戦姫絶唱シンフォギアGinga   作:ベンジャー

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Final Eve また会おう

その後、月は正常な位置へと戻っていくことが確認された、だが、ナスターシャとの連絡は完全に途絶えたままであり、マリア、切歌、調、零無の4人は月を見上げていた。

 

「マムが未来を繋いでくれた。 ありがとう、お母さん……」

 

マリアは静かに笑みを浮かべてそうお礼を述べ、そんな時、響が「マリアさん」と彼女の名を呼び、マリアが振り返るとそこには待機状態のガングニールをマリアに返そうとする響がいた。

 

「……ガングニールは君にこそ相応しい」

 

だが、マリアはそう言ってガングニールを響に譲ったのだ。

 

「だが、月の遺跡を再起動させてしまった」

 

マリアはそう呟きながら月を見上げる。

 

「バラルの呪詛か」

「人類の相互理解はまた遠のいたって訳か」

 

しかし、響は笑みを浮かべて「平気、へっちゃらです!!」と言って退け、それにマリア達は響の方へと振り返る。

 

「だってこの世界には『歌』があるんだよ!」

 

それを聞いて周りにいたみんなも自然と笑みを浮かべる。

 

「そうだな、取りあえず難しい話は後回しってことで!!」

「単純に話があんまり理解できてないだけだろ、お前」

 

クリスは呆れたような目でコウマを見つめ、コウマはそれに対して苦笑する。

 

「歌、デスか」

「いつか人は繋がれる。 だけどそれはどこかの場所でも、いつかの未来でもない。 確かに、伝えたから」

 

調の言葉に、響は静かに頷く。

 

「立花 響、君に出会えてよかった」

 

マリアは笑みを浮かべて響にそう伝え、それに対して響は再び静かに頷く。

 

それからマリア達は日本政府に預けられることになり、弦十郎曰く「今後の事態収拾に協力してほしい」とのこと。

 

「きっとまた、会えますよね? そしたらいっぱいお話しましょうよ! 私たちきっと、ずっと、もっと仲良くなれるはず……」

「なれるの……かな?」

 

マリアはどことなく自信なさそうに言うが、響は「なれますよ!」と笑顔でなぜかクリスの方を見つめる。

 

「だってクリスちゃんだって最初はとんでもなかったんですよ?」

「あー、そう言えばそうだな。 思えば今じゃ恋人だけど、俺たち最初は喧嘩ばっかりしてるような感じで……」

「なっ、おおおおお、お前等こんな時になにを!!?」

 

今じゃ少し恥ずかしい思い出なのか、昔のことを暴露しようとしている響とコウマをクリスは必死に引き止める。

 

「いやー、見せてあげたいねぇ。 知らない人たちにはネフシュタンの鎧を……」

「だあああああああ!!!! ゴートゥヘル!!」

 

クリスはそう怒鳴って響とコウマを殴り飛ばした。

 

「「がふ!?」」

 

それから緒川に呼ばれてマリア、切歌、調は一度二課の戦艦に連れて行かれることになったのだが「マリアさん」と彼女の名を響が呼ぶ。

 

「とまあ、こんな風にですよ、だから!」

「……ありがとう、また、いつか……」

 

また、コウマも零無を呼び止めていた。

 

「零無、お前……自分の夢、見つけられたのか? どこか、なんか吹っ切れたよう感じがしたからさ」

 

そう尋ねられた零無は口ともで笑みを浮かべ、「あぁ」と答えた。

 

「そのきっかけの1つはお前だ。 他の奴にとったら小さな夢かもしれない、だけど、俺にとっては大き

な夢を……また見つけることができた。 ありがとう」

 

切歌を見つめながら、そう伝える零無。

 

「おう、頑張れよ、零無」

 

そして零無達はその場から去ろうとしたが……そんな時、コウマの持つギンガスパークがいきなり飛び出し、ブレード部分が開いてギンガのスパークドールズが現れ、ギンガはコウマのライブなしで実体化する。

 

「えっ、ギンガ……!?」

 

するとギンガの周りに光の球体へと包まれたスパークドールズが浮かぶ。

 

『コウマ、響、どうやら別れの時がきたようだ』

 

そこにコウマと響の前にタロウが現れ、彼はみんなに別れの挨拶をしにきたのだ。

 

「……どうやら、そうらしいな、タロウ」

「私が悩んでるとき、色々とアドバイスしてくれてありがとうございました!』

『あぁ、君達はよくやった。 君達に出会えて、よかった。 さらばだ、みんな』

 

タロウはそれだけを言い残し、空へと飛び立った。

 

また、ジャンスターもクリスに向かって別れの言葉を送っていた。

 

『グッバイ、フレンド』

 

それを聞いたクリスは笑みを浮かべ、ジャンスターを見つめる。

 

「おう、元気でな」

 

