戦姫絶唱シンフォギアGinga   作:ベンジャー

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26Eve 夢よ

フロンティアの上ではそれぞれの場所で翼とクリス、ギンガとジャンナイン、切歌と調、ゼロダークネスとダーラムとヒュドラの戦いが繰り広げられており、翼はクリスに向かって大剣のアームドギアを振るって青い斬撃「蒼ノ一閃」をクリスへと放つがクリスはそれを上へと飛びあがって避ける。

 

クリスは空中からハンドガンで翼に銃弾を放つが翼はアームドギアでそれらを全て弾く。

 

「なぜ弓を引く雪音!?」

 

翼がそうクリスに問いかけるがクリスはなにも答えようとはせず、翼は「その沈黙を答えと受け取らねばならないのか!?」とクリスに言うがやはり彼女はなにも答えてはくれなかった。

 

翼はアームドギアをクリスの放つ銃弾を避けながら接近し、アームドギアでクリスに斬りかかるがクリスは右手に持っているハンドガンでそれを防ぎ、左手に持っているハンドガンで翼を撃つが翼は素早くそれを避ける。

 

「なにを求めて手を伸ばしている!?」

「あたしの十字架を……他の誰かに背負わせる訳にはいかねーだろ!!」

「っ……」

 

その時、翼はクリスの首になにか装置のようなものを付けられていることに気づき、そのせいで反応が鈍ってしまいクリスの放った銃弾が当たりそうになったが翼はアームドギアでどうにか防いだ……、しかし上手く防ぎきることができなかったため吹き飛ばされてしまう。

 

「切ちゃんが切ちゃんでいられる内にって……どういうこと?」

「あたしの中にフィーネの魂が……覚醒しそうなんデス」

 

場所は変わり、調と切歌のいる場所では切歌がとうとう調に自分の中にフィーネがいるということを打ち明け、切歌曰くそもそも自分達はフィーネの魂が宿る可能性のある者達が集められた、だからこうなる可能性はあったと調に話す。

 

「だったら……私は尚のこと切ちゃんを止めてみせる」

「……えっ?」

「これ以上、塗りつぶされないように大好きな切ちゃんを守るために」

「っ、大好きとか言うな!! あたしの方がずっと調の方が大好きデス!!」

 

調と切歌がそんなやり取りをしている中、ダーラムとヒュドラと戦い合いながらもゼロダークネスは調と切歌の方を気にしており、ゼロダークネスはなぜあんなことをお互いに言えるほど仲のいい2人が戦わなければならないのか……ゼロダークネスはそう考えどこかやるせない気持ちになった。

 

『戦いに集中できてないようだなお前は!!』

 

そこにダーラムがゼロダークネスの腕を掴み上げて背負い投げを繰り出し、地面に倒れこむゼロダークネス、ダーラムは倒れこんだゼロダークネスに向かって拳を叩き込もうとしたが足を振り上げてダーラムの肩を蹴りつけて立ち上がる。

 

『うぜぇ……!!』

 

ゼロダークネスは今すぐにでも切歌の元へと行きたかった、行って切歌を自分も止めたかった……、声をかけて……どうにかして安心させてやりたいと思った……、だから自分の前に立ちはだかるダーラムとヒュドラをかなり鬱陶しく感じていたのだ。

 

『うぜぇ……!! さっさと大人しくぶっ倒れろ!!』

 

ゼロダークネスはダーラムに向かって拳を放とうとするがその時背後からヒュドラが腕の爪「ドラフォーク」でゼロダークネスの背中を斬りつけ、背中から火花を散らしたゼロダークネスは膝を突き、ヒュドラは後ろからゼロダークネスを掴み上げて動きを封じる。

 

『イカカカ! 油断大敵じゃなイカ?』

『このねずみ野郎!! 離しやがれ!!』

 

ゼロダークネスは必死にヒュドラを引き離そうとするが中々離すことができず、そこにダーラムが身動きの取れないゼロダークネスの腹部に強烈な蹴りを叩き込み、さらにゼロダークネスの顔も何度も殴りまくる。

 

そこでヒュドラは一度ゼロダークネスを離すとドラフォークでゼロダークネスの胸部を斬りつけ、ドラフォークから発射される光弾「バルテスター」をゼロダークネスに撃ち込み、ゼロダークネスは身体中から火花をあげて膝を突いてしまう。

 

『フン、見たか、これが闇の支配者様の力の一片よ!!』

 

そして切歌と調の方では……2人はお互いにアームドギアを構えて対峙しており、どちらも今にも互いに跳びかかりそうな勢いだった。

 

「だから、大好きな人たちがいる世界を守るんデス!!」

「切ちゃん……」

 

ギアの鋸をヘリコプターのローターのように上下に展開し、空中を飛行する「緊急Φ式 双月カルマ」という技を調は発動し、肩部プロテクターを展開し、それぞれの先端に鎌を装備させて自在に操る「封伐・PィNo奇ぉ」を切歌は発動する。

 

「調……」

 

切歌と調がお互いの名前を呼んだ後、2人は空中へと跳びあがってそれぞれの武装で攻撃を激しくぶつけ合わせる。

 

「「大好きだって……言ってるでしょおおおおおおお!!!!!!」」

 

また……ギンガとジャンナインの方も激闘が続いており、ジャンナインは拳をギンガへと放ち、ギンガはジャンナインへと拳を放って拳同士がぶつかり合う。

 

『ショウラ!!』

 

そこからギンガは拳を離すと強烈な蹴りが何度も何度もジャンナインの左右の脇腹へと叩き込まれてジャンナインはあまりの猛攻にフラついてしまうが、ジャンナインはギンガの足を掴み上げて持ち上げ、放り投げるがギンガはどうにか空中でバランスを取って地面に綺麗に着地する。

 

着地したギンガはすぐさまジャンナインの方へと振り返ったがそこには既にジャンナインが拳を振り上げて立っており、今度はジャンナインの強烈なパンチがギンガへと何発も何発も叩き込まれてギンガは後ろの方へとどんどん押されて行き、岩だけでできた山に背中をぶつけてしまう。

 

そして最後の一撃とばかりにジャンナインが拳をギンガに向けて放つがギンガはその拳を左手で掴み、右手をジャンナインにかざすとそこから衝撃波のようなものを放ってジャンナインを吹き飛ばす。

 

『へっ、クリスがいなくてもやるじゃねーかジャンナイン! けど、俺もモタモタしてる訳にはいかねえ! ジャンナイン!! お前はいいのか? もしかしたらクリスが危ないかもしれないんだぞ!!』

 

ギンガはジャンナインに人差し指を向け、それに対してジャンナインもどこか戸惑ったような様子を見せる。

 

実はすでにコウマはクリスがなにを考えて自分たちを裏切ったのか大体の予想はついていた、コウマの予想が正しければクリスはF.I.Sのメンバーの仲間となり、自分が起動させてしまったソロモンの杖の奪還のチャンスを狙っているのだろう。

