的としたウェル、自分達は「多少の犠牲を払ってでも多くの人達を救う」ことを目的とした者達、それがマリア達とウェルの違いだった。

 

「これが僕の考えた1番確実な人類救済の方法です!!」

「っ、そんなことのために私は悪を背負ってきた訳ではない!!」

 

マリアはウェルに掴みかかろうとしたがウェルはマリアの頬を左手で弾き、マリアは床に倒れこむ。

 

「今ここで僕を手にかけても月の落下は変わらない事実だろう!? ダメな女だなぁ! フィーネを気取っていた頃でも思いだしてそこで恥ずかしさに悶えてなぁ♪」

 

ウェルはマリアを指差して見下したような眼で見つめ、マリアは涙を流して「セレナ……」と実の妹の名を何度もつぶやくことしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前、コウマと零無はというと……。

 

「すいませーん!! カツ丼お代わり!!」

「俺はラーメンをお代わりで!!」

 

食堂で零無と一緒にご飯食べてしました。

 

『って君たち一体なにをしているんだ!!?』

 

そこには丁度タロウもおり、こんな状況で飯を食べているコウマと零無を怒鳴るがコウマも零無もタロウに落ち着くように促す。

 

『落ち着いていられるか!! こんな時に……!』

「なに言ってんだタロウ? こんな時だからだよ」

 

そうコウマに返されたタロウは彼に「なに?」と問いかけるとコウマは笑顔でなぜ今ご飯なんて食べているのかを説明した。

 

「腹が減ったは戦はできない! 腹ごしらえして次の出撃までに今の内に元気つけとかねえとな!!」

『しかし、コウマ……。 クリスが向こうに付いたのだぞ? それは気がかりではないのか?』

「まあ、確かになんで向こうに行ったのかは分かんねえけど……でもクリスは俺たちを裏切ったりなんかしない!! だってクリスだし♪」

 

コウマはにっこりとした笑顔でタロウに言い、タロウはどこか呆れた様子でコウマを見つめたが……、それでもタロウはこの前向きさはコウマらしいと思い、少し安心した。

 

『そう言えばなぜ零無は調のような扱いはされないのだ?』

「その辺は大丈夫。 ちゃんと弦十郎さんに『怪獣と戦うには零無の力が必要だって』説明しておいたからさ」

 

そしてフロンティアが起動し、戦艦は飛行してどうにかフロンティアの真上に侵入することができた。

 

いよいよ本番が近付いていると分かったコウマは零無と一緒に司令室へと入り、そこには響と未来、既に出撃体制に入っている翼がいた。

 

「翼、行けるか?」

「無論です」

 

弦十郎の言葉に翼はそう答え、彼女はバイクの置いてある場所へと向かおうとするが響が心配そうに翼の名を呼んだ。

 

「案ずるな、1人で立つステージには馴れた身だ。 そこに来元と諸星が加わるならそれで十分だ」

 

翼は笑みを浮かべて響にそう言い残して立ち去って行き、コウマは零無の肩に手を置いて「俺達も行こうぜ!!」と声をかけるが零無は怪訝そうにコウマの手を押し退かした。

 

「勘違いするな!! 今回は単純にあいつ等と止めるという目的が一緒なだけだ。 それに、俺はまだ夢を否定し続ける、だからお前と慣れ合うつもりはない!!」

 

零無の突き放すような言動にコウマは苛立ったのか、眉を寄せて零無を睨みつける。

 

「お前、まだそんなこと言ってんのか!! お前の夢は確かにもう叶えられないかもしれない。 でもその死んでしまった娘は……自分のせいで今のお前があるのかもしれないって思っちまうかもしれないだろ!! お前はその娘が好きだったんだろ!? その娘のためにも、もう1度新しい夢を持つべきじゃないのか!?」

「所詮お前は他人だ、他人だからそんなことが言え……「じゃあこうしよう!!」はっ?」

 