さらに、零無の持っていたゼロとべリアルのスパークドールズも、彼に別れの言葉をかけていた。

 

『あばよ。 零無、夢に向かって突き進め』

『フン、二度と俺様を呼ぶんじゃねえぞ。 じゃあな』

「あぁ、さよなら、2人とも……」

 

そしてギンガはコウマを見下ろし、ギンガはコウマへと人差し指を差した。

 

『コウマ、私は宇宙に旅立つが……君はこの星をもっと冒険しろ。 彼女と共に。 それが終わったら、また会おう』

 

コウマは一度クリスを見た後、ギンガに対して「おう!!」と返事を返した。

 

『未来は、変えることができる。 いいようにも、悪いようにも、それを成すのは君たちだ』

 

そのギンガの言葉に一同は頷き、ギンガは「さらばだ」と別れを告げ、他のスパークドールズ達と共に飛び立つ。

 

『ありがとう』

 

ギンガとスパークドールズが宇宙へと旅立つのをコウマ達は見送り、コウマは静かにクリスの手を握り締める。

 

ED「Starlight」

 

「ありがとう、ギンガ」

「グッバイ、フレンド……」

 

また、零無は少し顔を赤くし、戸惑いつつも隣に立っている切歌の手を握りしめ、そのことに切歌は顔を真っ赤にして驚くが、すぐに彼女は手を握り返した。

 

そして他のみんな……響、未来、翼、調も手を繋ぎ、既に手を繋いでいるクリスとコウマ、零無と切歌ととも手を繋ぎ合わせて去っていくギンガを見送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、リディアン音楽院にて……。

 

「翼さーん!! クリスちゃーん!!」

 

未来と共に響は翼とクリスに駆け寄ると翼はどこか不満そうな表情を浮かべて「聞いてくれ立花」となにか話しだす。

 

「あれ以来雪音が私のことを先輩と言ってくれないのだ」

「っ……////」

 

翼にそう言われてクリスは顔を赤くし、すると響はにやにやした表情を浮かべる。

 

「なになに~? クリスちゃんってば翼さんのこと『先輩』って呼んでるの?」

「ちょ、ちょっと響ったら!」

 

未来が止めようとするがすでに遅く、クリスは眉をピクピクと動かし、「いい機会だから教えてやる」と言って響の頬を鷲掴みにする。

 

「あたしはお前より年上で、先輩だってことをぉ!!!!」

 

そんな響とクリスに翼と未来は呆れ、2人で響とクリスを止める。

 

「ねえ、響? 身体、なんともない? おかしくない?」

 

未来が心配して響に声をかけるが、響は「心配症だなぁ、未来は」と言いながら未来を抱きしめる。

 

「私を蝕む聖遺物はあの時全部綺麗さっぱり消えたんだって」

「響……」

「でもね、胸のガングニールはなくなったけど、奏さんから託された歌は……絶対に無くしたりしないよ」

 

それを聞いた翼とクリスは笑みを浮かべ、響は空を見上げる。

 

「それに、それは私だけじゃない。 きっとそれは……誰の胸にもある、歌なんだ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに数日後、もう怪獣が現れたりすることもなくなったため、コウマは海外にいる両親の元に帰らなければいけなくなった。

 

コウマはそのことをクリスに話すとクリスはどうすればいいのか分からないといった顔を浮かべたが……。

 

「クリス、別に来なくてもいいんだぜ? お前には、学校の生活をもっと味わってほしいんだ」

 

コウマは笑みを浮かべてクリスの頭を撫でる。

 

「けど、あたしは……! お前と、一緒に……////」

 

クリスは顔を赤くしつつ、コウマに抱きつくが……コウマはクリスを離し、今度はコウマがクリスを抱きしめて彼女と唇を重ね合わせる。

 

「っ……/////」

「んっ……////」

 

唇を離し、お互いに顔が赤いコウマとクリス。

 

「クリス、お前は残れ。 勿論、お前と約束した『夢』だって絶対に叶えるつもりだ。 けど、お前が今ここに残って学校生活を楽しんでほしい、それが俺の今の『夢』なんだ。 だから、クリスはここに残ってくれ」

「っ……」

 

少し、泣きだしそうな悲しそうな顔を浮かべるクリスだが、コウマは笑みを浮かべてもう1度クリスと口付を交わし、クリスを強く抱きしめる。

 

「ずっと会えなくなる訳じゃない。 いつかまた会える、だから」

「……そう、だな……。 いつかまた……会えるよな……」

 

コウマはクリスの言葉に頷き、コウマはクリスの手を、クリスはコウマの手を強く握りしめた。

 

 




よく考えると一期のギンガの最終回でもヒカル達が「手」を繋いでいるんですよね。

一応これで本編は完結。
ちなみにリサは他のスパークドールズが宇宙へと帰っていく際に自分も役目を終えたということで消え去っています。
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