 

そう考えるとクリスが自分たちを裏切った理由も頷けるし、ジャンナインまでもがクリスを止めようとはしない理由もなんとなく分かった。

 

同じころ……マリアはフロンティアの中から生放送でTV中継を行っており、マリアは先ず最初にテレビを見ている人々に対して月落下の真実を語っていた。

 

一体なぜそんなことをする理由があったのか……それはナスターシャがマリアの歌が月の落下を止めてくれるかもしれないと言われたからだった。

 

もしも成功することができれば月を公転軌道上に戻すことが可能であり、しかしそれはマリア1人では不可能であるため多くの人々の中のある「歌」が必要だというのだ。

 

「すべてを偽ってきた私の言葉、どれほど届くか自信はない。 だが、歌が力になるというのならこの事実だけは……信じてほしい!!」

 

そしてマリアは自分の「歌」を口ずさみ、黒い「ガングニール」を纏って今テレビを見ている人々に対してマリアは強く呼びかける。

 

「私1人の力では落下する月を受け止め切れない!! だから貸してほしい!! 皆の歌を、貸してほしい!!」

 

マリアは「歌」を歌い始めるとマリアのガングニールの赤いクリスタル部分が発行し始め、マリアは「セレナが助けてくれた私の命、誰かの命を救って見せる。 それだけがセレナの死を報いられる」という想いで彼女は力の限り歌を歌う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、響はフロンティアのマリアがいるブリッジへと向かって必死にかなりの高さを誇る階段を走って登っていた。

 

(誰かが頑張っている!! 私も負けられない!! 進むこと以外、答えなんてある訳がない!!)

 

しかし……そんな響の前に立ちふさがる人物がいた……それはあの「ナックル星人グレイ」であり、グレイは響を通させまいと扇子を響へと向ける。

 

『うふふふ、ここから先へは通さないわよ? お穣ちゃん。 シンフォギアもない癖にこんなところに来るなんてバカねぇ……』

 

しかもグレイの周りには複数のノイズが現れおり、響は完全にノイズ達に囲まれてしまい、グレイの指示でノイズ達は一斉に響へと襲いかかる。

 

「くっ! けど、それでも私は……立ち止まらない!!」

 

響は「ギンガライトスパーク」と1つの「スパークドールズ」を取り出し、ライトスパークの先端にSDの足部を押しつける。

 

『ウルトライブ! マグママスター・マグナ!』

 

赤いマントを羽織った鎧の宇宙人……「マグママスター・マグナ」へと響はウルトライブし、マグナは自分に飛び掛かってくるノイズ達を腕に装着したサーベル……「スティンガーサーベル」でノイズ達を一気に切り裂き、グレイへと跳びかかる。

 

『スティンガー!! サーベル!!!!』

 

マグナはスティンガーサーベルに赤い光を纏わせ、威力を強化させたスティンガーサーベルをグレイに振りかざすがグレイは不明をあげてその場から飛び退いたが……グレイのいた場所の階段は破壊され、グレイの周りにいたノイズ達も消滅。

 

『危ないじゃないの! 調子に乗るんじゃないわよ!!』

 

グレイは扇子から紫色の光線をマグナに向けて放つがマグナはスティンガーサーベルでそれを受け止め、スティンガーサーベルを振るって光線をかき消し、グレイに接近するとすれ違いざまにスティンガーサーベルでグレイを斬りつけ、グレイは身体中から火花を散らす。

 

『きゃあああああああ!!!!?』

『うーん、なんというかこの宇宙人なんとなーく私にあいそうな気がしたんだけど、やっぱり武器を持つのは慣れてないせいか少し使い辛いかも』

 

マグナは自分の武器を見てそんなことをボヤくがグレイは「ふざけんじゃないわよ!!」と怒鳴り散らし、「ダークダミースパーク」と1つのスパークドールズを取り出し、それを使ってダークライブして変身する。

 

『言っておくけど、これは今までの怪獣とは桁違いよ?』

『ダークライブ! スーパーグランドキング!』

 

そしてグレイは黒い光へと包まれるとその光は巨大な機械のようでかなりの重量感のありそうな怪獣「超怪獣 スーパーグランドキング」へとライブして大地に降り立ち、グランドキングはマグナを見下ろすとその巨大な手をマグナに振りかざそうとしてくる。

 

『う、うわああああああ!!!!?』

 

そんな時、グランドキングの出現に気づいたギンガとジャンナインはお互いに戦う手を止め、響がライブしたマグナがピンチであることに気づくとジャンナインは腹部から放つ光線「ジャンバスター」とギンガは無数に生み出した隕石状の火炎弾を放つ「ギンガファイヤーボール」をグランドキングへと撃ち込む。

 

『ギンガファイヤーボール!!』

 

それにグランドキングは直撃してグランドキングはフラつき、ギンガとジャンナインはすぐさまマグナ……響の元へと駆けつける。

 

『なっ、ジャンナイン!! なぜ? 雪音クリスが指示したような様子はないのに……まさかこいつ、自分の意思で!?』

 

ジャンナインはマグナの方へと振り返るとジャンナインはまるで「早く行け」とでも言いたそうな仕草でマグナに先に行くように促し、マグナはそれに頷くとその先へと進んでいき、グランドキングはどうにか響を止めようとするがギンガとジャンナインがそれを阻む。

 

『邪魔はさせねえぞ、オカマ野郎!!』

 

ギンガとジャンナインは2人でグランドキングに掴みかかり、グランドキングを後ろの方へと押していくがグランドキングはギンガとジャンナインを振り払ってジャンナインに殴りかかるがジャンナインはそれをしゃがみ込んで避けて拳をグランドキングの腹部に叩き込む。

 

『セア!!』

 

さらにギンガの拳がグランドキングの顔面に直撃し、次にギンガとジャンナインは2人同時にグランドキングの胸部を蹴りつける。

 

『ムカつくわこいつ等ァ!! 闇の支配者様によってパワーアップしたグランドキングの力、思い知らせてあげる!!』

 

口と胸部から強力な破壊光線をギンガとジャンナインに発射し、手を前方に出して変身時の銀河状のエフェクトに似たバリアを展開し、攻撃を無効化させる「ギンガハイパーバリアー」を発動したが……無効化しきることができずにバリアを砕かれてジャンナインとギンガはグランドキングの光線を喰らってしまう。

 

『うわああああ!!!?』

 

光線を喰らったジャンナインは地面に膝を突き、ギンガは空中に吹き飛ばされたが空中に吹き飛んだところをグランドキングは破壊光線を放って直撃させ、ギンガにさらなるダメージを与えた。

 

『ぐああああああ!!!!?』

 

そこでジャンナインがグランドキングに掴みかかったがグランドキングはジャンナインを振り払って左手でジャンナインを殴りつけ、さらにジャンナインの右肩に噛みついて持ち上げるとギンガに向かって放り投げ、ギンガとジャンナインは激突して地面に倒れこむ。

 

『ギシャアアアアアア!!!!!!』

『うわああ!!? くそぉ、俺だって早くクリスのところに行きたいっつーのに……!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、翼とクリスの戦いでは……翼はクリスの撃つ銃弾をことごとくアームドギアで弾いて防いでおり、中々決着をつけることができなかった。

 

そんな時、クリスが耳につけている通信機からウェルの声が聞こえ、「ちゃっちゃと片付けないと、約束の玩具はお預けですよ?」と言われてクリスはそれに対してなにも答えなかったが明らかに怪訝そうな表情を浮かべていた。

 

(ソロモンの杖の力なんて……人がもってきゃ、いけないんだ!!)