零無の言葉を遮り、コウマはなにかを閃いたかのような顔を浮かべ、コウマはビシッと零無を指差す。

 

「マリアさん達を止める。 それが今のお前の夢だ!!」

「っ、なにを勝手なことを!!」

「だってよ、そうだろ? お前はあの人たちを大切に想ってる。 それを止めることは……スゲー立派な夢だ!! いや、夢ってのはどんなに大きくても、小さくても立派な夢なんだ……。 だから一緒に止めようぜあいつ等を!!」

「……言っている意味が滅茶苦茶じゃないのかお前!? はあ、まあいい」

 

零無はそんなコウマにため息を吐き出し、そんな2人のやり取りを見ていた響と未来は2人のやり取りがおかしかったのか「クス」と少しだけ笑った。

 

「2人って結構仲いいんだね」

「はあ!? 寄せ、こんな奴と……」

「ほら、取りあえず行くぞ!」

 

コウマは響に文句を言おうとしている零無の首根っこを掴み上げて外に出るとこちらに向かってノイズが迫ってきていた。

 

「行くぞ、零無!!」

「あぁ」

 

コウマはギンガスパーク、零無はダークダミースパークとスパークドールズを取り出し、それらを使ってコウマは「智謀に長けた戦略家」の異名を持つ宇宙人「ガッツガンナー・ガルム」にライブし、零無は等身大の「ゼロダークネス」へとライブした。

 

『ウルトライブ! ガッツガンナー・ガルム!!』

『ダークライブ! ゼロダークネス!!』

 

ガルムは十字型のハンドガン「クロスガン」で高く空中へと飛び立ち、光弾をノイズ達に向かって放ち、ノイズ達を撃ち抜く。

 

ゼロダークネスもゼロスラッガーを持って素早い動きで次々ノイズ達を切り裂き、先に目的地に向かった翼の後を2人は迫りくるノイズを払いのけながら追いかけた。

 

『ホークアイ・ショット!!』

 

十字架型の大型狙撃銃・クロスランチャーから放つビーム「ホークアイ・ショット」で一気にノイズ達を貫き、ゼロダークネスも右手から黒い光弾「デスシウムショット」を放ってノイズを消滅させる。

 

『雑魚共が、邪魔くさいんだよ!!』

 

一方、二課の司令室ではこの3人でも十分今のところ上手くやれているが……、やはり怪獣が出現する可能性も多く、そうなった場合はコウマと零無が闘うため翼は1人でどう立ちまわればいいのか、緒川は疑問に思ったが……。

 

「いいえ、シンフォギア奏者は1人じゃありません」

「ギアのない響くんを戦わせるつもりはないぞ。 ライトスパークがあっても前回のダメージがまだ残っている筈だ」

 

確かに、あの力があればノイズと戦うこともできる……。

 

しかしまだ響には身体のダメージが残っている筈……流石に病み上がりの状態で戦わせる訳にはいかないと弦十郎は響に言う。

 

「戦うのは、私じゃありません」

 

その響の言葉の意味はつまり……「調に協力してほしい」ということだった。

 

そして司令室に呼ばれた調は手錠が外され、彼女は「捕虜に出撃要請ってどこまで本気なの?」と響に問いかけた。

 

「勿論全部!!」

 

だが響は笑顔でそう言ってのけた。

 

「あなたのそういうところ好きじゃない。 正しさを振りかざす偽善者のあなたは……」

「私、自分のやっていることが正しいだなんて、思ってないよ……。 以前、大きな怪我をしちゃった時家族が喜んでくれると思ってリハビリを頑張ったんだけど私が家に帰ってからお母さんもおばあちゃんもずっと暗い顔ばかりしてた。 それでも私は、自分の気持ちだけは偽りたくない。 偽ってしまったら、誰とも手を繋げなくなる」

 

響は自分の両手を見つめ、真剣な眼差しで調を見つめながらそう言い放ち、調は「手を繋ぐ? そんなこと本気で思っているのか」と思ったが、響は調の両手を握りしめる。

 