 

さらに翼はクリスの首についてある装置……その装置がクリスを何者かが従わせているのではと予測しており、それを前提に翼はクリスに話しかける。

 

「犬の首輪をされてまでなにをなそうとしているのか!?」

「汚れ仕事は居場所のない奴がこなすってのが相場だろ? 違うか?」

 

クリスの言葉に対して翼は口元で笑みを浮かべる。

 

「首根っこひこずってでも連れて帰ってやる! お前の居場所、帰る場所に! 来元のところに!」

「へっ……? っ……///」

 

翼にそう言われてクリスは翼から顔を反らし、またクリスはもう二度と会わないと思って今まで忘れていた……というよりも忘れようとしていたコウマのことを言われて彼の顔を思い出し、彼女は顔を赤くし、胸が締め付けられるような感覚を覚えた。

 

「お前がどんなに拒絶しようと、私はお前のやりたいことに手を貸してやる。 片翼では飛べぬ私に……先輩と風を吹かせるものの使命だ!!」

 

翼はそう言い放ちながらかつての自分の相棒……「天羽奏」の姿を思い浮かべる。

 

(そうだったよね、奏……)

『そうさ、だから翼のやりたいことはあたしが、周りのみんなが助けてやる!』

 

昔奏に言われた言葉を翼は思い出し、クリスは翼に対し「その仕上がりでえらそーなことを!!」と怒鳴るが……眼尻には涙が見え隠れしていた。

 

そんな時、ウェルからの通信が入り、「何をしているんですか。そっくびのギアが爆ぜるまでもうまもなくですよ」という報告が入り、クリスはそれを聞いてなにかを決意したかのような表情を浮かべる。

 

「……風鳴……先輩」

 

ぎこちない様子ではあったが初めて自分の名前を呼んでくれたことに翼は一瞬驚いたような顔を浮かべる。

 

「次で決める! 昨日まで組み立ててきたあたしのコンビネーションだ!!」

「ふっ、ならばこちらも真打ちをくれてやる!!」

 

翼とクリスはお互いに不敵な笑みを浮かべており、銃弾をクリスはハンドガンを構えて翼に撃つが翼はそれを避けて空中へと飛びあがり、蒼ノ一閃を放つがクリスもそれを寸前のところで避け、ハンドガンをクロスボウに変形させて矢を翼に向かって放つ。

 

その矢は幾つもの矢に分裂して翼に降り注ぐが翼は大剣のアームドギアを盾にして使い攻撃を防ぎ、腰部アーマーから小型ミサイルを一斉に発射する「MEGA DETH PARTY」をクリスが、空間から大量の剣を具現化し、上空から落下させ広範囲を攻撃する「千ノ落涙」を翼が放ち、空中で激しくぶつかり合い、大きな爆発が起きた。

 

「うわあああ!!!?」

「くわあああ!!!?」

 

その爆発に翼とクリスは巻き込まれてお互いの姿は爆発の中に消えてしまう、それを見たウェルは立ち上がってテンションの高い声で叫びをあげる。

 

「いやっほー! 願ったり叶ったりぃー!!!! してやったりぃ~!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切歌と調は互いに歌を口ずさみながら戦闘を行っており、切歌は肩部のアーマーの鎌で何度も調に斬りかかっているが調は鋸のアームドギアでそれらを全て弾く。

 

調は一度切歌から距離を取るとアームドギアから巨大な円状の刃を形成し、内側に乗り高速で突進する「非常Σ式 禁月輪」を切歌に繰り出し、対する切歌は2本に分裂させたアームドギアをハサミのように合体させ、対象を挟み切る「双斬・死nデRぇラ」を発動する。

 

そして切歌と調のアームドギア同士がぶつかり合い、調は切歌から飛び退くように離れて空中に跳びあがるとアームドギアから小型鋸を大量に射出して攻撃する「α式 百輪廻」を切歌に向かって放つ。

 

しかし切歌は2本のアームドギアでそれら全てを弾き飛ばし、切歌も空中へと飛びあがって空中で激しく激突した後、2人は地上へと同時に降り立つ。

 

「切ちゃん……どうしても引けないの?」

「どうしても引かせたいというのなら、力づくでやってみると良いデスよ」

 

切歌はそう言ってリンカーを取り出して調に投げ渡し、切歌は自分の首筋にリンカーを押し当てて中の液体を注入する。

 

「ままならない思いは力づくで押し通すしかないじゃないデスか」

『切歌!! やめろ!! 絶唱は身体に相当の負荷が! 特にリンカーを使ってる奴は……!!』

 

ゼロダークネスは切歌が絶唱を使おうとしていることに気づき、ゼロダークネスは切歌を止めるために彼女の元に行こうとするが当然ヒュドラとダーラムが許す筈もなく、背後からダーラムとヒュドラに両腕を掴まれて動きを止められる。

 

『離せぇ!! このヘンテコ宇宙人共!!』

『ありゃ? 口が悪いなこいつ』

『どうやらもっと痛めつけないと分からないみたいだなァ!! オラァ!!』

 

ダーラムとヒュドラは2人同時にゼロダークネスの腹部を蹴りつけ、ヒュドラはゼロダークネスの首を掴み上げるとドラフォークを腹部に突きつけてそこからバルテスターを何発も撃ち込んでゼロダークネスを大きく吹き飛ばす。

 

『ぐあああああああ!!!!?』

『一度授けたダミースパークはライブした人間が倒されない限り消滅することはない』

『けどお前は裏切り者だから支配者様の力を得られないんだなぁ~コレが』

 

「だからそいつを返させて貰うぞ!!」と言い放つと同時に膝を突くゼロダークネスにダーラムが容赦のない蹴りを叩き込む。

 

『ぐあっ!?』

 

そしてゼロダークネスの想いも空しく切歌は「絶唱」を歌い、同じく調もリンカーを自分に注入して「絶唱」を歌い、絶唱を歌い終えると切歌のアームドギアが超巨大化する。

 

「絶唱にて繰り出されるイガリマは、相手の魂を刈り取る刃! 分からず屋の調からほんの少し負けん気を削れば!!」

 

また調はシンフォギアの両手両足が変形して長くなり、調は「分からず屋はどっち!!?」と切歌に怒鳴りあげる。

 

「私の望む世界は切ちゃんがいなくちゃ駄目。 寂しさを押し付ける世界なんて欲しくないよ!」

 

切歌は巨大化したアームドギアに跨って空中を飛行して調に接近するが調は右手の鋸で切歌の攻撃を弾き、切歌は涙を流しながら必死に調に訴えかける。

 

「私が調を守るんです!! 例え、フィーネの魂に私が塗りつぶされることになっても!!」

 

彼女はそう叫びながら切歌は高速回転して調に向かって行くが、調はその攻撃を今度は左手の鋸を回転させて弾いて防ぐ。

 

「ドクターのやり方で助かる人達も、私と同じように大切な人を失ってしまうのよ! そんな世界に生き残ったって私は二度と歌えない!!」

 

調もまた涙を流し、切歌に必死に訴えかけるが切歌は「でも、そうするしかいデス!! 例えわたしが調に嫌われてもおおおおおお!!」と叫ぶと同時に切歌はアームドギアを振るい、調は防ごうと両手の鋸を構えたがそれを切歌は遂に破壊してしまい、切歌はそのまま調に一直線に向かって行くが……。

 

「切ちゃん、もう戦わないで!! 私から大好きな切ちゃんを奪わないでえええええ!!!!」

 

調は咄嗟に両手を前にかざすとフィーネが使っていたバリアと同じものを調は張り巡らせ、バリアは切歌のアームドギアを弾き飛ばし、調は唖然とした表情で自分の両手を見つめた。

 

「なに……これ?」

「へっ……?」

 

切歌は調から離れ、切歌は「信じられない」といった顔を浮かべて唖然としていた。

 

「まさか……調デスか? フィーネの器になったのは……調なのに、あたしは調を……?」

「切ちゃん?」

「調に悲しい想いをして欲しくなかったのに、できたのは調を泣かすことだけデス」

 

切歌は調を結局はただ悲しませてしまっただけという事実に、彼女はショックを受け、切歌は涙を流しながら右手を横に伸ばすと弾き飛ばされていたアームドギアが輝き、それが輝き、地面から刃が抜けるとアームドギアは高速回転しながら切歌の背中目指して向かって行く。

 

「あたし、本当に嫌な子だね……。 消えてなくなりたいデス……」

「ダメ、切ちゃん!!」

 

顔がと目が真っ赤になるくらい切歌の瞳から大量の涙が流れ落ちており、それに気づいたゼロダークネスは必死に切歌に呼びかけた。

 

『やめろおおおおおおお!!!!! 切歌ああああああああああ!!!!!』

 

ゼロダークネスは切歌の元へと駆け出そうにもやはりヒュドラとダーラムが阻み、ダーラムはゼロダークネスの膝を蹴ってバランスを崩させ、倒れそうになったところをヒュドラがゼロダークネスの顔面を殴りつけ、ゼロダークネスは地面に倒れこむ。

 

地面に倒れこんだゼロダークネスをヒュドラとダーラムは踏みつけ、ゼロダークネスの動きを封じる。

 

『切歌!! 切歌ああああああああああ!!!!!』

 

ゼロダークネスはその状態のまま必死に彼女に手を伸ばすが……その手が届くことはない……、そしてアームドギアは切歌を……切歌を庇った調の背中に突き刺さった。

 

「調……? 調ええええええええええ!!!!!?」

『調……! 調ええええええええ!!!!!』

 

切歌とゼロダークネスが調の名を叫ぶように呼ぶがヒュドラとダーラムは既に心身共にボロボロとなったゼロダークネスは無理やり立ちあがらせ右腕を地面に突き立てて放つ地を這う炎の衝撃波「ファイアマグナム」を繰り出し、衝撃波によってゼロダークネスは空高く吹き飛ばされて、その後地面に激突。

 

『ぐあああああ!!!? くっ……調……、切歌……』

 

しかし、それでもゼロダークネスは立ち上がり、2人の元へと行こうと歩くが、そこにヒュドラが立ちふさがり、ドラフォークをゼロダークネスの腹部に突き刺した。

 

『ぐああああ!!!?』

『これで終わりじゃなイカ!』

 

ゼロダークネスの腹部にドラフォークを突き刺したまま右腕から放つ強力な突風光線「ヒューガスト」を繰り出し、ゼロダークネスは声にもならない悲鳴をあげ、ゼロダークネスの中にいる零無は口から血を大量に吐き出した。

 

『切……歌……』

 

ヒュドラはドラフォークをゼロダークネスを引き抜くとゼロダークネスはその場に倒れ込み、全く動かなくなってしまった。

 

「えっ……? 零……無? そんな……零無まで……いや、いやああああああああああああ!!!!!!?」

 

大好きな2人を同時に失ってしまったことで切歌はもはやもうなにがなんだか分からなくなり、ただ彼女は悲鳴をあげることしかできなかった。

 

同じころ……マリアは丁度歌い終えていたのだが……月を軌道上に戻すにはまだまだエネルギーが足りず、彼女は眼尻に涙を溜めてその場に跪く。

 

「私の歌は……誰の命も救えないの……!! セレナ! う、うぅ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、とある洞窟の中を通っていたウェルはというと……。

 

「シンフォギア装者は、僕の統治する世界には不要。 そのためにぶつけ合わせたのですが、こうもそうこうするとは実にチョロすぎるぅ♪」

 

相変わらずいやらしい笑みを浮かべるウェルだが、ウェルは自分の前にクリスとシンフォギアが解除されている翼の姿が目に映り、ウェルはそのことに驚きを隠せず「はぁ!?」と素っ頓狂な声をあげた。

 

クリスのシンフォギアは所々が破損しており、彼女はウェルの方へと振り返ってウェルに約束通り二課のシンフォギア奏者を倒したため、その代わりとしてソロモンの杖を渡すように言う。

 

「こんなまま事みたいな取引にどこまで応じる理由があるんですかねぇ」

 

しかし勿論ウェルはその要求を飲むつもりなどさらさらなく、ウェルはあるスイッチ……クリスの首につけてある「爆発」の装置を起動させようとスイッチを押すが……爆発する気配はなく、クリスは首の「壊れた」装置を取り外した。

 

「な、なんで爆発しない!?」

「壊れてんだよ。 約束の反故たぁ悪役のやりそうな事だ」

 

クリスはウェルに迫ろうと歩き、ウェルは完全にビビってその場に座り込んでしまうが彼はソロモンの杖からノイズを呼び出してクリスに差し向け、クリスは舌打ちしつつもアームドギアを展開しようとするが……アームドギアはなぜか展開することができなかった。

 

「っ!?」

「アンチリンカーは、忘れた頃にやってくるぅ!」

 

実はこの辺り周辺にはウェルがいつの間にか病院の時と同じシンフォギアの出力を下げるガスをまき散らしており、この状態ではクリスはアームドギアを出すばかりかまともに動くことすらできなかった。