「調ちゃんにもやりたいことをやり遂げて欲しい! もしもそれが私達と同じ目的なら力を貸してほしいんだ……!」

「私の……やりたいこと?」

 

そこへ響と調の間に緒川が立ち、彼は調に「あなたのやりたいことは、暴走する仲間たちを止めること、でしたよね?」と確認し、タロウも調に話しかける。

 

『そう、マリア達を止めること。 それが今の君の『夢』だ。 そして私からも頼む、君の力を貸してくれ。 私は見ての通り、無力だ……。 だから……』

「っ、みんなを助けるためなら、手伝ってもいい」

 

その調の言葉に響と未来は笑顔を見せるが、調は「だけど信じるの? 敵だったのよ?」と不安そうに尋ねるが、タロウは調にこんなことを言ってみた。

 

『昨日の敵は今日の友だ』

「だったらまだ一日も経ってない」

『おっと、ふふ、それもそうか』

 

するとそこに弦十郎も立ちあがって調の元まで歩み寄る。

 

「敵とか味方とか言う前に子供のやりたいことを支えてやれない大人なんてカッコ悪くて敵わないんだよ!」

「師匠!!」

 

弦十郎はそう言いながら調に彼女のシンフォギアのペンダントを返し、弦十郎は「こいつは、可能性だ」とだけ調に伝えると調は眼尻に出ていた涙を拭い、弦十郎の顔を見上げる。

 

「『相変わらず』なのね……」

「甘いのは分かっている……んっ?」

(弦十郎さんも気づいたか、今、調が気になるようなことを……)

 

弦十郎とタロウは調が今言った『相変わらず』という言葉の部分……、タロウは弦十郎と調は以前会ったことがあるのだろうかと思ったが、お互いに今までそんな様子はなかった。

 

ならばなぜ調は弦十郎に対して「相変わらず」などという言葉を使ったのか、タロウにはよく分からなかった。

 

「ハッチまで案内してあげる! っと、その前に……タロウさん」

『んっ?』

 

響は調をハッチまで案内しようとしたがその前に響はタロウの名を呼び、タロウは自分を呼んだ響に「どうした?」と尋ねる。

 

「タロウさんは、無力なんかじゃないです。 私が未来と喧嘩しちゃった時、タロウさんは私のことを励ましてくれました! 私が最初にガングニールを纏った時も、タロウさんは私を助けてくれた! ガングニールの侵食を食い止める方法を探そうとタロウさんは必死に頑張ってくれました!! だから、全然無力なんかじゃないです!! むしろ、凄く頼もしいし頼りになります!! 想いを、気持ちを、全力をいつもタロウさんは出してくれてます!! だから……いつも、ありがとうございます!!」

『響……、いや、お礼を言うのは私の方だ。 ありがとう、そう言ってくれて……』

 

響はにっこりとした笑顔でタロウにお礼を述べ、タロウは響の言葉を受けてとても嬉しい気持ちになった。

 

それから響は調をハッチまで案内し、調はシンフォギアを纏い、アームドギアから巨大な円状の刃を形成し、内側に乗り高速で走らせる「非常Σ式 禁月輪」でハッチから発信するが……調の後ろには、響が立っていた。

 

それを見た未来、弦十郎、タロウは驚きの声をあげ、弦十郎は「なにをやっている!!? 響くんに戦わせるつもりないと言った筈だぞ!!」と通信で響を怒鳴るが響は笑みを浮かべたまま……。

 

「戦いじゃありません!! 『人助け』です!!」

 

笑顔で答える響だが、弦十郎は必死に響を呼び戻そうとする……だが……。

 

『弦十郎さん、行かせてやってはくれないか?』

「そうですね、人助けは……1番響らしいことですから!」

 

笑顔で未来とタロウは弦十郎に頼み、それを見た弦十郎は「はあ」とため息を吐き出し、「こういう無茶無謀な役割は俺の役目なんだがな」と呟き笑みを零した。

 