 

「チッ、ぶっ飛べ!! アーマーパージだ!!」

 

するとクリスは自身のシンフォギアのアーマーを全て吹き飛ばして取り外し、取り外して吹き飛んだアーマーは何体かのノイズを撃破し、ウェルは悲鳴をあげて咄嗟に岩陰に隠れる。

 

ウェルは砂煙があがる中恐る恐る辺りの様子を確認するが、煙の中からクリスが飛び出して杖を奪い取ろうとするがミスしてしまい杖はどこかに飛んで行き、そのせいでウェルのコントロールを受け付けなくなったノイズ達は一斉にクリスとウェルに迫ろうとしてきていた。

 

「杖が!?」

「ひ、ひいいいいい!!!!?」

 

そしてクリスは咄嗟にある人物の名を呼んだ……自分の先輩と、自分が本当は大好きな青年の名前……。

 

「先輩……! コウマ……!!」

 

そんな時、空間から大量の剣を具現化し、上空から落下させ広範囲を攻撃する「千ノ落涙」がノイズ達に降り注ぎ、クリスとウェルの周りにいたノイズ達はそれを喰らって一斉に消えさる。

 

だが、その中を一体だけ切り抜けたノイズがクリスへと跳びかかってきたが……それはクリスの前に現れた赤き戦士が青白い光を放つ剣で切り裂いた。

 

そしてクリスの危機を救ったのは……ギアの出力を抑えたエクスドライブモードになる以前と同じ形をした「天羽々斬」を纏った翼と、ギンガセイバーを構えた等身大のウルトラマンギンガ、「来元コウマ」だった。

 

「アンチリンカーの負荷を抑えるためにあえてフォニックゲインを高めず出力の低いギアを纏うだとぉ!? そんなことが出来るのか!?」

「できんだよ、そういう先輩だ」

 

翼は剣のアームドギアで次々とノイズ達を切り裂き、次に逆立ちと同時に横回転し、展開した脚部のブレードで周囲を切り裂く「逆羅刹」を繰り出してノイズ達を消し去る。

 

「一緒に積み上げてきたコンビネーションだからこそ、目を瞑っていても分かる。 だからかわせる、かわしてくれる。 ただの一言で通じ合えるから。 あたしのバカにも、付き合って貰える!」

 

実はクリスの首に付けられていた装置は翼が既にアームドギアで傷をつけて破壊していたりするのだ。

 

翼は巨大化させたアームドギアから放つエネルギー刃「蒼ノ一閃」を放ってノイズ達を切り裂き、ウェルは翼がノイズと戦っている隙にそそくさをソロモンを置いて逃げて行ってしまった。

 

すると翼はまたノイズ達がクリスを囲もうとしているのに気付いたが……。

 

『クリスに手ぇ出そうとしてんじゃねえぞ!!』

 

ギンガは跳びかかってくるノイズ達を右手のクリスタルから出した青白い剣「ギンガセイバー」をたったの一振りでノイズ達を一瞬で切り裂く。

 

すると今度は複数のノイズが合体して巨大化し、巨大ノイズは口から液体のようなものを吐き出すがギンガはギンガハイパーバリアーで攻撃を防ぎ、液体をそのまま押し返してノイズにダメージを与える。

 

翼と並び立ち、2人同時に頷きあい、ギンガセイバーとアームドギアを構え、2人は同時に跳びあがり、2人同時にアームドギアとギンガセイバーを振りかざしてノイズを縦に切り裂く。

 

全てのノイズを倒し終え、翼はシンフォギアを解除し、ギンガはライブを解除してコウマの姿へと戻り、コウマはクリスの方へと振り返るが……。

 

「ってこっちみんなバカァ!!/////」

 

今のクリスはシンフォギアのアーマーを飛ばしたため一糸纏わぬ姿となっており、彼女は自分の裸を隠すようにうずくまり、それを見たコウマは顔を真っ赤にして顔を反らした。

 

「わ、悪い!! んっ? あれ、ちょっと待てよ……」

 

そこでコウマはあることに気がついた、それは先ほどまでウェルがいたということは……つまり、ウェルもクリスの裸を見たことになる訳で……。

 

「あのくそ野郎クリスの裸見やがったのかあああああああ!!!!!!」

 

今度会ったら絶対ぶん殴ってやろうと思うコウマだった。

 

それからクリスは学校の制服の姿へと戻り、翼はソロモンの杖をクリスに渡した。

 

「回収完了、これで一安心だな」

「っ、1人で飛び出して……ごめんなさい//」

(こんなしおらしいクリスは初めてだ)

 

少し照れくさそうに謝るクリス、そんなクリスに翼は「気に病むな」と声をかける。

 

「私も、1人ではなにもできないことを思い出させた。 なにより、こんな特殊な雪音を知ることができたのは僥倖だ」

「////そ、それにしたってよ、なんであたしの言葉を信じてくれたんだ」

「雪音が先輩と呼んでくれたのだ。 続く言葉を斜めに聞き流す訳にははいかんだろ」

 

クリスは「それだけか?」と問いかけると翼は「それだけだ」と返し、クリスはそれを聞いて「全くどうかしてやがる」と思った。

 

(だからこいつらの傍は、どうしようもなく、あたしの帰る居場所なんだな……)

 

クリスはどことなく満足したかのよな笑みを浮かべており、クリスはコウマの方へと振り返る。

 

「そう言えば、ジャンナインはどうしたんだ?」

「ジャンナインは今、あのオカマ野郎の相手をしてくれてる。 あいつが俺を先にクリスの元まで送らせてくれたんだ。 でもあいつがライブしている怪獣が凄く強い。 すぐに戻らないと」

 

コウマはジャンナインの加勢に行こうとするがクリスはコウマの腕を掴み、引きとめた。

 

「待て! だったらあたしも行く!」

「けど、クリス……」

「あいつはあたしの相棒だ!! 放っておけるか!!」

 

クリスがそう言い放つとコウマは「はは」と少し笑ってしまい、クリスは眉を寄せて「なにがおかしいんだよ?」と少しコウマを睨みながら言うが、コウマは「いや、別に」と返して彼女の頭を優しく撫でた。

 

「お前ならそう言うと思ったよ。 ったく、それにしても……クリス、お前が無事でよかった」

 

コウマはいきなりクリスを抱きしめ、クリスはいきなりのことに顔を真っ赤にして「な、なな! なにしてんだ!?////」と怒鳴って彼から離れようとするがコウマはクリスを逃がすまいと必死に抱きしめている。

 

「俺、冷静さを失っちゃいけないって落ち着いてるフリしてたけどさ、本当はお前が凄く心配で……もしかしたらお前を失っちまうんじゃないかって怖くて……」

 

コウマは悲しそうな表情を浮かべてクリスを見つめており、そのことに気づいたクリスは「ごめん」と謝罪する。

 

「これからは、俺のずっと傍にいてくれ。 俺も、お前とずっと手を繋いでいたい。 固く繋ぎあわせた手を、離したくないんだ」

「……あたしも、だ……コウマ」

 

するとクリスは自分もコウマを抱きしめ返し、コウマはクリスの唇にそっと自身の唇を重ね合わせ、互いに離れると2人とも顔が真っ赤だった。

 

「「……////」」

「おい、ジャンナインを助けに行くのではなかったのか?」

 

そこに今までの一部始終を見ていた翼に言われてコウマとクリスはハッとなり、2人はお互いに離れた。

 

「先に行って待っているぞ、2人とも」

「「あぁ!」」

 

翼はそう言って響の元に行くために先へと進み、コウマとクリスはお互いに手を絡め合わせ、コウマはギンガスパークを取り出すとギンガスパークからギンガのスパークドールズが現れ、スパークドールズの足部にギンガスパークの先端を押し当てる。

 

「行くぜ、クリス!!」

「あぁ、行くぜ、コウマ!!」

『ウルトライブ!! ウルトラマンギンガ!!』

 

コウマとクリスの2人は眩い光へと包まれ……2人はその場から消え去った。

 

そして……グランドキングとの戦いですでにボロボロのジャンナインの前に、眩い光が降り立ち、その光の中から「コウマとクリス」が変身した「ウルトラマンギンガ」が現れた。

 

『待たせたな、ジャンナイン!!』

『ここからは、俺たちに任せろ!!』

 

ギンガはファイティングポーズをとってグランドキングと対峙し、グランドキングは胸部と口から破壊光線を放つが手を前方に出して変身時の銀河状のエフェクトに似たバリアを展開し、攻撃を無効化させる「ギンガハイパーバリアー」を張り巡らせる。

 

『バカね! その技は既に破られてるのよ!』

 

しかし、今度は完全にグランドキングの攻撃を受け止めることができ、ギンガはグランドキングの光線をそのまま押し返し、グランドキングにダメージを与える。

 

『シャオラァ!!』

 

一気にグランドキングに近寄るとグランドキングの顎に強烈なアッパーカットを決め込み、さらにグランドキングの頭を掴んで腹部を何度も殴りつけ、少しだけグランドキングから離れるとギンガは廻し蹴りを喰らわせる。

 

グランドキングも反撃しようと殴りかかるがギンガに両手を掴まれ、ギンガは膝蹴りをグランドキングに炸裂する。

 

さらにグランドキングの背後に回り込んで尻尾を掴み上げるとそのまま力の限り回転し、ギンガはグランドキングを大きく放り投げる。

 

『な、なんなのこのパワー!? さっきまでと大違いだわ!』

 

グランドキングの中のグレイはギンガの突然のパワーアップに驚き、訳が分からなかった。

 

『今のギンガは最強!! いや……』

『『超最強!!』』

 

ギンガはグランドキングに掴みかかって持ち上げるとギンガはそのまま空中へと投げ飛ばし、全身のクリスタルが桃色に輝かせ、両腕を前に突き出して放つ破壊光線「ギンガサンシャイン」を投げ飛ばしたグランドキングに向かって放ち、グランドキングは悲鳴をあげる。

 

『ギンガサンシャイン!!!!!』

『きゃああああああ!!!!? な、なにこれ!? 闇の力が、支配者様から頂いた闇が消えていく……! きゃあああああああ!!!!!?』

 

グランドキングは空中で爆発し、グレイとグランドキングはスパークドールズと戻り、同時にフロンティアのブリッジに向かっているウェルは自分の中にある「闇」が消え去りそうな感覚に襲われた。

 

「ひいい!!? な、なんだ? 今のは……僕の中の力が、力が消える!?」

 

これはギンガサンシャインが「闇を消し去る」力を持っているため、その余波で彼の中にある「闇」が消え去ろうとしていたのだ。

 

「ふ、ふざけるなぁ!! これは必要な力なんだ!! これはぁ!!」

「もう諦めたらどう?」

 

その時、ウェルは後ろから誰かに話しかけられて振り返るとそこにはリサが立っており、ウェルは「なんだ貴様は!?」と彼女を睨みつける。

 

「あなたは所詮、その『闇の力』にいいように利用されてるだけ。 これが私の役目……『闇の支配者』を器となった人間から追い出す。 それが私の、役目よ……」

 

リサの手にコウマと同じ「選ばれし者の紋章」が浮かび上がるとその手をかざし、右手から眩い光が放たれてウェルの身体の中にいるというその「闇の支配者」を追い出そうとする。

 

「う、うわああああああ!!!!? やめろぉ!! やめるんだあああああああああ!!!!!」

 

ウェルの身体から闇のオーロラが溢れ出し、リサは大量の汗を流すが必死にウェルから闇の支配者を追い出そうとする。

 

「その男から出て行きなさい!!!!」

 

そして……ウェルの身体から闇のオーロラが大量に溢れだし、それがやがてなくなるとウェルは唖然とした顔を浮かべ、彼は膝を突いた。

 

「そん……な。 貴様、貴様ぁ!! よくも僕の力をおおおおおおおお!!!!!」

 

ウェルはリサに掴みかかろうとしたがリサは煙のようにその場から消え、「あなたの力ではないわ」という言葉だけを残して消え去った。

 

「くそくそくそくそおおおおおおお!!!!! ソロモンのみならずあの力までぇ!! こうなったらマリアをぶつけてやるぅ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「調……目を開けて、調! 零無も、零無も起きてください!!」

 

切歌は涙を溢れださせながら目を開けようとはしない調と零無に必死に呼びかけるが、どちらもなんの反応もなかった。

 

しかし、調には「意識」は事態はまだ生き残っていた。

 

調の意識は深い闇の中に沈もうとしていたが……調は自分の隣に誰かが立っていることに気づき、「あなたは?」と問いかけたがその人物は「どうだっていいじゃない、そんなこと」と返されてしまう。

 

そこにいたのは、かつて響達と激闘を繰り広げた「櫻井了子」……「フィーネ」だった。

 

「どうでもよくないよ。 私の友達が泣いている」

「そうね、誰の魂も塗りつぶすこともなくこのまま大人しくしているつもりだったけど、そうはいかないものね。 魂を両断する一撃を受けてあまり長くはもちそうにないか」

 

その言葉は魂を消し去る切歌のアームドギアの刃を調の代わりにフィーネが受けたということを意味しており、調はどうして自分の代わりにそんなことをしたのかとフィーネに問いかけた。

 

「あの子に伝えて欲しいのよ」

「あの子?」

「だって数千年も悪者やってきたのよ。 いつかの時代、どこかの場所で今更正義の味方を気取ることなんて出来ないって。 今日を生きるあなた達でなんとかなさい」

 

フィーネはそれだけを伝えると彼女はすでに身体の殆どが粒子となって消滅し、調は誰にそれを伝えればいいのかが分かった。

 

「立花……響」

「いつか未来に人が繋がれるなんて事は亡霊が語れるものではないわ」

 