「弦十郎さんも!?」

「子供ばかりに、良いカッコさせてたまるか!!」

 

同じころ、響と調も出撃したことを弦十郎達は通信で翼に伝え、翼は最初こそそれに驚いたが……翼は自然と笑みを浮かべていた。

 

(ふっ……想像の斜め上すぎる……)

 

するとその時、空から赤い矢が大量に降り注ぎ、翼はバイクから飛び退いてすぐさまその攻撃を回避し、翼は矢が降ってきた方向を見つめるとそこには崖の上に立つシンフォギアを纏ったクリスの姿があった。

 

「どうやら誘い出されてきたみたいだな! そろそろだと思っていたぞ、雪音!!」

 

一方、調と響は翼の後を追いかけていたガルムとゼロダークネスと合流し、4人は先に進んだがその途中で調は響を降ろしてゼロダークネスと共に立ち止まった。

 

響が一体どうしたのかとゼロダークネスと調に問いかけるが、2人が答える前にある崖の上に切歌とイカルス星人、マグマ星人が立っていることに気づき、2人が止まった理由が分かった。

 

『イカカカ! これ以上先には進ませなイカ!』

『お前等ここで俺達が始末してやる!』

『ネズミ野郎共か!』

 

イカルス星人とマグマ星人はダークダミースパークとヒュドラとダーラムのスパークドールズを使い、イカルス星人は「俊敏戦士ヒュドラ」に、マグマ星人は「剛力戦士ダーラム」にライブし、地上へと降り立つ。

 

『ダークライブ! ヒュドラ!』

『ダークライブ! ダーラム!』

 

そして切歌も「歌」を口ずさんでシンフォギアを纏い、鎌型のアームドギアを手に持って構え、切歌は調にどうしても自分達の邪魔をするのかと問いかけた。

 

「ドクターのやり方ではなにも残らない!!」

「ドクターのやり方でないとなにも残せないデス!! 間に合わないデス!!」

『切歌……このバカタレが!!』

 

言い争う切歌と零無と調、そんな3人に響は「みんな落ち着いて話し合おうよ!!」と訴えかけるがゼロダークネスも切歌も調も3人は声をあわせて「戦場でなにをバカなことを!!」と怒鳴り、ガルムはその光景を見てなにかデジャヴを感じたとか。

 

「あなたは先に行って。 あなたならきっとマリアを止められる、手を繋いでくれる!」

「調ちゃん……」

「私とギアを繋ぐリンカーにだって限りがある。 だから行って……。 『胸の歌を、信じなさい』」

 

調が微笑みを響に向けてその言葉を伝えると、響はかつてフィーネが最後に「櫻井了子」として響に伝えた言葉を思い出し、響は強く頷き、彼女は先へと進んでいく。

 

『あのネズミ野郎共の相手は俺に任せろ。 お前も先に行け』

『けど、1人で大丈夫かよ?』

『大丈夫だから言ってんだ。 さっさと行け』

『……分かった、ここは任せる』

 

ゼロダークネスにガルムは頷いて響と共に先へと進み、響とガルムを先に進ませないようにと2人に襲いかかろうとするヒュドラ、ダーラム、切歌だったが調は切歌にアームドギアから小型鋸を大量に射出して攻撃する「α式 百輪廻」を放ち、ゼロダークネスは巨大化して黒い光弾「デスシウムショット」をヒュドラとダーラムに放つ。

 

切歌はアームドギアを回転させて調の攻撃を防ぎ、ヒュドラとダーラムも左右に飛んで攻撃を回避した。

 