それだけを言うとフィーネが完全に消えさり、現実の世界では調の傷が完全に塞がっており、泣きじゃくる切歌は「目を開けてよ、調……」と小さく呟くと……。

 

「開いてるよ、切ちゃん」

「へっ? えっ、身体の、怪我が!」

「じー」

「調!!」

 

切歌は調が起き上がってくれたことが嬉しくてつい彼女に抱きつくが、だがどうして調が生き返ったのかが切歌は分からなかった。

 

「たぶん、フィーネに助けられた」

「フィーネが、デスか?」

 

すると調も切歌に抱きつき……。

 

「みんなが私を助けてくれている。 だから切ちゃんの力も貸して欲しい。 一緒にマリアを救おう」

「うん。 今度こそ調と一緒にみんなを助けるデスよ! でも、零無が……」

 

切歌と調は倒れているゼロダークネスを見つめ、2人は彼の名前を呼んで必死に彼に呼びかけるが……ゼロダークネスは一向になんの反応もなかった。

 

「起きて!! 立ってデス! 零無!!」

「零無!! お願い、立って!!」

『無駄だ、そいつは死んだ。 もう助からねえよ』

 

切歌と調に対してそんなことを言うダーラム、しかし、それでも切歌と調は必死に彼の名前を何度も呼んで呼びかけた。

 

「……俺、死んだのか……?」

 

零無は今、なにもない、雨が降っているだけでただ真っ暗な場所で膝をついていた。

 

彼は自分が本当に死んだのか、最後になにがあったのか思いだし、最後のあんな一撃を喰らったのだとすれば、自分は間違いなく死んだのだろうと零無は考えた。

 

そう思うと結局自分は切歌や調、マリア……みんなを助けることができなかった、結局自分はなにもできはしなかったのだと思った。

 

そんな時だ、誰かが自分の頭をハリセンで思いっきり叩き、零無は「いてぇ!?」と頭を押さえて後ろの方へと振り返るとそこには……マリアの妹でもあり、零無にとっては想い人でもあるセレナがハリセンを持ってそこに立っていた。

 

心なしか彼女は「むう」という感じで頬は膨れていた。

 

「せ、セレナ!? そ、そうか、遂にお迎えが……」

 

しかしその直後にまたセレナからのハリセン攻撃が炸裂し、零無はセレナからハリセンを取り上げて「なにすんだよ!?」と怒鳴る。

 

「零無……あなた、このままで本当に良いの?」

「……えっ?」

「このままで、いいの?」

 

セレナが首を傾げて零無にそう問いかけるが、零無は顔を俯かせて「いいわけねえだろ」と彼女に言葉を返した。

 

「けど、俺はもう……」

「まだ、死んでなんていないよ。 零無、お願い……諦めないで。 夢も、生きることも。 零無、私に縛られないで。 あなたはどんなことでもいい、新しい夢を見つけて?」

 

セレナにそう言われて零無はどう言えばいいのか分からずに口ごもるが……そんな時、零無の前に2人のウルトラマンが現れた。

 

1人頭部に2本のブーメランを装着し、赤と青の身体に銀色のプロテクターの「ウルトラマンゼロ」、もう1人は黒い身体に赤い模様の入った「ウルトラマンべリアル」だった。

 

『俺様の力を使ってる癖に、グダグダ悩んでんじゃねえ!! テメーにもあんだろうが!! 『守るべきもの』ってやつがよぉ! 俺様が直々に力を貸してやる!! 死のうが殺されようが構わずに立ちやがれ!! そのくらいの根性がねえ奴に俺様の力を使う資格はねえ』

『お前と意見があうのは少々アレだが、俺もそう思う。 零無……彼女の言うとおり、お前は新しい夢を持ってもいいんだ。 夢に向かって歩いていいんだ。 お前がもう1度夢を持ってくれること、それが彼女の願い……いや、今の夢なんだ』

 

ゼロとべリアルにそう言われ、零無は「セレナの夢?」と問いかけるとセレナは零無に対して頷いた。

 

「あなたにもう1度夢を持ってほしい、それが私の今の夢……。 お願い、零無……もう1度、夢を目指して……! 立ちあがって! それにあなたを待ってる人もいる、あなたを『好き』と言ってくれる人がいる、その人の気持ちにちゃんと答えるべきだよ」

「……セレナ……」

 

零無はべリアルとゼロを交互に見た後、もう1度セレナを見つめ、セレナはただ静かに零無に向かって頷く。

 

「俺の……新しい、夢……。 俺の、新しい夢は……マリア達を止めること。 そして……あいつに、切歌に今の俺の気持ちを伝えることだ」

 

それを聞いてセレナは笑みを浮かべ、ゼロとべリアルもその答えに満足したかのように頷いた。

 

「零無、進んで!」

「あぁ、ありがと……セレナ」

 

零無は笑みを浮かべてセレナにお礼を言った後、彼女は笑顔を向けて零無に対して頷き、零無はゼロとべリアルの方へと振り返る。

 

『聞こえるか、零無? お前を呼ぶ声』

「声……?」

 

零無は耳を澄ませると……「零無!! 零無!!」と誰かが自分を呼ぶ声が聞こえてきた。

 

「切歌、調……。 ゼロ、べリアル、力を……俺に貸してくれ! 夢を叶えるための、力を!!」

『最初からそう言ってんだろうが』

『当たり前だぜ、零無。 見せてやろうぜ、俺たちの力を!!』

 

零無はダークダミースパークを取り出すが、ダミースパークはヒビが入って粉々に砕け散り、代わりに零無の手に新たに「ギンガライトスパーク」が現れて零無がそれを掴み、ゼロとべリアルはスパークドールズとなるとライトスパークの先端をゼロとべリアルそれぞれに押し当てる。

 

『ウルトライブ! ウルトラマンゼロ! ウルトラマンべリアル! アーリースタイル! 合体!! ウルトラマンゼロ・アーリースタイル!!』

「さよなら、セレナ……」

 

零無は最後にセレナに対して笑みを浮かべた後、彼は光に包まれた。

 

そして現実の世界では……切歌と調が未だに倒れているゼロダークネスに必死に呼びかけており、いい加減にそれにうんざりしたダーラムとヒュドラは2人を潰そうとその巨大な足を振り上げた。

 

『いい加減うるさいんじゃなイカ!?』

『全くだああああああ!!!!!』

「っ……零無ーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

最後に、切歌が力の限りの声を出して零無の名を叫んだ瞬間……倒れていたゼロダークネスから眩い光が溢れ出し……ゼロダークネスがその場から消え去る。

 

『な、なんだぁ? まあいい、先ずは!!』

 

ゼロダークネスが消えてしまったことを疑問に思うダーラムとヒュドラだったが、それよりも切歌と調を踏みつぶそうと足を振り上げたが……次の瞬間、光の球体がすれ違いざまにダーラムとヒュドラにぶつかり、2体を吹き飛ばした。