「調!! 零無!! なんであいつ等を……!? あいつ等は2人が嫌った偽善者と夢語りじゃないデスか!!」

「でもあいつは、自分を偽って動いてるんじゃない、動きたいから動くあいつが眩しくて羨ましくて……少しだけ信じてみたい」

『俺は今でもあいつは嫌いだよ、今でも俺は夢を否定する。 俺はあくまでお前等を止めるために戦う、それだけだ!!』

「……際デスか。 でも、私だって引き下がれないんデス!! 私が私でいられる内になにかを残したいんデス!! 調やマリア、マムが暮らす世界と私がここにいたって証を残したいんデス!!」

 

調は切歌に「それが理由?」と問いかけると切歌は「これが理由デス!」と言い放ち、切歌は跳びあがるとアームドギアの刃を3枚に分裂させ、ブーメランのように飛ばして左右から挟撃する「切・呪リeッTぉ」を放ち、調はツインテール部分のアームドギアを伸縮可能なアームとして扱い、2枚の巨大鋸を投擲する「γ式 卍火車」を2人同時に自分の持ち歌を歌いながらお互いに放ってぶつけ合わせる。

 

そしてゼロダークネスとヒュドラ&ダーラムとの戦闘も開始され、3人は切歌と調から少し離れた場所で戦い合い、ヒュドラは右手首の武器である「ドラフォーク」から発射される光弾「バルテスター」をゼロダークネスに放ち、ゼロダークネスはゼロスラッガーを2本持ってそれを弾く。

 

だがその直後に背後からダーラムの強烈な跳び蹴りが背中に直撃し、ゼロダークネスは膝を突く。

 

膝を突いたところでヒュドラは足を振り上げてゼロダークネスを蹴り飛ばし、ゼロダークネスが怯んだところでダーラムがゼロダークネスの腕を掴んで腹部に膝蹴りを叩き込む。

 

『どうしたどうした!? そんなもんかよぉ!!』

『我輩達の相手はお前1人で十分……全然そんなことないじゃなイカ~! 現に我輩達に苦戦してるし』

(ぐう、こいつ等さっきよりなんか強くなってないか!?)

 

ゼロダークネスは一度ヒュドラとダーラムから離れてゼロスラッガーをヒュドラとダーラムに投げつけるがダーラムは拳、ヒュドラはドラフォークでゼロスラッガーを弾き飛ばす。

 

『ふふふ、もうすぐだ……人間達の持つ心の闇は十分闇の支配者様に注がれ……!』

『そう、もうじき支配者様が復活する。 だからその闇の力が我輩達に与えてられているイカよ!』

『だがお前は裏切り者……! 俺たちと違ってお前はパワーアップしないんだよな~、これが!』

 

「なんだと!?」と叫んでゼロダークネスはヒュドラとダーラムを睨みつけ、少しだけ切歌と調の様子を見ると切歌と調は互いのアームドギアを振るいながら互角に戦い合っていた。

 

「この胸に!!」

「ぶつかる理由が!!」

「「あるのならああああああ!!!!!」」

 

また翼とクリスも激しい戦闘を開始しており、翼は剣のアームドギアを振るいながらクリスに斬りかかるがクリスは翼の攻撃を避けながらハンドガンのアームドギアで翼を何度も撃つ。

 

だが翼はそれを避けて何度もクリスに斬りかかり、クリスは翼から一度離れてハンドガンの弾を素早く装填し、ジャンプしながら銃弾を翼に放つが翼はそれを難なく避ける。

 

(そろそろ、コウマの奴辺りが来るかもな……。 念のために自動操縦にしたジャンナインは用意しておいたが……)

 

またその様子を少し離れた場所で双眼鏡でウェルが不気味な笑みを浮かべながら笑っており、フロンティアのブリッジでは零無達の戦いの様子がモニターに映されていた。

 

「どうして……仲のよかった調と切歌まで……。 私のせいだわ……! こんなものを見たいが為ではなかったのに!!」

 

マリアは膝を突いてその場で泣き出してしまうが……そんな時、ナスターシャからの通信が入り、ナスターシャはマリアの名を呼ぶ。

 

『マリア、今、あなた1人ですね? フロンティアの情報を解析して月の落下を止められる手だてを見つけました。 最後に残された希望……それには、あなたの歌が必要です』

「私の……歌?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから響は息を切らしながらも全力でガルムと一緒に走っていたのだが、その時、上空から響とガルムの前にジャンナインが降り立った。

 

『なっ!? ジャンナイン!!? クリス……は乗ってなさそうだな……。 ってことは自動操縦か……』

 

右腕のシールドポケットから出現するキャノン砲「ジャンキャノン」をジャンナインはガルムと響に向け、ガルムと響は後ずさるが……そんな時、ガルムの中にいるコウマの持つギンガスパークからウルトラマンギンガのスパークドールズが出現する。

 

『来たな、ギンガ!!』

『ウルトライブ!! ウルトラマンギンガ!!』

 

スパークドールズをギンガスパークに押し当ててガルムは光に包まれて消え去り、その代わりに光の中から「ウルトラマンギンガ」が飛び出て大地へと降り立った。

 

『響、お前は先に行け!! 俺はジャンナインと戦う!!』

「……分かった、気を付けて!!」

 

響の言葉にギンガは頷き、響は先へと進んでいき、ジャンナインは右腕のジャンキャノンを響に向けるが右腕をギンガが蹴りあげて響への攻撃を阻止し、ギンガはさらにジャンナインの腹部に強烈な蹴りを叩き込む。

 

『まさかまたお前と戦うことになるとはな! 行くぜ、ジャンナイン!!』

 

挿入歌「ウルトラマンギンガの歌」

 

ギンガはジャンナインへと駆け出し、拳をジャンナインに向かって放つがジャンナインも拳をギンガへと放ち、クロスカウンターとなって2人のパンチがお互いの顔面に激突する。

 

そこからギンガはジャンナインから少し離れて跳び蹴りを放つがジャンナインはギンガの足を掴み上げて地面に叩きつけ、ジャンキャノンからビームを放つが手を前方に出して変身時の銀河状のエフェクトに似たバリアを展開する「ギンガハイパーバリヤー」でジャンナインのビームを防ぎ、そのまま押し返してジャンナインに逆にダメージを与える。

 

ジャンナインはそれに怯み、ギンガは素早く立ちあがって強烈なチョップを何度もジャンナインに叩き込み、ジャンナインは押されるがジャンナインはどうにかギンガの腕を右手で掴み、左拳でギンガを殴り飛ばす。

 

『ぐああああ!!?』

 

ギンガは全身のクリスタルを黄色く発行させ、頭上に発生させた雷の渦を敵に向かって投げつける電撃光線「ギンガサンダーボルト」をジャンナインに放つがジャンナインは腹部から放つ光線「ジャンバスター」を放ち、ギンガサンダーボルトを相殺する。

 

『ギンガサンダーボルト!!』

 

ジャンナインはもう1度ジャンバスターをギンガへと放つがギンガは空中へと飛びあがり、ジャンナインも「ジャンスター」に変形して空中へと飛び立ち、ビームを飛行したギンガに向けて放つがギンガはそれらを全て避ける。

 

ビームによる攻撃をジャンスターは一度中断し、真っ直ぐギンガへと突っ込み、ギンガもジャンスターに向かって真っ直ぐ突っ込み、ギンガとジャンスターは空中で激しく激突し合い、両者は共に地面に叩きつけられた。

 

『ぐああああああ!!!!?』

 

倒れこむギンガだが、フラつきながらもどうにかギンガは立ち上がり、ジャンスターもジャンナインの姿へと戻り、ジャンナインとギンガはお互いの拳をぶつけ合わせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふひひひ……もうすぐだぁ。 フロンティアだけじゃない、僕は支配者になるんだぁ♪ 闇の、支配者にぃ! ふはははは!!」

 

同じころ、ウェルは自分の左腕と……あの「異形の手のモノ」と同じ腕になった右腕を彼は見つめていた。

 

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