 

そして光の球体は一度眩い光を放ち、その光が消えるとそこには1人の巨人が立っていた。

 

「ゼロ……ダークネス?」

 

調は身体の模様はゼロダークネスのままだったのでそれがゼロダークネスかと思ったが、身体の黒かった部分は青色に変わっており、さらにはゼロダークネスの時にあったプロテクターがなくなった新たな姿となった「ウルトラマンゼロ」が立っていた。

 

その名は……「ウルトラマンゼロ・アーリースタイル」である。

 

『悪い、寝坊しちまった。 さあ、おっぱじめようぜ!!』

 

ゼロはファイティングポーズをとってヒュドラとダーラムと対峙し、ヒュドラとダーラムがゼロが復活したことに驚きを隠せなかった。

 

『バカな!? 復活するなんて嘘だろおい!?』

『だったらもう1度倒してやればいいんじゃなイカ?』

『お、おう、そうだな!』

 

ダーラムとヒュドラはゼロに向かって行くがゼロは頭部のゼロスラッガーを手に持つと一瞬でヒュドラとダーラムの背後に回り込み、ゼロはゼロスラッガーを頭部に戻すとダーラムとヒュドラは身体中から火花を散らす。

 

『『ぐわああああああ!!!!?』』

 

ヒュドラはドラフォークを構えてゼロに飛び掛かるがゼロはヒュドラのドラフォークを掴み上げてヘシ折って破壊し、ヒュドラの横腹を蹴りつけて吹き飛ばす。

 

連続パンチ「ダーラメッタ」をダーラムはゼロに向かって繰り出すがゼロはダーラムの両腕を掴み上げて回転し、ダーラムを投げ飛ばすと立ち上がろうとしていたヒュドラに激突し、2体とも倒れこんでしまう。

 

「零無……いいデスよ!! 一気に倒すデス!!」

「頑張って、零無!!」

 

ゼロは切歌と調の声に頷き、ダーラムとヒュドラは2人同時にゼロに飛び掛かってくるがゼロは両手の爪を鋭く伸ばした「べリアルクロー」を発動し、べリアルクローから放つ光の刃「べリアルスラッシュ」をダーラムとヒュドラに叩き込んで2体は倒れこむ。

 

『『このおおお!!!!』』

 

しかしすぐさま立ち上がったヒュドラとダーラムはそれでも負けじとゼロに攻撃を仕掛け、ダーラムはゼロに蹴りを繰り出すがゼロはそれを受け流して蹴りを何度もダーラムの腹部に叩き込み、背後から襲いかかってきたヒュドラは廻し蹴りで蹴り飛ばす。

 

『シェア!!』

 

そしてゼロは素早くダーラムとヒュドラの腕を両手で掴むと空高く跳びあがり、一気に急降下してダーラムとヒュドラを地面へと叩きつけた。

 

フラフラになったヒュドラとダーラム、ゼロは左腕を伸ばし、大量のエネルギーをチャージし……腕をL時に組んで放つ巨大な超強力な光線「アーリーワイドゼロショット」を発射し、ダーラムとヒュドラはその光線に飲み込まれて悲鳴をあげて爆発し……ダーラム、ヒュドラ、マグマ星人、イカルス星人はギンガサンシャインの効力もあったのかスパークドールズに戻って地面に落ちた。

 

「「零無!!」」

『……サンキュ、2人とも、お前等の声……聞こえたぜ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、ブリッジで泣き崩れるマリアに対し、ナスターシャは月遺跡の再起動を促していたのだが……。

 

「無理よ、私の歌で世界を救うなんて!!」

『マリア、月の落下を食い止める最後のチャンスなんですよ!』

 

そこにウェルが現れ、マリアもそのことに気づいて立ち上がるが……ウェルはマリアを殴って押し退かす。

 

「きゃあ!?」

「月が落ちなきゃ、好き勝手できないだろーが!!」

『マリア!』

 

そこで通信でナスターシャの声が聞こえてウェルはナスターシャに「やっぱり余計なことをしていたのはあのおばはんか」と思い、呆れたような顔を浮かべる。

 

『聞きなさいドクターウェル。 フロンティアの機動を使って収束したフォニックゲインを月へと照射し、バラルの呪詛を司る遺跡を再起動できれば月を元の軌道に戻せるのです!!』

「そんなに遺跡を動かせたいのなら! あんたが月に行ってくればいいだろ!!」

 

ウェルはそう叫びながらフロンティアのあるスイッチを押すとナスターシャのいる場所の遺跡が空へと飛びあがり、マリアは「マム!!」と彼女の名を呼ぶが彼女からの返事はなかった。

 

「有史以来、人類が数多の英雄が人類支配を成しえなかったのは人の数がその手に余るからだ!! だったら支配可能なまで減らせばいい、僕だからこそ気づいた必勝法!! 英雄に憧れる僕が英雄を越えてみせる!! うはははははは!!」

「っ、よくもマムを!!」

 

そこで遂にウェルに対する怒りを爆発させて槍のアームドギアを出現させるが……。

 

「手に掛けるのか!? この僕を殺すことは全人類を殺すことだぞ!!」

「殺す!!!!!」

 

結局ウェルの言葉はマリアに聞き入られず、マリアはウェルに向かって駆け出してウェルは悲鳴をあげるが……ウェルを庇うように響が現れて彼を庇う。

 

「そこをどけ、融合症例第一号!!」

「違う!! 私は立花響16歳!! 融合症例なんかじゃない!! ただの立花響がマリアさんとお話したくてここにきている!!」

 

響はそう言い放つがマリアは「お前と話すことなどない!!」と言って彼女と話す気などさらさらなかった。

 

「マムがこの男に殺されたのだ!! ならば私もこいつを殺す!! 世界を守れないのなら私も生きる意味は無い!!」

 

そう言い放ってマリアはアームドギアをウェルに向かって放つがそれを響は片手で掴み上げて受け止め、その手からは血が溢れているが……響は笑みを崩さなかった。

 

「意味なんて、あとから考えればいいじゃないですか! だから、生きるのを諦めないで!」

 

すると響はガングニールを纏う時の「歌」を口ずさむと……マリアのガングニールが強制解除され、辺りが光へと包まれる。

 

「何がおきているの? こんなことってありえない!! 融合者は適合者ではありえないはず。 これはあなたの歌? 胸の歌がしてみせたこと!? あなたの歌ってなに? なんなの!?」

 

同じころ、二課の戦艦の中のモニターでこの様子を伺っていたタロウと未来は……。

 

「行っちゃえ響!! ハートの、全部でぇ!!」

『君の力を、君の想いを、君の全力をぶつけてやれ!! 響!!』

 

そして響は……マリアの問いに答えるかのように叫ぶ。

 

「撃槍・ガングニールだあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」




べリアルは微妙に性格違うような気も……でも、ゼロがいるのにべリアルがいないのはあれなんで。
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